MF5
山口一真Kazuma YAMAGUCHI
ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
0前半 0
1後半 1
試合終了
SC相模原
相模原
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
14 | シュート | 7 | ||||
7 | CK | 3 | ||||
GK | ||||||
15 | FK | 7 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 36 安達秀都
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 14 菊地健太
MF 37 瀬畠義成
MF 7 西村恭史
MF 33 櫻井文陽
FW 20 下川太陽
FW 9 青木翔大
FW 18 田中翔太
GK 21 キムジェヒ
DF 25 中野力瑠
MF 5 山口一真
MF 8 山内陸
MF 15 風間宏希
MF 27 藤村怜
MF 35 玉城大志
MF 49 小竹知恩
FW 38 小西宏登
沖田優
GK 46 バウマン
DF 20 山内琳太郎
DF 28 小笠原佳祐
DF 54 綿引康
MF 26 西久保駿介
MF 4 島川俊郎
MF 6 徳永裕大
MF 10 中山陸
MF 16 高野遼
FW 22 福井和樹
FW 23 加藤拓己
GK 31 猪瀬康介
DF 7 河野諒祐
DF 18 三鬼海
DF 36 中塩大貴
MF 24 杉本蓮
MF 27 西山拓実
FW 11 武藤雄樹
FW 14 髙木彰人
FW 80 高井和馬
シュタルフ悠紀リヒャルト
沖田 優監督
「今節(SC相模原戦)から残り10試合になるということで、とにかく仕切り直して一戦一戦勝っていこう、目の前の試合に勝っていこうと、これから先の話を大事にしてみんなで仕切り直そうという試合でした。そこで勝ち切れなかった、先に点を取れなかったので、悔しい引き分けだと思っています。
先制されてしまいましたけど、それまでに自分たちが先制できるだけのプレーと力とチャンス数と時間帯をしっかりと示せたと思っていますし、シュート数なり、支配率なり、CKの数なりは自分たちのほうが上回っていたと思います。そこで先制できなかったことは反省点であり、これからの課題かなと思っています。ただ、先制されてしまって、なおかつ(退場者が出て)1人少なくなってしまった中でも、恐れることなく、攻撃する意識を落とさずに追いついたことは、一部評価したいと思っています。あともう1つは、追いついたあとに、引き分けで終わろうとした選手が1人もいなかった。1人少なくても、あと1点取って勝ちを見せるんだという気持ちを出し続けたところは評価しています。
ただ、勝ち切れなかった。勝点1で終わってしまった悔しさは大きく残ったかなと思っています。残りの9試合に向けて、階段を上り続ける、次は勝って2試合で勝点4としっかりと階段を上っていこうと選手たちと確認もしました。次の試合に向けて大きく前進していきたいと思っています」
Q.勝つという姿勢が伝わってくるゲームではあったと思いますが、どういうふうに選手たちを送り出しましたか。
「正直、負けが続いていた中で、自分たちらしさが足りなかったり、攻撃するときの勇気だったり自信だったりと、いろいろな綻びがあっての負けだったと思っていました。残り10試合を仕切り直す中で、ホームに戻ってこられ、選手には『今一度、自信と勇気を持って、攻撃だけでなく守備でもボールを奪いに行く、というところをしっかりと表現して勝とう』と(伝えて)やってきた1週間でした。みんなでこの1週間、準備をしてくれたことをある程度は出してくれたと思います。ただ、まだ勝点3に届いていないということは、攻撃の質の高さや(守備で)寄せる、背中を取られないといった部分が足りていない。守備で崩れたあの数分間は失点をしてはいけないと思うので、そこは失点ゼロでいきながら、先に点を取れるところまでというのを、次の試合から攻守両面でやれるようにしていきたいと思っています。もう一歩、そこを上れれば(課題をクリアできれば)、次の試合は勝ちに近づける内容でやれると思っていますので、明日から準備していきたいと思います」
Q.最終ラインを高く保った中でのボール回しも見られたと思います。
「そこはこの1週間、しっかりと強調していたところで、自分たちのスタイルの中で前への圧力は攻守ともに出したいと思っていました。そこがある程度、1週間の準備が出たと思うので、残り9試合でもっともっと高めて、勝てるように頑張りたいと思います」
Q.次節・FC岐阜戦はまたアウェイでのゲームになります。
「一部の内容は悲観することがないと思いながらも、勝点3を取れていないので選手全員が全く満足していないし、悔しさに満ちあふれていたので、そこはある意味、次につながる部分だと思います。選手たちの意志、やる気を良い方向にまとめて、次こそは絶対に勝利に導いていきたいと思います」
MF5
山口一真Kazuma YAMAGUCHI
MF 5 山口 一真選手
Q.74分からの途中出場となりましたが、それまで試合を見ていてどんなことを感じていましたか。
「シュート数が足りない、あとはカウンターに出ていくスプリントのところが足りないと思っていたので、自分はそういうところと戦うところを意識して入りました」
Q.ゴールシーンは持ち味が詰まったゴールだったと思います。
「練習中から良い感覚があり、あそこは外せないなと思っていつもどおり打てたので、入って良かったです。ファーストタッチで良いところに置けて、決められて良かったです」
Q.連敗は止めましたが、勝ち切れませんでした。両面がある勝点1だと思いますが、どう捉えていますか。
「試合終盤にスプリントをかけて、1人少なくてももう1点取れるチャンスはあったので、そこを決められないクオリティーは反省して、次の試合に生かしていければと思います。僕自身はもっともっと走れるようにならないといけないし、チームに貢献できるように目に見える数字を残さないといけないですけど、今はチームがこういう状況なので、勝ちにつながるプレーをどんどんやっていければと思います」
MF33
櫻井 文陽Ayahi SAKURAI
MF 33 櫻井 文陽選手
Q.フル出場でした。試合を振り返ってください、
「連敗している状況を勝って抜け出したい思いはありました。1勝で何か劇的に状況が変わるわけではないと思いますけど、今日からの10試合は切り替えて、開幕戦のような気持ちでやっていこうという話がオキさん(沖田優監督)からあったので、本当に勝ちたかったですね」
Q.夏前のチームに帯同していた時期と比べて、今はチーム状況が苦しいと思いますが、意識していることはありますか。
「夏前に来たときは本当に緊張していてみんなに助けてもらっていた感じでしたけど、これだけ試合にも使ってもらっている中で、なかなか結果を出せていないことは悔しいです。まだ大学生ですけど、年齢は関係ないと思うので、使ってもらっているんだから、決定的な何かを残したいと思っています。ただ、まだそこまでは至っていないです」
Q.それでも、今日はボールを引き出したり、間で受けたり、ボールに多く関わっていたと思います。
「前節のガイナーレ鳥取戦は僕も含めてチーム全体で受け身になってしまっているところがあり、圧を掛けられていたと感じたので、もっと自信を持って(ボールを)呼び込んで、こちらから仕掛けていこうということは意識していました」
Q.勝点1はどう受け止めますか。
「負けてもおかしくなかったけど、勝ってもおかしくなかった試合展開でした。先に決めていれば勝てたかもしれないですけど、そこで相手にやられていますし、1人少なくなって『やろう』となっているようではまだまだだと思います。1人少なくなってからのほうが『やらなきゃ』となり、みんなの動きが良くなった感じはありますし、点も生まれたと思うので、“たられば”になってしまいますけど、最初からその圧力を持って自分たちから臨んでいかないといけないと思います」
MF49
小竹 知恩Sean KOTAKE
MF 49 小竹 知恩選手
Q.83分からの途中出場となりましたが、どんなことを意識してピッチに入りましたか。
「自分が入るときは先制されていたので、入ったら仕掛けて、前に前にプレーすることが自分の仕事だと思っていました」
Q.背後で受けるシーンを含めて、かなり起点になっていたと思います。
「背後を取るアクションを自分がすることで全体が押し上がると思いますし、そこから自分のドリブルやクロスが生きることは分かっているので、意識してやっていました」
Q.山口選手の同点ゴールをアシストしました。
「あれはもう(山口)一真くんのゴールですね。横から声が聞こえたので(パスを出しました)。試合前に、一真くんが『お前が持ったら絶対に横につく』とは言ってくれていて、それが頭の中にあったので、縦に行こうかと迷ったけど、出したら決めてくれました。だからアシストをつけさせてもらった感じですね」
Q.その前の起点となったシーンも、山口選手からのパスがきっかけでした。
「練習から一真くんは背後を見てくれていて、そこの連係は取れているので、それが出せたと思います」
Q.最後にはカウンターからのチャンスもありました。
「自分としてはもうちょっと中で受けて、そのままゴールに向かうパスが欲しかったですけど、流れてしまいましたね。それでも、自分が決めてヒーローになると思っていて、シュートは打ったんですけど、入らずに悔しかったです」
Q.最低限の勝点1を上積みできた中で、次節・FC岐阜戦に向けての意気込みをお願いします。
「次が大事になると思います。勝てなかったことはすごく悔しいですけど、連敗を5でストップできたことは前向きに捉えて、ここから全勝するつもりで練習からやっていきたいと思います」
窮地を救った山口一真
土壇場で勝点1をもたらす
約1カ月ぶりのホームゲームで勝利し、連敗を5で止めたいザスパ群馬は、前節・ガイナーレ鳥取戦からスタメンを3人変更。最終ラインに野瀬翔也、ボランチには瀬畠義成、最前線にはベテランストライカーの青木翔大が入った。
群馬は立ち上がり早々にゴールネットを揺らされるが、オフサイドのため失点にならず。ゲームが落ち着き始めてからは主導権を握る時間を長くしていく。そして、19分には最初の決定機を創出。相手のゴールキックに対して前からプレスを掛け、安達秀都が引っかけた流れから、最後はペナルティーエリア内で西村恭史が左足で狙う。シュートはゴールの枠を捉えたが、GKバウマンの好セーブに遭った。
その後も群馬のペースでゲームは進んでいく。22分にはGK近藤壱成のロングフィードを下川太陽が最後まで追いかけ、ペナルティーエリア手前でバウマンからボールを奪い取ると、西村につなぐ。西村は無人のゴールに向かってシュートを放つが、カバーに入った相手に防がれ、先制点とはならなかった。
30分を過ぎたあたりからはSC相模原に盛り返され、32分と33分には連続してピンチを迎える。ただ、最初のピンチでは加藤拓己のヘディングシュートを近藤が冷静にストップし、続くピンチでは福井和樹のシュートを菊地健太が足に当てて枠外へ。前半はスコアに動きなく折り返した。
後半も群馬が良いゲームの入りを見せる。48分、菊地の低くて速いクロスに対して田中翔太がニアへ飛び込み、ゴールを脅かす。50分には左サイドに飛び出した瀬畠のクロスを下川が折り返し、青木がシュート。さらに57分には瀬畠のクロスに田中がフリーで合わせるなどチャンスを次々に作ったが、ゴールが遠いまま時間は経過していった。
すると、前半と同様に次第に相模原へ流れが傾いていき、72分に失点を喫してしまう。相模原の左サイドからボールを運ばれ、駆け上がってきた杉本蓮がクロス。これがカバーに入った大畑隆也に当たり、コースの変わったボールがそのままゴールに吸い込まれた。
さらに、群馬にアクシデント。78分、途中出場でピッチに入ったばかりの藤村怜がボールをロストし、抜け出そうとした相手を倒す格好となって一発退場。1点のビハインドに加え、数的不利での戦いを強いられた。
それでも、この日の群馬はここからが違った。1人少なくなってもゴールに向かう姿勢を貫き、90分に同点ゴールを奪う。左サイドを抜け出した小竹知恩からパスを受けた山口一真が、ペナルティーエリア手前から右足を振り抜く。コースを突いたシュートがゴールネットを揺らした。
そこからはお互いに2点目を奪いにいく展開となり、群馬もゴールへ果敢に迫るが、最後のカウンターの局面では精度を欠くなど決勝点は奪えず。6試合ぶりの勝利とはならなかったものの、連敗を5で止めることに成功した。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
個人として、チームとして
その気持ちを、力に変えて
約1カ月ぶりとなるホームゲームは、今季初の5連敗という暗いトンネルに入り込んだ中で迎えることとなった。第24節の栃木SCとの“北関東ダービー”をホームで落とし、6度目となる今季初連勝への挑戦に失敗したザスパ群馬は、巻き返しを誓い、アウェイ4連戦に臨んだ。ところが、待っていたのは苦しい現実であった。カマタマーレ讃岐、FC琉球、ギラヴァンツ北九州、ガイナーレ鳥取を相手に2-3、2-3、0-1、1-3というスコアで敗北。内容的にも課題が残る試合が多く、順位はJ3・JFL入れ替え戦に回る可能性がある19位と勝点1差の18位に落ちてしまった。
この状況を受けて選手たちはそれぞれの立場で覚悟を決め、腹をくくり、目の前の一戦に臨もうとしている。
ここまでチームで唯一、全試合でピッチに立ち、最も長い時間プレーしている西村恭史は「自分が一番試合に出ていますし、結局、試合に出てやるのは自分たち選手」と責任を負い、残り10試合に向き合う。
「本当に練習から意識を変えてやるしかないですし、大事なのは、そう思っている選手が何人いるか。残り10試合になってしまいましたけど、まだ変われると思うので、1つでも上の順位に行くために、練習から意識を変えてやるしかないと思いますので、自分がプレーなどで引っ張っていきたいです」
また、在籍5年目で、今季はキャプテンマークを巻く試合も多い高橋勇利也は、メンバーから外れたここ2試合を外から見たことで気がついたことも多く、そのヒントをピッチ上に落とし込もうとする。
「気持ちだけでどうにかなるとは言わないですけど、自信やメンタルの部分がプレーに影響するということは、今季、こういうサッカーをしているからこそすごく身に染みて感じています。自分自身でもそう思いますし、他の選手を見てもそう感じます。それを打破するためには練習場の雰囲気を良くする、試合では目の前の相手に負けないというメンタリティーを持つことが大事だと思います」
さらに、この夏にチームに加わり、前節・鳥取戦で群馬デビューを果たした山口一真は、「『次勝てばいい』という強気なメンタルが必要」と過去にとらわれず、前向きな姿勢でプレーすることの重要性を強調する。
「チームとしては敗者のメンタリティーではなく、勝者のメンタリティーになる必要があると思っています。『俺がやってやるぜ』くらいの選手が試合に出ればいいですし、全員がそういう気持ちで臨めれば、問題ないと思います」
この3選手だけでなく、どの選手もそれぞれの思いを抱いているはずであり、もちろん“勝ちたい”という思いで共通しているはず。今大事なのは、その思いを1つにして、チーム一丸で目の前の試合に臨むことだ。
今シーズンも、いよいよ残りは10試合。ホームのファン・サポーターの力も借り、まずは現状を打破したい。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・ガイナーレ鳥取戦に敗れ、5連敗となりました。
「鳥取戦は自分たちの攻撃の良さを出せなくて、そこから連鎖して守備の時間が長くなってしまいました。守備の時間が長くなってしまったことは課題ですけど、守備を固めたときのことは最近整理しているぶん、その状態で大きなピンチを作られたわけではありません。失点のパターンやピンチになってしまった流れは全部、自分たちの攻撃でボールを取られたことがきっかけです。ショートカウンター、ミドルカウンター、ロングカウンターを食らってしまったのは、攻撃の良いところを存分に出せず、勇気も自信も足りないようなプレーが増えてしまったからであり、結果も内容も本当に妥当な数字、1-3というしっかりとした負けだと思います。内容を含めて、悔し過ぎる一戦だったと思います」
Q.結果が出ていないぶん、メンタルやプレーに影響してしまっている。そう感じているということでしょうか。
「そうですね。僕はそう考えています。鳥取戦の振り返りは今話したとおりですし、それが5連敗の5試合目という振り返り、このスパンの振り返りとなると、自信と勇気、攻撃面での欠如というものが蓄積していると感じています。今の選手たちは、何か外的な要因や順位だったり、『次こそはファン・サポーターを勝たせてあげたい』という強過ぎる思いだったりをどこかしら意識し過ぎてしまっていて、『自分たちのサッカーを表現して、楽しみながら勝つんだ』という、良いメンタルバランスでサッカーができていないように感じています。今はある程度、いろいろなものが積み上がってきているけど、それを実施するメンタルのバランスが崩れてしまっているからこそ、こういう結果や内容になってしまっているというのが、この5試合をまとめての振り返りですね。だから今、必要なのはそこを取り戻すことだと思うので、反省もしないといけないですし、課題もそれぞれにありますけど、1回リセットして、ここから新たなリスタートとして、初戦くらいの気持ちで、良いメンタル状態で次のSC相模原戦に臨んでほしいです」
Q.今節・相模原戦に向けて。
「全員で新たなスタートを切れればいいと思っています。新しい気持ちで自信を持ってやってほしいです。だからこそ、不安が払拭されるようにリスタートを切って、次の試合でまず勝って、その次にもっと良い形で自信や希望がつながっていけるようにしていきたいと思います」
Q.残り10試合への向き合い方について。
「リセットした形でやることで一番良いことが起きるのではないかなと思っています。その前どうだった、以前はどうだったという過去のことよりも、先のこと、未来のことを考えたほうがいいので、そこに注力してやっていきたいと思います」
Q.相模原戦は5試合ぶりのホームゲームとなります。
「今一度、自信と勇気を持って、今季のザスパ群馬の攻撃的なマインドをしっかりと持った中でプレーをしっかりと表現して、本当にお待たせしてしまっている勝利をファン・サポーターの皆さんと共有して終われるように、新しいスタートのような気持ちで選手たちも意欲的にやってくれているので、良い状態でキックオフできるように良い準備をしたいと思っています」
MF 5 山口 一真選手
Q.前節・ガイナーレ鳥取戦で加入後初出場となりました。
「(公式戦出場の)期間が空き過ぎて、自分のコンディションというか、何分出場できるのか未知でしたけど、交代で呼ばれたときは『やってやろう、頑張ろう』と思い、ピッチに入りました。久しぶりにプレーできて、シンプルに楽しかったし、悔しかった気持ちもありました。0-3という局面で試合に入って、勝たせられなかった責任、実力不足を感じました。でも、自分自身のプレーについてはそこまで悲観していなくて、逆にスタートを切れたことが喜ばしいです。ここからコンディションが上がってくることは自分でも分かっているので、そんなに焦らずにケガせずに、でもそんなに時間はないので、勝たないといけないし、そこは1人では無理だと思うので、トレーニングから積み上げていくしかないと思います」
Q.アウェイ遠征に帯同して、ピッチに立ってみてどんなことを感じましたか。
「連敗しているから、メンタル的にキツいのは分かるし、チームがバラバラになってしまう怖さもあるかもしれないけど、個人的にはそんなことは考えなくていいと思っています。5連敗しているけど、『次勝てばいい』という強気なメンタルが必要だと思いますし、そのくらいの気持ちで全員が試合に臨めば、そこまで問題ないかなと思っています」
Q.強気なメンタリティーや、ある意味での開き直りが必要だということですね。
「負けていることに対してそこまで重く捉える必要はないと思います。『次、勝てばいい』というメンタルで臨めば大丈夫です。もちろん、現状には誰も満足していないので、プレーで見せるしかないですし、もっと戦う姿勢を見せたほうがいいとは思っています」
Q.今節・相模原戦はホームゲームです。
「(正田醤油スタジアム群馬は2020年に)J2でプレーして初めてアシストをしたスタジアムなんです。だから、良いイメージがあります。水戸ホーリーホックのときに群馬相手に3-1とかで2アシストくらいしたのかな。思い出の地というか、良いイメージはありますね」
Q.その相模原戦では、どんなことを大事にして戦いたいですか。
「自分としては(前節)すごく久しぶりに試合に出たので、相模原戦までにコンディションを少しずつ上げていって、前よりもちょっとでも良い状態で立つことを意識しますし、チームとしては敗者のメンタリティーではなく、勝者のメンタリティーになる必要があると思っています。何度も言いますが、そこまで気落ちする必要はないと思うので、『俺がやってやるぜ』くらいの選手が試合に出ればいいですし、全員がそういう気持ちで臨めれば、問題ないと思います」
MF 7 西村 恭史選手
Q.5連敗という現状について。
「監督からもいろいろと言ってもらいますけど、自分が一番試合に出ていますし、結局、試合に出てやるのは自分たち選手です。前のポジションで出ている中、チームが苦しいときに得点やチームを勝たせるプレーができていないから、個人としてはすごく責任を感じています。チームを引っ張っていくことができていないですし、なかなかうまくいっておらず、前節(ガイナーレ鳥取戦)は内容も良くなかったです。自分たちの良いところが全然出せずにやられてしまったので、責任を感じているし、非常に悔しいし、申し訳ない思いが一番強いです」
Q.今、感じていることは、どんなことですか。
「基礎的なところですね。球際やルーズボールのところで相手のほうが拾っているイメージがありますし、攻撃のところも思い切りの良いシュートが少ないです。今はチームとしての勢いや自信、勇気が減ってしまっていると感じています」
Q.勝てば自信が戻るでしょうし、自信が出れば勝ちにつながるでしょうし、どちらが先かという難しい問題だと思いますが、現状をどう打開していくことが必要でしょうか。
「本当に1個勝てば流れに乗れると思いますけど、その1勝がなかなかできていない状況なので、本当に練習から意識を変えてやるしかないと思っています。大事なのは、そう思っている選手が何人いるかです。全員が残り10試合で(意識を変えて)やらないと、本当にこのままズルズル下がっていってしまうと思います。残り10試合になってしまいましたけど、まだ変われると思うので、1つでも上の順位に行くために、ずっと言っていますけど、練習から意識を変えてやるしかないと思いますので、自分がプレーなどで引っ張っていければいいと思います」
Q.残り10試合への向き合い方について。
「(前節までの)アウェイ4連戦も、ファン・サポーターの方が遠いところまで来てくれていました。そこで勝てなかったことは本当に申し訳ないですが、だからこそ、次(今節・SC相模原戦)はホームで久しぶりにできるので、何としても勝たないといけないと感じています」
DF 22 高橋 勇利也選手
Q.外から見た直近2試合について。
「久しぶりに現地でなくテレビで観た中で、やりたいサッカーをできていない印象は受けました。ただ、少しのマインドのところで、守備で言えば、やられたくない思いが強過ぎてボールを奪いにいけていないですし、それでストレスが溜まって守備が長くなったり、攻撃で言えば、ボールを失いたくない思いが強すぎて、本来は相手をはがしにいくサッカーをしているのに、どこかでターンをしなかったり横パスになってしまったりするシーンが多かったです。本当にそういうところは自信のなさや弱気な部分が出てしまっていると思います。勝てていない状況がそれを生んでしまっているので仕方ないと思いますけど、このままではいけないと誰もが思っているので、マインドを切り替えてやるしかないと思います」
Q.少し前には、選手ミーティングを実施したとも聞いています。
「技術は大事ですけど、最後は気持ちです。気持ちだけでどうにかなるとは言わないですけど、自信やメンタルの部分がプレーに影響するということは、今季、こういうサッカーをしているからこそすごく身に染みて感じているところです。自信のなさでパスを出す、出さない、シュートを打つ、打たないが変わってくると、自分自身でもそう思いますし、ほかの選手を見てもそう感じます。それを打破するためには練習場の雰囲気を良くする、試合では目の前の相手に負けない、というメンタリティーを持つこと。それは選手たちで声をかけ合ってやっていくしかないと話したので、それを実践してプレーにつなげないといけないと思います」
Q.今節・SC相模原戦は5試合ぶりのホームゲームとなります。
「遠方(アウェイ)4連戦は初めての経験で、アウェイでもいろいろとサポートしてもらい、何不自由なくやらせてもらいましたけど、みんなの雰囲気やプレーを見ても、少なからず難しいところはあったと思います。もちろん、言い訳にしかならないですけど、今節はホームでできることをしっかりとパワーに変えてやるべきです。このアウェイ4連戦で落としてしまった勝点を取り戻さないといけないです」
Q.残り10試合、どう戦いますか。
「上を目指す思いにブレはないです。自分が結果を出すことはもちろんですけど、チームで結果を出さないと、(仮に自分がしても)ゴールやアシストは生きてきません。自分を出すことも大事ですけど、もっとチームの勝利に直結するプレー、もっと人を使うプレー、もっとチームを引っ張っていくプレーなど、ここから切り替えて、もうひと段階違ったプレーをしていきたいと考えています」