GAME SCHEDULE / RESULT

試合日程・結果

GAME RESULT 試合結果

2025明治安田J3リーグ 第5節

HOME

ザスパ群馬

群馬

2025.03.16 SUN 14:03 KICK OFF

正田醤油スタジアム群馬

2

2 0

0 0

0

試合終了

AWAY

ガイナーレ鳥取

鳥取

GOAL

  • 99 山田太郎 99'
  • 7 西村恭史 02'
  • 2 田頭亮太 24'
  • 99 山田花子 99'
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ホームで連敗脱出を。

「何が何でも勝つ」


3週間ぶりにホームに戻ってきて迎える今節は、ザスパ群馬にとって連敗ストップが絶対条件のゲームとなった。アウェイ2連戦で突き付けられた課題を克服し、悔しさを晴らすための90分としたい。

前節・鹿児島ユナイテッドFC戦は、良い面と悪い面が同居するゲームだった。試合開始から先制点を挙げるまでの時間は素晴らしいサッカーを披露した。自陣からのビルドアップはスムーズで敵陣に入ればピッチを広く使いゴールに迫る。山中惇希のクロスから青木翔大や河田篤秀が何本もチャンスを迎えると、13分にその山中がCKの流れから先制点。これでさらに勢いに乗るかと思われた。しかし、そこからまさかの失速を見せる。前半の内に逆転を許してしまうと、後半も失点を重ね2-5で敗戦。痛い連敗となってしまった。

その鹿児島戦を終えて迎えた週明け11日のトレーニング前に沖田優監督は、“68分間”のミーティングを実施した。もちろん内容は鹿児島戦の反省がほとんど。「(自分たちのスタイルを出せなかった前々節・)AC長野パルセイロ戦の直後のゲームで、自分たちの攻撃を大事にしようと再確認した中でのゲーム。(試合の)入りから先制するくらいまでの時間帯は、その課題を修正できて、次のステップに進んだプレーはできたと思います」と振り返りつつ、その後のゲーム運びと失点シーンに言及。「失点するに至ったその前の過程を見れば、精度や判断を含めて、自分たちのサッカーではないプレーが見られていました。(プレー選択が)1個、2個と違う方向にいっただけで、(2失点目につながった)CKを与えることも失点することもなかったのではないかなと思っています」と反省点を挙げた。

それでも、沖田監督は試合の立ち上がりに見せた攻撃や、点差が離れても自分たちのスタイルを曲げなかった選手たちの姿勢は高く評価する。いま、大事なのはその良い時間帯をどれだけ長く続けられるか。そして、悪くなってしまった流れを自分たちで引き戻せるかどうか。ブレない指揮官は続ける。

「鹿児島戦の先制点を取るまでの攻撃は偶然できるものではないです。それは選手たちが、いま目指している簡単ではないこのサッカーを、この成長スピードでやってくれたからこそ。だけど、いまの自分たちが未熟なのは、それを45分間ずっと続ける、90分をとおしてやり続ける力がまだまだない。その原因は、メンタル、技術、チーム全体の戦術といろいろとあると思うけど、ワンプレー、ワンプレーの理由ははっきりしていて、課題も修正ポイントも明確だとは思っています」

ホームでの開幕2連戦を終え3位にいた順位も、気が付けば17位にまで転落した。ただ、長野、鹿児島とそれぞれの地で受けたダメージもあぶり出された課題も、ここからの巻き返しの糧となると考えれば痛くないだろう。前節で今季初先発を飾り、今節はホーム初出場が期待される瀬畠義成は言葉に力を込めた。「昇格するためには連敗は絶対ダメだったと思うけど、これ以上の連敗をしてはいけない。今節はホームでやれるので、何が何でも勝ってファン・サポーターの人と喜べればいいと思います」。負けなしのホームで流れを変える勝点3をつかむ。


沖田優監督

Q.超攻撃的サッカーを掲げている上で、失点とはどう向き合っていくのが大事でしょうか。
「最初の5~6週間でみんなが急激に自信をもってくれたように、公式戦が始まって(さまざまな)結果が出ても、また日々の練習の中で1回ミスをしたとしても、『オレは自信があるから次は同じミスは絶対にしない』という自信を一人ひとりが積み上げることが大事だと思います。だから、1回1回の練習や1本のパスの精度アップに集中して高めていこう、と。それは短時間で高めていく以外で道はないと思うので、自信をもてるかどうか。失点しようが、流れが1回悪くなろうが、すぐに取り戻せる、自分たちの流れにもって来るためには練習から自信を積み上げていかないといけないです」

Q.あらためて、ボールをもっていれば攻撃されないマインドでやることが大事ということですね。
「まさにそれができなかった中での(鹿児島戦の)前半の2失点だったと思っています。あれだけ相手にCKを与えるような取られ方やシチュエーションを繰り返せば、失点する確率が上がってしまうからこその2失点。もし、開幕戦の後半のようなゲーム展開が続いていたら、必然的に守備力や守り方どうこうではなくて、失点はしない。現に1点を取れなかったから悔しいけど、無失点ではありました。鹿児島戦は自分たちの自滅から2点を取られる機会を与えてしまった。僕は鹿児島さんがスペシャルなゲーム展開をして、相手を褒めるしかないという2失点だったとは思っていないです。自滅からの2失点です。
でも、『じゃあ、ボールを蹴って、1回陣地を回復して、ゴールからボールを遠ざけて、とりあえずこの試合は何とか1ポイントを取ろうよ』という段階ではないです。いまはそれで苦しんでいても打開できないとならない時期だから、『蹴って陣地を回復しろ』という指示は1回も出したことはないです。むしろ、鹿児島戦でその指示をしたら自分たちの成長速度が落ちると思ったので、一部、そういう使い方(ロングボール)は今後は駆け引きとしてうまく学んでいかないといけないですけど、いまの段階でこれをやってしまうとある意味、課題や修正が出ずに気がつかずに、とりあえず困ったときはロングボールでの陣地回復と成長の遠回りになってしまうので、そこは自分の中では試合中にずっと考えていました」

Q.ゲーム中の立て直しの部分で大事になることはなんでしょうか。
「全員で意図してゲームの流れを作る。サッカーなのでミスや失点は起きるけど、全員で意図して流れを取り戻せるように成長していかないといけない。それを獲得したときには、高い確率でこのサッカーで勝てると思っています。その精度が上がっていって、流れも自分たちが操れるようになったときには連勝が自然とついてくる。優勝するためにはその日を早く迎えないとどんどん遠ざかってしまうので、自分たちは本来は時間のかかる難しい作業をしているかもしれないけど、このスタッフと選手たちならその方向性でどんな相手でも勝利できると信じています」

Q.今節・ガイナーレ鳥取戦は3試合ぶりのホームゲームとなります。
「対戦相手が変わるし、ホームでできるし、いろいろと条件が変わるけど、自分たちがいま歩むやり方と取り組み方の方向性に変わりはないので、それを表現しながらホームのサポーターのみなさんの前で次は絶対に勝つ姿を見せたいですね」

近藤壱成選手

Q.この2試合は失点が続いてしまいました。
「鹿児島戦は失点を重ねてしまいましたけど、それ以上に自分たちのサッカーをうまく表現できなかったことが悔しいですね。長野戦は前からキツいプレッシャーを掛けられましたけど、鹿児島戦はそんなにプレッシャーを感じていた訳ではなく、自分たちのミスでやりたいことができなくなって、相手のプレッシャーがうまくハマっているような感じにさせられてしまいました。2連敗して複数失点を重ねてしまっていますけど、それぞれ違った悔しさがありましたね」

Q.鹿児島戦はやりたいことを表現できていた時間帯とそうでない時間帯がはっきりしていたと思います。
「できていた時間帯で相手に対して、奪いに来ても取れないし、それでも来るなら空いているスペースを使って点を取るよ、という姿を見せ付けられなかったことがもったいないですね。自分たちがうまく運べていないシーンが続いているときこそ、(相手にとって)怖いところにチャレンジしていければ良かったですけど、そこで相手のプレッシャーを受けるような形になってしまったので、うまくいっている時間帯でミスがあったとしても同じようにチャレンジし続けないといけないと思いました」

Q.超攻撃的サッカーを掲げる中でいろいろなリスクやチャレンジはあると思いますが、シュートを止めるという部分ではどういう風に向き合っていますか。
「チャレンジすることはすごく多くて攻撃がフォーカスされがちですけど、守備面もGKコーチと一緒に自分の立ち位置やボールを失ったときにどういうポジションを取ったり、中の状況を確認したりしています。ただ、それは公式戦でないと味わえない部分もあるとすごく感じているので、チャレンジしつつ、ではあります。
長野戦も鹿児島戦も自分の中でターニングポイントになった失点があります。長野戦は2失点目、鹿児島戦は4失点目だと思っていて、そこを自分が防げていればどちらも勝てる試合だったと思うし、自分たちのサッカーを長く表現できて、なおかつ勝利につなげられたと思っているので、そこをチームメートと協力して耐えられるかどうか。そこが勝っていくためにはすごく大事になってくると思います。そこで自分がシュートを止められたら自分の評価にもつながるし、チームの成績にも関わってくると思うので、その1本にもっとこだわっていきたいです」

Q.アウェイ2連戦を終えて、今節・ガイナーレ鳥取戦はホームに戻ってきます。
「遠いアウェイまで応援に来てもらいながらも勝利を届けられなくて、ここでずるずるといってしまってはダメです。相手がこの2試合を分析して前からガンガンくるとなっても自分たちのサッカーは変わらないので、勝ってホームでみなさんと勝利を喜べたらいいなと思います」

瀬畠義成選手

Q.今季のサッカースタイルを考えるとCBはかなりエネルギーが必要なポジションになると思います。
「自分たちがボールを握って自分たちからゴールに向かいたいので、守備のタスクがすごく多い訳ではなくて、ボールを捨てない、簡単に相手のプレスに屈しないという練習が多いので、そこを突き詰めていかないといけないです。(最終ラインには)ボランチができる同じようなタイプで守備よりもボールを扱うことに特徴のある選手が多いので、そこをなくしてしまうと一気に守勢に回ってしまう。日ごろからレベルアップしてやっていかないといけないと思っています」

Q.超攻撃的サッカーを掲げる中で失点との向き合い方はどう考えていますか。
「いろいろとあると思います。攻撃的なサッカーですけど、ボールを握ることだけが攻撃的ではないと思っていて、守備の部分でもアグレッシブにボールを奪いに行くことが一つ攻撃的に見える部分もあると思います。ボールを大事にする、ボールを握るけど、守備の部分に目を向けない訳ではなくて、その部分でボールを奪うことができればより攻撃的になると思います。その中でどうしてもピンチの対応は出て来るので、そこで守れるかどうか。もちろんピンチの数は減らしたいですし、少なくしたいですけど、少ないピンチを防がないといけないと思っています。(鹿児島戦では)そこを防ぎ切れなかったし、まだまだピンチの数が多いので、自分たちの掲げているものはまだまだ未完成だなと思っています」

Q.ピンチになってしまえば、最後は個で守れるかどうかが大事になる、と。
「そうですね。個人としても能力を上げていくことを考えたら、現代サッカーでは個の能力がすごく大事なので、そこは終わりがないので突き詰めていかないといけない。自分一人で守れるものが増えれば、ほかの選手がラクになるし、サッカー選手としても幅が広がると思うので、そこは突き詰めていかないといけないと思っています」

安達秀都

Q.前節・鹿児島戦は今季初先発となりました。
「群馬に来て、初めてのスタメンだったのでそれに関しては良かったと思いますけど、ボールに関わる回数が少なかったので、自分の特徴は出せずに悔しい気持ちは残っています」

Q.左利きながら右SBでのプレーとなりました。
「右SBでしたけど、もともと僕は中盤の選手です。中に入ってプレーしていいと言われているので、ポジションに関係なく中央でのプレーが増えると思いますし、そこまで難しさは感じなかったですね。あそこでもっといいプレーができれば、自分の幅も広がると思うので、続けていきたいと思います」

Q.もっとボールに触れるようになることが大事になりますね。
「そうですね。鹿児島戦はあまりボールに関われなかったので、そこはしっかりと改善して、ボールに触るほうが僕の良さは出ると思うので、そうやってアピールして出場時間を延ばしていきたいですね」

Q.今季は難しいことに全員でチャレンジしていると思います。
「難しいことをやっていると全員が分かっているので、失敗をしてもやめずに続けて、チーム全体として同じ方向に向かっていけるかが大事だと思うので、コミュニケーションを取りながらやっていければ勝利につながっていくと思います」

Q.ホームでの今節・ガイナーレ鳥取戦に向けて
「練習からアピールするしかないと思っているので頑張ります。(ホームゲームは)栃木シティ戦でちょっと出ましたけど、ファン・サポーターの方は熱いですし、ピッチに立ったときにすごく力をもらえたので、それをもう1回味わいたいですね」

progress of a match 試合経過

ザスパ群馬
ガイナーレ鳥取
前半後半データ後半前半
12シュート7
5CK4
GK
12FK9
オフサイド
0PK0

MEMBER LINEUP メンバーラインナップ

スターティングメンバー
  • GK 13 近藤壱成

  • DF 8 山内陸

  • DF 37 瀬畠義成

  • DF 22 高橋勇利也

  • DF 27 藤村怜

  • MF 6 米原秀亮

  • MF 7 西村恭史

  • MF 15 風間宏希

  • FW 2 田頭亮太

  • FW 32 河田篤秀

  • FW 11 加々美登生

控えメンバー
  • GK 1 石井僚

  • DF 30 小柳達司

  • DF 3 大畑隆也

  • DF 14 菊地健太

  • MF 35 玉城大志

  • MF 17 山中惇希

  • FW 38 小西宏登

  • FW 18 田中翔太

  • FW 9 青木翔大

監督
  • 沖田優

スターティングメンバー
  • GK 31 高麗稜太

  • DF 8 田中恵太

  • DF 4 二階堂正哉

  • DF 3 永野修都

  • DF 16 丸山壮大

  • MF 19 三木直土

  • MF 42 金浦真樹

  • MF 14 普光院誠

  • MF 7 小澤秀充

  • FW 10 富樫佑太

  • FW 18 半田航也

控えメンバー
  • GK 1 寺沢優太

  • DF 21 河村匠

  • MF 11 東條敦輝

  • MF 32 伊川拓

  • MF 34 曽我大地

  • FW 9 棚田遼

  • FW 22 吉田伊吹

監督
  • 林健太郎

DATA 試合環境

入場者数
1391
天候
雨のち雨 9.1℃ 74%%
主審
矢野浩平
副審
秋澤昌治、板矢智志

MOVIE ハイライト動画

COMMENT 監督&選手コメント

監督コメント

沖田優監督
「今日はこれだけ寒く雨の状況下でも来て下さったサポーターのみなさんにまず感謝したいと思っています。前節で負けた悔しさにプラスして、今日来てくれた人たちのために絶対に勝利と楽しいプレーを届けようということで、アウェイで2連敗してしまいましたけど、必ずホームでは連勝するんだという思いに向けて、この1週間はチーム全員で準備してきたので、それで勝利できたことはすごく良かったと思っています」

Q.前節・鹿児島ユナイテッドFC戦からメンバーを入れ替えて、選手の立ち位置に変化もあったと思いますが、どのようなゲームプランだったのでしょうか。
「鹿児島戦では自分たちのサッカーを長い時間表現できなかったのは確かだと思います。そこからトレーニング内容も自分たちが積み上げてきたサッカーに立ち戻りながら、選手たちはこの1週間集中してトレーニングしてくれました。2連敗という状況の中での難しさはあったと思いますけど、ゲームの入りからそこをうまく表現してくれて早々に点を取れました。選手たちの1週間の取り組みとゲームの入りを評価したいと思っています」

Q.これまでとポジションが異なる選手もいました。
「(田頭)亮太がワイドのトップをやったことは変化ではありますけど、高いポジションを取ること自体は今までと変わっていないです。それを生かせたシーンが増えたことはあると思いますけど、チームとして何かが特段変わったことはないですね」

Q.後半は相手に退場者が出ました。そこでの戦い方についてはどう感じていますか。
「前半と同じことを繰り返して、精度を保ちながら、前半同様に点を取るところをもっともっと表現したかったですし、そういう指示をして後半も入りました。相手に退場者が出るまでは、相対的に悪くはなかったと思います。ただ、退場者が出てからですね、問題は。相手は10人になってからむしろ良くなった。自分たちは一人多いはずなのに今までよりも悪くなった。精度、走力、判断力を含めて、数的有利になってから逆に劣勢にゲームになったことについて、大きな課題を感じています。
試合後、選手たちには『勝ったことは素晴らしいけど、この試合には大きな課題がある』と伝えてきました。だから追加点も取れなかった。本来は3点目、4点目と取らないといけなかったですし、そこには大きな課題を感じています」

Q.「課題」とはどういった部分でしょうか。
「退場者が出て、相手は走力を上げてやってくるのに、それをさらに上回るような、ここで自分たちが3点、4点、5点と奪うチャンスなんだという認識がまずなかったと思います。だからこそ、走力を上げないといけないのに落ちてしまった。ボールをもっと持たないといけないのに消極的になり、下げるパスが多くなった。そこが大きな課題だと思っています」

Q.今日はロングフィードからもチャンスがあったと思いますが、選手たちの判断からのプレーだったのでしょうか。
「自分たちがボールをつないでいくところで、”ロングボールを増やしたい”という表現はまったく当てはまらないですけど、相手の(プレッシャーの)掛かり具合を見て、サッカーの駆け引きとして、どういうプレーをするんだというところで前節よりも単純に長めのボールが増えたのは確かだと思います。でも、それが効果的だったのかというところで言えば、ある程度の時間までは、前節よりも長短のパスをうまく使えていたと思っています」

Q.開幕から5試合を終えて、2勝1分2敗と五分の成績ですが、今後に向けてどのようなことを感じていますか。
「自分たちの攻撃的なマインドをピッチで長い時間表現するという最大の目標があり、且つ、J3優勝という連なる目標に向けては、まだまだ課題が多いと思っています。それを進めていく中で、成果を出していく中で、成長を見せる中で、最低限の勝点を多少は積み上げながら、ここまで進んでこられたと思っています。5節までの選手の成長スピードに関しては評価していますし、一人ひとりが本当に頑張ってくれていると思っています。ただ、まだ到達点には程遠くて課題は多いので、1日1日、もっと上を見て、上がっていけるようにトレーニングしていこうという話をチームで共有してきました」

選手コメント

選手写真

DF2

田頭 亮太Ryota TAGASHIRA

素晴らしいゴールでしたが、振り返っていかがでしたか。
ありがとうございます!インターセプトした瞬間に打とうと思いました。もうあそこは振りますね(笑)

コースも狙いどおりでしたか。
練習でも同じような形で、逆サイドからプレッシャーを掛けて行って、こぼれてきたボールを奪って、あのコースに決めていたので、まったく一緒でした

今日は1列前でプレーしましたが、いかがでしたか。
攻撃のときはワイドトップで、守備のときはWBでしたけど、ネガティブな要素はないというか、昨季もやっているし、元々、攻撃は好きなので普通にやりました

前々節、前節で課題を感じていた中でこの日はしっかりとスタイルを示せたと思いますが、いかがでしたか。
長野戦も鹿児島戦も自分たちのサッカーをやらせてもらえなかった中、ホームに帰ってきてポジションが変わった選手も多かったですが、自分たちの良さを出せて勝てたので、この勢いのまま次節はアウェイ初勝利を挙げて、どんどん勝ち続けていきたいです

理想で言えば、後半にも追加点を取れればベストでしたね。
相手に退場者が出た中で、相手に合わせるのではなくて、自分たちは襲いかかるようなプレーをしないといけないと強く感じました。後半が無得点であるのは課題なので、もっと点を取れるようにしていきたいですね

選手写真

MF6

米原 秀亮Shusuke YONEHARA

きょうの試合を振り返っていかがでしたか。
早い時間帯で先制点を取れたことは良かったですね。前半はピンチというピンチはなかったですし、自分たちが目指しているサッカーにちょっと近づいているなと感じましたが、相手が一人少なくなってから、相手の勢いに押されてしまってマイボールにできなかったし、むしろピンチが多かったので、自分たちがもう1個上に行くためにはもっとやらないといけないと思います

チーム全体で立ち位置に変化があったと思いますが、いかがでしょうか。
相手は[5-4-1]で前線に3人が張っていることが多いという話だったので、後ろは3枚で捕まえやすいように(守備にときは)自分が1個下がってやりました。でも、攻撃のところはアンカーのところに入って、ボールを受けてということをやっていましたね。(出入りは)少し大変でしたね(笑)

その中で中盤の選手たちは流動的に動き、ボールを動かせていたと思いますが、いかがでしょう。
前半は特にパスを前に付けて、前向きを作ったり、相手が前から来ていたらひっくり返して裏を取ったり、相手のイヤなところ、イヤなところを突けていたと思うので、それを1試合とおしてやっていかないといけないと思います

開幕から5試合を終えて、今後に向けて感じていることを教えてください。
まずはこのサッカーに自信をもってやることが一番だと思います。あとは、今日の前半のような内容をやる時間を延ばしていけるか。90分をとおしてやることが、自分たちの目指すところだと思うので、練習からやっていきたいと思います

選手写真

MF15

風間 宏希Koki KAZAMA

今季初出場が先発での出場となりましたが、前半45分を振り返ってどんな感想ですか。
シーズンが始まってすぐにケガをしてしまったので、試合もなかなかこなせない中で、ちょっとコンディションは上がり切っていないと思っていましたけど、“自分のできること”を思ってピッチに入りました。もちろん、個人としてはもっとできたとは思いますが、それなりですかね。欲を言えば、もっと前に絡まないといけないし、たくさんボールを触らないといけなかったですが、このポジションはあまりやったことがなかったので、徐々に慣れてくればいいと思います

チームとしてもこれまでの4試合と攻撃の組み立てや選手の配置が異なっていたと思いますが、いかがでしょうか。
第3節、第4節は逃げるプレーが多かったので、今日はより前への意識をもつ中で、自分がどうしようかと。前で起点を作ってほしいとは言われていたので、それは意識してやりました

先制点はいい流れ、形から生まれたゴールだったと思いますが、いかがでしたか。
近くでつなぐことは良さでもありますけど、ああいうヨネ(米原秀亮)から1個飛ばして、潜っていくプレーをもっと増やしていいと思います。そういう連携を重ねられれば、もっといいチームになっていくと思います

今季初出場を終え、今後、この攻撃的なサッカーを突き詰めていく上でどんなことが大事になると感じていますか。
どんな結果であれ、というのは違いますが、自信をもち続けないといけないと思います。“攻撃を作る”というのは本当に簡単なことではないですが、みんなでブレずにやり続けて、課題が出たら修正していく作業を続けて向上していくことが大事だと思います

SUMMARY総括

攻め続けて連敗ストップ。

3試合ぶりの勝点3獲得


3週間ぶりのホームゲームに臨んだザスパ群馬。アウェイ2連戦で喫した連敗の流れを止めるべく、これまでの4試合から変化を加えた。守備時は[5-4-1]、攻撃時は[2-5-3]のような選手の並びでガイナーレ鳥取に襲いかかった。

開始2分、早速、先制ゴールが生まれる。右サイドに流れた米原秀亮が左足でエリア内にボールを送る。これを河田篤秀が落として、西村恭史が左足で流し込む。鮮やかな攻撃からのゴールにスタジアムは大きく沸いた。

群馬はリードを手にしてからも攻撃の手を緩めない。ボールを保持すれば、GKとCBの二人でビルドアップの入口を作り、中盤の5人は流動的に動きながら、3人、4人と絡みながらボールを前進させていった。途中、群馬の出方に慣れてきた鳥取にボールを持たれる時間もあったが、22分のピンチをGK近藤壱成の好守でしのぐと、その2分後に2点目を挙げる。

近藤壱成のロングフィードを河田篤秀が競り合い、セカンドボールにも自ら反応して相手DFにプレッシャーを掛ける。そこからサイドに送られたパスを田頭亮太が後方から素晴らしい出足でカットし、右足を一閃。強烈なシュートが逆サイドに突き刺さった。

その後も34分には河田篤秀がバー直撃のシュートを打てば、43分には西村恭史が追加点のチャンスを迎える。西村のシュートはDFにブロックされて3点目は奪えなかったが、メリハリの付いた攻撃と安定感ある守備で主導権を握ったまま前半を折り返した。

後半、この試合が今季初出場となった風間宏希に代えて青木翔大を投入した群馬は、変わらず攻撃的な姿勢を貫いて3点目を目指していく。立ち上がり早々には両サイドを深く取るシーンを作るなど前に出る。61分には相手の裏を取った加賀見登生がファウルを誘って相手を退場に追い込んだ。

数的有利になってからはさらにボールを握る時間を増やしていき、65分に山内陸、西村恭史、河田篤秀の3人で決定機を作り、75分にもパスカットした山内陸から青木翔大と田頭亮太が連続してシュートチャンスを迎えた。

しかし、どちらのシーンも決め切れずにいると、息を吹き返した鳥取にカウンターから攻め込まれ、ピンチを招いてしまう。それでも、ポストに助けられるシーンもあって無失点は継続。終盤は、前節でプロ初ゴールを挙げた小西宏登や古巣対戦となる田中翔太を投入し、最後まで勝負を決める3点目を奪いに行った。

結局、後半はゴールが遠く、得点は前半に挙げた2点のまま2-0でタイムアップ。チャンスを多く作ったからこそ決定力不足という課題は残ったが、ホームでしっかりと連敗を止め、3試合ぶりに勝点3を積み上げてファン・サポーターと喜びを分かち合った。

文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)