ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
前半
後半
試合前
湘南ベルマーレ
湘南
またしても昨季J1だった相手との対戦 ザスパのスタイルを表現できるか
所属カテゴリーを見ると“格上”を多く含む百年構想J2・J3リーグ地域リーグラウンドEAST-Aグループを戦ってきたザスパ群馬。前節は昨季のJ1クラブに挑むこととなったが、結果は0-3という結果に終わった。沖田優監督は悔しさをにじませつつ、横浜FC戦を得難い経験になったとも振り返る。
「いろいろなものが見えたという意味では価値ある試合でしたし、貴重な1試合でした。選手たちが技術や走力、強度や自信といった、ピッチの中で『相手よりもまだ足りないかも』ということを、練習試合ではない公式戦で体感できたのはすごく良かったと思います」(沖田監督)
とはいえ、やはり悔しさが残る一戦だった。ただ、指揮官が真に悔しがっていたのは、敗戦という結果よりも、その負け方のほうではなかったか。本当に自分たちの力を出し切れたのかどうか、そこを悔しがっていたようにも感じた。
「これまでと同じくらいのプレッシャーの距離感だったのに、普段ならドリブルで前へ運んでいたところをすぐに後ろを向くなど、プレッシャーを感じすぎてしまっていたのかなと。特に序盤は、必要以上に怖がっているという状況が垣間見えました。それを(選手たちに)伝えてからは少しずつ良くなりましたけど、まだ足りなかった。後半はよりトライしてくれた分だけ、前に入ることや何回かサイドチェンジをすることができたと思います」(監督)
選手たちもそれぞれ、課題や反省を口にする。中島大嘉は「自分たちのスタイルを貫くという意味をピッチ上で履き違えてしまって、後ろでパスを回すことが目的になっている瞬間があったんじゃないか」と疑問を呈し、安達秀都によると「もっとFWを見よう」という話し合いもあったそうだ。
「自分にもっとパスを当ててくれてもいい」と中島も感じていたが、下川太陽によれば、中島へのパスルートは横浜FCにかなり警戒されていたという。そうした対策も含め、相手より上回っていく必要がある。
多くの選手が「後ろでつなぐだけじゃなく……」といった主旨のコメントを残したが、安達が「自分たちの悪いときは近距離のパスばかりになってしまう」と語っていたように、ショートパスだけでなく、ミドルレンジのパスやドリブルによる“運び“もできるのが、本来のザスパスタイルのはず。横浜FC戦にしても、沖田監督が先に語ったように後半はそうしたプレーが徐々に現出していた。
そうした考えを踏まえつつ、下川は「自分たちのサッカーをして勝てるよう準備したい」と力強く語っている。今節の相手は横浜FCと同じく、昨季までJ1で戦っていた湘南ベルマーレ。本来の意味でのザスパスタイルを貫けるか。そうすることで初めて、現在地も課題も正確に見えてくるだろう。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督 Q.前節の横浜FC戦を改めて振り返っていただけますか。 「やっぱり、悔しい敗戦だったと思います。大きな課題もしっかりと提示されて、いろいろなものが見えたという意味では価値ある試合でしたし、貴重な1試合でした。さまざまなものが出しきれず、差があった部分も見られました。0-3というスコアも、総合的、客観的に見て妥当と言わざるを得ないとは思います。失点自体は自滅と捉えられるものやセットプレーから喫したものでしたが、それくらいの課題と差はあったなと」
Q.選手たちからはショートパスを狙いすぎたという話も出ていました。飛ばしのパスやサイドチェンジを狙うような余裕がなかったのでしょうか。 「そう思います。必要以上に、いつもより(広い視野で)見えなくなっていたのか、またプレッシャーを感じていたのか。自分たちはもう少しうまく駆け引きできる領域に達しているはずだったのですが、そのあたりの駆け引きを表現できなかったですし、それがすごく残念であり、悔しいです。出しきれない、表現しきれないまま終わってしまった感覚というか、それがスコアの差になってしまった印象です」
Q.今後も、極端なマンツーマンでザスパの攻撃に対応してくるチームはありそうです。ショートパスをつなぎたいチームとして、それをどう攻略するかは宿命になるのではないかと感じます。 「そうですね。その構図で対応してくるチームは今までも何回もありましたが、横浜FCさんくらいのやり方と力でやられたときに、あのようにできなくなってはいけません。次の相手である湘南ベルマーレさんもそういうチームだと思いますので、時間はありませんがしっかりと頭を整理して、現時点で到達しているレベルを表現して勝ちを目指したいと思います」
Q.ここまで6試合を振り返ってみると、90分で勝利したブラウブリッツ秋田戦以外は先制点を許してしまっています。 「失点する前に点を取りたいですし、得点するまでは無失点でゲームを流すというところを昨季以上に表現したい。これを今季で目指す成長の一部分として進めていますが、結果的にはおっしゃったように達成しきれていない部分です。もっと失点を減らさなければならないし、点も取らなきゃならないのに取れていない試合も多い。これは悔しいですが、課題だと感じます」
Q.現時点で、6試合5得点という結果が残っています。シュート数を増やすことを目指すのか、またボール保持率を高めることを目指すのか。その辺りはいかがでしょうか。 「おっしゃるように、得点も、自然と点が取れるだけのシュート数を高く維持できていないですし、それを増やすためのペナルティーエリアへの進入自体も安定して増やすことができていません。横浜FC戦はまさにそうでした。勝利できているときの数値や内容をもっと出せなければならないと思っていますが、それをあと12試合、いい相手とやれるので、そこで力をつけていきたいと思っています」
Q.監督が試合後におっしゃったように、もっと勇気を持ってチャレンジするような姿勢が大事になるということでしょうか。 「その部分が欠如していた敗戦でした。本当はもう少しできるところも、表現できませんでした。もったいなさすぎる、という試合でした。前進することを先に考えた中でプレーした上での失点だったらいいのですが、そうではないすごくネガティブな失点だったと思っています。どのレベルの相手と対戦したとしても、勇気を持ってプレーできれば、ペナルティーエリアへの進入回数もシュート数も増えると思っています。次の試合まで中3日しかないですが、湘南戦では前の試合よりも自分たちの良いプレーが増えればと思っています。それを頭で整理して、トレーニングをして次を迎えたいと思っています」
Q.スタイルを本当に貫けていたのか、できることをやりきったのかというところがポイントだと捉えているのですね。 「これまでと同じくらいのプレッシャーの距離感だったのに、普段ならばドリブルで前へ運んでいたところですぐ後ろを向いてしまうようなこともありました。必要以上にプレッシャーを感じすぎてしまったという印象です。前にパスを出して、サイドチェンジにつながるような状態にまで持っていけるところでも後ろを向いちゃったんじゃないかなと。特に序盤、必要以上に怖がっている場面が垣間見えました。それを(選手たちに)伝えて少しずつ良くなりましたが、まだ足りなかった。前にも深くにも真ん中にも(パスが)入らず、相手陣でサイドチェンジもできない前半でしたが、後半はよりトライしてくれた分だけ、前に入れるパスや何回かサイドチェンジもできたと思います。そういう意味での勇気ですかね」
Q.湘南戦についても、できることを出し切った上での結果を見たいということでしょうか。 「そうなんです。だから横浜FC戦はもうちょっとやれるだろうというのが正直な感情です。やれるところを表現して、それで負けてしまったら仕方ないのですが。ただ、選手たちが技術や走力、強度や自信といった、さまざまな面においてピッチの中で『相手よりもまだ足りないかも』というのを練習試合ではない公式戦で体感したのはすごく良かったと思います。次は出し切れるように頑張ります」
MF 8 神垣 陸 Q.横浜FC戦から少し時間が経ちましたが、改めて振り返るといかがですか。 「本当に悔しいゲームだったなと。それに尽きますね」
Q.チームとして、同じ課題が続いているのか、それとも新しい課題が見えたのか。その辺りはいかがでしょうか。 「相手がああいう出方(マンマーク気味に高い位置から守備をしてくるやり方)をしてくるのは今後も予想される中で、それをどう打開していくかは新しい明確な課題だと思いますし、下でつなぐだけじゃなくて、もっとほかに賢くやれる場面はあると思います」
Q.しっかりとパスをつないでいこうというチームにとって、極端なマンツーマンで来る相手は難しさがあると思います。 「現状、そのやり方の相手に対してなかなかうまくいってない試合がありますが、そうであれば相手の背後を突くことをもっとやらなければなりません。下でつなぐことだけがすべてではないと思いますし、ビルドアップを丁寧にやっていくことはもちろんですが、1本のパスを相手の背後に入れてゴールに迫るのもビルドアップの方法の一つだと思うので、それを全員で統一してやっていくことが大事だとは思いますね」
Q.普段ならば通せたりかわせたりしそうなシーンで相手に捕まってしまっている印象でした。これまでの相手と圧力の違いはあったのでしょうか。 「完全にマンツーマンで来ていたので、その圧力は多少ありましたが、それ以上に自分たちの準備のスピードなどが足りなかったのが、そう見えてしまったのではないかと思います」
Q.次の湘南もかなり激しいプレッシャーを掛けてくる相手だと思いますが、どのように準備して臨みたいですか。 「同じような形で出てくることも予想されるので、それをどう剥がすか。その手段をいくつか持ちながら、勝つためのいい判断をしていければと思います」
MF 20 下川 太陽 Q.前節の悔しい敗戦から少し時間が経ちましたが、試合を振り返っていかがですか。 「自分たちの形で前にボールを運ぶことがなかなかできない試合でした。交代で自分が出るときは、ターンするなどしてとにかく前を向いて、自分の特長を出してチームに勢いをつけるということだけを考えていました」
Q.相手がマンツーマンで強いプレッシャーを掛けていて、ボールが入った際に余裕がない場面が多かったと思います。 「そうですね。でも、マンツーマンで来るということは、一人剥がせればほかのディフェンダーが自分に寄せてくることになりマークが外れていくので、できるだけマンツーマンの守備を剥がすことを考えて入りました」
Q.選手間では、相手の圧力を感じる中でショートパスに偏りすぎたという話もあったようです。 「マンツーマンなのでFW陣も相手DFと1対1の状況になるので、FWにパスを当てる、あるいは背後のスペースにボールを蹴るなどして、そのパスを通すことができれば前掛かりのマンツーマン守備が少し後ろに外れていきます。相手の守備が下がれば足下でパスを受けられるようにもなります。ロングボールをうまく使えず、ずっとプレッシャーが掛かった状態になっていたのではないかと思いました」
Q.今季のほかの試合では、飛ばしのパスや、サイドチェンジなどで相手の守備を一度押し下げるシーンもあったと思います。横浜FC戦は相手の圧力があったことでその選択がしづらかったのでしょうか。 「ロングボールを蹴ろうとすると、自分たちのシャドーのポジションの選手についていたセンターバックが(中島)大嘉へのパスコースを切るなど、相手の対策を感じました。ただ、その対策を前にしたときに何もできないのはよくないことです。大嘉へのパスコースを切りに行く瞬間まで見ることができれば、今度はシャドーの選手が空くということもあったと思います。今後、また上のカテゴリーのクラブと対戦する際にはそうしたことをされると思いますし、自分たちでも変えていかないといけない部分はあると外から見ていても思いました。自分が流れを変えてやろうという気持ちはありました」
Q.今季は加々美登生選手と同時に起用されることが多いです。二人の関係性にやりやすさを感じていますか。 「個人的にはすごくやりやすいです。登生くんはドリブルで運べるので、マークを引き連れて行ってくれて自分が空きやすくもなります。自分がボールを持った瞬間の登生くんのアクションのタイミングがすごく分かりやすくて、パスも出しやすい。それだけに、先発したSC相模原戦は結果を残したかったですね」
Q.次の湘南ベルマーレ戦では、横浜FCの戦いを参考にして対策してくることが考えられます。 「自分たちのサッカーがどれだけ通用するかではなく、試合に勝てるかだと思います。勝てるチャンスはあると思うので、自分たちのサッカーをして勝てるように準備していきたいと思います」
MF 36 安達 秀都 Q.前節は今季初の出場になりました。 「出番は来るだろうなと思いながら、準備はできていたのでやってやろうという気持ちが一番大きかったです」
Q.負傷などもあって今季はここまで順調ではなかったと思いますが、状態はいかがですか。 「コンディションは戻ってきていますが、昨季よりパワーアップした姿をピッチで見せなければ選手として成長していけないと思っているので、もっともっとコンディションも上げていかないといけないですし、技術やフィジカル面での成長もしていかないとダメだと思っています」
Q.横浜FC戦は途中出場になりましたが、ベンチからどのように試合を見ていましたか。 「前半はかなりボールを奪われてショートカウンターを受けていました。相手の守備の1列目を剥がせてもそこからの戻りが速く、ブロックを作るのもうまかったので、そこからもう一つ踏み込めずに攻撃が終わっていた印象を受けました。相手が強かったと思います」
Q.ご自身のプレーの出来はいかがでしたか。 「もっとボールを触ってリズム作らないといけないですし、0-3で負けている状況だったので、もっと縦パスや勝負のパスを出していかないといけないと思っていました」
Q.試合後、選手間でどのような意見が出ていたのでしょうか。 「自分たちが悪いときには(選手の距離感やパスの距離が)近くなる展開が多いので、もっとFWを見ようという話は出ました」
Q.次の対戦相手である湘南ベルマーレも、前から激しいプレッシャーを掛けてくると予想されます。昨季までJ1にいたチームということで高い圧力もあると思います。どのように準備して戦っていきたいですか。 「次は金曜日開催ということですぐ試合が来るので、そこに向けていいコンディションで迎えられればと思っています。まずはメンバーに入れるよう、練習からアピールしていきたいと思います」
またしても昨季J1だった相手との対戦
ザスパのスタイルを表現できるか
所属カテゴリーを見ると“格上”を多く含む百年構想J2・J3リーグ地域リーグラウンドEAST-Aグループを戦ってきたザスパ群馬。前節は昨季のJ1クラブに挑むこととなったが、結果は0-3という結果に終わった。沖田優監督は悔しさをにじませつつ、横浜FC戦を得難い経験になったとも振り返る。
「いろいろなものが見えたという意味では価値ある試合でしたし、貴重な1試合でした。選手たちが技術や走力、強度や自信といった、ピッチの中で『相手よりもまだ足りないかも』ということを、練習試合ではない公式戦で体感できたのはすごく良かったと思います」(沖田監督)
とはいえ、やはり悔しさが残る一戦だった。ただ、指揮官が真に悔しがっていたのは、敗戦という結果よりも、その負け方のほうではなかったか。本当に自分たちの力を出し切れたのかどうか、そこを悔しがっていたようにも感じた。
「これまでと同じくらいのプレッシャーの距離感だったのに、普段ならドリブルで前へ運んでいたところをすぐに後ろを向くなど、プレッシャーを感じすぎてしまっていたのかなと。特に序盤は、必要以上に怖がっているという状況が垣間見えました。それを(選手たちに)伝えてからは少しずつ良くなりましたけど、まだ足りなかった。後半はよりトライしてくれた分だけ、前に入ることや何回かサイドチェンジをすることができたと思います」(監督)
選手たちもそれぞれ、課題や反省を口にする。中島大嘉は「自分たちのスタイルを貫くという意味をピッチ上で履き違えてしまって、後ろでパスを回すことが目的になっている瞬間があったんじゃないか」と疑問を呈し、安達秀都によると「もっとFWを見よう」という話し合いもあったそうだ。
「自分にもっとパスを当ててくれてもいい」と中島も感じていたが、下川太陽によれば、中島へのパスルートは横浜FCにかなり警戒されていたという。そうした対策も含め、相手より上回っていく必要がある。
多くの選手が「後ろでつなぐだけじゃなく……」といった主旨のコメントを残したが、安達が「自分たちの悪いときは近距離のパスばかりになってしまう」と語っていたように、ショートパスだけでなく、ミドルレンジのパスやドリブルによる“運び“もできるのが、本来のザスパスタイルのはず。横浜FC戦にしても、沖田監督が先に語ったように後半はそうしたプレーが徐々に現出していた。
そうした考えを踏まえつつ、下川は「自分たちのサッカーをして勝てるよう準備したい」と力強く語っている。今節の相手は横浜FCと同じく、昨季までJ1で戦っていた湘南ベルマーレ。本来の意味でのザスパスタイルを貫けるか。そうすることで初めて、現在地も課題も正確に見えてくるだろう。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節の横浜FC戦を改めて振り返っていただけますか。
「やっぱり、悔しい敗戦だったと思います。大きな課題もしっかりと提示されて、いろいろなものが見えたという意味では価値ある試合でしたし、貴重な1試合でした。さまざまなものが出しきれず、差があった部分も見られました。0-3というスコアも、総合的、客観的に見て妥当と言わざるを得ないとは思います。失点自体は自滅と捉えられるものやセットプレーから喫したものでしたが、それくらいの課題と差はあったなと」
Q.選手たちからはショートパスを狙いすぎたという話も出ていました。飛ばしのパスやサイドチェンジを狙うような余裕がなかったのでしょうか。
「そう思います。必要以上に、いつもより(広い視野で)見えなくなっていたのか、またプレッシャーを感じていたのか。自分たちはもう少しうまく駆け引きできる領域に達しているはずだったのですが、そのあたりの駆け引きを表現できなかったですし、それがすごく残念であり、悔しいです。出しきれない、表現しきれないまま終わってしまった感覚というか、それがスコアの差になってしまった印象です」
Q.今後も、極端なマンツーマンでザスパの攻撃に対応してくるチームはありそうです。ショートパスをつなぎたいチームとして、それをどう攻略するかは宿命になるのではないかと感じます。
「そうですね。その構図で対応してくるチームは今までも何回もありましたが、横浜FCさんくらいのやり方と力でやられたときに、あのようにできなくなってはいけません。次の相手である湘南ベルマーレさんもそういうチームだと思いますので、時間はありませんがしっかりと頭を整理して、現時点で到達しているレベルを表現して勝ちを目指したいと思います」
Q.ここまで6試合を振り返ってみると、90分で勝利したブラウブリッツ秋田戦以外は先制点を許してしまっています。
「失点する前に点を取りたいですし、得点するまでは無失点でゲームを流すというところを昨季以上に表現したい。これを今季で目指す成長の一部分として進めていますが、結果的にはおっしゃったように達成しきれていない部分です。もっと失点を減らさなければならないし、点も取らなきゃならないのに取れていない試合も多い。これは悔しいですが、課題だと感じます」
Q.現時点で、6試合5得点という結果が残っています。シュート数を増やすことを目指すのか、またボール保持率を高めることを目指すのか。その辺りはいかがでしょうか。
「おっしゃるように、得点も、自然と点が取れるだけのシュート数を高く維持できていないですし、それを増やすためのペナルティーエリアへの進入自体も安定して増やすことができていません。横浜FC戦はまさにそうでした。勝利できているときの数値や内容をもっと出せなければならないと思っていますが、それをあと12試合、いい相手とやれるので、そこで力をつけていきたいと思っています」
Q.監督が試合後におっしゃったように、もっと勇気を持ってチャレンジするような姿勢が大事になるということでしょうか。
「その部分が欠如していた敗戦でした。本当はもう少しできるところも、表現できませんでした。もったいなさすぎる、という試合でした。前進することを先に考えた中でプレーした上での失点だったらいいのですが、そうではないすごくネガティブな失点だったと思っています。どのレベルの相手と対戦したとしても、勇気を持ってプレーできれば、ペナルティーエリアへの進入回数もシュート数も増えると思っています。次の試合まで中3日しかないですが、湘南戦では前の試合よりも自分たちの良いプレーが増えればと思っています。それを頭で整理して、トレーニングをして次を迎えたいと思っています」
Q.スタイルを本当に貫けていたのか、できることをやりきったのかというところがポイントだと捉えているのですね。
「これまでと同じくらいのプレッシャーの距離感だったのに、普段ならばドリブルで前へ運んでいたところですぐ後ろを向いてしまうようなこともありました。必要以上にプレッシャーを感じすぎてしまったという印象です。前にパスを出して、サイドチェンジにつながるような状態にまで持っていけるところでも後ろを向いちゃったんじゃないかなと。特に序盤、必要以上に怖がっている場面が垣間見えました。それを(選手たちに)伝えて少しずつ良くなりましたが、まだ足りなかった。前にも深くにも真ん中にも(パスが)入らず、相手陣でサイドチェンジもできない前半でしたが、後半はよりトライしてくれた分だけ、前に入れるパスや何回かサイドチェンジもできたと思います。そういう意味での勇気ですかね」
Q.湘南戦についても、できることを出し切った上での結果を見たいということでしょうか。
「そうなんです。だから横浜FC戦はもうちょっとやれるだろうというのが正直な感情です。やれるところを表現して、それで負けてしまったら仕方ないのですが。ただ、選手たちが技術や走力、強度や自信といった、さまざまな面においてピッチの中で『相手よりもまだ足りないかも』というのを練習試合ではない公式戦で体感したのはすごく良かったと思います。次は出し切れるように頑張ります」
MF 8 神垣 陸
Q.横浜FC戦から少し時間が経ちましたが、改めて振り返るといかがですか。
「本当に悔しいゲームだったなと。それに尽きますね」
Q.チームとして、同じ課題が続いているのか、それとも新しい課題が見えたのか。その辺りはいかがでしょうか。
「相手がああいう出方(マンマーク気味に高い位置から守備をしてくるやり方)をしてくるのは今後も予想される中で、それをどう打開していくかは新しい明確な課題だと思いますし、下でつなぐだけじゃなくて、もっとほかに賢くやれる場面はあると思います」
Q.しっかりとパスをつないでいこうというチームにとって、極端なマンツーマンで来る相手は難しさがあると思います。
「現状、そのやり方の相手に対してなかなかうまくいってない試合がありますが、そうであれば相手の背後を突くことをもっとやらなければなりません。下でつなぐことだけがすべてではないと思いますし、ビルドアップを丁寧にやっていくことはもちろんですが、1本のパスを相手の背後に入れてゴールに迫るのもビルドアップの方法の一つだと思うので、それを全員で統一してやっていくことが大事だとは思いますね」
Q.普段ならば通せたりかわせたりしそうなシーンで相手に捕まってしまっている印象でした。これまでの相手と圧力の違いはあったのでしょうか。
「完全にマンツーマンで来ていたので、その圧力は多少ありましたが、それ以上に自分たちの準備のスピードなどが足りなかったのが、そう見えてしまったのではないかと思います」
Q.次の湘南もかなり激しいプレッシャーを掛けてくる相手だと思いますが、どのように準備して臨みたいですか。
「同じような形で出てくることも予想されるので、それをどう剥がすか。その手段をいくつか持ちながら、勝つためのいい判断をしていければと思います」
MF 20 下川 太陽
Q.前節の悔しい敗戦から少し時間が経ちましたが、試合を振り返っていかがですか。
「自分たちの形で前にボールを運ぶことがなかなかできない試合でした。交代で自分が出るときは、ターンするなどしてとにかく前を向いて、自分の特長を出してチームに勢いをつけるということだけを考えていました」
Q.相手がマンツーマンで強いプレッシャーを掛けていて、ボールが入った際に余裕がない場面が多かったと思います。
「そうですね。でも、マンツーマンで来るということは、一人剥がせればほかのディフェンダーが自分に寄せてくることになりマークが外れていくので、できるだけマンツーマンの守備を剥がすことを考えて入りました」
Q.選手間では、相手の圧力を感じる中でショートパスに偏りすぎたという話もあったようです。
「マンツーマンなのでFW陣も相手DFと1対1の状況になるので、FWにパスを当てる、あるいは背後のスペースにボールを蹴るなどして、そのパスを通すことができれば前掛かりのマンツーマン守備が少し後ろに外れていきます。相手の守備が下がれば足下でパスを受けられるようにもなります。ロングボールをうまく使えず、ずっとプレッシャーが掛かった状態になっていたのではないかと思いました」
Q.今季のほかの試合では、飛ばしのパスや、サイドチェンジなどで相手の守備を一度押し下げるシーンもあったと思います。横浜FC戦は相手の圧力があったことでその選択がしづらかったのでしょうか。
「ロングボールを蹴ろうとすると、自分たちのシャドーのポジションの選手についていたセンターバックが(中島)大嘉へのパスコースを切るなど、相手の対策を感じました。ただ、その対策を前にしたときに何もできないのはよくないことです。大嘉へのパスコースを切りに行く瞬間まで見ることができれば、今度はシャドーの選手が空くということもあったと思います。今後、また上のカテゴリーのクラブと対戦する際にはそうしたことをされると思いますし、自分たちでも変えていかないといけない部分はあると外から見ていても思いました。自分が流れを変えてやろうという気持ちはありました」
Q.今季は加々美登生選手と同時に起用されることが多いです。二人の関係性にやりやすさを感じていますか。
「個人的にはすごくやりやすいです。登生くんはドリブルで運べるので、マークを引き連れて行ってくれて自分が空きやすくもなります。自分がボールを持った瞬間の登生くんのアクションのタイミングがすごく分かりやすくて、パスも出しやすい。それだけに、先発したSC相模原戦は結果を残したかったですね」
Q.次の湘南ベルマーレ戦では、横浜FCの戦いを参考にして対策してくることが考えられます。
「自分たちのサッカーがどれだけ通用するかではなく、試合に勝てるかだと思います。勝てるチャンスはあると思うので、自分たちのサッカーをして勝てるように準備していきたいと思います」
MF 36 安達 秀都
Q.前節は今季初の出場になりました。
「出番は来るだろうなと思いながら、準備はできていたのでやってやろうという気持ちが一番大きかったです」
Q.負傷などもあって今季はここまで順調ではなかったと思いますが、状態はいかがですか。
「コンディションは戻ってきていますが、昨季よりパワーアップした姿をピッチで見せなければ選手として成長していけないと思っているので、もっともっとコンディションも上げていかないといけないですし、技術やフィジカル面での成長もしていかないとダメだと思っています」
Q.横浜FC戦は途中出場になりましたが、ベンチからどのように試合を見ていましたか。
「前半はかなりボールを奪われてショートカウンターを受けていました。相手の守備の1列目を剥がせてもそこからの戻りが速く、ブロックを作るのもうまかったので、そこからもう一つ踏み込めずに攻撃が終わっていた印象を受けました。相手が強かったと思います」
Q.ご自身のプレーの出来はいかがでしたか。
「もっとボールを触ってリズム作らないといけないですし、0-3で負けている状況だったので、もっと縦パスや勝負のパスを出していかないといけないと思っていました」
Q.試合後、選手間でどのような意見が出ていたのでしょうか。
「自分たちが悪いときには(選手の距離感やパスの距離が)近くなる展開が多いので、もっとFWを見ようという話は出ました」
Q.次の対戦相手である湘南ベルマーレも、前から激しいプレッシャーを掛けてくると予想されます。昨季までJ1にいたチームということで高い圧力もあると思います。どのように準備して戦っていきたいですか。
「次は金曜日開催ということですぐ試合が来るので、そこに向けていいコンディションで迎えられればと思っています。まずはメンバーに入れるよう、練習からアピールしていきたいと思います」