4/30(火)サポーターカンファレンス開催レポート
平素より、当クラブに対し熱いご声援ご支援を賜り心より感謝申し上げます。
4月30日(火)にロイヤルチェスター前橋にてサポーターカンファレンスを開催させていただきました。冒頭に代表取締役の赤堀洋および強化本部長の松本大樹よりクラブの現状についてのご説明や今後の方針などをお話させていただき、その後は質疑応答にて約2時間お集まりいただいたサポーターの皆様と意見交換をさせていただきました。
なお、カンファレンスの様子はクラブ公式YouTubeのアーカイブにてノーカットで公開しておりますので、ぜひご覧ください。
ザスパクサツ群馬公式YouTube
代表取締役社長 赤堀洋(以下、赤堀)
「皆さんこんばんは。ザスパの赤堀と申します。はじめに先日の長崎戦後の件、私の責任において皆様にご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。本日はお忙しい中お集まりいただいたということもあって、まずは皆様が一番心配されているチームの状況、クラブの状況について皆様に共有をさせていただきたいと思っております。そのうえで皆様からのご質問に、誠実に正確に私と松本(強化本部長)で、長時間になるかもしれませんが、最後までよろしくお願いいたします。本日はありがとうございます。」
強化本部長 松本大樹(以下、松本)
「みなさんこんばんは。強化本部長の松本大樹です。27日の長崎戦後の対応につきまして、多くの方にご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。申し訳ありません。現場責任者としてこの後しっかり皆様にお応えしたいと思っております。今日はお忙しい中で足を運んでいただくこととなり、誠に申し訳ございません。今後、藤枝戦に向けても話ができればと思っております。よろしくお願いいたします。」
赤堀
「まず今の現状をどう認識しているか。というご質問が一番多く寄せられております。正直に申し上げまして、トップチームがスタートダッシュに失敗したこと、これは事実です。詳細はこの後に松本からもお話をさせていただきますけれども、不甲斐ない結果に終わっているという認識でおります。当初の目標から大きくかけ離れた進捗だというふうに認識をしています。ただ、怪我人が多いということとか、チームの戦術戦略としてではなくて、個人自ら失点を重ねているというようなことも、データとして事実です。ただ、これは去年と比べて異常なことであると考えています。全くの想定外であり、皆様にとって期待外れの結果である点については本当に申し訳なく思っています。我々J2の中位というものをまだまだ狙っていきますけれども、今の結果は結果です。最下位という現状を極めて深刻に受け止めています。チームの状況等については松本からも補足をさせていただきます。」
松本
「社長からもありましたが、昨シーズンあれだけの成績を残しながらも、そして監督・スタッフ、そして多くの選手が残ってくれて今シーズンをスタートして、勝ち点51以上を目指そうということでスタートしました。もちろん監督のやり方、選手の選考、交代のタイミング、怪我・コンディションいろいろ要因もあるかもしれませんが、正直ここまでは…というところは私自身も思っております。
29日、選手やスタッフに対してみんなで頑張っていこうという話をしました。言えないこともありますが大槻とも話をしながら、大槻はそこまで頑固な人間ではありませんので事情を話して勝ち点を拾っていこうという話をしております。何度も繰り返しになりますが、J2はそんなに簡単なリーグではありません。ただ、やるからには上を目指すというところで現場と話をしながら進めています。皆様の期待がある中でスタートしましたが、今勝ち点6で最下位にいますので、これを一つでも上を目指していこうと話をしているところです。」
赤堀
「次にこの課題、現状について具体的にどう改善しようとしているのか。これについては経営責任者としての考えですけれども、ポイントは三つあると考えています。一つは監督です。監督を交代させるというご意見もたくさんいただいております。二つ目が夏の補強です。いわゆる夏のウインドーでどうするかというところです。三つ目が、選手たちの練習環境も含めた環境の整備だと思っています。この三つがポイントだというふうに考えています。
一つ目の監督については、結果が全てであるという世界である以上、責任者である監督について交代のオプションっていうのは、ザスパに限らずどのクラブも持ちながら進めているところですが、ただ単に交代すればいいということではないと思っています。少なくとも大槻さんよりも格上で実績があり、確実に結果を出せる監督にしないと、皆さんの期待をまた裏切ることになりますので、我々としてはしかるべき監督候補があっての交代カードだと思っています。
正直に申し上げますと今のところそのカードはありません。Jリーグのネットワークの中から当然そういった候補となる名前が出て来ていますが、その人選が最善なものであるという人は、まだリストの中に入っておりません。例えば、去年解任になった方とか、解任された後に引き受けて結果が伴わなかった方とか、こういった候補については認識はしていますけれど、それが大槻さんの代わりにっていうことには、現時点ではないという判断をしています。
逆に、今のトップチームは大槻監督の3年目で集大成のチームだというふうに言えます。このチームがもし、万が一降格ということになれば、大槻さんの価値が大きく下がるということになります。大槻さんで降格は絶対させられないですし、目標達成をしたいという気持ちを尊重して、できる限りクラブとしてはサポートを続けていきたいというふうに今はまだ考えています。この点について松本の方からも見解を申し上げます。」
松本
「監督についてですが、もちろん監督を選んでいる私自身の責任の問題もあると思っております。私もこの業界で選手を引退してからザスパでお世話になって、強化の仕事を16年担当しております。まず監督のところですが、S級ライセンスというライセンスを持っている方ではないと監督はできません。S級を持っているかというのはネット上でも名前が上がっていますし、今赤堀からもありましたが、持ってる方の批判ではなく、本当に結果を出していただける監督がいるのかどうか、いうところを考えています。どこのクラブもそうですが、何かあったときの対応も含めてリストは挙げています。ただ先ほども言いましたが大槻もそこまで頑固な男ではありませんので、メンバーやシステムのやり方も含めて、少しずつ変化をしております。数字を見て戦えているというところも評価をしております。これを続けるのか、続けられるかというところをしっかりと考えております。」
赤堀
「二つ目のポイントは夏の補強ウインドーで、いかに選手を補強しチームを強化するか、というポイントだと思っています。その中で鍵となるのは、今年は7月8日からウインドーが開きます。6週間という期間で特に今得点力が不足していますので、例えば点が取れる選手や、個人で突破できる能力がある選手だとか、こういった選手を補強するというところに関しては、当然私の立場では考えたいと思っています。この点に関しては、スポンサーの何社かと共有もしております。これは資金調達も含めてですけれども、獲得には資金がいるということを理解していただいた上で、その援助をお願いするというところで既に動き出しています。結果どうなるかはこれからの話になりますけれども、重要なポイントだと認識をして動いているということは、ぜひ今日ご理解いただければなと思っています。」
松本
「まず移籍についても、各クラブでも大きな怪我があったり、移籍してしまったりということもあるので、どこのクラブもリストを上げながらやっています。もちろんザスパも一緒です。今、赤堀からもありましたが、まずその点が取れていないので、点が取れる選手を獲得するのが一番なのか、そもそもペナルティエリアの中に何回ボールが入っているのか、ストライカーとしてシュートは打てているのか、そのバランスも含めてしっかり考えています。7月8日からウインドーが開きますが、今獲得できる選手については、無所属でどこにも所属していない選手、それから育成型で23歳以下の選手のリストを挙げていますが、怪我をしている選手、これから戻ってくる選手もいます。本当にどこかがかみ合えば、勝っていけるというところでちょっと変えたところでぐっと順位が上がっていくということもあるので、移籍で獲得することがベストなのか、今いる選手や頑張ってくれている選手でやるのがベストなのか、それは大槻のやり方や組み合わせ、選手交代を含めて何がベストなのか、しっかり話をしながら、考えております。」
赤堀
「最後に三つ目のポイント、環境についてです。環境については極めて重要だと思っています。クラブハウスを今ローズタウンの方に作っていますけれども、来月完成する予定です。完成はしますが、トップチームが使う天然芝グラウンド2面に関しては、GW開けに苗を蒔いてそれから3ヶ月の養生期間を経て、大体8月の中旬明けぐらいには使えるというスケジュールで進めています。具体的には8月10日に26節の清水エスパルス戦がありますので、そのあたりにはトップチームが新しいクラブハウスを使ってトレーニングをしたり食事もできる環境が整う予定になっています。
ただ、例年通り今年も6月の終わりから、下増田のグラウンドが使えなくなるという事情がありますですので、スケジュールを前倒しして、トップチームには6月末には新しいクラブハウスに入ってもらって、そこから前橋市内のなどの練習場の方に行くというような形がとれればと思います。本拠地としてのクラブハウスは6月からなんとしてでも使えるように調整していきたいと思います。
そうすればシーズン中にもJリーグでもトップクラスの練習環境が整いますので、シーズン後半から終盤にかけての最重要期間には間に合わせ、そこでの練習環境を整えて終盤戦に本当に力を発揮できるような環境を整えたいと思っています。昨年のデータを見ると、9月以降の12節の成績というのが2勝4分6敗と非常に大きく負け越しています。今年は逆にそこで勝ちを多く取って、終盤しっかりと勝って積み上げていけるような体制に持っていきたいと考えています。」
松本
「皆さんご存知だと思いますが、前橋市の方に協力をしていただいてグラウンドをお借りしています。ルール上使えなくなることもありますが、昨年はその中でもあれだけの順位を残せたというところを自負しております。いろんな形で前橋市に協力していただいている状態です。赤堀社長に準備してもらっていた新しいクラブハウスが完成するところだと思いますので、選手のコンディションも含めてうまくしっかりできればなと思っております。本当にいろんなことが要因で昨年は成績が残せた。今年についてはなかなか難しいと、いろんな要因があると思うんですけれども、まず選手のコンディションは最重要課題だと思っております。これがもう少し環境が変わるということもありますので、それも含めて、どのタイミングで何をすることがベストなのかをしっかり考えます。
赤堀
「最後は開幕時の目標です。勝ち点51の目標を下方修正する気はあるかと、だとすればその理由はというご質問に対しての答えは、今のところはありません。目標通り、今はそこに向かってチームを支援していく、サポートしていくという方針は変わりません。皆さんも感じていらっしゃることだとは思いますけれども、少しずつではありますが、チームの状態は良くなってきているというふうに考えています。とはいえもうシーズンも3分の1を消化するという目前になっておりますので、次節アウェイの藤枝戦、その後のホーム清水戦の2試合の結果っていうのは非常に重要だというふうに考えています。
先ほど申し上げた夏の補強はもちろん、8月からのグラウンドやクラブハウスの使用も含めてまだまだ目標は下げずに、しっかりと見据えながら勝ち点を積み上げていきたいと思っておりますので、それを含めて皆さんぜひサポート応援をよろしくお願いしたいと思っております。」
松本
「目標のところなんですけども、数字上はなかなか難しいっていうのは分かっています。ただ、やるからには数字が残っている以上、目指してやっていこうと現場の大槻や選手とも話をしています。ただ具体的に言うと、残り28試合、3試合を1勝1敗1分けでいったとしてもなかなか難しい数字になっています。ただ、不可能なことはありません。なのでここは修正せずみんなで頑張っていこうと思っています。ただまずはこの降格圏を脱出しようというところの話をしていますので、内容によっては本当は勝ち点3を取りたいところでも勝ち点1を取ろうというゲームになる可能性もあります。まずそこを現場や選手とも共有をしているのが現状です。
【質疑応答】
質疑応答に関しましては、公式YouTubeよりご覧ください。
Q.今シーズンと昨シーズンを比較して、守備の形が変わった。守備を変えた狙いと評価、今後の修正について
Q.長崎戦後、サポーターが待つ中で赤堀社長が帰宅した理由について
Q.去年ホームのいわき戦以降ずっと勝っていないが、分析して対策してない結果が今の成績ではないか
Q.FWを固定しすぎではないか
Q.(※参加者からサポーター団体への質問)なぜあの場で選手バスを止めたのか、意図は
Q.サポーター団体の要求を無視すると判断した責任者は誰か。また、サポーターの要求に応じないことを選手スタッフの安全よりも優先したのか
Q.勝ち点51という目標に対して現状の具体的な目標数字は
Q.赤堀さんと松本さんはサポーターに対してどう思っているのか
Q.今のサッカースタイルについて
Q.アウェイでの山口戦後にサポーターから伝えたことを全フロントスタッフメンバー全員に伝えたか。また、具体的に何を選手に伝えて、何を変えようとしたのか
Q.集客増における具体策について
Q.危機感を感じない。3期連続赤字について
Q.勝つ試合、ワクワクする試合をしてほしい
Q.藤枝戦を仮に落とた場合、その後のプランは
Q.来場した3,000人の胸を打つような試合の方が、5,000人を集客するより貴いのでは
Q.ザスパークの芝の管理体制について
Q.以前あった公式応援ソングについて
Q.監督が求めているサイドバック像と松本さんが獲得した現在のサイドバックのギャップについて
Q.株主総会で出た業務委託費が増えた項目と、それに関わる費用について
Q.次のホーム清水戦、社長がゴール裏で一緒に応援するぐらいの気持ちはないのか
Q. 3期連続の赤字について、社長として一番大切に考えていることは
Q.一部週刊誌で報じられた大槻監督のパワハラ騒動については解決したのか
Q.過去に募金活動をして赤字解消につながったこともあるが、募金活動の実施について
Q.新エンブレムのチームバスについて進捗について
(→※カンファレンス中では最短で清水戦からと回答しておりますが、後ろ倒しとなる可能性がございます。決まり次第お知らせいたします)