GAME SCHEDULE / RESULT

試合日程・結果

GAME DETAIL 試合詳細

明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第6節

AWAY

ザスパ群馬

群馬

2026.03.15 SUN 14:00 KICK OFF

ニッパツ三ツ沢球技場

試合前

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横浜FC

横浜FC

GOAL

  • 99 山田太郎 99'
  • 99 山田花子 99'

強敵にも臆する必要なし
スタイルを貫き、結果をつかむ


前節・栃木シティ戦で今季初の“PK戦勝利”を収めたザスパ群馬。沖田優監督は守備面の反省を口にしつつも、「PK戦でも(勝つ)という(第2節モンテディオ山形戦で越えられなかった)壁を越えられた。どんな形であれ、どういう条件であれ、勝って終わるというのがやっぱり一番うれしい」と顔をほころばせた。

これで90分以内の勝利が一つ、PK戦勝利が一つ、PK戦負けが一つと90分以内の敗戦が二つ。戦績は五分に近づいた。5試合中4試合がJ2クラブとの対戦と考えると悪くない結果と言える。これに満足しているものはいないが、手ごたえもつかんでいる。

「SC相模原戦は自分たちのミスもあり、相手の勢いをなかなか跳ね返せませんでしたが、全体的に完敗したというイメージはないです。決めるところをしっかりと決めること、それに最後の細かい部分が良くなれば、負けた試合や引き分けていた試合、90分で決着がつかなかった試合の結果が勝ちに変わると思う。いまは負け越しているかもしれないですけど、とにかくやり続けるだけかなと思っています」(西村恭史)

副キャプテンの西村は課題も挙げつつ、もっと自信を持つべきだと静かに語った。今節の相手は、J2クラブがひしめくEAST-Aグループの中でもトップクラスの戦力を誇る横浜FC。チーム再構築中ということもあり、ここまで5試合で勝点4と安定を欠いているがその戦力はやはり強大だ。ザスパが苦戦した栃木シティを5-1で下しているように、破壊力の上限はすさまじいものがある。しかしそれに臆する必要はない、と。

「強い相手だと思いますが、『全然やれる』と思っています。個人としてもチームとしても自信を持っているので、どこまで通用するかとても楽しみです。自分たちは昨季から積み上げてきているものがありますし、いいクオリティーでやれると思っているのでそこをしっかりと出せれば」(西村)

昨季のチーム内トップスコアラーである西村に、今季まだ得点は刻まれていない。しかし時間の問題という様相にもなってきている。試合を重ねるごとに、ゴール前へと顔を出してフィニッシュに絡む頻度が増えてきた。最初のゴールさえ生まれれば、彼自身もチームもさらなる上昇カーブを描けるはずだ。

沖田監督も選手たちも、さらなる強敵との邂逅(かいこう)を楽しみにしている。『良い経験』を経験だけで終わらせず、スタイルを貫いて成長と結果を得るのだと。焦点はやはり、相手の名前やスタジアムの雰囲気に呑まれず、ザスパのサッカーをどれだけ出せるかになるだろう。

「貴重な機会として1試合1試合を大事に戦いたいし、結果を出すことを目指していい準備をしたい。対戦相手や状況に関係なく、自分たちがしっかりと成長できるように1試合1試合挑んでいるので、どういうタイプのチームであれ、力のあるチームであれ、勇気を持ってしっかり戦えるようにということだけ考えて準備したいなと思います」(沖田監督)

文:沖永雄一郎(エルゴラッソ群馬担当)


沖田 優監督
Q.前節の栃木シティ戦について改めて振り返っていただけますか。
「自分たちにも勝つチャンスはありましたけど、相手にも勝つチャンスがたくさんあった試合でした。キワのところも強く、結果的にPK戦で勝てたのは良かったなと思っています」

Q.同点ゴールのシーンについては?
「先週、ちょうど練習したスローインからのスタートで、一度ボールを(相手に)取られはしましたが、より高い位置で奪い返すことができ、最終的に中央突破で奪えた非常にいいゴールだったなと思っています」

Q.あのような崩し方をもっと増やしていきたいのでしょうか。
「そうですね。中央から点を取れるようになれば、今度はクロスなど外からの攻撃もより生きてきますし、それが増えれば今度はまた中央の攻撃が効く。そうした意味でもいいゴールだったと思います。より難しい中から攻める形で点が取れたこともあっていいゴールだったと振り返っています」

Q.ザスパにもチャンスがありましたが、相手のチャンスも多かったと思います。そのあたりの課題や反省という部分についてはいかがでしょうか。
「自分たちがもっとしっかりしていれば、というところです。攻撃の終わり方もそうですし、ディフェンスでもう少し止める力があれば(失点時のような)クロスを上げられるところまで行っていないはずです。まだまだ球際の強度など、守備の整備も含めて足りない結果として失点したと思っていますし、攻撃力のさらなるバージョンアップと同時に、守備力をもっと整備しなければとも感じた試合でした。それでも、お互い攻撃力を存分に出し合った面白いゲームだったと思っていますし、ああいう試合が Jリーグで増えたらいいなと思います。その試合の中で、自分たちがより勝てるチームになりたいと改めて思った試合でした」

Q.そうした中でも勝ち切れた、結果を出せたという部分はポジティブかと思います。
「そうですね。(モンテディオ)山形戦でも同じようにPK戦になって勝てなかったところを、今回は勝てた。PK戦でも勝つという壁を越えられたので。どんな形であれ、どういう条件であれ、勝って終わるというのがやっぱり一番うれしいので、良かったと思います」

Q.5人目のキッカーだった小西宏登選手のPKは一度は止められたものの相手GKの足がゴールラインから離れていたということで蹴り直しになり、そして決めて勝利となりました。どうご覧になっていましたか。
「『らしいな』と(笑)。普通には進まないし、普通には終わらないんだなと。でも(蹴り直しを)決めて終われたのも含めて『らしいな』という感じで良かったです。だいぶドキドキしましたが、コニ(小西)がチャレンジして練習で積み重ねた蹴り方で、相手のGKとしては相当タイミングをズラされたと思います。普通に入っていたらあの事象は起きなかったので、良かったと思います」

Q.栃木シティ戦では今季の大卒ルーキーである松本皐誠選手が初スタメンでした。これまでの途中出場時とは少し違うポジションでしたが、そこの狙いと評価はいかがですか。
「彼は真ん中のトップも外側も両方できます。試合中は右も左もやりました。真ん中もできるので、それはすごいことですし、どのポジションもできる貴重な存在です。これから経験を積んでどんどん良くなっていくと思うので楽しみです」

Q.松本選手や中野力瑠選手など、チャンスをつかむ選手が増えてきている印象です。
「今季の立ち上げから、キャンプや練習試合ですごく良くて、自分でそういう場をつかむだけのプレーをしてきたということなので、新たにスタメンに入る選手が出てくるのはうれしいことです。でもそれを経験したあとにどう取り組むのか。さらに成長していくかがもっと大事だと思うので、2試合目、3試合目、4試合目に向かって頑張ってほしいと思っています」

Q.ここからは横浜FC、湘南ベルマーレと昨季までJ1にいたクラブとの対戦が続きます。
「自分の体制の中では、なかなかそういうチームとの公式戦で対戦できること自体が多くなかったので、貴重な機会として大事に戦いたいですし、結果を出すためにいい準備をしたいなと思っています」

Q.横浜FCはつなぐスタイルにトライしているところがあります。そのスタイルについてはザスパが先輩と言えるかもしれません。
「そんなつもりは全くありませんし、2チームともに本当に力のあるクラブですから。対戦相手や状況に関係なく、自分たちがしっかりと成長できるように1試合1試合挑んでいるので、どういうタイプのチームであれ、力のあるチームであれ、勇気を持ってしっかりと戦えるようにということだけ考えて準備したいなと思います」



MF 7 西村 恭史

Q.前節の栃木シティ戦を振り返っていただけますか。
「最初に失点しながら追いつけたのはすごく良かったです。押し込まれる時間帯もありましたが、後ろのメンバーを中心に追加点は許さなかったので、非常に感謝しています。僕ら含めた前線で勝ち切らないといけなかった試合でもあると思うので、次は90分でしっかりと勝てるように準備したいと思います」

Q.栃木シティは前線から強くプレッシャーを掛けて、それでもザスパがつなぐという正面衝突のような面白さを感じた試合でしたが、ピッチ内ではどう感じていましたか。
「僕らは相手が来ようが来なかろうがスタイルは変わらないですし、やり続けるだけです。相手があれぐらい来るから蹴ろうという考えはないですし、さらにミスを減らしながら、どういう相手でもしっかりとできるように常日頃から全員が意識しながらやっています」

Q.ここまでの5試合トータルで見るといかがですか。
「SC相模原戦は自分たちのミスもあって相手の勢いをなかなか跳ね返せませんでしたが、全体的に完敗したというイメージはないので、あとは決めるところをしっかりと決めることや最後の細かいところが良くなれば、負けた試合や引き分けていた試合が勝利という結果に変わると思います。いまは負け越しているかもしれないですけど、とにかくやり続けるだけだと思っています」

Q.ご自身のゴールも欲しいところだと思いますが、フィニッシュに絡む回数は増えてきている印象です。
「ゴール前に行くようにはしていますし、もちろん点も欲しいですけど、とりあえずはチームが勝つのが一番なので。その中で自分のゴールでもしっかりと取りたいですし、ゴール前に入ったときにボールもこぼれてきているので、あとは決めきりたいなと思っています」

Q.一時は下がってボールをピックアップに行くことが多かった印象ですが、最近はそこからゴール前にも顔を出せていい循環になってきているのではないでしょうか。
「自分が前に行くことでチャンスになり、点に絡むプレーが増えてくればさらにチームも勝てると思います。しんどいしきついですけど、そこはチームのためにやるしかないと思っていますし、もっと増やせるようにしていきたいと思います」

Q.J2クラブとの対戦が多い今季ですが、次はさらに戦力のある昨季のJ1クラブが相手です。
「強いと思いますが、やれると思っています。どこまで通用するかすごく楽しみですし、個人としてもチームとしても自信を持っているので。自分のプレーや発言で引っ張っていきながら、怖がることなくしっかりとチャレンジできる雰囲気を与えて、勝てるようにいい準備をしたいなと思っています。自分たちは昨季から積み上げてきているものがあるので自信もあるし、いいクオリティーでやれると思っているので、そこをしっかりと出せればいいかなと思います」



FW 38 小西 宏登

Q.まず、前節・栃木シティ戦のPKのシーンからお聞きしたいのですが。
「もともと、普通の助走で蹴る形をやっていたのですが、この百年構想リーグになってPKの練習をする機会が増えて、普通の蹴り方で止められることがありました。それでタイミングをズラすPKの蹴り方を練習してきて、いい感触だったんですが、今回は止められてしまってめちゃくちゃ焦りました。ただ、映像で見ても思ったよりズラす作業によって相手GKが動いてくれて前に出てくれました。それでやり直しになったので、一応は努力の成果が出てよかったなと思います。本当にひと安心でした。2本目は正直、止められたらもうしゃれにならないので、決まってホッとしました。蹴り方はそのままにしましたが、しっかりと(相手を)見て左に流し込めたので、本当にホッとしました。それに尽きます」

Q.決めたら勝ちという場面でしたが、すんなりとはいきませんでしたね。
「そうなんですよ。でも、運を貯金するのは大事だなと。試合が終わってから、監督も『日頃の行いが出たな』と言ってくれたので、日頃の行いをしっかりとして運を貯金していこうと思います」

Q.試合全体としては、相手は激しくプレスに来て、ザスパも真っ向からつないでいく、“正面衝突”のような見応えのある試合になりました。
「僕もベンチから見ていて、いつもと違うオープンな展開の試合でカウンター合戦のような部分もあると感じました。自分がピッチに入ったら、攻撃の選手なのでゴールに迫ることをやりきるというのをテーマにしていました」

Q.5試合を終えて、ここまでのチームとご自身をどう振り返りますか。
「チームとしては、下からパスをつなぐ作業は昨季からやってきたことなので、J2の相手でも自信を持ってできていますし、昨季以上にゴールに迫るシーンも多くあるので、ポジティブに捉えつつ自信につながっているのかなと思います。個人としては、やっぱりまずはスタメンで出るのが一番です。攻撃の選手なので下からつないできたボールを最後に仕留めないといけないですから、もっと結果にこだわっていきます。結果を出せば自ずとスタメンに食い込んでいけると思うので、頑張っていかないといけないと思っています」

Q.ここまでもJ2クラブと多く対戦しましたが、ここからは横浜FC、湘南と昨季J1のカテゴリーで戦っていた相手との試合が続きます。チャレンジし甲斐のある相手だと思いますが。
「自分としても非常に楽しみです。昨季はJ3の選手たちと対人の部分で切磋琢磨できてきたと思うので、もともと J1にいたチームにもどれだけ通用するかを楽しみながら結果を残していきたいと思っています」



FW 29 松本 皐誠

Q.前節の栃木シティ戦はプロ初スタメンとなりました。
「試合前は少し緊張していましたが、すごく楽しみな気持ちを持ってできたので、試合が始まってからは緊張もなかったです。いつもどおりのプレーはあまりできなかったですが、自分の良さが出た場面もあったと思うので、良くもなかったですが悪くもなかったかなという感じです」

Q.開幕戦から試合には出ていましたが、途中出場とスタメン出場では、心理的な部分や役割の違いを感じましたか。
「そうですね。これまで途中から出ていたときとはポジションも違いましたし、最初から出たら長い時間プレーのチャンスをもらえますが、役割の違いもあります。結果や数字は残せなかったですが、自分のプレーをファン・サポーターの方に長い時間見てもらえたのは良かったと思います」

Q.試合自体はどう振り返りますか。
「個人的な部分では、スタメンデビュー戦なのでゴールだったりアシストだったり、数字の結果を残したいという気持ちを持ってやっていたので、残せなかったのはすごく悔しいです。チームとしては、攻められる時間も長い中で、今回はPK戦での勝利でしたが、勝ち切れたというのは大きいかなと思います」

Q.相手の時間帯も長かったと思いますが、自分たちの時間を増やすためにどういう工夫が必要だったと考えますか。
「(監督が)沖さん(沖田優監督)になってからずっとやり続けてきたことがあると思うので、ブレることなくやり続ければ攻撃的なザスパの形が出せる時間が長くなると思います。徹底して続けていくことが大事かなと思います」

Q.個人の特長をチームに合わせていくためにどういう部分を出していきたいですか。
「技術の部分ではまだまだですが、チームがボールを持っているときに、オフ・ザ・ボールのアクションなどでスピードを生かせると思います。あまりいまの群馬にはない武器になれると思っているので、タイプの違う選手として自分の特長を出して、試合に多く絡んでいきたいと思っています」

Q.栃木シティ戦はこれまでと違ってワイドで起用されましたが、ウイング的なポジションの経験はありましたか。
「大学の途中からはウイングをやっていましたが、そこまでドリブルでガツガツ仕掛けるというタイプではなかったです。逆サイドからのボールに合わせることや、背後に蹴ってもらって走ることが多かったですね」

Q.次節からは昨季、J1リーグを戦っていたクラブとの対戦が続きます。
「プロ1年目でJ3 のクラブに入って、昨年までJ1だったチームとできるというのは本当にいい経験になると思うので、しっかりとメンバーに入って、試合に出たときにはどんどんチャレンジしていきたいと思っています」