MF17
山中 惇希Atsuki YAMANAKA
ザスパ群馬
群馬
白波スタジアム
1前半 2
1後半 3
試合終了
鹿児島ユナイテッドFC
鹿児島
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | シュート | 16 | ||||
7 | CK | 5 | ||||
GK | ||||||
15 | FK | 9 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 8 山内陸
DF 3 大畑隆也
DF 37 瀬畠義成
MF 7 西村恭史
MF 6 米原秀亮
MF 36 安達秀都
FW 32 河田篤秀
FW 38 小西宏登
FW 9 青木翔大
FW 17 山中惇希
GK 1 石井僚
DF 43 野瀬翔也
DF 30 小柳達司
DF 2 田頭亮太
MF 15 風間宏希
MF 27 藤村怜
FW 20 下川太陽
FW 11 加々美登生
FW 18 田中翔太
沖田優
GK 1 藤嶋栄介
DF 26 川島功奨
DF 4 広瀬健太
DF 28 ヘナン
DF 44 青木義孝
MF 6 渡邉英祐
MF 27 山口卓己
FW 9 アンジェロッティ
FW 18 河村慶人
FW 92 ンドカチャールス
FW 11 福田望久斗
GK 16 山内康太
DF 3 杉井颯
DF 23 小島凛士郎
MF 7 千布一輝
MF 14 吉尾虹樹
MF 20 圓道将良
MF 73 田中稔也
FW 10 武星弥
FW 13 近藤慶一
小林亮
「まずは結果として、2-5で負けてしまったことは悔しいですし、残念な気持ちです。遠い鹿児島まで多くのサポーターの方が応援しに来てくれましたし、テレビの前でも応援してもらった方が多くいたと思います。結果的に3点差を付けられて負けてしまったことは申し訳ないと思っています。
ただ、選手たちは自分が指示しているとおり、とにかくボールをつないでいくチャレンジをやめずに追求し続けたこと、トライし続けたくれたことは逆にうれしく思っているところでもあります。これを続けていかないと自分たちが掲げている『攻撃的なマインドを強くもったチーム』は作っていけないので、その最終目的地に向かった通過点として、とにかく選手たちがトライし続けてくれたことには感謝しています」
Q.前節・AC長野パルセイロ戦後には、「自分たちのサッカーをできなかった」という言葉もあった中、今日の試合ではどうだったでしょうか。
「前半の入り、特に10分過ぎくらいまではいいプレーをしてくれたと思っています。ああいう時間帯を長く続けることができれば、ある意味、長野戦の反省というか、課題を克服できたのかなと。逆に5-2で勝てるようなゲームにもっていけた局面もあったと思います。ただ、サッカーの難しさでそういう時間帯でミスが1つ2つ3つと続くと、ゲームの流れが一転してしまったところが今日の反省点であります。でも、そういうことは必ず起きるものです。ミスは起きるけど、とにかく続けることを意識しました。前節は自分たちのサッカーを出し切れなかったですが、今日はミスが続いたときに、普通のチームならやめると思いますし、普通の選手なら怖がって蹴ってしまうと思いますけど、そうではなく、ある意味もう一つ課題を克服してくれたと思っています」
Q.いい形で先制点までは取れましたが、その後は相手のプレッシャーに対してミスも目立ち、自分たちの時間帯が続かなかったと感じました。
「それはそのとおりだと思います。1失点してしまったあと、相手が圧を増してきたときにいま一度、キックオフ直後のような形にもっていけなかった。それがこういう形になってしまったと思っています。ただ、選手たちもスタッフたちもこの方向性で続けていくことで、どれだけプレッシャーを掛けられても、どんなプレッシャーの掛けられ方をしても、自分たちは必ずはがせるようになると思っています。それは、いま選手たちにも話してきました。続けて上を見てやっていこうという方向性に変わりはないですね」
Q.昨季のJ2での戦いでは2試合とも引き分けで通算成績も同じ鹿児島ユナイテッドFCに対して、特別な思いもあったのでしょうか。
「自分の中では、昨季はJ2同士だったとか、これまでの対戦成績とかは考えていなかったです。とにかく、今季の自分たちのスタイルのサッカーをやっていく中で、第3節までに感じたこと、できたこと、できなかったことをこの第4節で鹿児島さんに対してどのくらい攻撃的なマインドを表現できるのかがすべてでした。鹿児島さんだからというところは特に試合前も試合中も意識はしていなかったです。でも、いいチームに対して自分たちは負けたので、相手のプレーが良かったと思います」
Q.結果は敗戦ですが、自分たちのサッカーをやり続けたことで収穫もあったという感想でしょうか。
「選手がやり続けたことは収穫です。大差がついて負けたところは完全に僕の采配ミスです。2-3の状態で前線の選手を1枚増やして、さらに(田頭)亮太のところを敵陣では攻撃的にいくという采配にトライしました。自分としては1点を取って3-3にするというよりは、もう1点取って4-3にするんだという采配をしました。その直後にやられて2点差にされ、最後は3点差になったので、大差をつけられたこと、敗戦したことは完全に自分の采配ミスで、すべて責任があると思っています」
MF17
山中 惇希Atsuki YAMANAKA
Q.プロ初ゴールを振り返ってください。
「あそこに来そうだなと思って立っていたら本当に来たので、たまたまですけど、勘が働いたのかなと思います。CKなどいい形が続いていた中で取れたことはチームとしても良かったですし、個人としても待望だったのでやっと取れたという思いですね」
Q.先制後のゲーム運びに苦しんでしまったと思いますが、反省点はどこに感じていますか。
「シンプルに、質ですね。パスの質やその強弱、タイミングの部分では、ビルドアップのところで(プレッシャーを)食らってしまう瞬間が多くありました。来ると分かっていても、タイミングが良ければ、質が高ければ(相手のプレッシャーを)はがせるだろうし、そこで1枚はがせれば自分たちの時間帯にできたと思いますけど、そこがうまくいきませんでした。あとは、守備時間が長くなったことでみんなが焦れ始めて、ミスが増えました。もう1個落ち着いてやればいいところをワンタッチで出してしまい、それが逆に相手のタイミングになってしまったところがあったので、そこはまだまだ修正していかないといけないですね。僕らがやっていくサッカーはそこを向上させていかないと厳しくなると思います」
Q.沖田優監督は、選手たちのトライの姿勢を評価していました。
「ブレずにやること、積み重ねていくことはすごく難しいことですけど、失点してもめげずにやることは成長するために必要なことですし、オキさん(沖田監督)が求めていること。僕らは遂行していくだけだし、成功の回数を増やしていくことが僕らに求められている仕事だと思います。
ただ、オキさんは采配(が問題)と言ってくれていますが、やっているのは選手なので、攻撃がうまくいかなくても守備で体を張れたのか、寄せが甘かったのではないかという部分は考えなければなりません。それは采配に関係なく僕らの責任ですし、そこができていれば失点しなかったかもしれません。そういう部分ももっともっとやっていかないといけないと思います」
Q.2連敗となってしまいましたが、今後に向けて思いを聞かせてください。
「次はホームに戻って試合があるので、必ず勝利を届けないといけません。僕らをやっていることを次の1週間でしっかりと見つめ直して、いい『ピリ付きのある空気感』でやっていきたいです。いまは苦しいかもしれないですけど、J3で優勝するためにはこれを続けていかないといけないし、やめてしまうと意味がないので、チームでしっかりと統一してやっていきたいと思います」
FW38
小西 宏登Hiroto KONISHI
Q.1点差に迫ったご自身のゴールシーンを振り返ってください。
「前半の立ち上がりは良かったのですが、それ以降はなかなか自分たちのサッカーをできずに、自分も思うようにチームに貢献できていませんでした。後半も失点してから(自分たちのサッカーができた形)でした。CKのこぼれ球は前半から多くあったので、『とにかく自分のところにこぼれてきたら(足を)振ってやろう』と。(足を)振ったらゴールになったので、それは良かったです。でも、結果としては2-5で負けてしまい、ひっくり返すことができなかったので、チームとしても課題だと思います」
Q.2-3となり、いいリズムになった中で失点を重ねてしまったところが、いまのチームの課題でしょうか。
「攻撃的なサッカーをチームとしても掲げていますし、沖田優監督も言っているように2点、3点と取られたら、3点、4点を取って勝つというのが今季のチームのテーマでもありますが、今回はそれを鹿児島さんにやられてしまいました。ただ、(パスを)つなぐ部分など、いい攻撃の時間帯もあったので、そういう時間帯を前半の立ち上がり以降も続けることで、得点や勝利につながっていくのかなと思いました」
Q.2連敗となってしまいましたが、今後に向けた思いを聞かせてください。
「2連敗という形になっていますが、攻撃的なサッカーをする上でビルドアップにチャレンジしていくことが大事です。それを必ずできる選手はそろっていると思うので、継続していってJ3優勝、J2昇格できるように、チーム一丸となって練習からやっていきたいと思います」
MF37
瀬畠 義成Gijo SEHATA
Q.先制するまでは非常にいい形で攻撃をしていたと思いますが、その後は受け身になる時間帯が続いてしまいました。その原因をどう感じていますか。
「鹿児島さんのプレッシャーがハマっていたというよりも、自滅していたなと。本当だったら、1-0から2点、3点、4点と取ったいかないといけない場面で、自陣で安易なパスミスが増えてしまいました。僕の肌感覚ではそんなにプレッシャーは強くなかったので、何が原因なのかは分析しないといけないですね」
Q.相手のプレッシャーが強いという感覚はなかったということですね。
「サッカーはゴールを奪うスポーツなので、相手がリスクを冒して奪いに来てくれるぶん、相手のゴール付近には人がいなくなります。そこ(のスペース)をどう取りにいくかという話だと思います。今回スタメンで使ってもらって、最初の10分くらいまではどこのスペースが空いているかが分かっていましたが、1-0になったあとのゲーム運びがうまくいかなかったところは自分が考えないといけないところだと思います」
Q.敗れた中でも自分たちのサッカーを貫けた手ごたえはありますか。
「手ごたえを感じている訳ではないです。最初の10分間はたしかにボールを持てて主体的にボールを動かせていたと思いますが、だからといってそのあとに相手がプレッシャーを強めてきたとは思いません。なぜミスが起きたのか。フィジカル的な問題なのか、準備のスピードが遅いのか、技術的な問題なのか、そこは検証しないといけないですね。選手とスタッフでディスカッションしないといけないと思っています」
Q.次節以降に向けての思いを聞かせてください。
「昇格する上で連敗はしてはいけなかったと思います。連敗をしてしまった以上、次は必ず勝点を取らないといけないと思いますし、今季の目標であるJ3優勝、J2昇格に向けてやっていかないといけないので、次は必ず勝点3を取れるようにいい準備をしていきたいと思います」
終盤に引き離されて5失点。
アウェイ連戦で2連敗
敗れた1週間前の反省と課題を生かし、アウェイでの今季初勝利を目指したザスパ群馬は、今季初めてイエローを基調とした2ndユニフォームを着用して鹿児島の地に乗り込んだ。前節・AC長野パルセイロ戦からスタメンの変更は3人。CBの瀬畠義成、右SBの安達秀都、右WGの小西宏登の3選手が今季初先発を飾った。
先制するまでの展開はパーフェクトに近い内容であった。アウェイゲームの雰囲気や、激しい前線からのプレッシャーの前に自分たちのスタイルを発揮できなかった前節から一転、今節は立ち上がりから“超攻撃的サッカー”を披露する。
早速2分にゴール前でチャンスを迎える。山中惇希のクロスに青木翔大が飛び込み、流れたボールを小西が入れ直すと今度は河田篤秀がゴールを脅かした。さらに5分にはビッグチャンス。サイドチェンジを受けた山中が中の動きを確認してファーサイドに入れる。そのボールを青木が頭で落とし、河田がシュート。これは相手のブロックに遭ったが、流れるような攻撃の形から決定機を作り出した。
そうやって完全に主導権を握っていた群馬に先制点が生まれたのは13分のこと。河田のCKはクリアされるが、小西がペナルティーエリアの外からダイレクトでシュートを狙うと、そのボールに反応した山中が落ち着いたコントロールから右足で流し込む。山中のうれしいJリーグ初ゴールが貴重な先制点となった。
この1点でさらに勢いを加速させると思われたが、主導権を鹿児島に明け渡してしまう。先制点からわずか5分後に左サイドを崩されてアンジェロッティに同点ゴールを許すと、押し込まれる時間が続き、39分には逆転される。CKの二次攻撃からまたもアンジェロッティに決められ、1-2で前半を折り返した。
まずは追い付きたい群馬だったが、後半早々にも失点を許す。CKからンドカ・チャールスにネットを揺らされ、ビハインドが2点に広がった。それでも、群馬もすぐに1点を返す。56分にCKのこぼれ球を安達がつなぎ今度は小西がゴール。得意の左足を振ると、シュートが相手に当たりコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれた。
再び1点差に迫ってからは群馬のペースでゲームは進んでいく。テンポのいいビルドアップを行い、敵陣にスムーズに侵入していった。ただ、なかなか次の1点が奪えずにいると、終盤になってそのビルドアップでのミスが目立つようなる。すると84分、さらに88分と、ボールを奪われたところから連続して失点。今季最多の5失点を献上する結果となってしまった。
開幕戦からのホーム2連戦で勝点4を積み上げた状況から一転、アウェイ2連戦となった前節・長野戦と今節・鹿児島戦で連敗を喫してしまった。ホームに戻って迎える次節・ガイナーレ鳥取戦は立て直しが問われる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
やるべきことは明確。
いまのザスパにとって何が大事か
連敗は許されない。アウェイゲーム初勝利を懸けて、鹿児島の地に乗り込んでの一戦だ。
前節・AC長野パルセイロ戦は完敗だった。ホーム2連戦を1勝1分けで終え、連勝を目指して意気揚々と臨んだはずが、長野の前線からの強烈なプレスに苦しみ今季のザスパ群馬の生命線であるビルドアップが沈黙。思うようにボールを前進させられず、反対に3失点を喫し敗れた。青木翔大の2試合連続ゴールと河田篤秀の加入後初ゴールが生まれ、スコアこそ2-3となったが、内容は満足できるものではなかった。
沖田優監督は「とにかく自分たちのサッカーを出せずに結果としても負けてしまった」と受け止めつつ、「開幕3試合で勝ちも負けも引き分けも全部経験できた」とこのタイミングでの敗戦を経て前を向いた。いいタイミングで高い授業料を払ったと考えれば、この先につなげられるものは多いはずという考えだ。
「これが第3節時点での自分たちの現状、現実なので、もっともっと成長しないといけないし、もっともっと精度を上げていかないといけないし、(ビルドアップの)バリエーションをもっともっと増やしていかないといけないです。ただ、成長過程の一つとして、ある意味、大きな良い課題を感じ取れた試合だったと思っています」
前からボールを奪いに来る相手に対して、重要なのは自分たちのマインドをどう保つか。プレッシャーを掛けてくるぶん、裏にはスペースがあるとピッチ上の11人が意志と目線をそろえられれば局面ごとの判断は変わるはずだ。ビルドアップの起点を担う一人である右SBの田頭亮太は「初めてのアウェイゲームで会場の雰囲気に呑まれてしまったこともあった」という長野戦の反省を踏まえながら、「前から来られたからといって、自分たちのサッカーを曲げてロングボールばかりを使うのではなく、自分たちが表現したいサッカーを続けて、もっと連係を深めていければいい」と改善ポイントを挙げる。
リベンジの舞台は早速やってくる。今節・鹿児島ユナイテッドFC戦は前節に続きアウェイでの戦いとなる。鹿児島と長野ではもちろんメンバーもスタイルもプレッシャーの掛け方も異なるだろうが、ホーム初勝利を目指して鹿児島がアグレッシブに戦ってくることは予想が付く。そうした相手に対して、再び呑まれてしまうのか、今度こそへし折るのか。どんな相手、どんな試合でも、自分たちのスタイルは不変と貫く“沖田ザスパ”の真価が問われるゲームだ。今節を前にして指揮官は言った。
「連敗をしないこと以上に、2試合続けて自分たちのサッカーをできないことが一番良くないことだと思っています」
何をすべきか。その答えは出ている。あとは、それをピッチ上で示し、結果につなげ、勝点3を持ち帰ってくるだけである。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
■コメント
沖田優監督

Q.前節・AC長野パルセイロ戦の敗戦を振り返ってください。
「自分たちのサッカーを出せたか、出せなかったかで言えば、とにかく出し切れなかったゲームであり、結果としても負けてしまったと思っています。どちらのほうがゲームプランどおりに運べたかと言えば、長野さんのほうがイメージに近いゲームをできたと思っているので、しっかりと負けたなと思っています」
Q.長野のプレッシャーにやられたというよりも、長野のプレッシャーを受け過ぎてしまったという言葉を選手たちからも聞きました。
「あれくらいのプレッシャーは、受けたことのないプレッシャーだとは思っていないです。それは選手も同じだと思います。自分たちのトレーニング内のマンツーマンで完全に奪いに行く練習のほうがプレッシャーはキツくやっているので。ただ、あのスタジアムで、公式戦という場でうまく自分たちのプレーを出し切れなかったことを選手たちも感じているから、そういう言葉が出てきたんだろうと思っています。自分としても『いつもどおりのプレーができれば前進できるよ』と思って見ていましたけど、結果としてはいいものを出せなかったですね。でも、これが第3節時点での自分たちの現状で、これが現実なので、もっともっと成長しないといけないし、もっともっと精度を上げていかないといけないし、(ビルドアップの)バリエーションをもっともっと増やしていかないといけない。そういう成長過程の一つとして、ある意味、大きな良い課題を感じ取れた試合だったとも思っています。だから、週明けのミーティングでも、その課題をどう生かすか、どこに基準を置いて進化していかないといけないかを話しました」
Q.この敗戦をプラスに捉えてやっていくことが大事ですね。
「まさにそうですね。次、あのくらいのプレッシャーの相手に対しては、自分たちのサッカーをもっと精度高く表現して、また同じような戦術で相手が来た場合は、自分たちは4点以上取っていないといけないし、4点取れるくらい自分たちが主導権を握ってやれていれば、相手のチャンスシーンは減ると思うので、おそらく3失点はせずに4-2、4-1で勝てることになると思っています。そうできるようにちゃんと順調に進化していかなければならないと思っています」
Q.今節もアウェイゲームが続きますし、連敗は許されないと思います。
「自分たちがやることは変わらないですけど、対戦相手が違うので、システムも変わるし、サッカーの志向も違うし、そういう意味ではサッカー内容、ゲーム展開は変わるという予測はしています。短いスパンでの目標で言えば、今季は優勝を目指しているので連敗はしたくない。ただ、これは選手たちにも伝えましたけど、連敗をしない以上に2試合続けて自分たちのサッカーをできないことが一番良くないことだから、自分たちのサッカーを出そうという話をしました」
Q.今節の相手・鹿児島は、これまでの相手とは異なるスタイルだと思います。
「相手によってプレッシャーの掛け方やシステムに違いはありますけど、自分たちが目指しているのは、どのシステム、どんなプレッシャーの掛け方をしてきても、必ず前進することを目標にやっているので、いまはそこのバリエーションを増やしている過程です。4戦目にして四者四様というか、違う形の相手とのゲームになると思うので、また異なるタイプの相手に対して、どう自分たちのサッカーを出せるかを準備しています」
FW 10 髙澤 優也選手

Q.開幕からの3試合を振り返ってください。
「チームとしてのやりたいこと、オキさん(沖田優監督)のやりたいサッカーははっきりしているので、いまはチームとしてそれを明確に表現できていると思います。ただ、このサッカーをやっていてもちろん対策は練られると思いますし、長野みたいに完全にハメてくるチームはこの先も増えてくると思います。だからこそ、自分たちの精度をもっと上げて、一人ひとりがレベルアップしていけばすごくいいシーズンになっていくと思います」
Q.これまでいろいろなチームでさまざまなサッカーを経験してきたと思いますが、いまのザスパが志すようなサッカーをやる上で大事になることはなんでしょうか。
「コントロールとパス、サポートの質は大事になってくると思いますけど、オキさんが掲げている超攻撃的サッカーは、3点取られても4点取るというチームを目指していて、それは選手たちも理解しているので、長野戦も自分が出たなら逆転できるようなチームになっていかないといけないと思います」
Q.長野戦では髙澤選手と河田篤秀選手のFWタイプの選手が2枚並びましたが、その場合、少し考え方は変わるのでしょうか。
「今後も増えてくる可能性はあると思います。点を取りにいかないといけない場面では、相手にとっては脅威になると思います。やりたいサッカー自体は変わらないですけど、クロスが増えるなど、ゴール前にボールが入ってくる回数が増えたほうが僕らとしてはやりやすいと思っています」
Q.今節・鹿児島戦もアウェイゲームとなります。
「結果が大事です。前節も負けて、2連敗は絶対に許されないと思うので、まずは結果を大事にしながら、ほかのFWの選手は点を取っているけど、僕はまだ取れていないので、早めに点を取って自分の自信にもつなげたいし流れに乗りたいですね」
Q.今季は背番号を10に変更しました。理由はありますか。
「そこまで濃い理由はないですけど、チームを背負っていく覚悟というか、昨季、降格させてしまった申し訳なさを今季は得点で晴らすことで10番としての役目を果たしたいと思って10番を着けました」
DF 2 田頭 亮太選手

Q.開幕3試合を振り返ってください。
「開幕戦と第2節はある程度、自分たちのやりたいサッカーを表現できましたけど、前節・長野戦は初めてのアウェイゲームで会場の雰囲気に呑まれてしまったこともあって、自分たちのサッカーをなかなかやらせてもらえなかったですね。オキさん(沖田優監督)は『いい意味でここで負けておいて良かった』と言っていましたけど、自分もそう思います。変に勘違いして、残り試合が少ない中で自分たちの弱さに気が付くよりも早い内に気が付いたほうが修正できる時間も多くて、もっと強くなれると思うので、ここから課題を修正してどんどんいいチームになっていければと思います」
Q.前からプレッシャーに来るチームに対して大事になると感じたことはなんですか。
「前から来られたからといって、自分たちのサッカーを曲げてロングボールばかりを使うのではなくて、自分たちが表現したいサッカーを続けて、もっと連係を深めていければいいと思います。長野戦では少し距離感が遠いなと感じていたので、また次に前からハメにくる相手がいたとしても圧に感じるのではなく、ラッキーだなと思えるようにして、来てもらったらはがせるし、来ないなら自由にやるしと、やるサッカーを変えることはないです」
Q.現在のスタイルでは、SBがビルドアップで肝のポジションだと思います。
「内側で受けることに怖さはあまりないですね。群馬に来たときから、SBを内側に取らせるスタイルをやっていました。そこで培った技術や体の向き、ボールの受け方はいまにすごく生きていると感じるので、長野戦でも『もっとボールを受けたい』と思っていました」
Q.一方、敵陣に入ったときにはSBがゴール前まで行くシーンも見られます。
「SBがあそこまで行けるのが今季の強みだと思うので、どんどん行って、どんどんゴールを脅かして点を取ってアシストをしていきます。(山内)陸くんがバランスを取ってくれているので、行けている部分もありますし、右サイドではWGの選手が左利きであることが多いので、自分はインナーラップをしやすいですね」
Q.連敗は許されない今節・鹿児島戦に向けて。
「前節で負けて、勘違いすることは防げました。絶対にどのチームも長野戦を見て、群馬に対しては前から行けばいいと思っていると思います。それでも、自分たちなら絶対にできるので、必ず勝ってここから連勝していきたいです」
MF 27 藤村怜選手

Q.開幕3試合を振り返って。
「やろうとしていることは半分(できていて)、課題半分くらいですかね。手ごたえで言えば、第1節、第2節は自分たちがボールを握りながら、一人、二人、三人と関わりながら相手陣地に攻め入ることができる時間帯が多くありましたが、長野戦に関しては相手が前からプレッシャーを掛けてきてそれを引っかけてやられてしまったので、それで上回れなかったのは課題かなと思います。本当はああいう相手のほうがやりやすいと思うので、しっかりと修正して、それをはがせるようになれば怖いものはないと思います」
Q.前節・長野戦で違い感じたことはありますか。
「相手の勢い、プレッシャーが速いのもありましたし、走力や頭の部分で上回られたのが原因の一つかなと思いますけど、どこかプレッシャーの圧を感じ過ぎて、自分たちがわざと食い付かせるようなメンタリティーではやれていなかったと思うので、もうちょっと試合中に修正できたかなと思いますね」
Q.相手のプレッシャーをどう受け止めるかということですね。
「そうですね。プレッシャーに来られているからと慌てずにやってきたことを出せれば簡単にはがせたと思いますが、そこでのミスが多かったです。そこは紙一重だと思うので、いい方向に考えられればと思います」
Q.中盤の3人がいかにボールを触るかが大事だと思いますが、どんなことを意識していますか。
「触らずとも中盤の3人が動くことによって空くスペースもありますし、チームがうまく回ることを第一に考えるので、ボールを触ることよりも空いているスペースを見つけて動き続けることが大事ですかね。受けることを意識し過ぎてしまうと(チーム全体の)形も崩れてしまうので、わざとスペースを空けるなど、うまく3人目が関わる攻撃が生まれるようなポジショニングを意識しています」
Q.今節・鹿児島戦もアウェイゲームとなります。
「相手どうこうよりも、自分たちのサッカーをどれだけ出せるかだと思います。それを今週の練習ではっきりと意識させながらやっていければと思います」