MF27
藤村 怜Ren FUJIMURA

ザスパ群馬
群馬
NDソフトスタジアム山形
前半
後半
試合終了

モンテディオ山形
山形



「東北のアウェイ2連戦という非常にタフな中で、セットプレーからも点を取れて、流れの中からも点を取ることができました。前回はPKでの悔しい敗戦だったのが、今回は90分の中で勝ち切れた。それを遠くまで見に来てくれたファン・サポーターの前でできたこともあり、非常に大きな、うれしい1勝でした。このタイトなスケジュールの中で、クラブとしても移動やホテルなどいろんなサポートをしてくれました。クラブの大きな支えの中での勝利だったという部分も感謝しています」
Q.今日は守備の形を4バックに変えていたと思います。その意図を教えてください。
「山形さんはGKのところからボールをしっかりつなげるチームですし、力もあるチームです。この暑さの中で長い時間ボールを握られては難しいなと思ったので、一番ハマりのいい形を選択しました。久しぶりの4バックでしたが、選手がしっかりと順応して指示どおりにゲーム進めてくれました。成長をうれしく思っています」
Q.後半途中、安達秀都選手と玉城大志選手を入れたところで少し陣形を変更したと思いますが、その直後に失点してしまいました。変更の意図と、失点の要因をどう考えますか。
「相手チームにパワーのある選手が交代で入ってから、少し流れを持っていかれそうになっていました。システムを変えて真ん中の人数を増やすことで、少しでも流れをストップしたかったという意図でした。直後に失点はしてしまったのですが、同点にされながらも決勝点を決めて勝ってくれたので、本当に選手に助けられたと思っています。選手に感謝しています」
Q.同点にされてからのゲームプランはどういうものだったのでしょうか。
「点を取らないと勝てないので、攻撃力、得点力のある選手を投入してシステム的にも元に戻して勝負にいきました」
Q.中野力瑠選手が百田真登選手の決勝点をアシストしましたが、先発起用した意図と評価をお願いします。
「ケガも多かった中でしたが、今季に関しては成長し続けてくれている選手です。いろいろなポジションができますし、彼は守備だけじゃなくて攻撃力があるので、それを存分に出して得点に絡むプレーをしてほしいと思っていましたが、本当に素晴らしいアシストでゲームを決めてくれたのでうれしく思っています。高校生(桐生第一高校出身)から含めると6年も群馬にいる選手なので、ファン・サポーターの人たちから祝福されているのを見て非常にうれしく思いました」
Q.次は、ホームで5連戦の最後の試合を迎えます。意気込みを聞かせていただきますか。
「引き続き中2日でタイトな日程ですけが、若い選手にとっては非常にいい経験ですので、次の試合もしっかりと勝利に向かっていい試合をしてもらえるよう、リカバリーに注力して次に向かいたいと思います」

MF27
藤村 怜Ren FUJIMURA
Q.今日は古巣戦でした。久しぶりのNDソフトスタジアム山形はいかがでしたか。
「やっぱり雰囲気はいいですし、特別な思いにはなりましたね」
Q.試合の立ち上がりは攻め込まれていました。
「ここ数試合、耐える時間帯が結構あってもチームとして凌げている場面が多かったので、今日そういう展開になりましたが耐えることができました。チームとしてそういうところは成長しているかなと思います」
Q.前半のうちにセットプレーで先制できました。セットプレーそのものと、そこに持っていくところまでについて振り返っていかがですか。
「ここ数試合は連続してセットプレーで点を取れていますし、自分たちの強みになっているかなという感覚はあります」
Q.後半の入りには少し修正があったのでしょうか。
「相手はリードされている状態ですし、立ち上がりから来るというのは想定していて、そこをはね返すぞという意識で後半に入りました」
Q.下川太陽選手とはポジションを入れ替えたのでしょうか。
「そうではないですけど、お互いにどこででもプレーできるので、お互いを見ながらやっていたという感じです。片方に寄らないようにバランスよくやっていた感じですね」
Q.リードした状態でピッチをあとにしましたが、そのあとのチームの戦いをどう見ていましたか。
「失点はしてしまいましたけど、そのあとに連続で失点することなく、むしろ逆転できたというのは総合力が上がっていると思います。自分が出ていない中でも、すごく頼もしいチームだなというのを見ていて感じました」
Q.次の栃木シティ戦は5連戦の最後になりますが、次節に向けての意気込みをお願いします。
「ここ数試合でチーム力は上がっていると思いますし、次もチーム全員で助け合いながら勝てればと思います」

FW17
百田 真登Manato HYAKUDA
Q.同点に追いつかれてからの終盤にピッチに入りました。どのようなことを意識して入りましたか。
「『勝ちに行く』ということを伝えられてゲームに入ったので、その意味では役割を果たせたかなと思います」
Q.中野力瑠選手からワンタッチでクロスが上がりましたが、予測していたのでしょうか。
「そうですね。『クロスを上げるだろうな』と感じていましたし、中野選手はああいうボールを蹴れるというのも分かっていたので信じていました。相手の前に入ることができたからこそ、あの得点が生まれたかなと思います」
Q.相手DFもマークについていましたが……。
「ああいうクロスからの得点というのは、自分の特長でもありますし、それをしっかりできていたと思います」
Q.追いつかれてからの終盤での決勝点ということで、チームとしても勢いがつくのではないでしょうか。
「得点を取った僕や中島(大嘉)選手がこうやってインタビューを受けることが多いですけど、フル出場し続けているCBの二人がいたり、GKの(近藤)壱成くんが止めてくれたりということがあってチームが勝ちに持っていけていると思うので、チーム全員の力が勝ちにつながったと思います。3連勝できるよう、次もホームで頑張りたいと思います」

DF25
中野 力瑠Rikiru NAKANO
Q.久しぶりの先発起用でしたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか。
「10試合ぶりのスタメンでしたが、その前回がアウェイでのSC相模原戦で0-5という大敗をしていたので、チームもそうですが、僕にとってはすごく大事なゲームでした。同点には追いつかれましたけど、勝ち切ることができて良かったと思います」
Q.立ち上がりはモンテディオ山形に攻め込まれていたと思いますが、どのように自分たちのペースにもっていったのでしょうか。
「前半は山形のビルドアップからの攻撃、縦に速い攻撃を出されていましたが、自分たちは焦れることなく無失点で終われたので、前半で1点が入ったのかなと思います」
Q.攻撃では高い位置を取っていましたが、ゴール前に行くタイミングなどはどう気をつけていましたか。
「監督からも求められていたことで、自陣で味方がボールを持ったら高い位置を取って、そこからポケットに走るなどしてゴール前にどんどん入っていけ、というのは言われていました。今日は点も取りたかったので、その意識はとても強かったと思います」
Q.決勝点につながったクロスについてはいかがでしょうか。
「普段の練習からクロスの練習をしていて、パスの精度も自分の強みの一つです。ボールをもらう前にちょっと中を見て、時間帯のこともあったので、相手のGKとディフェンスラインの間に蹴り込もうという意志を持って蹴ったらうまく飛んだので良かったです」
Q.何度も上下動していて、アシスト直前もかなり疲れているように見えました。
「前半を1-0で折り返して後半に同点になって、チームとしても少し相手のペースに呑まれそうになっていて、自分もちょっと体はキツかったです。ただ、そこでPKまでいってしまえば勝点1か2を落としてしまうので、とにかく自分が上下動することによってチャンスを作る、また防ぐというのは意識していました。最後は気持ちで走っていましたね」
Q.先発した試合で、チームとしても個人としても結果を出しました。次は5連戦最後の試合になります。
「また中2日ですが、次はホームでできるのでそこはすごく強みです。まだ3連勝ができてないので、連戦を3連勝で終われたらと思います」
追いつかれても引き離す
アウェイの地で連勝達成
ゴールデンウィーク5連戦も残り2試合。連戦も佳境とあって、ザスパ群馬は前節からスタメン6名を入れ替えて山形の地へと乗り込んだ。中島大嘉、西村恭史らが2試合ぶりに先発復帰したほか、中野力瑠が今季2度目のスタメン出場となった。
前回対戦の好内容を再現しつつ、勝利の上乗せを狙ったザスパだったが、相手のホームとあってそう簡単にはさせてもらえない。序盤はモンテディオ山形が勢いをもって入り、3分にはFKのクリアボールを拾われ、山形・横山塁のシュートがクロスバーを叩く。続く4分も横山がクロスボールに飛び込みボレーシュート。14分にも横山のシュートがサイドネットを叩き、18分には榎本啓吾にドリブルでペナルティーエリアに切り込まれるなど、山形の両サイドが脅威となっていた。
しかしザスパも次第にペースをつかみ、徐々に相手陣内へと進入していく。21分には右サイドをえぐった西村のクロスに菊地健太、田頭亮太が相次いでシュートを狙い、24分には藤村怜のクロスに田頭亮太が飛び込む。28分には中野がドリブルで切り込んでミドルシュートを狙うも好セーブに遭って得点ならず。しかし着実に山形ゴールへ迫っていった。
そして中野のシュートで得た右CKから、キッカーの小西宏登はファーサイドへ大きなボールを送ると、下川太陽がボレーで合わせる。このシュートを、GKの手前で中島がヒールでフリック。わずかにコースを変えたボールが山形ゴールへと吸い込まれ、ザスパの先制点となった。
リードしたことで、より余裕をもってパスを回すザスパ。しかし36分には再び横山の突進を浴び、ファーサイドへの低いクロスにディサロ燦シルヴァーノが飛び込む。失点したかと思われたが、ディサロの足にミートせずボールは枠外に。幸運にも助けられ、ザスパ1点リードで前半を折り返した。
お互いハーフタイムの交代なしで試合は後半へ。目に見える立ち位置の変更もなく、まずはザスパがボールを握り、52分には中島が前線で奪うと田頭のクロスに小西が飛び込むなど、相手陣内で試合を進めていく。ただ、前半ほど大きなチャンスは迎えられずにいた。
次第に山形のセットプレーやクロスの本数が増えてくる中、59分には米原秀亮を、70分に安達秀都と玉城大志を投入。活性化を図るとともに、70分の交代では西村が最前線に移動し菊地が右サイドに移動するなど、配置転換も行われた。しかしその直後、73分に山形の逆襲を浴びて失点。試合を振り出しに戻されてしまった。
その後は互角に試合が進み、PK戦の気配も漂い始める。ザスパとしては“もったいない試合”になりそうな空気でもあったが、最後にドラマが待っていた。アディショナルタイムに入った90+5分、中野が高速のアーリークロスをゴール前に送ると、最後の交代でピッチに入っていた百田真登が相手DFの前に入ってダイビングヘッド。これがゴール左に突き刺さって決勝点となり、今季6勝目を挙げた。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
成長を示すには“もってこい”
さらなる戦力の台頭にも期待
「この(明治安田J2・J3)百年構想リーグだけじゃなくて、自分が監督になってから、こういう勝ち方は初めてだったんじゃないかと思っています」
試合の翌日、ヴァンラーレ八戸戦の振り返りの中で沖田優監督は、少しはにかみながら勝ち方について触れた。前節は通算4戦目にして、対・ヴァンラーレ八戸の初勝利。しかし、その内容はセットプレーの1点を生かしての粘り勝ち。沖田監督は「こういう勝ち方もできるようになったのは大きな一歩」としつつも、「理想的なゲームになったかというと全くそうではなかった。攻撃を見ると相当課題の多い試合」と口にしており、反省点も多いという面持ちだった。
ただ、守勢に回る時間が長かった割には、ヒヤリとするシーンは少なかった印象もある。防戦一方の時間帯はあれど、いまにも決壊しそうというところまで畳かけられることはなかった。それについて、沖田監督は「時間帯によってはある意味、しっかりと自分たちのコントロール下にあった」と分析し、最後尾を守っていたGK近藤壱成も「僕自身が何かするというようなシーンは本当に少なかったですし、ボールを持たれる時間は長かったですが『やられる』という空気もなかった」と振り返っている。
これまでであれば、1対1の守備でかわされ、自陣ゴール前でクリアしきれないなど、エアポケットのようになってフィニッシュを許していたであろうシーンがいくつかあったはず。しかし、近藤が「競ったその次の反応がすごく良かった」と語ったように、すかさず味方がスペースを埋めてシュートコースを消していた。前半終了間際の45+2分のシーンが顕著だったが、感じさせたのは守備意識の高さ。八戸戦の勝利が「いい成功体験」(近藤)になったことは間違いない。
ただ、これもすでに過去のこと。今節は“東北アウェイ連戦”が待っている。中2日で引き続きアウェイマッチとなるため、前日移動を含めると準備期間はないに等しい。沖田監督は「(モンテディオ)山形さんはホームでの連戦なので、多少の不利はある」と語る一方で「若い選手が多い中でいい経験ができる」と歓迎もしていた。出番を待つ選手たちに加えて、スタメン5名を入れ替えて前節に臨んだことで休養が取れた選手もいる。今節もメンバー選考は読めないが、さらなる戦力の台頭にも期待したい。
シーズン後半戦の戦績を見ると、3勝2敗と勝ち越し中。5チーム中3チームには、最初の対戦で敗れた借りを返してきた。今節の山形戦もリベンジに臨む試合となるが、前回対戦は「個人的にはこれまでで一番良かった試合じゃないかと思うくらい、チャンスも作れていたし決定機も作れていた」(近藤)試合でもあった。沖田監督も「サッカーは内容で(競うスポーツで)はないですが、この内容で負けるのはちょっと痛すぎるという試合だった」と悔しさを忘れていない。もちろん、相手のある競技において同じ内容を表現できる保証はないが、いまのザスパならば優勢を保ちながら勝つパターンと、苦しみながらも勝ち切るパターンのどちらも可能なはず。シーズン序盤からの成長を見定めるにはもってこいの一戦かもしれない。
文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節はヴァンラーレ八戸戦初勝利となりましたが、メンバーをかなり代えて臨んだ試合でした。
「みんながいい準備をできていましたし、連戦でもありますし、いい区切りのときにプレー時間やチャンスがあればと思っていた選手がたくさんいましたから。その全員を起用できたわけではなかったですが、いい形で融合できたかなと思います」
Q.八戸対策の意識が強めだったようにも見えたのですが……。
「対策というよりは、自分たちの攻め方、守り方の引き出しをもっと増やしていかなければいけないという作業の一つという感覚です」
Q.それは、試合前に仰っていた「少し違う課題感やチャレンジ」なのでしょうか。
「それも一部含まれていましたし、シンプルに『八戸さんと対戦すると大体こういう試合になる』という予測の部分もありました。理想的なゲームになったかというと全くそうではなかったですが、そういう展開のゲームならゲームでしっかりと戦うというところは、これまでの八戸戦よりも対応できたんじゃないかと思います」
Q.今季はこれで、90分で勝敗が決したのは4試合目となりましたが、その中で、最もザスパらしさを出さない勝利だったと言えるかもしれません。そういった意味でも、逆に価値ある勝利だったのではないでしょうか。
「この(明治安田J2・J3)百年構想リーグだけじゃなくて、自分が監督になってから、こういう勝ち方は初めてだったんじゃないかと思っています。こういう勝ち方もできるようになったのは大きな一歩だと思います」
Q.今後のリードした試合の終盤全般に生きてくる試合だったようにも思えますが、いかがでしょうか。
「この百年構想リーグでさまざまなタイプのチームと対戦できる中で、それは当初から話していたことの一つでもあります。自分たちのスタイルの精度を高めると同時に、いろいろなオプションや引き出しを増やしていくためにじわじわとやってきました。そういう良さは、結果的にあったのかなと思います」
Q.押し込まれる時間帯は長かったですが、そこまで大きなチャンスを作られていないようにも感じました。
「そうですね。時間帯によっては、しっかりと自分たちのコントロール下にあったと思います。それが完全にできていなかったとしても、その時間にゲームを決定づけさせない、動かせないという、やるべきことをやれた時間は長かったんじゃないかと思います。もちろんシュートは打たれましたしピンチもありましたけど、確率的には少し下げられたというゲームでした。相手に得点を与えずにセットプレーで取った1点で試合を終わらせるというのは簡単なことではないと思いますから、成長が見られた1試合だったと思います」
Q.青森での試合ということで、試合後は秋元琉星選手がピックアップされましたが、田中翔太選手も今年初先発でした。本来はストライカー的な選手だと思いますが、逆サイドからのクロス対応といった守備でも貢献していました。
「彼はもっともっといろいろなポジションができるんじゃないかというくらい才能豊かな部分があると思っています。昨季より、本人もいろいろなポジションができるような選手になりたいというイメージがあり、それは一致しているので、いいチャレンジをしてくれていると思います。出身県こそ違いますが彼も(秋元選手と同じ)青森山田高校出身ですし、チャンスを生かして勝利に導いてくれたと思っています」
Q.前節の終盤に、もっと焦らずに攻められたという感覚はありますか。
「それはもう終始ですし、前半はもっともっとやらなきゃいけなかったと思います。後半は後半で、前半よりもいい状態までもっていけましたが、それをもっとやらなければいけませんでした。流れから点を取れなかったですし、シュート数も増やせず、ペナルティーエリアへの進入回数も少なかったです。無失点で終えられたのはいいところですが、攻撃だけを見ると相当課題の多い試合だったと思います」
Q.さて、次はモンテディオ山形戦です。前回対戦時はPK戦で敗れましたが、かなり持ち味を出したゲームだったと思います。内容の再現と勝利を求めたいところですか。
「前回とはうちも山形さんも違う状態だと思いますので、全く同じ試合になるとは思っていません。前回について、あの時期の試合としてはすごく攻撃の良さが多く出ていました。正直、(90分で)勝ち切りたかった試合でしたけど引き分けで終わってしまい、(結果的には)PKで負けてしまった。サッカーは内容で(競うスポーツで)はないですが、この内容で負けるのはちょっと痛すぎるという試合だったと思います。もう少し内容が悪かったとしても、今度こそはちゃんと勝てるようにしたいです」
Q.前節までは中3日でしたが、今回は中2日で再び東北へ移動してのハードなアウェイ連戦になります。
「山形さんはステイ(=ホームでの連戦)なので、多少の不利はあります。でも、中2日から中2日の日程というのはなかなかないと思いますし、若い選手が多い中でいい経験ができる場だと思います。そういう準備をしっかりしようとみんなで共有できているので、大丈夫だと思っています」
GK 13 近藤 壱成
Q.前節・ヴァンラーレ八戸戦では選手の立ち位置がいつもとは少し違っていたように見えました。
「コンセプトは変わっていませんが、相手がしたい形でプレスを受けてしまうのではなく、相手がプレスしづらい形や、どう無駄走りをさせるかというところの提示がチームからありました。(連戦なので)十分なトレーニング時間は積めませんでしたが、相手のプレッシャーをどう剥がすかというところは、日々それぞれが意識してやっていると思うので、だからこそできたと思います」
Q.守備に回る時間も長かったですが、全員が体を張ってクロスにもしっかりと対応していたと思います。後ろから見ていていかがでしたか。
「僕自身が何かするようなシーンは本当に少なかったですし、ボールを持たれる時間は長かったですが『やられる』という空気もなかったですね。セットプレーや自分たちのミスが起きる以外は失点する空気もなかったです。全員が粘り強く戦うところはできていたと思います」
Q.今季の勝利の中では一番スタイルを出さなかった試合だったかもしれません。それでも勝てたことは自信になるでしょうか。
「そうですね。自分たちの引き出しを増やすという意味でもそうですし、次の2026/27シーズンに昇格するところから逆算すると、自分たちのスタイルだけではうまくいかないと思うので、どうやって勝点を拾っていくか、勝利に持っていくかという意味ではすごくいい成功体験だったと思います。それは八戸のようなスタイルのチームが相手だからというわけでもなく、例えば2-0で勝っているラスト20分の時間の使い方などにも生きてくるところだと思っています」
Q.ラストプレーは飛距離が出て、あわやゴールというキックでしたね。
「全く狙っていないですけど……(笑)。試合中はそんなに惜しいとは思っていなかったのですが、(あとから)映像で見たらちょっと惜しかったですね。風にもうまく乗りました」
Q.チーム全体でも、クロスやハイボールによく対応できていたのではないでしょうか。
「相手のやりたいことはそこでしたし、自分たちがそれに対してどう守るかがポイントでした。競った次の反応が非常に良かった印象はあります。僕が前に出で大きく弾けなかったシーンでも、そのあとのカバーがすぐに2枚ぐらい来ていることもありました。ヘディングに対して最初に競った選手の次の選手が早く来ることもできていました。一人がどうこうというよりも、チーム全体でゴールを守ることに対しての意識はすごく良くなってきていると思います」
Q.次の対戦相手であるモンテディオ山形、その次のブラウブリッツ秋田と、空中戦が増えそうですが、その試合に向けてどう戦っていきますか。
「八戸戦とは全く異なる試合展開になると思います。勝ちましたけど目指しているものはあのような形ではなく、もっと自分たちのサッカーをよくできる部分もあると思います。前回対戦時の山形戦に僕は出ていなかったのですが、個人的にはこれまでで一番良かった試合なんじゃないかと思うくらいチャンスを作れていましたし、決定機も作れていました。でも、先に失点して、なんとか追いつきましたがPKで負けたという試合でした。相手がどう出てくるかは分からないですが、自分たちのスタイルをぶつけるという意味ではすごくいい試合にできると思いますし、その中でも八戸戦でやったような守り抜く時間帯も絶対にあると思います。その両面を見せて連勝できればと思います」
FW 18 田中 翔太
Q.前節のヴァンラーレ八戸戦はチームとしては今季初のクリーンシートでした。田中選手自身、今季初スタメンでしたが、まずは試合を振り返っていただけますか。
「メンバーが多少変わった中の試合でしたが、選手一人ひとりがチームのために戦って、八戸さんの体を張ったり走ったりというサッカーに対して負けることがなかったので、それが無失点につながったと思います。流れの中でのゴールは取れませんでしたが、ああいう試合をセットプレーから点を取って勝ち切るということも、上に行くには大切なことだと思います。どんな形であれ勝たなければ意味がないと思うので、良かったと思います」
Q.今季の勝利の中では、最もザスパらしさを出さなかった試合だったかもしれません。逆に自信になるのではないでしょうか。
「自分たちの色はあまり出せませんでしたが、八戸さんの得意とするサッカーで勝ち切ったというのはポジティブです。今シーズン初のスタメンで点は取れなかったですが、チームが勝つことが一番なので良かったと思います」
Q.八戸が左サイドから攻めてくる中で田中選手がクリアしたシーンが何度もありました。
「相手の両ワイドはゴール前にも入ってくるくらい運動量がすごいですし、スプリント数も多いので、僕もそれに負けずに、守備では相手より早く戻って、攻撃では相手よりも早く出て行くという気持ちで臨んでしました。無失点で終われましたが、僕はゴールを取れていないので、うれしいですけど悔しかったという感じです」
Q.プロ1年目のガイナーレ鳥取では8ゴールを挙げています。もっとゴールに絡んでいきたいという気持ちは強いでしょうか。
「自分に与えられたチャンスを生かしてやっていくしかないですし、ポジションがどこであろうとチームのために戦うことに変わりはないです。戦うという部分は今回の試合で出せたと思いますが、得点を量産するという気持ちで群馬に来たのにもかかわらずなかなか結果を残せていないので、ゴールを取ることと、チームために戦うという気持ちをもって残り試合を頑張っていきたいと思います」
Q.前節は高校・大学の後輩でもある秋元琉星選手が青森出身ということで注目されましたが、田中選手も同じ青森山田高校の出身です。青森での試合について特別な思いはありましたか。
「高校時代からプレーしていたスタジアムだったので、思い出もありました。秋元とは高校も大学も一緒で、(秋元選手が)デビュー戦でキャプテンマークをつけて、青森での試合で、同じスタメンで出場するという状況だったので、絶対に勝たせたいという思いはありました。まあ、本人が一番気持ち良かったんじゃないですかね(笑)」
Q.シーズンも残りが少なくなってきましたが、どのように次のシーズンにつなげていきたいですか。
「連勝するということよりも、一戦一戦を戦い抜くということが大切だと思いますし、一戦一戦にこだわっていけば連勝も重なってくると思います。そこを目指しながら、個人としてはやっぱりまだ数字を残せていないので、どんな形で(試合に)出ようと数字を残す、ゴールを決めてチームを勝たせる、ということが僕の思いです。それを表現できたらいいなと思っています」
DF 25 中野 力瑠
Q.前節のヴァンラーレ八戸戦は3月のSC相模原戦以来、10試合ぶりの出場となりました。試合終盤の投入となりましたが、監督からはどういった指示を受けて入ったのでしょうか。
「5枚で守る最終ラインの一番右外に入りましたが、1-0だったのでクローザーという役割です。無失点で終わり切るのと、前に行くのは自分の強みでもあるので、機会があれば出て行くということで入りました」
Q.今シーズンの勝ち試合の中では、最もザスパらしさを出さなかった試合だったかもしれません。
「うちは“超攻撃的”というのを掲げていますが、最後のところでの泥臭いプレーもすごく必要ですし、今季のザスパに少し足りていない部分でもあったと思います。ザスパらしくないという言い方もできるかもしれませんが、ポジティブに言えば、そうした1-0の試合を締めるという新しいゲームプランを見せることができたので、そこは良かったと思います」
Q.まだそれほど長い時間のプレーを見せられていませんが、改めてファン・サポーターの皆さんに見てほしいストロングポイントを教えてください。
「どのポジションで出るかわかりませんが、ロングボールやパスの精度、スピードのあるドリブルを見ていただけたらと思います」
Q.出身地は東京都ですが、桐生第一高校卒ということで地元出身選手のように期待されているかと思います。
「高校で3年とプロで3年だから、もう6年目ですね。もはや第2の故郷です。高校から群馬に来て、その群馬に(プロとして)呼んでもらったという恩があるので、群馬のサッカーを盛り上げる一員としてプレーできたらと思います」
Q.百年構想リーグも残りも少なくなってきましたが、残り試合を次の2026/27シーズンにどうつなげていきたいですか。
「残り試合は少ないですけど、その中で少しでも多くの時間をプレーして、しっかりと勝ちにこだわりつつ、少しでも順位を上げるためにチームに貢献できるようにやっていきたいと思います」