FW9
青木 翔大Shota AOKI
ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
0前半 1
0後半 1
試合終了
ギラヴァンツ北九州
北九州
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | シュート | 6 | ||||
7 | CK | 5 | ||||
GK | ||||||
10 | FK | 10 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 21 キムジェヒ
DF 8 山内陸
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 15 風間宏希
MF 7 西村恭史
MF 32 河田篤秀
FW 38 小西宏登
FW 9 青木翔大
FW 17 山中惇希
GK 13 近藤壱成
DF 4 船橋勇真
DF 14 菊地健太
MF 35 玉城大志
MF 36 安達秀都
FW 2 田頭亮太
FW 23 小野関虎之介
FW 11 加々美登生
FW 18 田中翔太
沖田優
GK 41 杉本光希
DF 22 山脇樺織
DF 50 杉山耕二
DF 44 辻岡佑真
DF 28 木實快斗
MF 34 高吉正真
MF 14 井澤春輝
MF 21 牛之濵拓
MF 7 平原隆暉
MF 99 樺山諒乃介
FW 10 永井龍
GK 1 伊藤剛
DF 4 長谷川光基
DF 23 坂本翔
MF 11 喜山康平
MF 32 高柳郁弥
MF 9 河辺駿太郎
MF 17 岡野凜平
FW 18 渡邉颯太
勝野洸平
「リーグ戦ではホームで初めて負けてしまい、ホームでは絶対に勝つということを逃してしまったこと、1点も取れなかったこと、そこが非常に悔しいゲームになったと思います」
Q.JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦・V・ファーレン長崎戦の先発から5人が継続して先発となりましたが、その意図や理由を教えてください。
「ここまでの3カ月は全員で成長してきて、ここまでは固定のメンバーで戦ってきていない中で、出場時間が少なかった選手、初先発の選手が長崎戦でいて、負けはしたものの自分たちの体力が落ちるまではいいトライとゲーム内容をしっかりと表現してくれたので、この連戦でも中3日なら(休養は)十分だと思いますし、継続して起用してあげたい選手たち、メンバーにいれてあげたい選手たちを選びました。あとは少しトラブルを含めてこのメンバーになりました。全員で成長できているとは思いますが、現実として勝点には結び付けられていないので、勝点に結び付けていく作業を加速してやっていかないといけないと思っています」
Q.今日は全体的に後ろに重かった印象を受けたのですが、攻撃の部分はどのように映っていますか。
「相手陣地やペナルティーエリア内に入って行く回数は、ホームですし、前回のガイナーレ鳥取戦と同じくらい、またはもっと増やしていこうとみんなで話してイメージしていましたけど、少し少なかったと思います。結果、シュートも少なく終わってしまったと思っていますし、そこは課題ですね。反面、ギラヴァンツ北九州さんの前への推進力や走力、切り替えに対して下回ったと思うので、自分たちのサッカーという以外のところで少し上回れなかった部分があり、それが結果的にスコアになってしまった気がしています」
Q.後半のゲームプランを教えてください。
「前半残り15分くらいのゲーム内容を後半はいかに倍増させながらゲームを運んでいくかというところでした。45分ずっと自分たちの時間帯にすることはなかなか難しいですけど、倍増させていこうと話しました。失点せずに慌てずに自分たちのサッカーを続けていければ、1点を先に取れれば、このゲームはひっくり返せるので、そこで畳みかけていこうという指示をしながら後半に入りました。結果的には先に失点してしまったので、非常に難しいゲームになってしまったと思っています」
Q.失点シーンはどのように映っていますか。
「1点はセットプレー崩れ。流れの経緯はあれど、ペナルティーエリア周りでの守備の仕方、粘り強さ、簡単に切り返されたりクロスを上げさせたりしてはいけないと思います。自分が攻撃力を高めるチーム作りをしているとはいえ、ゴール前の守備の球際など最後に体に当てる部分、クロスを入れられても、自分たちが先に体を当てるとか、最後の局面の部分は強化していかないといけないと思っています。やっていない訳ではないですが、その部分の量は増やしながら、やっていかないといけないという反省はしています」
Q.ハードワークで北九州に上回られてしまったと感じますが、やはり連戦の影響はありましたか。
「連戦の影響としては見ていないです。ただ、結果としてピッチで起きていたこととして、選手にも伝えましたけど、走力や、ボールに寄せていくこと、ゴールに迫るというところの圧力は北九州さんのほうが上回っていたと。自分たちができる攻撃力とか、つなぐ力、ペナルティーエリアまで前進できる力に加えて、もし、そこが負けていなかったらこの試合はウチが勝って北九州をポイントでも越えていたはずだと思います。ただ、そこは上回れなかったから、結果的に追い越せなかった。自分たちのこれからの大きな課題だと思っていますので、来週からそういう部分も突き詰めてやっていこうと話もしましたし、選手たちからもそういう声は出ていました」
FW9
青木 翔大Shota AOKI
本日の試合を振り返って
「シンプルに、非常にサポーターの方に申し訳ない試合になってしまったと思います」
Q.北九州のハードワークに上回られてしまい、自分たちのサッカーをできなかった印象です。
「走る、戦うというベースの部分はしっかりとやっていこうと監督からも話はありました。そういう大事な部分、サッカーの本質的な部分というのは、どこのチームでどんなサッカーをしていても変わらない部分なので、そこで自分たちは負けてしまった。もっともっと一人ひとりがそういうところの危機感をもってやらないといけないと思います」
Q.いまのチーム状況をどう見ていますか。
「ルヴァンカップも入れると3連敗なので、ちょっと自信を失ってしまっている選手もいます。いいときはいいけど、悪いとき、良くないとき、うまくいかないときにどう振る舞うかは選手としても大事ですし、そういうのはチームに伝染するので、そういう部分がまだまだ足りないと思います。そこを良くしていくためには日常からすべての部分でサッカーのためにできるか。練習の準備からリカバリー、寝るところまですべてをサッカーのためにできるか。その上で練習に100%で臨まないといけない中で、そこがまだまだ足りないと感じています」
Q.今後のシーズン、チームに何が必要でしょうか。
「ベースの部分はもっともっとやっていかないといけないですし、つなぐことなど自分たちがやりたいことをやるためには、もっと技術を上げていかないといけないですけど、ブレることが一番ダメだと思うので、いまやっているサッカーを信じて、精度を上げていくことが結果が出る一番の近道だと思うので、ブレることなくチーム全員で成長して、右肩上がりで最後には笑って終われるように、このときがあって良かったと言えるように過ごせるかは自分たち次第だと思うので、そこは大切にしていきたいと思います」
DF3
大畑 隆也Ryuya OHATA
本日の試合を振り返って
「長崎戦は攻撃でも守備でも自分たちのやりたいことが多かったと思いますけど、今日は相手の時間のほうが長くなってしまって、自分たちのやりたいサッカーを出せなかったと思います」
Q.ボールを持ったときに出しどころを探すシーンが多く見られました。
「長崎戦と比べると、相手のフォーメーションはそんなに変わらないですけど、やりづらさを感じてしまいました」
Q.解決策、打開策はどう考えていますか。
「陣地を回復するというよりも背後を効果的に使うというか、別につなぎ倒すことがウチのサッカーではなく、チャンスがあれば、背後を見せることも自分たちのサッカーであるので。ただ、そこを長崎戦と比べると効果的に使えなくて、サイドチェンジや同サイドの背後を使えなかったですね。あとは、自分の感覚ですけど、FWに入れて前向きにサポートする形でもチャンスは作れたと思うので、もっとそこを使って、相手が来なくなればまたつなぐということももうちょっとできると思います」
Q.攻撃からリズムを作っていくチームですが、失点の部分はどう捉えていますか。
「CBの人間として、チームどうこうはありますけど、個人のところでもっと守れるように絶対にならないといけない。攻撃にかけているぶん、つぶすところは自分たち守備の人間が改善するべきところだと思うので、本当にもっとやれたし、もっとつぶせたし、2失点目はなくせたと思っています」
Q.次節もホームゲームです。
「やるべきことは変わらないので、その質を上げるか、ミスを減らすかだと思う。そこはやりつつ、守備の人間としては失点ゼロに抑えれば負けることはないですし、もっともっと個人のところでレベルアップしてチームを助けられるようにこの1週間で成長していかないといけないと思います」
MF8
山内 陸Riku YAMAUCHI
本日の試合を振り返って
「ホームで負けてしまい、(先日のルヴァンカップからの)連敗という状況はファン・サポーターの方に本当に申し訳なく思います。超攻撃的サッカーを掲げている中で点を取れずに負けることは、本当になくしていきたい。こういういいピッチでできているので、そこは自分たちの責任です。もっと日ごろから突き詰めていかないといけないとあらためて感じました」
Q.なかなかビルドアップで前進していかなかった印象です。
「前半と後半で、自分はポジションが変わりましたけど、僕に求められているのは前に運ぶ役割なので、運べなかったところは僕自身の力のなさ。次もホームゲームですけど、改善するところは改善してしっかりと勝ちを届けられるようにやっていきたいです。
Q.北九州の守備はメリハリがあって、群馬に対してしっかりと守ってきたと思います。
「このくらいのプレスにしても守備でセットされるにしても、僕たちははがしていかないといけないですし、そういうトレーニングを日ごろからしている中で試合で出せないのは自分たちのメンタルの弱さや技術のなさが出ていると思います。普段から意識はしていますけど、より試合を想定したトレーニングをやらないといけないと思います」
Q.ロングボールを逃げるのではなく、ロングボールを使う工夫も必要でしょうか。
「長崎戦の前半はとてもいいゲームができていました。メンバーは違いますけど、誰が出てもああいうサッカーをしないといけないので、時と場合によってもっと判断していかないといけないと思います」
チャンスに決められず…。
痛いリーグ戦ホーム初黒星
26日のルヴァンカップ1stラウンド1回戦・V・ファーレン長崎戦を終えた翌日、沖田優監督は勝てなかった悔しさと同時に、いい意味で選手選考に頭を悩ませていた。中3日で迎えた今節、指揮官は“抜擢”を決断する。その長崎戦からGKキム・ジェヒ、DF野瀬翔也、大畑隆也、FW小西宏登、山中惇希の5人を継続して先発で起用した。
守備時の並びを4バックシステムに戻した群馬は、ビルドアップ時に野瀬翔也と大畑隆也の両CBが最終ラインに並び、右SBの山内陸と左SBの高橋勇利也の二人が中盤に加わってビルドアップしていく形を採ったが、なかなかこの日はボールを前進させられない。強く吹き付ける風や相手の前からのプレスの影響もあっただろうが、チーム全体として重心が後ろになってしまい、自陣で過ごす時間が長くなってしまった。
その中で9分には、CKの2次攻撃から右サイドを崩されて先制点を許してしまう。ここまでホームゲームではリーグ戦3試合無失点が続いていただけに、その意味でも痛い失点となった。
失点直後の12分に迎えたチャンスは、山中が決め切れない。その後は、ボールは保持しながらも攻撃の形を作れないじれったい展開が続いた。
ようやく35分過ぎからいつもどおりの攻撃のリズムが生まれ始める。39分には決定機。持ち運んだ野瀬のフィードを起点に河田篤秀の競り勝ったボールを青木翔大が収め、西村恭史がシュート。鮮やかな流れからフィニッシュまで持ち込んだが、これは相手GKの好セーブに阻まれた。
その後も攻め続けた群馬。ネットを揺らすシーンもあったが、オフサイドの判定となりゴールとはならなかった。終盤になってリズムを取り戻したものの、1点のビハインドで前半を折り返した。
田頭亮太と加々美登生を投入した後半は、いきなりその二人がチャンスに絡む。キックオフから30秒、小西とのパス交換から右サイドを抜け出した田頭が低くて速いクロスを入れると、これがファーサイドまで流れ加々美の下へ転がる。しかし、加々美が右足で打ったシュートは大きく枠を外れた。
その後は、前半と似たような展開でゲームは推移していく。群馬はボールこそもつが、それが効果的な攻撃につながっているとは言えず、前半に比べれば敵陣に入り込む時間帯は増やしたが、フィニッシュで終わるシーンはほとんど作れなかった。
反対に62分には、北九州にあっさりと右サイドを突破されて、永井龍に追加点を決められてしまう。2点のリードしてからの北九州は落ち着いたゲーム運びを披露し、群馬としてはさらに難しい展開を強いられた。終盤は田中翔太や小野関虎之介といった攻撃的なカードを切り、ゴール前までは迫るようになるが1点が遠いまま試合終了。ここまでリーグ戦無敗を誇っていたホームで初黒星を喫することとなってしまった。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
ボール保持を得点につなげる。
「もっと勇気をもって、大胆に」
悔しさにまみれたルヴァンカップ1stラウンド1回戦・V・ファーレン長崎戦から中3日、再びホーム・正田醬油スタジアム群馬で戦う今節・ギラヴァンツ北九州戦は必勝を期すゲームとなる。沖田優監督は「とにかく正田スタでは負けない。勝ち続ける。リーグ戦ではそれを2試合続けてできているので、それをさらにできるように次は勝ちます」と強く意気込んだ。
激闘の長崎戦の翌日、トレーニング前の全体ミーティングの輪が解け、ランニングやウォーキングなどのメニューに取り掛かろうとしたリカバリー組(ルヴァンカップ出場組)の選手たちに対して、岡山一成ヘッドコーチが短いながらも熱い言葉を投げかけた。
「昨日の試合でメンバー選考はフラットになったよ。今日、いまから北九州戦に向けたいい準備をしていこう」
実際、長崎相手に選手たちが見せたパフォーマンスは素晴らしかった。延長戦までもつれ最後は力尽きると形となったが、J2上位チームに対して、普段のトレーニングで取り組んできたボールをテンポよく動かしながら攻め込んでいくサッカーを実現。相手を翻ろうし、長い時間で主導権を握り、あと一歩まで追い詰めた。
120分のフルタイムを戦い抜いた山中惇希は「試合前から、みんな気合いが入っていて、いいゲームができると思っていたし、いまリーグ戦に出ている選手たちに負けているとは思っていない。このギラギラ感を1年間続けてできたら全員が成長していけると思います」とピッチに立った選手たちの思いを代弁。自身については「いまスタメンでないことに納得はいっていないし悔しいので、そこは自分で覆さないといけない」とポジションの再奪取を誓った。
競争が激化した状況で迎える北九州戦のピッチにどんなメンバーが立っているかは要注目である。
リーグ戦に目を向けると、前節・奈良クラブ戦は1-3で敗れ、アウェイ初勝利はお預け。順位も12位に再び後退。ホームに戻って迎える今節で、連敗を喫することは許されない。
チームとしては、ボールを保持する時間は確実に長くなっており、いまはそれをどうやってゴールに結び付けていくかというフェーズに入りつつある。勝点を得られなかった奈良戦も、これまでのアウェイゲームに比べても押し込む時間は長く作れていた。ただ、肝心の決定機的なチャンスはなかなか作れず、反対に簡単に失点を喫してしまったことが敗因に挙げられる。その反省を踏まえ、風間宏希は「ゴール前に入っていくプレー、ラストパスはまだ少ない。ゴール前では、もっと勇気をもって大胆にプレーしていいと思う」と話した。今節で勝点3を奪うためには、フィニッシュの精度と回数を高めていくことがカギとなる。
開幕から約1カ月、チーム作りは順調で、この先、大事になるのは内容と結果をリンクさせる作業となる。“リーグ戦無敗のホーム”で成績を五分に戻し、4月以降の浮上の契機としたい。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田優監督

Q.ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・V・ファーレン長崎戦から一夜明けて(取材日は3月27日)、悔しさは増していますか。
「選手たちがここまでやってきたことをあそこまで出してくれたのに勝たせてあげられなかった悔しさはあります。ただ、時間が経って、選手たちに対して『よくやってくれた』という思いが強くなっているので、前を向いてもっと成長していけると感じています。昨夜は、『このあとメンバー選考が大変だぞ』と考えていたら、余計に寝られなくなっちゃいました(笑)」
Q.敗れてはしまいましたが、チームとして、ここまでやってきたことの積み上げが証明されたゲームとなったと感じました。
「そこは本当に誇らしかったです。だから、これからが楽しみでありますし、悩まないといけないポイントが出ています。(これまで出場機会の少なかった)昨日の選手たちがあのプレーを示してくれたことで、一層悩むことになると思います。全員をメンバーに入れたいけれど、それはできません。どうしようか、と考えています。ただ、これだけの人数がいたら、メンバーのバリエーションは無数にあると思います。これだけ成長しているからこそ、結果や数字に変えていかないといけないです。ここからは勝ちが付いてくるように、みんなで成長スピードを止めずに、加速させてやっていきたいです」
Q.ボールをもつ時間は長くなっている中で、いまはそれをどうやってゴールにつなげていくかというフェーズに感じます。
「本当にそうだと思います。そこをさらに加速させていこうという話は選手たちにもしました。昨日(ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・長崎戦)もあれだけ表現できたけど、もっとシュートを打つ、もっと点を取ることが、勝利や勝点につながるので、そこはもっとやっていかないといけないです。一旦、そこまでのベース作りはできたと思っているので、この3カ月で作った土台をベースに次の進化のステージに入ったと思います」
Q.相手陣地に入るまでのビルドアップには100%の精度を求めると思いますが、ゴール前ではもっとチャレンジしていいということでしょうか。
「その精度を上げたりバリエーションの共有を増やしたりして、それを達成していきたいと思います。そうしないと得点数や勝点につながっていかないので、そこをやっていく段階にいまはあると思います」
Q.『得点は水物であり、最後は個の力』と、よく言われますが、その点をどう考えていますか。
「どのチームでも、あれを決めていれば、これが入っていれば、というのはあるし、それは一生付きまとうことです。それでも、確率を上げることを突き詰めていかないといけません。10本打って入らないチームなら20本打たないといけないし、ペナルティーエリア内に入る回数やシュート数はもっと増やしていけると思います。もう自分たちはボールを前進させるベース作りをできたので、今度はフィニッシュでしょう、と。試合は続くので、より短時間で表現して、ホームでは負けないということを続けられるように頑張ります」
MF 17 山中 惇希選手

Q.ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・V・ファーレン長崎戦を振り返って。
「いつも悔しい思いをしているメンバーが先発した中で、すごくいいゲームをできたと思っています。前半からやりたいサッカーはできていて、それぞれの良さや走る、戦うという部分でも長崎を上回れていたと思っています。でも、結局、延長に入って3失点してしまったし、途中交代の選手も相手のパワーを見ると、あれが上のカテゴリーの基準だと思うので、そこは全員が認識しないといけないし、突き詰めていかないといけないと思います」
Q.長崎戦からどんなことを次につなげていかないといけないですか。
「自分たちのスタイルは変わらないですけど、90分間走り切るとか、最後の苦しいときに何人が攻撃に参加できるかとか、アクションの回数とかが勝敗に関わってくると思うので、そこはシーズンをとおして向上していきたいです。最後の質のところも一緒にやっていかないといけないと思っています」
Q.長崎戦の先発メンバー全員のモチベーションが上がっていると思います。
「昨日の試合前から、みんな気合いが入っていて、いいゲームができると思っていました。いまは誰が出てもいいし、いまリーグ戦に出ている選手たちに(ルヴァンカップに先発したメンバーが)負けているとは思っていないです。このギラギラ感を1年間続けてできたら全員が成長していけると思いますし、サッカー選手である以上、そこは全員で追い求めてやっていきたいですね」
Q.ご自身も強い思いがあると思います。
「J2の長崎に対してもやれるぞという姿を見せたくて気合いが入っていましたし、いまスタメンでないことに納得はいっていないし悔しいので、そこは自分で覆さないといけないですね」
Q.今節・ギラヴァンツ北九州戦に向けて。
「J3で優勝するならもう負けられないです。必ず勝って終わりたいですし、長崎戦のように前半から強度とパワーのあるゲームを見せないといけないと思っています」
MF 15 風間 宏希選手

Q.前節・奈良クラブ戦はどういう反省がありますか。
「最初にチャンスがあった中で決め切れなかったことが響きましたし、さらにそのチャンスをもっと増やしたい。トライはしていくべきだと思います。ただ、失点を簡単にしてしまっていたので、それではいくら攻めていても試合は難しくなります。自分たちから良くない流れにもっていかれてしまった印象があります」
Q.ボールを持つ時間が長くなり、ビルドアップもスムーズになってきた中で、それをゴールにつなげていくためには何が必要でしょうか。
「ゴール前までは行けても、相手も一番多くいるところで合わせるボール、走るプレーが少ないと相手に前で守られて、そこで攻めあぐねてカウンターを受けることが多いと思うので、その勇気というか、走る選手も狙わないといけないし、出す選手もそこに出す勇気をもたないといけないです」
Q.ゴール前ではもっと大胆にやっていい、ということですね。
「そうだと思います。ボール保持をしているとこういうこと(最後、いかにこじ開けるかというテーマ)は起きます。パスを出せる選手が受け手に『こうやって動いて』というようにもっと伝えることも必要ですし、最後は点と点で、二人で関係ができればゴールは決まるものです。それは各々が主張していかないとみんなの足が止まって大胆なプレーすら出せなくなるので、そこはやり続けないといけないと思います」
Q.ルヴァンカップ・長崎戦に出た選手たちが素晴らしいパフォーマンスを見せ、競争も激しくなっていくと思います。
「練習からみんなすごく意欲的にやっていて、どの選手が出てもできるという状態になっていたと思うし、長崎戦のメンバーがいいプレーをしたことでより競争が激しくなりました。そうやって競争し続ける1年間になれればチーム力は上がっていくと思います」
FW 32 河田 篤秀選手

Q.ここまでリーグ戦はホームとアウェイで成績が真逆となってしまっています。
「移動や芝のコンディションによって明らかに質が落ちてしまっているので、それはまだ強いチームではないという実感はあるし、アウェイでもしっかりとパスをつなぐサッカーを目指しているけど、それを達成するまではもっと“勝つために”の部分にこだわらないといけないと思います。もちろん、チームのベースは“全部つなぐ”ですけど、試合ではもっと勝負にこだわった選択をできるようにならないといけないと思います。『監督に言われていることをやっているからミスをしてもいいよね』では良くないです。全員が自分のプレーにもっと責任をもってやっていくべきだと思います」
Q.ボールを握れているからこそ、もっとシュートを増やすためにFWへのボールを増やしてほしいですか。
「2、3個パスの選択肢があるときに、一番前を選ぶ回数を増やしていければいいのかなと思っています。こっちも準備をしていれば、それがイチかバチかのパスにはならないので。もっとチャレンジのパスが多いほうがいいと思います。3つパスの選択肢があったときに、それが100%、80%、50%だったら、いまはほぼ100%を選択してしまって80%すら選ばないことが多いので、もし50%でもパスを入れてくれたら、そこはオレが確率を上げるためにやるべきだし、仮に失っても全員が前向きでいるならすぐに取り返しにいける。失うことを目的にはしないけど、失っても奪い返せばチャンスにできる自信をもって縦パスを入れてもいいと思います」
Q.今節はホームで迎えるギラヴァンツ北九州戦です。
「個人的な役割ははっきりしているし、チームのためにプレーすることは変わらないですけど、もうちょっと強引にシュートを打ってもいいかなというのは感覚的にはあるので、シュート数を増やして決めたいですね。ただ、チームとしては、チャレンジし過ぎて流れを作れないのもイヤなので、そのバランスを考えながらプレーしたいです」
Q.5試合で2得点と自身のゴールのペースは悪くないと思います。
「(前節・)奈良クラブ戦はカウンター気味にパス2本でゴールを取れました。ああいう形で取れるのは強みですけど、自分たちが目指しているような形で取れないと乗ってこないです。人数と時間をかけて相手に触らせずにサイドを変えて、最後はファーで合わせるだけみたいなゴールも欲しいですね」