ザスパ群馬
群馬
ソユースタジアム
前半
後半
試合前
ブラウブリッツ秋田
秋田
連戦を抜け、リーグ戦残り2試合 守備の継続と攻撃の改善を
4月25日から始まった5連戦を終えて、3勝1敗と1PK負け。悪くないどころか、相手がすべて“格上”と言える相手だったことを考えると賞賛されていい結果だ。しかしもちろん、チームは満足していない。下川太陽は連戦を振り返る際、開口一番に「全勝したかったというのが一番の気持ち」と語った。それだけ手ごたえのある中で試合ができているということか。
好調と成長は数字にも表れている。シーズン前半戦は9試合で1勝しか挙げられず、1試合当たりの平均失点も2を超えていた。それが折り返してからはすでに4勝。失点も半減している。特にここ3試合は堅さと粘り強さが出てきた。
とはいえ、前節の栃木シティ戦はシュート14本を浴び、大量失点を喫していてもおかしくない内容だった。沖田優監督も「自分たちの粘り強さというよりは、運が良くて(失点が)ゼロになった」と捉えている。
ただその中で、昨季からの課題だったセットプレーからピンチに陥らなかったのは成長の一つだろう。フリーで叩かれる、良い体勢でヘディングシュートを許すといったシーンは目に見えて減っている。今節の相手はセットプレーに強みがあるブラウブリッツ秋田だけに、一歩でも寄せる圧と集中力は継続していきたい。
むしろ前節の課題は攻撃面で、後方のビルドアップ隊と前線・シャドーの距離の接続がうまくいかなかった印象だった。プレーメーカーの瀬畠義成は連戦の疲れを考慮しつつも「本来いるべきところにいなかったり、後ろの選手が3人目として関わるようなサポートだったりも少なかったと思うので、それはそうなるよねというゲーム展開になってしまった」と分析。相手のペースから抜け出せなかった要因として、沖田監督は「ボールを奪ったあと」に課題があったとも言及しており、それらの修正に期待がかかる。
その意味で秋田戦は、栃木シティとは異なるスタイルながら似た課題を突きつけられる可能性がある。ロングボールからのセカンドボール回収攻勢という、シンプルながら明確なストロングを押し付けてくるのが秋田。ロングボールをまったく蹴らせないというのは不可能なだけに「相手の土俵で負けずに、どれだけ自分たちのリズムに持っていけるか」(瀬畠)がカギになるだろう。
ともかくも、チームは一段とたくましく成長している。中島大嘉は「失点数も減ってきているし、自分たちのスタイルをうまく対戦相手にフィットさせるというのも今までよりやれた連戦だったと思います。多くの選手が(試合に)出て、チーム力は間違いなく上がったかなと思いますし、それを証明できた部分もあると思います。チームとしては大きな学び、成果があってすごく良かったかなと思います」とこの5連戦を振り返った。いまの状態なら勝利だけでなく、より内容を突き詰めながら勝つことにもチャレンジできるはず。もちろん簡単な相手とミッションではないが、下川が語った「自分たちが終始主導権を握って、自分たちのスタイルで勝ちたい」の実現を期待したい。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督 Q.前節の栃木シティ戦は90分間で0-0と決着がつかず、PK負けとなりましたが、監督としては結果よりも内容が気になるところでしょうか。 「そうですね、攻守ともに内容は良くなかったゲームだと思います。むしろ、あの攻守で勝点が取れたのは運も含めて良かったという感じです。それくらい、求めているものとやってきたことを考えると、もうちょっとやれないといけない試合でした」
Q.試合後の会見では、失点しなかったことについて「運が良かったところもあった」という言い方をされていましたが、セットプレーの守備はそれほどピンチになっておらず堅さがでてきた印象です。 「失点が減ってきているのは成果ですし、あれほどシュートを打たれても点を取られなかったのは、どこかで少し寄せられているなど、少なからず相手に圧が掛かっているからだと思います。とはいえ、相手のレベルがもう一個上がると決められていたというシーンは何個かあったと思います。まだまだ、もっともっとという思いが強いですね」
Q.栃木シティとの対戦はどちらが勝ってもおかしくない展開になることが多いですが、逆に少しでも針が傾くと片方のペースになるイメージもあります。 「そう思いますね。ここまでの4試合は完全に自分たちの時間になる試合もあれば、だいぶ長い時間(主導権が)相手に行ってしまう試合もありましたし、本当にオープンになってどちらが点を取るかという試合もありました。その中でも、前節は相手の時間があまりにも長かったと思います。もちろん成果もありましたが、あまりいい内容ではなかったですね。特に前半があまりにも良くなかったですし、良かった攻撃の回数が少なすぎたと思います。後半は少し増やせましたが、それでもまだ足りない感じで多くの時間帯を相手につかまれてしまいました。良い攻撃や悪くなかったシーンもたくさんあったのですが、そこでシュートを打ち切れない、決めきれないままで終わってしまった。得点できたなというシーンが何回かはあったと思います。シティさんと対戦して0-0というのは初めてだったと思いますし、想像していたスコアではなかったですが、選手にも『やり合い、(点の)取り合いになるのを覚悟してやろう』と伝えていた中で、スコアレスで終わったのは意外でした」
Q.栃木シティに流れが傾く展開となってしまいましたが、そうさせないためにどういう成長が必要でしょうか。 「ボールを奪ったところから良い攻撃で相手陣内に入れるといいのですが、なかなか抜け出せない時間帯や回数が多くなってしまいました。後半の最初から20分くらいまでは少し取り戻せたかなと思いましたが、その時間があまりにも短すぎたと思います。ただ、前節は前節としてもう忘れて、自分たちの課題と向き合って成長しつつも、次は相手を考えてもまったく違う試合になるというのを認識してやらなければいけないと思っています」
Q.GW期間中の、この5連戦は選手もスタッフも全員が大変だったと思いますが、戦い抜いたことで経験値が上がり、自信がついたといったところがあったでしょうか。 「あったと思います。初めての経験だった選手もたくさんいましたし、その中で続けて出場した、昨季の連戦よりも多く出ることのできた選手もいました。少しずつタフになってきているのは間違いないと思います。ある程度の勝点を拾いながらやれたというのも選手にとっては良かったと思っています」
Q.今節はブラウブリッツ秋田との対戦です。残り試合も少なくなり、最後のアウェイ戦となります。 「本当に意思貫徹したチームだと思いますし、非常に難しい相手だなと思っています。前回の対戦は勝ちましたし、自分たちの良さも出たと思いますが、秋田さんのイヤなところも感じました。今回はアウェイですし、僕自身は初めて行くスタジアムなので想像できないところも少しあります。いずれにしても、いい試合にしてまた成長したいと思います」
MF 下川 太陽 Q.下川選手は今回の5連戦全試合に出場しました。振り返ってみていかがですか。 「全勝したかったというのが一番の気持ちですが、徐々に同じ方向を向いて、みんなで戦えるようになってきたんじゃないかなというのは感じました」
Q.この連戦は選手もスタッフもみんな大変だったと思いますが、経験値の積み上げや自信がついたようなところはありますか。 「メンバーを代えながらだったので、どの選手が出ても自分たちはやれるんだというところの自信はすごくついたんじゃないかなと思います」
Q.準備期間がない中でシステムが変わった試合もありました。全部がうまくいったわけではないと思いますが、破綻もしなかった印象です。 「そこは沖さん(沖田監督)に言われたことをみんなが飲み込んでやって、それでいて自分のプレーも出していたので、すごく良かった5連戦だと思いました」
Q.連戦の最後ということもありましたが、前節の栃木シティ戦はかなり苦戦した印象です。 「正直、いい内容ではなかったですね。もっと自分たちのスタイルを出したかった部分もあります。ただ、自分たちが意識してやってきた強度の高い守備などが出せていたから、5連戦の最後の試合でも失点せずに終われたというのはあったんじゃないかなと思います」
Q.課題と言われていたセットプレーの守備も堅くなってきたのではないでしょうか。 「やり方をちょっと変えたりもしましたが、まず意識の部分がかなり変わったんじゃないかと思いますし、そこから失点も減ってきたんじゃないかなと思います」
Q.後半は少し持ち直しましたが、前節のように勢いよく来る相手に流れを持っていかれないために必要な成長はどういうところでしょうか。 「(高い位置からプレッシャーに)来るならロングボールで飛ばすという選択肢は持っていましたが、今度はロングボール一辺倒になったり、ロングボールが雑になって通らなくて奪われるシーンも増えたりするので、うまい使い分けを意識しないとダメだと思います。相手が前がかりになっていないなら下からつないで運べばいいですし、相手が前がかりになってマンツーマンの守備で来ているならば飛ばしたらいい。自分も含めて、そこの使い分けをもっと見極められる選手にならないといけないと思いました」
Q.残り2試合となり、今節はまた特殊なスタイルの秋田が相手となります。 「自分たちのサッカーをして、勝つことだけを考えていまからやっていければと思います。自分たちが終始主導権を握って、自分たちのスタイルで勝ちたいなとすごく思っているので、それに向けてしっかりいい準備をしていきたいと思います」
MF 37 瀬畠 義成 Q.この5連戦は選手もスタッフも大変だったと思いますが、振り返っていただけますか。 「前半戦であれだけ勝てなかった中で、前半戦よりは勝ち数が増えてきたのはいいことなのかなと思いますし、結果が出始めてはいるかなという感じではあると思います」
Q.前節はかなり攻め込まれました。監督は「運が良かった部分もあった」と話していましたが、セットプレーも含めて失点ゼロで終えました。守りの堅さが出てきている印象です。 「直近3試合で1失点ですし、それは数字にも表れていると思います。ここ最近は守備のところや球際、強度をこだわっていますし、成果が出ている部分はあると思います。ただ、監督が言ったように、相手のクオリティによるところもあると思いますし、ほかにもかなりのシュート数を食らっている試合はあるので、そこは本当に謙虚にというか、継続しつつ、もっとよくできる、もっと突き詰められる部分はあると思います」
Q.栃木シティ戦は相手に主導権を握られる時間が多くなる印象ですが、どういうやりにくさがあったのでしょうか。 「やりにくさというよりは、僕ら側の問題のほうが大きかったと思います。ボールを保持する場面でなかなか保持させてもらえず、自分たちが思うようにボールを動かせなかったと思っています。後半の立ち上がりから15分くらいまではある程度動かす形が出せたと思いますが、90分で考えたときになかなか自分たちのリズムにできていないと思うので、もっともっと修正しなければいけない部分でもあります。監督が掲げている攻撃的なサッカーで言えば、相手ゴールに向かうようなボールの動かし方をもっともっとこだわらなければいけない部分があると思います」
Q.特に前半で感じたのが、後ろで回してからシャドーや前線に渡す際に普段より余裕がなかったり、いるはずの場所にいなかったりと、距離感を遠く感じているように見えました。 「連戦で疲れがあったと思いますし、相手はかなりフレッシュな選手を入れていたという面もあると思いますが、本来いるべきところにいないといったポジショニングの部分はあったと思います。前にパスが入ったときのサポート、後ろの選手が3人目として関わるようなサポートなども少なかったと思うので、それはそうなるよねというゲーム展開になってしまいました。もっと修正しなければいけない部分だと思います」
Q.今節は準備期間が1週間あり、ブラウブリッツ秋田というまた違うタイプの相手になります。 「秋田はどのチームにも同じやり方をしていますが、それが秋田の良さでもありますし徹底している部分だと思います。われわれよりも上の順位にいるチームですし、相手の時間帯も当然増えると思いますので、そこで負けないことと、どれだけ自分たちのリズムに持っていけるか。ビビらずに自分たちがコントロールしながら、ボールを扱いながらゲームを動かせれば勝機は見えてくると思います。逆に、相手の土俵でやり合ってしまうとなかなかうちに分がないと思うので、相手の土俵のときでも負けずに、自分たちのリズムをできるだけ作り出せるようにゲームを持っていけたらと思います」
Q.シーズン序盤のことなので、前回対戦の3-1というスコアはあまり参考にならないでしょうか。 「そうですね。あの試合にしても、全部が良かったかというとそんなこともないですし、前半に点を取って、そのリードをなんとか守り切ったというゲーム展開だったと思います。後半のゲーム運びはどうだったかというと、むしろ良くなかったと思いますし、前節もそうですけどゲームをうまく自分たちのリズムで運べていないのは自分の責任だと思っているので、ピッチ内でもっとコミュニケーションを取って、より良い方向に持っていけたらと思います」
FW 99 中島 大嘉 Q.まずは2試合前になりますが、モンテディオ山形戦のゴールを振り返っていただけますか。 「ラッキーゴール、ふわっとしたゴールに見えると思いますけど、自分としては狙いどおりというか、布石があったゴールでした。あの前の試合のヴァンラーレ八戸戦で大畑(隆也)選手が2回連続でシュートを打ったシーンがあったんですけど、自分はGKの前にいて触ろうしたのが、シュートの角度がポストに寄りすぎていて『触ったら外れてまうな』と思って、うまく当てて決められませんでした。それで、山形戦ではあのゴールの前に菊地(健太)選手がシュートを打って、自分は相手を背負いながら触って角度を変えようとしたけど、相手に当たって入らなかったというシーンがありました。それを糧にというか、それがあったからあのゴールのときにいい場所にいたし、たまたまじゃなくてしっかりと狙っていました。下川(太陽)選手のシュートがちょうどいいところにきたので、狙いどおりです。あの場で偶発的に生まれたラッキーゴールというよりは自分の狙い、準備から生まれた必然的なゴールですし、そういうものの積み重ねで、ラッキーゴールに見えるものを取っているのが世界のストライカーたちだと思うので、自分の中ではいいゴールでしたね」
Q.シューターの位置を考えながら、少しズレたり、体の角度を変えたりするイメージでしょうか。 「そうですね。あそこは下川選手が打つという狙いがあって、大畑選手や野瀬(翔也)とどこに入るかをセットプレーの前に話していたんですけど、あの形が来ると思っていたので『一番後ろに入る』と言いました。全部俺が仕組んだゴールぐらいの、ホンマ狙いどおりですね。だからたまたまじゃないです。俺のゴールです、完全に」
Q.もっと出場したかったと思いますが、5連戦すべてに出場しました。この連戦はいかがでしたか。 「とにかく移動がきつかったです。でも、今までより多くの勝点を残せた連戦でしたし、チームとして失点数も減ってきています。自分たちのスタイルをうまく対戦相手にフィットさせるというのも今までよりやれた連戦だったと思います。多くの選手が出て、チーム力は間違いなく上がったかなと思いますし、それを証明できた部分もあると思います。成長だけじゃなくて成果も出せました。チームとしては大きな学び、成果があってすごく良かったかなと思います。個人的には2点しか取れなかったですし良くはないですけど、実りはあったかなと思います」
Q.今節は前回ハットトリックを決めたブラウブリッツ秋田が相手です。 「強度の高いチームだと思いますし、いい選手もいると思います。前回はホームで勝って自分も3点を取っていいイメージはあると思うんですけど、良くも悪くも自分の中ではそこまで影響していないですね。どこが相手でも、いまやっていることをしっかりと出すということしか基本的にはないです」
連戦を抜け、リーグ戦残り2試合
守備の継続と攻撃の改善を
4月25日から始まった5連戦を終えて、3勝1敗と1PK負け。悪くないどころか、相手がすべて“格上”と言える相手だったことを考えると賞賛されていい結果だ。しかしもちろん、チームは満足していない。下川太陽は連戦を振り返る際、開口一番に「全勝したかったというのが一番の気持ち」と語った。それだけ手ごたえのある中で試合ができているということか。
好調と成長は数字にも表れている。シーズン前半戦は9試合で1勝しか挙げられず、1試合当たりの平均失点も2を超えていた。それが折り返してからはすでに4勝。失点も半減している。特にここ3試合は堅さと粘り強さが出てきた。
とはいえ、前節の栃木シティ戦はシュート14本を浴び、大量失点を喫していてもおかしくない内容だった。沖田優監督も「自分たちの粘り強さというよりは、運が良くて(失点が)ゼロになった」と捉えている。
ただその中で、昨季からの課題だったセットプレーからピンチに陥らなかったのは成長の一つだろう。フリーで叩かれる、良い体勢でヘディングシュートを許すといったシーンは目に見えて減っている。今節の相手はセットプレーに強みがあるブラウブリッツ秋田だけに、一歩でも寄せる圧と集中力は継続していきたい。
むしろ前節の課題は攻撃面で、後方のビルドアップ隊と前線・シャドーの距離の接続がうまくいかなかった印象だった。プレーメーカーの瀬畠義成は連戦の疲れを考慮しつつも「本来いるべきところにいなかったり、後ろの選手が3人目として関わるようなサポートだったりも少なかったと思うので、それはそうなるよねというゲーム展開になってしまった」と分析。相手のペースから抜け出せなかった要因として、沖田監督は「ボールを奪ったあと」に課題があったとも言及しており、それらの修正に期待がかかる。
その意味で秋田戦は、栃木シティとは異なるスタイルながら似た課題を突きつけられる可能性がある。ロングボールからのセカンドボール回収攻勢という、シンプルながら明確なストロングを押し付けてくるのが秋田。ロングボールをまったく蹴らせないというのは不可能なだけに「相手の土俵で負けずに、どれだけ自分たちのリズムに持っていけるか」(瀬畠)がカギになるだろう。
ともかくも、チームは一段とたくましく成長している。中島大嘉は「失点数も減ってきているし、自分たちのスタイルをうまく対戦相手にフィットさせるというのも今までよりやれた連戦だったと思います。多くの選手が(試合に)出て、チーム力は間違いなく上がったかなと思いますし、それを証明できた部分もあると思います。チームとしては大きな学び、成果があってすごく良かったかなと思います」とこの5連戦を振り返った。いまの状態なら勝利だけでなく、より内容を突き詰めながら勝つことにもチャレンジできるはず。もちろん簡単な相手とミッションではないが、下川が語った「自分たちが終始主導権を握って、自分たちのスタイルで勝ちたい」の実現を期待したい。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節の栃木シティ戦は90分間で0-0と決着がつかず、PK負けとなりましたが、監督としては結果よりも内容が気になるところでしょうか。
「そうですね、攻守ともに内容は良くなかったゲームだと思います。むしろ、あの攻守で勝点が取れたのは運も含めて良かったという感じです。それくらい、求めているものとやってきたことを考えると、もうちょっとやれないといけない試合でした」
Q.試合後の会見では、失点しなかったことについて「運が良かったところもあった」という言い方をされていましたが、セットプレーの守備はそれほどピンチになっておらず堅さがでてきた印象です。
「失点が減ってきているのは成果ですし、あれほどシュートを打たれても点を取られなかったのは、どこかで少し寄せられているなど、少なからず相手に圧が掛かっているからだと思います。とはいえ、相手のレベルがもう一個上がると決められていたというシーンは何個かあったと思います。まだまだ、もっともっとという思いが強いですね」
Q.栃木シティとの対戦はどちらが勝ってもおかしくない展開になることが多いですが、逆に少しでも針が傾くと片方のペースになるイメージもあります。
「そう思いますね。ここまでの4試合は完全に自分たちの時間になる試合もあれば、だいぶ長い時間(主導権が)相手に行ってしまう試合もありましたし、本当にオープンになってどちらが点を取るかという試合もありました。その中でも、前節は相手の時間があまりにも長かったと思います。もちろん成果もありましたが、あまりいい内容ではなかったですね。特に前半があまりにも良くなかったですし、良かった攻撃の回数が少なすぎたと思います。後半は少し増やせましたが、それでもまだ足りない感じで多くの時間帯を相手につかまれてしまいました。良い攻撃や悪くなかったシーンもたくさんあったのですが、そこでシュートを打ち切れない、決めきれないままで終わってしまった。得点できたなというシーンが何回かはあったと思います。シティさんと対戦して0-0というのは初めてだったと思いますし、想像していたスコアではなかったですが、選手にも『やり合い、(点の)取り合いになるのを覚悟してやろう』と伝えていた中で、スコアレスで終わったのは意外でした」
Q.栃木シティに流れが傾く展開となってしまいましたが、そうさせないためにどういう成長が必要でしょうか。
「ボールを奪ったところから良い攻撃で相手陣内に入れるといいのですが、なかなか抜け出せない時間帯や回数が多くなってしまいました。後半の最初から20分くらいまでは少し取り戻せたかなと思いましたが、その時間があまりにも短すぎたと思います。ただ、前節は前節としてもう忘れて、自分たちの課題と向き合って成長しつつも、次は相手を考えてもまったく違う試合になるというのを認識してやらなければいけないと思っています」
Q.GW期間中の、この5連戦は選手もスタッフも全員が大変だったと思いますが、戦い抜いたことで経験値が上がり、自信がついたといったところがあったでしょうか。
「あったと思います。初めての経験だった選手もたくさんいましたし、その中で続けて出場した、昨季の連戦よりも多く出ることのできた選手もいました。少しずつタフになってきているのは間違いないと思います。ある程度の勝点を拾いながらやれたというのも選手にとっては良かったと思っています」
Q.今節はブラウブリッツ秋田との対戦です。残り試合も少なくなり、最後のアウェイ戦となります。
「本当に意思貫徹したチームだと思いますし、非常に難しい相手だなと思っています。前回の対戦は勝ちましたし、自分たちの良さも出たと思いますが、秋田さんのイヤなところも感じました。今回はアウェイですし、僕自身は初めて行くスタジアムなので想像できないところも少しあります。いずれにしても、いい試合にしてまた成長したいと思います」
MF 下川 太陽
Q.下川選手は今回の5連戦全試合に出場しました。振り返ってみていかがですか。
「全勝したかったというのが一番の気持ちですが、徐々に同じ方向を向いて、みんなで戦えるようになってきたんじゃないかなというのは感じました」
Q.この連戦は選手もスタッフもみんな大変だったと思いますが、経験値の積み上げや自信がついたようなところはありますか。
「メンバーを代えながらだったので、どの選手が出ても自分たちはやれるんだというところの自信はすごくついたんじゃないかなと思います」
Q.準備期間がない中でシステムが変わった試合もありました。全部がうまくいったわけではないと思いますが、破綻もしなかった印象です。
「そこは沖さん(沖田監督)に言われたことをみんなが飲み込んでやって、それでいて自分のプレーも出していたので、すごく良かった5連戦だと思いました」
Q.連戦の最後ということもありましたが、前節の栃木シティ戦はかなり苦戦した印象です。
「正直、いい内容ではなかったですね。もっと自分たちのスタイルを出したかった部分もあります。ただ、自分たちが意識してやってきた強度の高い守備などが出せていたから、5連戦の最後の試合でも失点せずに終われたというのはあったんじゃないかなと思います」
Q.課題と言われていたセットプレーの守備も堅くなってきたのではないでしょうか。
「やり方をちょっと変えたりもしましたが、まず意識の部分がかなり変わったんじゃないかと思いますし、そこから失点も減ってきたんじゃないかなと思います」
Q.後半は少し持ち直しましたが、前節のように勢いよく来る相手に流れを持っていかれないために必要な成長はどういうところでしょうか。
「(高い位置からプレッシャーに)来るならロングボールで飛ばすという選択肢は持っていましたが、今度はロングボール一辺倒になったり、ロングボールが雑になって通らなくて奪われるシーンも増えたりするので、うまい使い分けを意識しないとダメだと思います。相手が前がかりになっていないなら下からつないで運べばいいですし、相手が前がかりになってマンツーマンの守備で来ているならば飛ばしたらいい。自分も含めて、そこの使い分けをもっと見極められる選手にならないといけないと思いました」
Q.残り2試合となり、今節はまた特殊なスタイルの秋田が相手となります。
「自分たちのサッカーをして、勝つことだけを考えていまからやっていければと思います。自分たちが終始主導権を握って、自分たちのスタイルで勝ちたいなとすごく思っているので、それに向けてしっかりいい準備をしていきたいと思います」
MF 37 瀬畠 義成
Q.この5連戦は選手もスタッフも大変だったと思いますが、振り返っていただけますか。
「前半戦であれだけ勝てなかった中で、前半戦よりは勝ち数が増えてきたのはいいことなのかなと思いますし、結果が出始めてはいるかなという感じではあると思います」
Q.前節はかなり攻め込まれました。監督は「運が良かった部分もあった」と話していましたが、セットプレーも含めて失点ゼロで終えました。守りの堅さが出てきている印象です。
「直近3試合で1失点ですし、それは数字にも表れていると思います。ここ最近は守備のところや球際、強度をこだわっていますし、成果が出ている部分はあると思います。ただ、監督が言ったように、相手のクオリティによるところもあると思いますし、ほかにもかなりのシュート数を食らっている試合はあるので、そこは本当に謙虚にというか、継続しつつ、もっとよくできる、もっと突き詰められる部分はあると思います」
Q.栃木シティ戦は相手に主導権を握られる時間が多くなる印象ですが、どういうやりにくさがあったのでしょうか。
「やりにくさというよりは、僕ら側の問題のほうが大きかったと思います。ボールを保持する場面でなかなか保持させてもらえず、自分たちが思うようにボールを動かせなかったと思っています。後半の立ち上がりから15分くらいまではある程度動かす形が出せたと思いますが、90分で考えたときになかなか自分たちのリズムにできていないと思うので、もっともっと修正しなければいけない部分でもあります。監督が掲げている攻撃的なサッカーで言えば、相手ゴールに向かうようなボールの動かし方をもっともっとこだわらなければいけない部分があると思います」
Q.特に前半で感じたのが、後ろで回してからシャドーや前線に渡す際に普段より余裕がなかったり、いるはずの場所にいなかったりと、距離感を遠く感じているように見えました。
「連戦で疲れがあったと思いますし、相手はかなりフレッシュな選手を入れていたという面もあると思いますが、本来いるべきところにいないといったポジショニングの部分はあったと思います。前にパスが入ったときのサポート、後ろの選手が3人目として関わるようなサポートなども少なかったと思うので、それはそうなるよねというゲーム展開になってしまいました。もっと修正しなければいけない部分だと思います」
Q.今節は準備期間が1週間あり、ブラウブリッツ秋田というまた違うタイプの相手になります。
「秋田はどのチームにも同じやり方をしていますが、それが秋田の良さでもありますし徹底している部分だと思います。われわれよりも上の順位にいるチームですし、相手の時間帯も当然増えると思いますので、そこで負けないことと、どれだけ自分たちのリズムに持っていけるか。ビビらずに自分たちがコントロールしながら、ボールを扱いながらゲームを動かせれば勝機は見えてくると思います。逆に、相手の土俵でやり合ってしまうとなかなかうちに分がないと思うので、相手の土俵のときでも負けずに、自分たちのリズムをできるだけ作り出せるようにゲームを持っていけたらと思います」
Q.シーズン序盤のことなので、前回対戦の3-1というスコアはあまり参考にならないでしょうか。
「そうですね。あの試合にしても、全部が良かったかというとそんなこともないですし、前半に点を取って、そのリードをなんとか守り切ったというゲーム展開だったと思います。後半のゲーム運びはどうだったかというと、むしろ良くなかったと思いますし、前節もそうですけどゲームをうまく自分たちのリズムで運べていないのは自分の責任だと思っているので、ピッチ内でもっとコミュニケーションを取って、より良い方向に持っていけたらと思います」
FW 99 中島 大嘉
Q.まずは2試合前になりますが、モンテディオ山形戦のゴールを振り返っていただけますか。
「ラッキーゴール、ふわっとしたゴールに見えると思いますけど、自分としては狙いどおりというか、布石があったゴールでした。あの前の試合のヴァンラーレ八戸戦で大畑(隆也)選手が2回連続でシュートを打ったシーンがあったんですけど、自分はGKの前にいて触ろうしたのが、シュートの角度がポストに寄りすぎていて『触ったら外れてまうな』と思って、うまく当てて決められませんでした。それで、山形戦ではあのゴールの前に菊地(健太)選手がシュートを打って、自分は相手を背負いながら触って角度を変えようとしたけど、相手に当たって入らなかったというシーンがありました。それを糧にというか、それがあったからあのゴールのときにいい場所にいたし、たまたまじゃなくてしっかりと狙っていました。下川(太陽)選手のシュートがちょうどいいところにきたので、狙いどおりです。あの場で偶発的に生まれたラッキーゴールというよりは自分の狙い、準備から生まれた必然的なゴールですし、そういうものの積み重ねで、ラッキーゴールに見えるものを取っているのが世界のストライカーたちだと思うので、自分の中ではいいゴールでしたね」
Q.シューターの位置を考えながら、少しズレたり、体の角度を変えたりするイメージでしょうか。
「そうですね。あそこは下川選手が打つという狙いがあって、大畑選手や野瀬(翔也)とどこに入るかをセットプレーの前に話していたんですけど、あの形が来ると思っていたので『一番後ろに入る』と言いました。全部俺が仕組んだゴールぐらいの、ホンマ狙いどおりですね。だからたまたまじゃないです。俺のゴールです、完全に」
Q.もっと出場したかったと思いますが、5連戦すべてに出場しました。この連戦はいかがでしたか。
「とにかく移動がきつかったです。でも、今までより多くの勝点を残せた連戦でしたし、チームとして失点数も減ってきています。自分たちのスタイルをうまく対戦相手にフィットさせるというのも今までよりやれた連戦だったと思います。多くの選手が出て、チーム力は間違いなく上がったかなと思いますし、それを証明できた部分もあると思います。成長だけじゃなくて成果も出せました。チームとしては大きな学び、成果があってすごく良かったかなと思います。個人的には2点しか取れなかったですし良くはないですけど、実りはあったかなと思います」
Q.今節は前回ハットトリックを決めたブラウブリッツ秋田が相手です。
「強度の高いチームだと思いますし、いい選手もいると思います。前回はホームで勝って自分も3点を取っていいイメージはあると思うんですけど、良くも悪くも自分の中ではそこまで影響していないですね。どこが相手でも、いまやっていることをしっかりと出すということしか基本的にはないです」