MF37
瀬畠 義成Gijo SEHATA

ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
2前半 0
5後半 2
試合終了

SC相模原
相模原


| 前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 19 | シュート | 10 | ||||
| 5 | CK | 3 | ||||
| GK | ||||||
| 14 | FK | 9 | ||||
| オフサイド | ||||||
| 0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 14 菊地健太
DF 3 大畑隆也
DF 43 野瀬翔也
MF 6 米原秀亮
MF 37 瀬畠義成
MF 25 中野力瑠
MF 7 西村恭史
FW 38 小西宏登
FW 17 百田真登
FW 19 モハマドファルザン佐名
GK 16 志賀一允
DF 2 田頭亮太
DF 26 秋元琉星
MF 4 玉城大志
MF 27 藤村怜
MF 33 櫻井文陽
FW 29 松本皐誠
FW 69 出間思努
FW 99 中島大嘉
沖田優
GK 21 金珉浩
DF 4 島川俊郎
DF 13 常田克人
DF 2 綿引康
MF 19 沖田空
MF 10 中山陸
MF 17 竹内崇人
MF 16 高野遼
FW 15 前田泰良
FW 9 佐々木快
FW 24 杉本蓮
GK 1 三浦基瑛
DF 18 三鬼海
DF 37 山内琳太郎
MF 6 徳永裕大
MF 8 神戸康輔
FW 11 武藤雄樹
FW 14 安藤翼
FW 20 川畑優翔
シュタルフ悠紀リヒャルト

沖田 優監督
「(明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド)最終節にして、自分たちが積み上げてきたいろいろなものを出すことに取り組んだゲームでしたが、多くのファン・サポーターの皆さん、多くのスポンサーの皆さんが見にきていただいた中でこういう勝ちができたことは本当にうれしい一戦になりました。前回の反省から、とにかく入りを良くするということがこの試合の大きなテーマだった中で、ある意味で相手が退場になるところまで追い込めたというか、非常に良い入りで攻撃し続けてくれたことがこの試合を大きく左右したのではないかと思います。とはいえ、後半の入りで得点しながらも3分間で2失点をして、勝ちながらもまた大きな課題が残りました。そういう課題も克服しながら、(プレーオフラウンドの)残り2試合を大事にして、もっともっと強いチームになれるようになっていかなければいけないと同時に思いました」
Q.前半の入りの評価について、どのような点が良かったでしょうか。
「相模原さんはショートカウンターが多いチームですし、勢いのあるチームなので、いかに勢いに乗せずに自分たちの攻撃で(相手のプレッシャーを)剥がし続けるかというところでしたが、相手がプレッシャーを掛けづらいような駆け引きをしてゲームを進めてくれたと思っています。ここまでの17節の積み上げを、いろいろな形で出してくれた前半だったと思います」
Q.後半の入りに2失点しましたが、どういう原因があったでしょうか。
「相手が一人退場したあとのゲーム運びも逆に簡単ではないですが、前半の終わり間際もカウンターで失点してもおかしくないピンチがありましたし、相模原さんのセットプレー得点数は非常に多いので、この二つだけは警戒してゲームを進めようと確認していましたが、まさにその二つの内容でやられてしまいました。警戒していたにもかかわらず、その二つが起きてしまったのは大きな反省点だと思っています」
Q.残り2試合のプレーオフはどのように戦っていきたいですか。
「この明治安田J2・J3百年構想リーグ、EAST-Aグループのおかげでいろいろな力のあるチームと試合をさせてもらって、本当に成長と成果を得られた18試合でしたので、残りの(プレーオフラウンドの)2試合でも存分に生かして成長させてもらいながら、来季の自分たちの力につながるよう1試合1試合を大事に戦いたいと思います」
Q.櫻井文陽選手が今季初めてメンバーに入って出場しました。彼のここまでの取り組みや、今日の試合の評価はいかがですか。
「キャンプ中に少し大きめのケガをしてしまって、それを繰り返してしまうような形でなかなか練習でもゲーム形式でプレーする時間が少なく、彼を起用する機会がなかったというだけでした。それがようやく試合で使えるコンディションになった途端に、出してみればやっぱりいいプレーをしてくれた。期待どおりでしたし、本当に力のある選手なので、これからの成長が楽しみだなと思っています」

MF37
瀬畠 義成Gijo SEHATA
Q.まずは試合を振り返っていただけますか。
「もっと大差をつけたかったという部分はありました。(前回対戦が)アウェイでかなりやられてしまったので、何が何でもやり返してやるというか、それしかなかったので。綺麗事じゃなくて、そういう魂のようなものがうまくゴールにつながったと思うので良かったかなと思っています」
Q.西村恭史選手のゴールをアシストとしたシーンはどのようなイメージでのプレーでしたか。
「この試合に限らず、バイタルエリアのところへの相手の最終ラインの食いつきが悪かったというか、スペースを埋めていることが多かったので、あのスペースにどれだけ自分が入っていけるかというのは考えていました。今日は米原(秀亮)選手の1個前のポジションに入っていましたが、そこに野瀬(翔也)選手からいいボールが入って、自分がフィニッシャーになれればいいかなとも思っていたのですが、結果的に西村選手が点を取ってくれたのでそれはそれで良かったかなと思っています」
Q.相手が退場した直後は逆にバタバタしたようにも見えましたが、難しさもあったのでしょうか。
「そうですね、10人を相手にどうするのか、あまり明確ではなかったというか……。リードはしているけれどシュートはかなり打たれていましたし、あれが失点につながっていれば、どうなるか分からないゲームになってしまっていたと思います。そこはもう、きちっと締めるところは締めて、プレーを切ってしまうなど、ゲームのコントロールについてはまだまだ改善の余地があると思いますし、10人になったが故に全体としてあまり同じ絵が描けていなかったかなという部分もあるので、そこはもっと改善できればと思います。個人的には、10人になった前半の段階で1-0で終わらずに、2点目、3点目、欲を言えば4点目くらいまで取れればいいと思っていたのですが、それがなかなか取れませんでした。2点目を取れたのは良かったですが、もっと畳み掛けられていれば前半でゲームを決めることができたと思いますし、そういうゲーム展開にもっとしたかったですね」
Q.逆に落ち着いてからは、練習どおりに攻めて得点できたイメージでしょうか。
「落ち着いたところで、後半の入りで失点しているので、それはどうなのかなというのもあります。もちろん、ボールを握りながらゴールに向かっていくというのは我々の大事なコンセプトというか、チームのゲームモデルではありますけど、そこでパスが引っかかって結局失点してしまいましたし、セットプレー1個でやられているので、もっとどうすべきなのかをもっと話ができればいいのかなと思います。それ以外のところでは、3-2からまた追加点が取れたのは、相手もある程度前がかりになっていた側面もありました。取れたのは良かったと思いますが、自分たちが相手にボールを触らせないで意図的に形を作れればお手上げにできるというか、前半戦の借りを返せたゲームになったと思うので、自分の中では正直、もう少しできたんじゃないかと思っているところです」
Q.大勝した次の試合というのは意外と難しいのではないかと思いますが、プレーオフラウンドの残りの2試合をどう戦っていきたいですか。
「次は(プレーオフラウンドの)順位決定戦になるので、ここまでの18節に関してはもう忘れていいかなとも思います。2026/27シーズンに向けてという要素ももちろんありますが、先は見据えつつも目の前の1勝にこだわっていかないと次のシーズンで足をすくわれると思うので、より結果にこだわって、もっと勝ちにこだわって、よりいいゲームをして、よりいい結果を得られればと思います」

FW17
百田 真登Manato HYAKUDA
Q.まずは試合を振り返っていただけますか。
「いろいろなことがあったとは思うんですけど、チームとしてみんながやってきたことをしっかりと出せたからこそ、7点という得点が入ったと思います。ただ、個人としてはもっと取らないと。僕を含めて前線がもっともっと点を取れたと思うので、そこは突き詰めないといけないと思いますし、3-0から失点して3-2に迫られるというのはまだまだ弱いチームだと思うので、そういったところはなくしていかなければいけないと思っています」
Q.失点のシーンでの反省点はどのようなものでしょうか。
「みんな、声掛けはできていたと思うのですが、その中でどういうプレーの選択をしなければいけないか。もう少し慎重にというか、それぞれがやっていかないといけないところかなと思っています」
Q.退場の前後で試合が変わってしまったと思いますが、退場者が出る前から、相手のやりたいことをやらせないようないい入りができていたのではないでしょうか。
「自分たちとしても、先制されずに早い時間帯に先制したいというのを話し合っていましたが、中野(力瑠)選手がいいゴールを決めてくれてメンタル的にもいい状態で進めました。チームとしてはいい流れだったと思います」
Q.得点以外にも、いいポストプレーで起点になっていたと思いますが、自身のプレーをどう振り返りますか。
「得点以外の、そういった起点になるところは最低限のベースとしてあれぐらいはやらないといけないと思っています。得点はもっと取れたと思っています」
Q.今季からザスパに加入しましたが、チームの成長をどのように感じていますか。
「なんかちょっと上からみたいになっちゃうんですけど、入ってきたときよりもチームメートが頼もしくなっていると思っていますし、みんなでいい練習をしながら成長できていると思います。僕は何回も言っていますが、このクラブは絶対J2に戻らないといけないクラブだと思ってここに来たので、もっともっとというのを求めながら、来季に向かっていければいいかなと思っています」
Q.終盤に松本皐誠選手へのパスが合わなかったシーンがありましたが、かなり背後のスペースにパスを出していました。あれは「まだ点を取るぞ」というメッセージにも見えました。
「7-2というスコアだったのですが、前回0-5で負けていたので6点差はつけたいと個人的に思っていました。そういった意味で『背後に走れ!』というメッセージを込めたのですが、そこは自分の精度のミスだったと思います。0-5というのはかなり屈辱的だったので、そういった意味ではもっと自分が点を取らないといけなかったと思います」

FW38
小西 宏登Hiroto KONISHI
Q.まずは試合を振り返っていただけますか。
「立ち上がりの時間帯でも、自分たちは前からの守備で強度を出せていましたし、攻撃でもいい形を作れていた感覚はあったので、それがこういう大量得点で勝てる要因につながったと思います。(前節のブラウブリッツ)秋田戦では自分たちが入りでゲームを壊してしまいましたし、自分自身のミスから得点を許してしまっていたので、そこをもう一度気を引き締めて試合に入れたのが良かったかなと思います」
Q.1点目のアシストについて。
「自分でも打ちたいシーンではあったんですけど、後ろにヤスくん(西村恭史)や(中野)力瑠といった自分より状態がいい選手がいたので、自分が打つべきではないかなと思って力瑠に託したら綺麗に決めてくれました」
Q.2点目の百田真登選手へのアシストは、相手GKが飛び出してきていて判断が難しかったのではないでしょうか。
「まず、(瀬畠)義成くんから背後にボールが出て力瑠が逸らしたと思うんですけど、義成くんとは試合前から『ワンタッチのパスでは自分が走り出す』というのを共有していたので、本当にいい形で背後を取れました。そこから選択肢はいろいろあったと思いますけど、GKより自分のほうが先に触れると思いましたし、(百田)真登くんも入ってきてくれているのが見えたので、そこは流し込むだけかなと思いました。真登くんがゴールの嗅覚を見せてくれたので、自分は簡単に横パスを出すだけでゴールにつながってくれました」
Q.意外とコースが難しいクロスだったのではないでしょうか。
「ちょっとヒヤッとしましたけど、前にもああいうシーンで真登くんが決めてくれていたので、自分も自信を持って右足で流し込むことができました。得点につながって良かったです」
Q.退場者が出てからしばらくは、逆に10人の相手に戸惑っていたようにも見えました。
「もちろん相手が退場したのはわかっていましたが、自分の中では11対11だと思ってプレーした部分もありました。前半の終盤はちょっといい形も作れましたし、得点につながったので良かったのですが、後半の入りで沖田さんが『力を出し切って大量得点しよう。もっと攻撃に厚みを出していこう』というふうに言ってくれたのに、自分たちが表現しきれませんでした。2失点したというのは本当に自分たちの弱みだと思いますし、自分もFKを与えるファウルに関与していて、いらないファウルで流れを与えてしまったのは自分の責任だと思います。そういうところは本当に修正していかないと、上のチームには勝っていけないのかなと思います」
Q.今日もそうでしたが、最近はボールを預けられる機会も多くなって、中心選手としての責任も大きくなってきているように見えます。
「本当にありがたいことに、長い出場時間を監督からもらっていますし、僕は攻撃の選手なので起点になり、それに数字を残さないといけないポジションです。その部分を要求されていますし、これだけ試合に出ている分、結果を残さないといけないのは当然だと思います。チームのみんなが自分にいい形でボールを預けてくれるシーンが多いので、そこはゴールにつなげないといけないですし、それが今日はいい形でゴールにつながったのは自分にとっても良かったことだと思っています」
Q.残り2試合をどのように戦いますか。
「最終節をホームでいい形で終われましたし、残り2試合の相手がどこになるかまだわからないですが、自分たちの力は今日示せたと思うので、それを継続して2試合を勝って終われるように張りたいと思います」
前回、敗れた相手にリベンジ
7得点でリーグ戦を締めくくる
あっという間に最終節を迎えた明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド。ザスパ群馬は前回対戦で敗戦を喫したSC相模原をホームに迎え、雪辱を期す。2日前までの真夏日が嘘のように、正田醤油スタジアム群馬は涼しさに包まれ、絶好のサッカー日和のもとでのキックオフとなった。
ザスパは前節からスタメン3名を入れ替え、モハマドファルザン佐名が8試合ぶりのスタメン復帰。また、昨季はJFA・Jリーグ特別指定選手として7試合に出場し、今季から正式加入となった大卒ルーキー・櫻井文陽が今季初のメンバー入りとなった。
試合は相模原のキックオフでスタート。ロングボールで主導権を握りにかかるが、ザスパも鋭く対応してそれを許さず。逆にザスパも、まずは長めのボールを多めにしてセーフティーに試合に入る。しばらくはロングキックの応酬が続いた。
そんな中、まずはザスパが先手を取る。10分、右CKの流れから、最後は小西宏登のパスを受けた中野力瑠。右足を力強く振り抜くと、地を這うボールがゴール左に突き刺さり先制点となった。
しかし、相模原がすかさず反撃に出る。スピードのある杉本蓮の突破を中心にザスパゴールに迫り、25分には左からのクロスにフリーで合わせられたかに見えたがミートせず。左サイドを中心に攻めてきた。
31分には百田真登が相手と入れ替わったところを倒され、相模原のDF綿引康が一発退場。これで再びザスパペースになるかと思われたが、逆に攻めづらくなったのか何度も相模原にシュートを浴びることになる。
しかし、ようやくプレーテンポが落ちついてくると、45分に追加点が生まれる。パス交換から小西が裏に抜け出すと、相手GKも意を決して小西にアタック。しかし小西が冷静にクロスを入れると、走り込んだ百田が無人のゴールに流し込む。2-0とリードを広げて前半を折り返した。
後半に入ると、わずか数分の間に目まぐるしくスコアが動く。まずは48分、野瀬翔也の縦パスを受けた瀬畠義成がキープして落としのパス。これを西村恭史が振り抜いて3点差とする。しかしその直後、49分にFKから常田克人のヘディングで1点を返されると、51分にはビルドアップのミスを突かれて1点差に詰め寄られる。これで試合の行方はわからなくなってきた。
その後も基本的には数的優位のザスパが主導権を握るも、もったいないミスが起きたりクロスが合わなかったりとフィニッシュが決まらない。57分には見事な速攻から最後は小西がカットインシュートを放つが、わずかにゴール左へと逸れていく。しかし60分、背後へのパスに抜け出したモハマドがドリブルで時間をつくると、最後は冷静に横へパス。フリーで走り込んだ小西が今度はきっちりと決めて再び2点差とした。
62分には西村が抜け出してクロスを入れ、中野がヘディングで合わせたが相手のビッグセーブに遭う。続く64分のFKもGK金珉浩がパンチングでかき出すがそのボールを米原秀亮がダイレクトボレーでたたき込んで追加点。ザスパに5点目が入った。
70分にはさらに、交代で入ったばかりの玉城大志が巻くようなミドルシュートをゴール右上に突き刺して6点目。これで昨季のホーム最終戦と同じスコアとなるが、86分にはまたも交代で入ったばかりの中島大嘉がループシュートを決めて7点目。昨年のJ3リーグ第37節松本山雅FC戦(11/23)で記録したクラブの1試合最多得点記録(6-2)を更新し、百年構想リーグ 地域リーグラウンドを締めくくった。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
同カテゴリーを相手にリベンジの機会
来季につなげる格好の試金石
前節はアウェイでブラウブリッツ秋田に敗れ、久々の連敗を喫したザスパ群馬。以前、課題に挙がっていた前半の早い時間帯に失点したのも久々だった。とりわけ前半15分以内での失点は、明治安田J2・J3百年構想リーグではここまで7試合あるが、第11節湘南ベルマーレ戦以来のこと。それだけに、チーム全員が試合の入りを悔いた。
沖田優監督は改めて試合を振り返る中で「秋田さんのような特徴のあるチームに一番やってはいけないことで、相手の自信やパワーも、より上がってしまいました。気をつけていた入りで失点したことで余計に気にしすぎてしまったのか、少し(気持ちが)落ちてしまった選手も何人かいました」と語った。大畑隆也も「相手を乗らせてしまった」と後悔を口にしている。
大畑は「これが立ち上がりの時間帯ではなくても、仕留められてしまうようなスキがあった。油断はしていなかったと思いますが、より一層締めなくてはいけない時間帯だった」とも振り返っている。沖田監督も「ひとつの球際や、(守備で)どこにまず戻らなければいけないかなどにも甘さがあった」と、それが序盤かどうかにかかわらず問題があったと述べている。最近はチームに粘り強さや堅さが出てきていたが、まだまだ追求し高めていく必要があるのだろう。
2失点目はスローインから、3失点目はカウンターからとそれぞれ状況は異なっていたが、沖田監督は「ミスがなければまず失点局面が生まれていない。ミスが起きたあとでもやれたことはあった」と、ボールの失い方や失ったあとの対応に言及。20日の公開練習では、攻撃をしながら素早く守備に切り替えるようなメニューも実施されていた。
ホームで勝利していた相手に借りを返されてしまったが、重要なのは次の試合にどう生かすか。沖田監督は「(秋田とSC相模原が)同じようなタイプのチームと考えれば、そこを克服できる、やれるんだというところを示すのにいい相手」と試合日程を歓迎している。反省をすぐに生かすチャンスだ。
対する相模原は、シーズン序盤の対戦時に0-5を喫した相手でもある。あのときとは違う姿を見せ、ホームでリベンジを達成してリーグを締めくくることができればこの上ない。また今季のザスパは、J2クラブに対して善戦して勝利も収めてきたが、同じJ3所属のクラブとは3戦3敗という結果になっている。“格上”に対して通用した強みが、同カテゴリーの相手ならもっと発揮できる──とはならないのがサッカーの難しさだが、来たる2026/27シーズンに向けてそうも言っていられない。
大畑は「栃木SCさんと相模原さんは来季もJ3で戦う相手なので、そのチームに全部負けるというのは本当に許されないと思います。本当にまだまだこんなもんじゃないと思いますし、もっともっとやれる」と力強く語った。来季への試金石にもなる一戦だ。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節から数日が経ちましたが、ブラウブリッツ秋田戦について改めて振り返っていただけますか。
「ゲームの入りが悪すぎました。最近はそれほど失点しなくなっていましたが、入りの失点はある意味、秋田さんのような特徴のあるチームに一番やってはいけないことというか、起きてはいけないことです。あれで相手の自信やパワーもより上がってしまいましたし、気をつけていた入りで失点したことで余計に気にしすぎてしまったのか、少し(気持ちが)落ちてしまった選手も何人かいました。そこを抜け目なく突かれたと思いますし、より難しいゲームになってしまいました。繰り返してはいけないことですし、次節はしっかりと取り戻した姿を見せなければいけないと思います。秋田さんとSC相模原さんは、いろいろなデータで見てもほとんど同じようなチームですし、それを絶対繰り返さないことが大事だと思っています。そう振り返りつつ、次に向けて考えなければなりません」
Q.秋田戦の3失点目はロングカウンターからでしたが、守備対応はいかがでしたか。
「どこかでミスは起きるものですし、失い方が悪かったとしても、縦に来た攻撃をしっかりと止めなければいけません。それができずに推進力をさらに増すことになってしまったのは良くなかったです。ただ、もう一個つながれば自分たちが一気に数的優位で攻められる状態を逃して、逆に攻め残りのようになっていた相手の数的優位になってしまった。1失点目にしても3失点目にしても、ミスなく普通につなげられれば、失点局面がまず生まれていないというのもあります。ミスが起きたあとでもやれたことはあったと思うので、そこはまだまだ課題だなと思っています」
Q.選手たちがどういうメンタリティーで相模原戦に臨むことを求めますか。
「短期間で同じようなことを繰り返してはいけないんだというのを自分は求めていますし、今日も選手に強く伝えたところです。(秋田と相模原が)同じようなタイプ
のチームと考えれば、そこを克服できる、やれるんだというところを示すのにいい相手だと思いますので、しっかりと示してほしいと思っています」
Q.相模原は4位につけており(5/21時点)、自信をもってサッカーをしているようにも見えます。監督はどういう印象を持っていますか。
「一貫性というか、秋田さんと同様にチーム内での共有を明確にしているチームだと思いますし、試合を重ねることで(その強みが)より高まってきていると思います。相手もこちらも、前回対戦時よりも良くなっている部分がある中で、今季の2戦目でどういう試合ができるかだと思います。前回の失点はほとんどがセットプレーだったので、まずはそこで得点を許さないようにしたいですし、そういう場面を作らせてはいけないと思っています」
Q.ファン・サポーターの目線からすると、同じJ3の相手にまだ勝てていないのは気になるところだと思います。
「そのとおりで、チャレンジして成長したり引き出しを増やしたりと、いろいろなトライができた17試合でしたが、J3同士という枠の中ではまだ勝っていません。来季、確実に対戦する相手ですので、今度はしっかりと勝って来季の対戦を迎えたいですし、勝たなければいけないと思います」
DF 3 大畑 隆也
Q.まずは前節のブラウブリッツ秋田戦を振り返っていただけますか。最近は立ち上がりや早い時間帯での失点は少なくなっていましたが…。
「前後半ともに立ち上がりで簡単な失点をしてしまって、ゲームを苦しくしてしまったと思っています。立ち上がりの失点でしたが、これが立ち上がりの時間帯じゃなくても仕留められてしまうようなスキがあったと思います。油断はしていなかったと思いますが、より一層気を引き締めなくてはいけない時間帯だったので、そこでやられてしまったのは本当に良くなかったと思います」
Q.秋田のような徹底したサッカーをしてくる相手にリードされると、心理的にも物理的にも苦しくなるイメージがあります。
「1-0で勝っていくのが秋田のスタイルだと思いますし、自分たちが落ちたというよりも相手を乗らせてしまったという印象です。相手も前半の立ち上がりに得点するシーンがあまりなかったようですが、そこで乗らせてしまった。こちらも久々に立ち上がりで失点してしまったことで、連続で失点はしませんでしたが、相手にどんどん流れを持っていかれてしまったと思います。みんなが体を張って凌げた部分はありますが、あれだけ勢いに乗らせてしまったのは本当に良くなかったですし、『僕たちのサッカーをやれば絶対に点は取れる』という自信を持ってやれていたら、前半のうちに追いつける可能性もあったと思います」
Q.次は相模原との対戦ですが、前回対戦では大畑選手はベンチでした。あの試合をどう見ていましたか。
「秋田と似たようなチームというか、勢いを持って出てきますし、シンプルに戦ってくる印象です。あの試合はセットプレーと自分たちのミスから失点をしてしまいましたが、固く戦うチームを相手に早い段階で失点すると勢いに乗らせてしまうと思いますし、主導権を握られてしまったと思います。ただ、あの試合も立ち上がりは相手のプレッシャーをかなり剥がせていましたし、『いけそうだな』とベンチから見て感じていました。いかにそこで仕留めるか、僕たちがボールを失わないかがカギになると思います」
Q.今大会はここまで、90分以内で 2回とも負けた相手は栃木SCだけです。その結果は、シーズンの後半戦にかなり持ち直したからこそだと思います。
「栃木SC戦は本当に悔しかったです。栃木SCさんと相模原さんは来季もJ3で戦う相手なので、そのチームに全部負けるというのは本当に許されないと思います。シーズン後半戦は守備も攻撃のバランスも良くなってきていると思いますし、前半戦にできなかったことをできるようになって、相手を苦しめられるようになった部分や我慢できるようになった部分などが、同じ相手に負けないという結果につながっているとは思います。それでも、本当にまだまだこんなもんじゃないと思いますし、もっともっとやれるというのが僕個人としてもチームとしてもあると思うので、結果を出すことは前提として、もっともっと内容も求めながらやりたいと思います」
FW 17 百田 真登
Q.前節は終盤からの出場となりましたが、試合をどう見ていましたか。
「自分たちが立ち上がりで失点したくないというのがあったにもかかわらず、立ち上がりで相手に得点を許してしまい、メンタル的に落ちたところを90分とおして狙われた結果になったと思います。1点差に迫れればもう少し相手を慌てさせることもできたと思うんですが、その時間(1-2にしてから1-3となるまで)が短かった。その辺りはチームみんなで話した中で、反省点として上がっていました」
Q.この百年構想リーグも最終節を迎えますが、振り返ってみていかがですか。
「僕としては、沖さん(沖田監督)がどんな状況でもずっと使い続けてくれて全試合に出場させてもらっています。全部の試合に出ている選手は少ない(百田選手と下川太陽選手のみ)ですし、そういった意味でもすごくありがたかったです。ただ、それにしてはもう少し点を取らないといけなかったと思っているので、最終節でしっかりと得点して、プレーオフラウンドや来季につなげていきたいと思っています」
Q.最終節の相手はSC相模原です。ひょっとすると今シーズンで一番痛い負け方をした相手かもしれません。
「前回はセットプレーやつなぎのミスからの失点がほとんどだったと思うので、そういったところを消していけば、特段怖さがあったとは僕自身は思っていませんし、個人としても、昨季は複数得点を取れている相手でもあるので、そんなに嫌な印象はありません。でも実際に0-5で負けている事実はありますので、それ以上の点差で勝てるようなゲーム展開に持っていこうとするのが大事かなと思っています」
Q.前節のブラウブリッツ秋田に敗れたことで2回とも勝った相手はなくなったのですが、逆に2回とも敗れた相手も少ないです。ダブルを決める、もしくは喫することは選手にとって影響がありますか。
「そもそも、シーズンダブルをやらせていたらJ2に上がれないだろうというのは大前提だと思うので、同じ相手に2回負けないという思いは必要ではあると思います。逆に上がっていくならば、シーズンダブルをどのチームにもしていけるぐらいにならないといけないと思うので、やらせてもダメですし、やっていかないといけないというのはあると思います」
Q.地域リーグラウンド最終節に向けての意気込みをお願いします。
「自分が早い時間に得点できれば、今のチームならメンタル的にもいいサッカーにつながっていくと思いますし、先制点を取るというのが自分の仕事でもあると思います。それを求めながら、チームが勝てるように頑張りたいと思います」
DF 43 野瀬 翔也
Q.まず、前節を振り返っていただけますか。
「最初の失点で相手が勢いづいて、試合運びもすごく難しくなってしまったので、大きな責任を感じる試合だったと思います。これまでもああいう展開はありましたが、1点を取られたあとに跳ね返す力がないのが現状だと思いますし、そういう試合を繰り返してしまっているので、自分の不甲斐なさを感じています」
Q.パスをつなぐところも苦戦していて、いつもより余裕がなかったように見えました。
「自分たちがボールを握る時間がすごく短かったと思いますし、蹴るにしてもセカンドボールを全然拾えず、跳ね返ってきたボールをつなげて自分たちのボールにできる時間もありませんでした。特に立ち上がりはどの局面においても負けている部分があまりにもあって、試合を難しくしてしまったなと思います」
Q.1点差に追いついたあとはザスパのペースになったように見えましたが、すぐに再び2点差にされてしまいました。
「交代で下がっていたので外から見ていましたが、『追いつけるかも』と感じるシーンはたくさんありました。3失点目は油断などではなかったと思いますが、あの時間帯に自分がピッチに立っていなかったことがすごく不甲斐ないことなので、自分にフォーカスしてやっていきたいです」
Q.残念ながらシーズンダブルを達成した相手はなかったですが、2回とも敗れた相手は少ないという現状についてはいかがですか。
「前半戦でやられていた相手にやり返して勝ったという試合もあったので、いい流れではあったと思います。次の相手の相模原も前半戦に大差でやられているので、しっかりとやり返さないといけないと思います」
Q.次が地域リーグラウンドとしては最後の試合になります。意気込みをお願いします。
「自分ができることを練習から最大限にやりたいです。そのうえで試合に出たら、変わらずに応援してくれているファン・サポーターの方々にしっかりと勝利を届けるように、そして来シーズンも応援したいと思えるような試合をしたいと思います」