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2026.01.20

【2026 Rookie’s interview Vol.03】山田和季「魂を全面に出していく」

――子どもの頃からプロサッカー選手になるのが夢だったと思いますが、リアルな目標になったのはいつ頃ですか?
山田和季(以下、山田) 小学生の頃からなりたいと思っていたんですけど、中学・高校と大人になるにつれて夢が現実的になるというか、夢ではあるけど、はっきりとした目標とまではいかない感じでした。ただ、なれたらいいなとはずっと思っていて。でも、大学進学の際に、実際にプロになるような人や本気でプロを目指してるような人たちの中で自分もやっていくと決めたときに、「大卒時にはプロになりたい」「なろう!」とリアルな目標になっていました。

――GKというポジションはいつから?
山田 ありがちですが、もともとはFWでした。小学4年生ぐらいのときにチビリンピックという大会があったのですが、そこでGKが2人以上必要になって。その頃から身長が高かったので「やってみないか」と言われて、そこからGKをやるようになりました。

――嫌じゃなかったですか?
山田 正直、めっちゃ嫌で(苦笑)。でも、そのとき、FWでもそんなにうまくなくて。Bチームとかだったので、GKをやることでAチームに上がれるんやったらと思って始めてみました。プロになれた今考えると、あのときの判断は間違っていなかったですね。GKを初めたことで、実際にこうやってプロになれたわけですから、良かったかなと思います。ただ、遊びでミニゲームとかをするってなったら、FWをやりたいなって思いますけどね。

――ザスパ群馬以外にも複数クラブに練習参加をしたそうですが、その中でザスパに決めた理由は何だったのでしょうか?
山田 大学3年から4年になる春の時期に2、3クラブに練習参加させていただきました。ザスパには春と夏に練習参加させていただいて、実は春に来たときも肩を痛めていたんです。群馬って足元を強みにしているじゃないですか。でも自分は、そこまで足元に自信があるほうじゃなかったのですが、ある程度ついていけそうだなと感じたんです。そういう手応えを感じることができたなかで、実際にオファーをいただくことができました。ザスパはGKが固定ではなく、チャンスをもらえるというのも感じましたし、それになんといっても環境面がすばらしいですよね? グラウンドやクラブハウス、そして食事面とか。ここだったら自分が試合に出ていない時期でもしっかりと成長していけると思いましたし、この環境のなかで自分自身も成長できたらと思って決めました。

――プロ選手と練習するなかで、気づいたことや大学との違いは何かありますか?
山田 実は今まで、毎日のようにGKコーチがいる環境ではなかったんです。それが一番大きな違いかなと思います。大学レベルでは通用したことでも、プロだと1㎝、2㎝の細かいところはもっと自分でもこだわって伸ばしていかないといけないと感じました。

――先輩たちから何か言われたことはありますか?
山田 すごく緊張していたので、「リラックスしていけよ」「気楽に楽しめよ」と言っていただきました。GK陣というのは他と違ってみんな仲がいい。どこのチームもそんな感じなので、どこに行ってもGK同士で話していたので、そこは馴染めたと思います。それにザスパはみんな年齢も近くて話しやすい人が多かったので、良いチームだなあと感じました。野瀬(翔也)くんや小西(宏登)くんは関西リーグで一緒にやっていたのでもともと知っていましたしね。

――そういった中、自分自身のどういった部分が評価されたと思っていますか?
山田 自分の強みはシュートを止めることなので、実際にそういう部分を評価していただいて、オファーしていただいたと聞いています。足元の部分とか、まだまだ足りないところはありますけど、シュートを止めることはGKというポジションにおいては一番重要な技術だと思うので、そういうところを評価していただいたのはうれしかったです。

――夢であったプロ入りを家族や友人に報告したときに反応はいかがでしたか?
山田 喜んでもらったのがうれしかったです。みんながSNSにアップしてくれたり、ジュースをおごってもらったりしました(笑)。

――ザスパは昨シーズン、とても苦しい戦いを強いられていた時期があります。見ていてどう感じていましたか?
山田 夏にも3週間ほど練習に行かせていただいていたので、こんなに負けるチームじゃないとは思っていました。試合のなかで、自分たちの攻撃がうまくいかなかったあとの攻から守への切り替えの部分だったり守備の部分で、後ろの選手は頑張って守っていたと思うんですけど、前とか2列目からももっと連動して戦って、というのは見ていて感じた部分です。ただ僕自身、試合に出ていないのであまり言えないんですけど。でも実際、最後に6連勝した頃は、サッカーの基本ができていたというか、それが自分たちのサッカーにつながっていたと思うので、やはり守備の部分はちゃんとやらないといけないなと思っていました。

――そんななか、同期の櫻井文陽選手が一足先にJリーグデビューを果たし、勝てない時期にピッチを走り回っていました。どういう思いで見ていたのでしょうか?
山田 正直、うらやましかったです。文陽は実際にうまいですし、文陽のところでチャンスを作れることも多かったと思うんですけど、自分はケガもあって現実的にピッチに立てない状況だったので、まだ割り切ることができました。でも、もし自分がピッチに立てる状況で同期が先に試合に出ているのを見たら……やっぱりうらやましいし、自分ももっと頑張らないといけないなと思うと思います。

――同期2人の競演も楽しみですが、そんな山田選手も1年生の頃から関西大学のゴールマウスを守ってきたそうですね。大学時代に一番自慢できる出来事は何ですか?
山田 2年生のときに天皇杯2回戦で浦和レッズと対戦したんです。その試合は0-0で90分を終えて、延長戦までいったんです。結果的に、延長で点を決められて負けてしまったのですが、話題性も大きかったですし、そのときは自分自身も良いプレーだったと思うので、自慢できる出来事かなと思います。あと、昨年8月には全日本大学選抜のメンバーに選んでいただいて、10日間ぐらいイタリア遠征に行ったことですね。

――ちなみに関西大学では社会学部に在籍されているそうですが、卒論のテーマは?
山田 うちの社会学部は4つのコースに分かれていて、僕は心理学のコースに在籍しているんです。そこで、大学のサッカーをやっている人に焦点を当てて、“緊張”とか“あがり”と自分の性格、競技の成績や能力を関連づけて研究をやっています。

――いよいよプロサッカー選手としてのスタートです。どんなサッカー選手になりたいですか?
山田 いろいろな人から応援される選手になりたいです。僕自身は小学生の頃からずっと無名の選手だったので、子どもたちに今は結果が出ていなくても頑張り続けたら、いつか自分の夢や目標が叶えられるということを伝えたいんです。なので、そういった選手になりたいですね。

――子どもの頃に憧れていた選手はいましたか?
山田 GKを始めたときにオリバー・カーンの動画をずっと見ていて。魂でプレーしているような感じが大好きで、僕も魂を全面に出していこうかなと思っています!

――ちなみに初めて関西を出ることになりますが、群馬での生活に不安はないですか?
山田 周りがみんな天候のことを言ってて……。暑いとか、雷とか、風が強いとか、なのでそこは心配ですけど、なんとかなるんじゃないかなと思っています(笑)。

――最後に意気込みと、ファン・サポーターに向けてのメッセージをいただけますか。
山田 まずはケガを治して、Jリーグ開幕のピッチに早く立てるように全力で頑張ります! まだ1年目ではありますがす、ファン・サポーターの方に応援してもらえるようなプレーや振る舞いを見せていくので、応援よろしくお願いします!

取材・構成:広報室

カテゴリ:INTERVIEW