GAME SCHEDULE / RESULT

試合日程・結果

GAME DETAIL 試合詳細

2026/27明治安田J3リーグ 第15節

AWAY

ザスパ群馬

群馬

2026.11.03 TUE 14:00 KICK OFF

ロートフィールド奈良

試合前

HOME

奈良クラブ

奈良

GOAL

  • 99 山田太郎 99'
  • 99 山田花子 99'

敗戦からの立て直しを誓う
古巣戦に挑む3選手の決意


今季初の連勝を懸けて臨んだ前節・ツエーゲン金沢戦だったが、ここ最近は失点数が減少傾向にあった中で、第2節・SC相模原戦以来の4失点となった。依田光正監督は一夜明けて、選手たちに「あんな姿は二度と見せてはいけない。応援してくれている人たちに対して、あれでは申し訳なさすぎるし、がっかりさせてしまう」といったことをあらためて伝えたと明かした。

手痛い敗戦となり、今季初の連勝も逃してしまったが、これまで積み上げてきたものがすべて崩れてしまったわけではない。試合後、ゴール裏へ挨拶に向かったチームには厳しい言葉も投げかけられたが、最後は拍手で見送られた。松本皐誠は「アウェイにもあれだけたくさんの人が来てくれて、負けたあとも声をかけてくれて『次も全員で戦うぞ』と言ってくれています。次は絶対に勝つためにチーム全員で準備して、全員で戦いたいと思います」と決意を新たにしている。

しかし今節は、中2日に加えて再びアウェイでの戦いとなる。チームは土曜日の金沢戦後、当日中に群馬へ戻ったものの、月曜日にはもう奈良に向けて出発しなければならない。相手もほぼ同じ条件とはいえ、準備期間が限られる中で何を整えるか。ベテランの野嶽惇也は「この2日間で何かを劇的に変えるというのは厳しい」と語り、メンタル面の調整の必要性に言及した。依田監督も「全員の絵をそろえるというか、イメージを合わせるくらいしかできないと思いますが、選手たちがゲームの中で思い切って躍動できるようなアプローチをしていきたい」との考えを示した。

金沢戦でも、後半途中からはボールを保持する時間が増えたものの、スコアの状況や相手のプレッシャーなどの影響か、プレーに迷いが見られる場面が続いた。あまりにシンプルに整理し過ぎて一本調子になってしまってもいけないが、守ってばかりでも勝てない。勝利を目指して積極的に戦いながらも、状況によっては勝点1を確保する判断も必要になる。これまでも強調してきた『バランス』が、さまざまな局面で問われるのだろう。

そして今節の相手は奈良クラブ。ザスパ群馬の3選手にとっては古巣戦となるが、それぞれの置かれた状況も決意も三者三様だ。

GK岡田慎司は、2023シーズンから百年構想リーグまで、3シーズン半にわたる在籍を経てザスパに加入した。奈良の攻撃力は重々承知しており、「自分がシャットアウトできたら必ず勝利に近づける」と、無失点での勝利を狙う。

副キャプテンの神垣陸は、2024、2025シーズンに奈良に在籍。ただ現在は、2試合続けてメンバー入りしながら出場なしという悔しい状況だ。「僕自身もピッチに立てていなくて不甲斐ない、悔しい気持ちはありますけど、ピッチに立ったときはハードワークする姿を表現していきたい」と、自身とチームの巻き返しを期している。

そして、最も燃えているのが百田真登かもしれない。奈良クラブは昨年12月に大黒将志新監督を迎えたが、ストライカー育成に定評のある指揮官の下で奈良が好調なこともあり、「『奈良に残っていたほうが良かったじゃないか』と言われることが増えているのが今一番悔しいこと」と胸の内を明かした。だからこそ、自身のゴールで勝利をつかみたいという思いは強い。

3選手に共通するのは、「今はザスパの選手であり、ザスパのために戦う」という決意だ。選手として成長させてもらった古巣へのリスペクトを胸に、再び前へと進むために、奈良の地で勝利をつかみ取りたい。

文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)


依田 光正監督
Q.前節のツエーゲン金沢戦を受けて、選手たちにどのようなフィードバックをしましたか。
「粘り強くというところはベースになければいけないものです。金沢戦の失点で言えば、アプローチが弱かったり、最後の失点もそうですけど、ああいう形で失点するのはダメだと伝えました。あんな姿は二度と見せてはいけません。まず連続失点がダメですし、点差がついているからといって追加で失点していいわけではありません。遠くまで応援に来てくれている方々や、いつも応援してくれている人たちに対して、申し訳なさすぎますし、がっかりさせてしまいます。そういうことはもうあってはいけないという話をしました」

Q.チームは自信を取り戻しつつあったと思いますが、今回の敗戦はどう影響するでしょうか。
「今考えているのは、やっぱりバランスの問題かなというところです。守備にしても、何かを強調したら何かが薄れてしまいますが、どちらかだけでいいわけではありません。攻撃もそうで、『これをやろう』と言ったら、そうじゃないところが少し薄くなってしまっています」

Q.試合の入りは悪くなかったように見えましたが、徐々に相手に主導権を握られてしまった印象です。
「そのあたりは準備していたものが出たところでもありますが、ゲーム展開は刻一刻と変わっていきます。そこに対応していく、適応していく部分はもう少し必要だったと思います。すべてを糧にして、次に向けてやっていくしかないと思っています。連続失点や早い時間帯に失点しないということも、1試合クリアしたと思ったら2試合目くらいにまたそれが戻ってくるようでは、やっぱり強いチームにはなっていきません。そういう下地というか、ベースのところは崩さないようにやっていかなければと思います」

Q.上位チームとの対戦では、監督も強調されている個のレベルアップがさらに必要になるのではないでしょうか。
「そのためにも、選手たちが迷いなく、思い切ってやれるようにアプローチしていかないといけないと思います。パスを回すにしても、目的はゴールなので、ゴールに向かっていくプレーをもっと出さないと相手も怖くないですし、自分たちもゴールに近づけないですから」

Q.今節は4位の奈良クラブと対戦します。
攻撃力のあるチームだなと思いますけど、粘り強くやるというところは変わらないですし、ベースとして持っていなければいけません。とはいえ、守っているだけでは勝てないので、金沢戦よりもゴールに向かう姿をより見せていかなければいけないと思っています。ファン・サポーターの方々からは、どんなときも熱のある言葉をかけていただいて感謝していますので、期待に応えられるように、その熱量を自分たちのプレーで返せるようにしていきたいです」

Q.中2日でのアウェイ戦となり、準備期間は限られています。どのようなことに重点を置きたいですか。
「全員の絵をそろえるというか、イメージを合わせるくらいしかできないかなと思いますが、選手たちがゲームの中で思い切って躍動できるようなアプローチをしていきたいと思います」



GK 78 岡田 慎司

Q.まずは前節のツエーゲン金沢戦を振り返ってください。
「チームとして連勝を目指していた中で、前半から失点を繰り返してしまい、自分たちで難しくしてしまったなという印象のゲームでした」

Q.入りは悪くなかったように見えましたが、徐々に押し返された印象です。金沢の攻撃をどう感じましたか。
「試合全体を通して、金沢さんのほうがシュートに対する意識や思い切りの良さが強くあったんじゃないかなと感じましたし、それが0-4という最終的なスコアになったのかなという印象が強いですね」

Q.後方から見ていて、攻撃面の手ごたえはいかがでしたか。
「前々節のカマタマーレ讃岐戦から、ボールを前につなぐ意識だったり、なるべく失わずにというところは改善できた部分ではあったんですけど、ラスト3分の1のクオリティはまだまだ改善が必要かなと感じていますね」

Q.次は連戦のアウェイで、岡田選手にとっては古巣の奈良クラブとの対戦になります。
「3年半在籍させてもらった奈良クラブとの試合はすごく楽しみですし、相手は今すごく勢いがあって上位につけているチームなので、ここで絶対に勝ちたいというのはすごく強く思っていますね」

Q.対戦を楽しみにしている選手や、警戒している選手はいますか。
「大黒(将志)監督がすごく攻撃的なスタイルのチームを作っているのは、百年構想リーグで一緒にやっていて知っているので、すべての攻撃陣を警戒しています。そこを自分がシャットアウトできたら必ず勝利に近づけると思うので、そういった意識で取り組みたいと思っています」

Q.上位の奈良クラブに勝てれば、チームとしても自信につながるのではないでしょうか。
「そうですね。でも、目の前の一戦一戦に必ず勝つという気持ちで臨みたいです。金沢戦のあとに、ファン・サポーターの方々から『次も応援するから』という話をしてもらっているので、そういう人たちの期待に応えなければいけません。次の奈良戦は、より強い気持ちで挑みたいと思っています」



MF 8 神垣 陸
Q.ここ2試合は出場機会がありませんでした。試合をどのように見ていましたか。
「讃岐戦に関して言えば、内容を見れば本当に課題が多くあった中でも、ホームで勝点3を粘り強く取れた素晴らしい勝利だったと思います。前節の金沢戦は、連勝できる権利があって、チーム全体で『何が何でも連勝する』という強い気持ちで1週間準備してきました。試合に出ている人も出ていない人も、ベンチにいる人も、全員が一つになって戦ったつもりでしたが、結果として連続して失点してしまいました。残り時間が少ない中でさらに2失点してしまいましたし、監督も言っていましたが、得失点差を考えてもいらない失点だったと思います。個人としてもチームとしても悔しいゲームだったなと思いました」

Q.チームとして、また神垣選手個人として、どのように巻き返していきたいですか。
「金沢戦後、ファン・サポーターの皆さんからも『もっと気持ちを見せろ』とか『シュートを』といった言葉をかけられましたが、ゴール前に迫っていくシーンはもっともっと見せなくてはいけないと改めて思いました。ああいう試合展開になってしまってはいけないですし、ゴールに迫る姿や気迫など、気持ちの部分はもっと出していかなくてはいけません。僕自身もピッチに立てていなくて不甲斐ない、悔しい気持ちはありますけど、ピッチに立ったときはハードワークする姿を表現していきたいと思っています」

Q.今節は古巣の奈良クラブ戦となります。心境はいかがですか。
「特別な思いはありますけど、今は群馬の選手として、群馬が苦しい状況なので、古巣だからというわけではなく、絶対に勝ちたいという思いが強くあります」

Q.現在の奈良にはどのような印象を持っていますか。
「僕がやっていたときから監督も変わって、よりボールを大事につなぐことを特徴としているチームだと思います。自分がいたときのベースもありながら、より攻撃的になったというか、一人ひとりが自信を持ってやっている印象ですね」

Q.上位の奈良に勝てれば、ザスパとしても自信につながるのではないでしょうか。
「そうですね。上位相手に勝つことで一つ自分たちの自信もついて、上に食らいついていけるチャンスだと思うので、何としても勝ちたいと思います」



FW 17 百田 真登
Q.まずは前節のツエーゲン金沢戦を振り返ってください。
「前半の立ち上がりはチームとして準備してきたものが出せていた中で、そこで1点取れなかったことと、前半を無失点で終えなければいけなかったところが課題だと思います。『もっとシュートを打てよ』と思われていると思うんですけど、そこまで行けている回数が少ないという事実もあるので、シュートまで行く機会をもう少し作れるようにやっていきたいというのが次の課題としてあります」

Q.百田選手がペナルティエリア内でシュートを狙う場面もありましたが、なかなか決定的なチャンスまでたどり着けていない印象です。
「そうですね。でも、ネガティブなことばかりではなくて、前節の金沢戦は依田(光正)監督になってから初めてセンターフォワード(以下CF)で出させてもらいました。今まで自分がシャドーで出ていたときに求めていたCFの動きを、自分で表現することを意識していました。特にシャドーとの距離感を近づけることを意識してやった中で、良い部分もあったので、そういったところを得点につなげていきたいと思います」

Q.マークも厳しかったと思いますが、後半から松本皐誠選手が背後へ抜けるようになり、変化はありましたか。
「依田監督からは、周りの選手の特徴や動きに合わせられるというところを求められているので、松本選手が出たことで空いたスペースを使うことは、より意識してやっていました」

Q.今節は古巣の奈良クラブ戦となります。
「初めての古巣戦になるので、ピッチに立ったときにどういう感情が出てくるのか、すごく楽しみな部分はあります。ただ、ザスパ群馬として早急に勝点3が必要な状況であるのは変わらないですし、今はザスパの選手として、このクラブを上に、J2復帰に導くためにプレーしています。奈良クラブへの感謝やリスペクトの気持ちは、在籍中に全部表現してきたと思っているので、ザスパの選手として思い切り点を取って、思い切り喜びたいという思いはあります」

Q.特に対戦を楽しみにしている部分はどんなところですか。
「最近の奈良クラブの結果とザスパ群馬の結果を比べられて、『奈良に残っていたほうが良かったじゃないか』と言われることが増えているのが、今一番悔しいことです。なので、ザスパ群馬の選手として奈良クラブに勝ちたいという気持ちが、人一倍強いと思います」