MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA

ザスパ群馬
群馬
レモンガススタジアム平塚
0前半 1
2後半 0
試合終了

湘南ベルマーレ
湘南


| 前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15 | シュート | 15 | ||||
| 3 | CK | 6 | ||||
| GK | ||||||
| 6 | FK | 13 | ||||
| オフサイド | ||||||
| 0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 22 貫真郷
DF 3 大畑隆也
DF 43 野瀬翔也
MF 36 安達秀都
MF 27 藤村怜
MF 7 西村恭史
MF 20 下川太陽
FW 38 小西宏登
FW 17 百田真登
FW 2 田頭亮太
GK 16 志賀一允
DF 14 菊地健太
DF 25 中野力瑠
MF 15 風間宏希
MF 19 モハマドファルザン佐名
MF 37 瀬畠義成
FW 18 田中翔太
FW 29 松本皐誠
FW 99 中島大嘉
沖田優
GK 31 真田幸太
DF 22 蓑田広大
DF 3 袴田裕太郎
MF 37 鈴木雄斗
MF 5 松本大弥
MF 16 アルトゥールシルバ
MF 6 武田将平
MF 17 田村蒼生
MF 20 石橋瀬凪
FW 29 渡邊啓吾
FW 34 山田寛人
GK 99 上福元直人
DF 2 松村晟怜
DF 13 下口稚葉
DF 55 岡庭愁人
MF 15 藤井智也
MF 25 奥埜博亮
FW 9 ファビアンゴンザレス
FW 28 太田修介
FW 77 石井久継
長澤徹

「自分たちの強みを前半からある程度出すことができていましたが、先に失点してしまい、今までであれば少し崩れてもおかしくない失点だったと思います。それでも選手たちが徐々にたくましくなって、ああいった状況でも動じずに自分たちのプレーに集中してくれました。得点こそできませんでしたが、前半をいい内容で進められたんじゃないかと思います。そこから後半の入りで失点するということもこれまで多かったですが、それも克服してくれて、追いついて逆転するところまで持っていきました。チーム全員で、クラブ全体で、ここまで仲間を信じてやり続けたのがようやく結果として出た1勝だと思うので、ただの1勝ではなく非常に大きな1勝だと思っています」
Q.試合後、ファン・サポーターに笑顔で挨拶に行く、それを笑顔で迎えられるというのは久しぶりだったと思います。どう感じられましたか。
「そういったシーンがここまでは多くなかったですし、喜ばせてあげることができていませんでした。直近だと(北関東)ダービーで負けてしまっていたので、そこからすぐに、次の試合で逆転勝利という形で喜んでもらえたのは本当に良かったと思います。クラブを支えてくれる人たちのために、仲間のために、という気持ちが本当に強い選手たちです。今日はいろいろな言い訳を排除して気持ち強くやってくれましたし、成長を感じました。ファン・サポーターの皆さんには、『まだまだ少なくて申し訳ありません』というところですけど、勝ちを増やせるように続けて頑張っていきたいと思います」
Q.安達秀都選手が今シーズン初先発でした。前半の粘り強い戦いにかなり貢献していたように見えましたが監督の評価はいかがですか。
「昨シーズンからずっといいプレーを続けて成長してくれた選手の一人だと思っていますが、今年はケガでちょっと出遅れてしまっていました。ようやく安達選手らしいコンディションになってくれましたし、今日は本当に良いパフォーマンスをしてくれたと思います」
Q.今日はスタメン5人を入れ替えていました。湘南ベルマーレのパワーの前に選手の消耗も激しかったとように見えましたが、交代策はどのように考えていましたか。
「前回、あれだけの負け方をしてしまったので全く同じメンバーで行くわけにはいかないというのもありましたし、湘南さんの力を考えると、交代の仕方のプラン変更も必要です。いずれにしても、どういうプランであれ、キックオフから試合終了まで、全選手が責任感をもってプレーしてくれたのが良かったと思っています」
Q.湘南についてもっとも警戒していた点はどこでしたか。
「2トップも力がありますし、藤井(智也)選手はスピードもあります。高さもスピードも兼ね添えた選手がいて、中盤にはゲームをつくれる選手もいれば、(運動量が多く)二人いるんじゃないかという選手もいます。ひとつというのに絞りづらいですが、それほどの相手にこれくらいできるのであれば、自分たちはもっともっと自信をもっていいんじゃないかと思わせてくれた試合だったと思います。こういう力のあるチームともっと対戦できるクラブに少しでも早くなれるよう、今日の一戦の自信を大事にして次に進みたいと思います」
Q.前回対戦のときは「プレー精度の差があった」とコメントされていましたが、(今日の試合では)その差を埋められていたと感じましたか。
「正田醤油スタジアム群馬もここもピッチは最高なので、自分たちのボールをつなぐ力は出しやすい環境だと思いますが、前回対戦以上に安定してプレーしてくれたんじゃないかと思いますので、攻撃面の精度は成長したと思います。前回、湘南さんに感じた精度の差は、経験値も少し内包した言葉でした。2点リードしたあとのゲームを運ぶ力をすごく感じましたし、ゲームを操られた感があったので、少なくとも1点差以内でいかにゲームを運ぶかというのが、失点したあとの大事なポイントだったと思います」
Q.このEAST-AグループはJ2のクラブ比率が非常に高い(10チーム中7チーム)が、基準を上げるという意味でうまく機能できているのではないでしょうか。
「そのとおりだと思います。昨季の最後に積み上げたものを、まず真っ向勝負でやったときにどれくらいのゲームになるのか。加えて、バージョンアップしたところを見せたときにどうなっていくのかをチャレンジした(前半戦の)9試合でした。結果がなかなかついてきていませんが、来季に向けてもこのリーグでしか得られないものをチャレンジしていこうと考えています。(今日は)前節が不甲斐ない試合だったので、もう一度仕切り直してやろうという点でもチャレンジの試合でした。このJ2クラブが多いリーグでしか獲得できない経験値というのを、今日は自信として獲得できたんじゃないかなと思います」

MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA
Q.試合後にファン・サポーターの前に笑顔で挨拶に行ったのは久しぶりだったと思いますが、いかがでしたか。
「前節はメンバーに入っていませんでしたが、栃木SCにああいう結果で負けてしまったのに今日はこうやってたくさんのファン・サポーターの方が(湘南まで)来てくれました。僕自身、今週は絶対に勝ちたいとずっと思っていましたし、今日はよりそういう思いで試合を迎えていたので、ファン・サポーターの方々に久々に90分での勝利を見せられたのはチームとしてうれしいですし、個人としてもすごくうれしかったというのが正直な気持ちです」
Q.開始直後に西村選手のいい守備がありました。あれでチームを奮い立たせたというか、まず守備で示した試合だったかなと思いますが。
「前節の試合後から、『昨季のような前から行くところをもう一回やろう』とは言っていましたし、いつもより前めのポジションだったので、自分のところでうまく守備のスイッチを入れようと思っていました。後ろ(の選手)に行くことを示す面もありますし、球際のところも入りから(気持ちを入れた)プレーを見せられればと思っていました。ああいうシーンをもっと増やさないといけないとずっと思っていました。今日は(奪いに行った)全部の場面で取れていたわけではありませんが、切り替えのところですぐ奪えるシーンもありましたし、そこは継続しながらもっと90分の中で増やしていかないといけないなとは感じました」
Q.失点シーンは逆にうまく相手にいなされたかもしれませんが、そこから崩れませんでした。
「自分たちは(相手がボールを)下げるタイミングでハメていくという形ですが、うまく後ろの受け渡しやスライドがなかなかできていませんでした。失点したあとに、僕が(大畑)隆也くんに『スライドできへんやったら(前は)行かんし、できるんやったらやらないといけない』と伝えました。それをなあなあにしちゃうと2失点、3失点と同じようにやられていたと思います。隆也くんがそこで『やる』と言ってくれたので前の僕らは変わらず前からプレスに行って、後ろも失点以降はしっかりとやってくれて、ピンチもありましたけど全員で守ることができました。失点はしてしまったけど、失点を1に抑えられたのは少しプラスに捉えてもいいんじゃないかと思います」
Q.結果からの印象かもしれませんが、たとえ1-1や0-1で終わっていたとしても、前回対戦とは違う攻撃ができていたのではないかと感じます。
「今週の練習では監督も、『気持ちの部分や勝ちたいという思いが体を動かす』というふうに言っていて、それがあって前半からチャンスが多くありました。ラストの質の部分などでなかなか決め切れませんでしたが、ハーフタイムには1点を取れば絶対に自分たちに流れが向くと思っていたので。綺麗なシュートじゃなかったかもしれないですけど、 2点とも全員の気持ちで取ったゴールだったんじゃないかなと思います」
Q.大きな1勝だったと思いますが、次の試合や残りのシーズンにどうつなげていきたいですか。
「これに満足せずにいきたいです。前半戦は勝ててない試合が多かったですし負けている相手が多いので、後半戦はその借りを返して勝ちの試合を多くしたいです。ファン・サポーターの方や応援してくれる方の中には、だんだんと離れていった人もいれば、いい思いをしてない人もたくさんいると思うので、それをちょっとずつ……。来てくれるお客さんや応援してくれる人を戻しつつ増やしていくためにも、今日の試合で勝てたというのはすごく大きいですし、次の試合もこういうプレーをして勝たないと意味がないと思っています。今季はまだ連勝ができていないので連勝できるように、出ている出ていないに関係なくチーム全員で練習からやっていければと思います。ケガ人もだんだんと戻ってきているので、全員でいい雰囲気を作りながら次の試合に向けてやっていきたいと思います」

DF43
野瀬 翔也Shoya NOSE
Q.久しぶりに勝利して試合後にファン・サポーターに挨拶に行きましたが、どういう気分でしたか。
「こういう全然勝てない状況でも毎回来てくれているファン・サポーターには本当に感謝していましたし、やっと勝利で喜びを分かち合えたのはすごくうれしかったです」
Q.序盤から、大畑隆也選手との後ろの踏ん張りが目立っていたと思います。
「個人的にはもっとやれるな、と。今日のパフォーマンス自体は全然満足していないですし、逆に(大畑)隆也くんや(近藤)壱成くんに助けられたシーンがいっぱいあったので、次は自分が助けるようなシーンを増やしたいと思っています」
Q.相手に足の速い選手が多い中、マンツーマンで走り合いになるのはかなりスリリングだったと思います。
「その対応では、もう少し食いつかずについていかないといけないシーンもあったと思いますが、一回剥がされても食らいつくのは随所で出せたと思うので、それは続けていきたいです」
Q.切り返されてシュートを打たれたシーンもありましたが、それ以降はかなり対応していた印象です。
「切り返されたシーンはあまりにも軽すぎたプレーでしたし、失点していたらあの1本でゲームが終わってしまうのでディフェンダーとしてはあるべきプレーではなかったと思います。なので、勝てましたけど個人的には全然納得いっていないので、もっと修正して次の試合に向けて準備したいと思います」
Q.同点ゴールのシーンを振り返っていただけますか。
「やっと取れたなっていう……。本当は頭で気持ちよく取りたかったですけど、1点は1点ですし貴重な同点弾なので、やっとチームの力になれたなとうれしく思います」
Q.相手GKがこぼしたボールでしたが、急にチャンスが来たときは意外と難しいと言われています。
「気持ちでねじ込んだというか、いいところにこぼれてくれたので良かったです。試合後、(中島)大嘉に『体を倒さなくてもいけたんじゃないか』と言われましたけど、もう気持ちが先行し過ぎてああいう形になりました。でも、どんな形であっても点が取れたことは良かったです」
Q.勝ち越したあともアディショナルタイムが3分ぐらい残っていましたが、かなり長く感じたのではないですか。
「久しぶりにああいう時間帯を経験できましたし、昨季までJ1にいたチーム相手にああいう時間帯をしっかりと守り切れたことは自信になるんじゃないかなと思います」
Q.かなり大きな1勝だと思いますが、次の試合や残りのシーズンにどうつなげていきたいですか。
「1勝はしましたけど、トータルで見たら全然勝てていないのが現状です。今季は連勝が1回もないので。次も勝ってしっかりと連勝して、昨季までJ1にいたチームやJ2の上位にいたチームなど強いチームがたくさんいるリーグですが、しっかりと叩いて勢いに乗っていきたいと思います」

MF19
モハマド ファルザン佐名Faruzansana MOHAMADO
Q.まずは勝ち越しゴールのシーンを振り返っていただけますか。
「こぼれ球がいいところに来たので、ラッキーだったと思います。ゴールはずっと狙っていたので、その気持ちが乗っかっていいところにこぼれたのかなと思います」
Q.試合後に笑顔でファン・サポーターと向き合えたのは久しぶりだったと思いますが、いかがでしたか。
「ずっと勝てていなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、(これからも)ああいう時間をいっぱい増やしていけるように勝っていきたいと思います」
Q.今日は途中出場でしたが、ピッチに入るまでの試合展開をどう見ていましたか。
「ゴール前までは上手に運べていて、本当に最後のところだけだったと思うので、自分が出たらその最後のところで仕事できるようにしたいなと思っていました」
Q.最後はスタメン組と途中出場組を含めて多くの人数が絡んだゴールでした。
「クロスに対して、ワイドもFWもシャドーも人がたくさん入っていくというのはずっとやっていましたし、いっぱいいた中で僕に転がってきたので本当にラッキーだったなと思います」
Q.大きな1勝になりそうですが、今後にどうつなげていきたいですか。
「この1勝を機に連勝して、どんどん乗っていけるように頑張っていきたいと思います。ホームで勝てていないので、ホームでちゃんと勝てるようにしたいと思います」
消耗戦で劇的な決勝ゴール
逆転勝利で連敗をストップ
湘南ベルマーレのホーム、レモンガススタジアム平塚は快晴に恵まれ気温も快適。絶好のサッカー日和の中、湘南へのリベンジを果たすべくシーズン後半戦の2試合目に臨んだ。
ザスパ群馬は前節から先発5名を変更。出場停止明けの野瀬翔也が復帰したほか、田頭 亮太が7試合ぶり、貫真郷が5試合ぶり、西村恭史が2試合ぶりのスタメン出場に。そして安達秀都が今季初の先発起用となった。
序盤は体格に勝る湘南の寄せの速さやリーチの長さに苦戦。少し慌て気味のボール回しとなる。しかし開始1分から好守備を見せた西村をはじめとして、前線の選手がプレスバックに奮闘。決定機は作らせずに推移していった。すると徐々に落ち着いたプレーが出はじめ、8分頃からは湘南を相手陣内に押し込み攻撃回数が増加。10分、13分にはピンチを迎えるも大畑隆也が体を張って防ぎ、事なきを得た。
しかし14分、マンツーマンプレスが後手に回り自陣左サイドにボールを展開される。クロスからのシュートはGK近藤壱成が防いだものの、こぼれ球を石橋瀬凪に押し込まれて先制を許してしまった。
またも追い掛ける展開となったが、前節に続いて1失点では崩れない。失点直後は何度かヒヤリとするミスも発生しつつ、辛抱強くパスを回して守備ブロックを築く湘南ゴールに近づいていった。31分には即時奪回から小西宏登がカットインシュートを狙い、37分もショートカウンターから下川太陽がシュートを放つなど徐々にゴールに近づいた。
前半最大のチャンスは42分、左サイドへのロングボールで田頭が抜け出すと、ゴール前の湘南DFが足を滑らせて百田真登がフリーに。田頭から百田にラストパスが送られ、百田がダイレクトシュートを狙ったが、湘南GK真田幸大の好セーブに遭い得点とはならなかった。
後半もザスパがボールを持ち、リードのある湘南がカウンターを狙う構図は変わらず。疲れもやや見える中、立ち上がりはまたも湘南の個々の能力に苦しむが53分と56分のピンチをGK近藤がビッグセーブ。スコアを維持した。
59分には最初の交代を実施。下川に代わって瀬畠義成、安達に代わって菊地健太が投入された。66分に野瀬が好守を見せると、攻撃の出力も増加し、CKから波状攻撃を浴びせるシーンも作った。
69分には見事な連係でペナルティーエリアに進入するも、湘南GK真田が立ちはだかった。しかし76分、ザスパの右CKから、ここまで好プレーを見せていた真田がキャッチミス。こぼれ球を野瀬が押し込み、同点に追いついた。
気温も上がっていた中で、疲労の色も濃くなりラスト10分は消耗戦に。81分からは相手のセットプレーが3本続くも、GK近藤を中心に体を張った守備で追加点を許さず。ゴールポストにも助けられ、1-1のまま試合終盤を迎えた。
90+1分には菊地のクロスに百田が抜け出すもトラップが決まらず、シュートに持ち込めない。勝機を逃したかに見えたが、直後の90+2分、相手陣でボールを奪取すると小西がクロス。ファーサイドで百田が折り返し、中島がつぶれ役になってこぼれたところをモハマドファルザン佐名が押し込む。先発組と途中出場組が絡んだゴールでついに勝ち越した。
これが決勝点となり、3月8日以来の勝利に。連敗をストップさせる1勝は、強豪相手のアウェイで先制されながら逆転するという、この上ない形での1勝となった。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
攻撃機会をより増やせるか
ダービー連敗からの再起を
前節、これまでに幾度となく勝ち負けを繰り返してきた対戦で、ザスパは連敗を喫した。しかも近年はほとんどが接戦だっただけに、結果を重く受け止めている。ベガルタ仙台とのアウェイでの善戦もどこかに追いやられてしまいそうで、チームの雰囲気が心配された。しかしそれは杞憂のようだ。
「トレーニングで良い取り組みをしてくれた選手やスタッフに感謝したいと思います」(沖田優監督)
「すべてがすぐに修正できるわけじゃないですが、ちょっとした意識、個人の戦術のところの意識を変えるだけで防げた失点でもあったと思います。今週はチームとしてもそこに修正を加えましたし、ミスを減らすためのミーティングを選手スタッフが重ねて改善しようと取り組みました」(大畑隆也)
「チームとしても修正しようとしています。繰り返さないことがとにかく重要なので、次の試合で少しでも変わったところを表現しないといけないと思います」(小西宏登)
今週はいいトレーニングができたと選手たちは口にする。負傷者も徐々に戻りつつある。勝利から遠ざかっていることと、北関東ダービーの連敗の陰に隠れがちではあるが、中・長・短のパスで手前と奥を使い分ける攻撃のバランスは改善されてきている。シーズン前半戦に見られた、ピンチに直結する自陣でのボールロストは大幅に減少した。次は守備自体の改善とともに、より攻撃回数を増やすことで得失点の不均衡を是正していきたい。
「攻撃でのやり切る部分はまだ足りないと思います。スタイルをブレさせることなく攻撃を続けながら、守備の時間を減らすことで失点を減らしていけたらと思っています」。安達秀都もそう語る。
そして今節は再び、昨季までJ1のカテゴリーで戦い続けてきた湘南ベルマーレと相対する。湘南のホーム、レモンガススタジアム平塚での開催とあって大きなプレッシャーを受けながらの試合となるだろうが、アウェイ仙台戦の経験が生きてくるはずだ。沖田監督も「仙台戦で『これくらいはやれるんだ』という力を示せているのだから」と期待を寄せる。
前回対戦は、開始早々に2失点を喫しての敗戦。「後半はある程度やりたいことをやれましたが、0-2になったことで相手が少し落ちた部分もあったと思います」(大畑)と、正面切っての対決とはならなかった。すべてがうまくいったとしても勝てる保証はない相手だが、粘り強く戦いながらザスパのサッカーを出し切ることにチャレンジしたい。そうすることで本当の現在地も課題も、勝機も見えてくるはずだ。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・栃木SC戦は敗戦しましたが、前半30分くらいまでは敗戦する内容ではなかったように見えました。
「自分もそう思っています。先制しながらも追いつかれて、『ちょっと嫌だな』と感じていたと思います。ただ、追いつきながら2失点目を喫し、畳みかけられてしまいました。セットプレーの失点は相手のスーパーゴールでもあったと思いますが、そうしたものも重なって余計に(気持ちが)落ちてしまいました。試合前にも『何が起きてもヘッドダウンするんじゃなく、落ち込まずにやり続けるんだ』と伝えていましたが、表現できなかったことは反省点で、全員が非常に悔しいと思っています。ただ、起きてしまった以上は次節に向けて改善するしかありません。反省と共有をしながら今週は取り組んできました。トレーニングで良い取り組みをしてくれた選手やスタッフに感謝したいと思いますし、湘南ベルマーレ戦に向けてそれを表現したいと思っています」
Q.前半戦(の9試合)では自陣でのロストからの失点が課題でしたが、そこは改善できてきている印象です。
「攻撃のほうはバリエーションを増やしつつ、次のバージョンアップに向けて、悪くないゲーム運びができてきていると思います。ただ失点の仕方が良くなかったです。そこはジレンマや悔しさを感じつつ、いち早く改善しなければならないポイントですし、『良くなってきたところもあるのに、次はこのパターンでやられるのか』という流れは止めなければいけません。セットプレーについてもそうです」
Q.次節はアウェイでの湘南戦となります。相手のホームということで、ベガルタ仙台戦と同等か、それ以上の圧力がかかってくると思います。
「その仙台戦でああいう結果(2-2でPKによる敗戦)と、『これくらいはやれるんだ』という力を示せているのに、前後のダービーでは連敗してしまっています。自分たちの持っているものを安定して出し切れていません。粘り強さも加えながら、勝てる構図を獲得しなければいけない後半戦だと思っていましたが、初戦で失敗してしまったので『次こそは』と思っています。今節は最低限、仙台戦のようなゲームをして、自分たちの力も誇示しながら勝ちをもぎ取りたいと思っています」
Q.前節、実際にプレーしていての感触はいかがでしたか。
「自分たちの思い描いていたとおりとまではいかなかったですが、攻撃面では長短のパスを使い分けながら、相手の嫌がるプレーはできていたのかなとは思います。でも結果がすべてですし、そこからの崩れ方は本当に良くなかったなと思います」
Q.どちらかというとザスパペースの中で先制され、崩れずに一度は追いつくことができていました。
「本当に何試合も失点を重ねてしまっていたので、失点があっても崩れないぞという思いでみんなやれていたと思います。最初の失点はもったいなかったですし失点しないのがベストでしたが、取り返すことはできましたし、そこまではうまくやれていたと思います」
Q.2失点目以降から失点が重なりましたが、シーズン前半に目立っていた自陣でのロストではなく、守備のちょっとしたエラーが続いてしまった印象です。
「その側面は大いにあると思います。すべてがすぐに修正できるわけではないですが、ちょっとした個人戦術のところの意識を変えるだけで防げた失点でもあったと思います。今週はチームとしてもそこに修正を加えましたし、ミスを減らすためのミーティングを重ねて選手やスタッフが改善しようと取り組んできました。いまもこだわっていますが、もっともっと結果にこだわってやっていかなければいけないと思っています」
Q.次はアウェイでの湘南戦です。ホームでの前回対戦では序盤に差をつけられて、後半は盛り返すという試合でした。
「自分のところで失点してしまいましたし、後半はやりたいことをやれていましたが、2点差がついたことで相手が少し落ちた部分もあったと思います。湘南は最終局面ではしっかりと守ることができる堅いチームで本当に力のあるチームだと思います」
Q.そんな相手のホームに今節は乗り込みます。
「仙台戦もそうでしたが、J1に近いチームと多くやれるのは非常にいい機会で、貴重な体験です。そういった相手に勝利することができれば自信になると思いますし、特にアウェイで勝てれば、ホームに帰ってきたときに乗っていけるんじゃないかと思います。何としても勝利だけを考えてやっていきたいと思います。いまは失点をゼロに抑えられれば絶対に点は取ってくれるくらいのいいバランスができていると思うので、攻撃は継続しつつ守備のところで失点ゼロに抑えたいです」
Q.前節はスコアが1-1の間は悪くないゲームに見えました。ピッチ内の感触はどうでしたか。
「自分のところで言えば、最近は1対1で優位に立てるシーンが増えてきたと思いますし、感触は悪くないです。それは自分のストロングでもあるので、得点チャンスが広がるように継続していきたいです。チームとしては、ホームでのダービーマッチで負けてしまっていたこともあり、同じことを繰り返さずに絶対にやり返すという気持ちで挑んでいました。特に前半の入りは悪くなかったと映像を振り返っても思いました。先制されたあともそこまで(気持ちや状態が)落ちることなく取り返せたのは良かったと思うのですが、2失点目をしてから崩れたシーンがありました。そういう試合が続いてしまっているのでいち早く改善しないといけないですし、チームとしても危機感は持っている部分です」
Q.シーズン前半は自陣でのロストが失点につながっていましたがそれは減っています。前節は守備のミスが出てしまい、また相手の速攻に上回られてしまった印象もありますがいかがでしょうか。
「そうですね。(ボールを)取られたら全員が戻るという意識は上がっていますし、戻れていたシーンはあったのですが、それでもやられてしまうところがありました。チーム戦術よりも個人戦術が大事な部分もありますし、いまは守備にフォーカスを置いています」
Q.チーム内の状況はいかがでしょうか。
「ミーティングもして、チームとしても修正しようとしています。繰り返さないことがとにかく重要なので、次の試合で少しでも変わったところを表現しないといけないと思いますし、自分は攻撃の選手なので得点にフォーカスを置いて、チームの勝利に貢献したいと思っています」
Q.次はアウェイで湘南ベルマーレと対戦します。
「前回は途中出場で、追う立場という中で試合に入りましたが、個人的にはほとんど何もできずに終わってしまいました。もし今回スタートから出られるなら、まずは対面の選手に絶対に負けない気持ちでやりたいですし、チーム全体がそういう気持ちでやれば11対11のサッカーで負けることはないと思います。個人戦術があってのチーム戦術だと思うので、まずはそこでどれだけやれるか。絶対に負けないようにしていきたいです。得点の部分など数字にもこだわりたいですし、攻撃だけじゃなく守備もできるぞというところを見せたいと思います」
Q.前節は後半からの出場でした。前半は思わぬ大差がつきましたが、途中までは決して悪くない内容に見えました。
「そのとおりだと思います。僕らも悪くなかったですし、かといって栃木SCさんもそんなに悪いというわけではなかったです。どちらにゲームが転ぶか分からない状況でしたが、相手のほうが最後のクオリティやカウンターの速さが一枚上手だったかなと思います」
Q.守備のスキを突かれて失点してしまった印象です。
「今シーズンは自陣で(ボールを)奪われてからの流れで失点することも多いですが、ロングカウンターでやられていることも多いですし、攻撃の部分でやり切れていないというのが失点の多い要因の一つだと思います」
Q.後半45分間のプレーでしたが、点差がついた中で入る難しさもあったのではないでしょうか。
「ここ最近は負けている状況での途中出場が多いので、チームに何かアクセントを加えるようなプレーをもっとしなきゃいけないとは思っています。ただ、なかなかそれができていないのが現状です。もっとやらないといけないと日々思っています」
Q.今後に向けて、個人としてはどんなことを意識していきたいですか。
「まずは監督から求められていることをしっかりと表現しながら、その中で自分の良さなど、プラスアルファの部分を出していければと思っています」
Q.前回敗れた湘南ベルマーレにリベンジする機会でもあります。今節をどう戦っていきたいですか。
「先ほども言ったように、攻撃でのやり切る部分が足りないと思います。僕らは攻撃的なスタイルを昨シーズンから貫いてきているので、それはブレることなく続けながら、守備の時間を減らすことで失点を減らしていけたらと思っています」