GAME SCHEDULE / RESULT

試合日程・結果

GAME RESULT 試合結果

明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第6節

AWAY

ザスパ群馬

群馬

2026.03.15 SUN 14:03 KICK OFF

ニッパツ三ツ沢球技場

0

0 2

0 1

3

試合終了

HOME

横浜FC

横浜FC

GOAL

  • 99 山田太郎 99'
  • 99 山田花子 99'
  • 26 横山暁之 26'
  • 26 横山暁之 42'

強敵にも臆する必要なし
スタイルを貫き、結果をつかむ


前節・栃木シティ戦で今季初の“PK戦勝利”を収めたザスパ群馬。沖田優監督は守備面の反省を口にしつつも、「PK戦でも(勝つ)という(第2節モンテディオ山形戦で越えられなかった)壁を越えられた。どんな形であれ、どういう条件であれ、勝って終わるというのがやっぱり一番うれしい」と顔をほころばせた。

これで90分以内の勝利が一つ、PK戦勝利が一つ、PK戦負けが一つと90分以内の敗戦が二つ。戦績は五分に近づいた。5試合中4試合がJ2クラブとの対戦と考えると悪くない結果と言える。これに満足しているものはいないが、手ごたえもつかんでいる。

「SC相模原戦は自分たちのミスもあり、相手の勢いをなかなか跳ね返せませんでしたが、全体的に完敗したというイメージはないです。決めるところをしっかりと決めること、それに最後の細かい部分が良くなれば、負けた試合や引き分けていた試合、90分で決着がつかなかった試合の結果が勝ちに変わると思う。いまは負け越しているかもしれないですけど、とにかくやり続けるだけかなと思っています」(西村恭史)

副キャプテンの西村は課題も挙げつつ、もっと自信を持つべきだと静かに語った。今節の相手は、J2クラブがひしめくEAST-Aグループの中でもトップクラスの戦力を誇る横浜FC。チーム再構築中ということもあり、ここまで5試合で勝点4と安定を欠いているがその戦力はやはり強大だ。ザスパが苦戦した栃木シティを5-1で下しているように、破壊力の上限はすさまじいものがある。しかしそれに臆する必要はない、と。

「強い相手だと思いますが、『全然やれる』と思っています。個人としてもチームとしても自信を持っているので、どこまで通用するかとても楽しみです。自分たちは昨季から積み上げてきているものがありますし、いいクオリティーでやれると思っているのでそこをしっかりと出せれば」(西村)

昨季のチーム内トップスコアラーである西村に、今季まだ得点は刻まれていない。しかし時間の問題という様相にもなってきている。試合を重ねるごとに、ゴール前へと顔を出してフィニッシュに絡む頻度が増えてきた。最初のゴールさえ生まれれば、彼自身もチームもさらなる上昇カーブを描けるはずだ。

沖田監督も選手たちも、さらなる強敵との邂逅(かいこう)を楽しみにしている。『良い経験』を経験だけで終わらせず、スタイルを貫いて成長と結果を得るのだと。焦点はやはり、相手の名前やスタジアムの雰囲気に呑まれず、ザスパのサッカーをどれだけ出せるかになるだろう。

「貴重な機会として1試合1試合を大事に戦いたいし、結果を出すことを目指していい準備をしたい。対戦相手や状況に関係なく、自分たちがしっかりと成長できるように1試合1試合挑んでいるので、どういうタイプのチームであれ、力のあるチームであれ、勇気を持ってしっかり戦えるようにということだけ考えて準備したいなと思います」(沖田監督)

文:沖永雄一郎(エルゴラッソ群馬担当)


沖田 優監督
Q.前節の栃木シティ戦について改めて振り返っていただけますか。
「自分たちにも勝つチャンスはありましたけど、相手にも勝つチャンスがたくさんあった試合でした。キワのところも強く、結果的にPK戦で勝てたのは良かったなと思っています」

Q.同点ゴールのシーンについては?
「先週、ちょうど練習したスローインからのスタートで、一度ボールを(相手に)取られはしましたが、より高い位置で奪い返すことができ、最終的に中央突破で奪えた非常にいいゴールだったなと思っています」

Q.あのような崩し方をもっと増やしていきたいのでしょうか。
「そうですね。中央から点を取れるようになれば、今度はクロスなど外からの攻撃もより生きてきますし、それが増えれば今度はまた中央の攻撃が効く。そうした意味でもいいゴールだったと思います。より難しい中から攻める形で点が取れたこともあっていいゴールだったと振り返っています」

Q.ザスパにもチャンスがありましたが、相手のチャンスも多かったと思います。そのあたりの課題や反省という部分についてはいかがでしょうか。
「自分たちがもっとしっかりしていれば、というところです。攻撃の終わり方もそうですし、ディフェンスでもう少し止める力があれば(失点時のような)クロスを上げられるところまで行っていないはずです。まだまだ球際の強度など、守備の整備も含めて足りない結果として失点したと思っていますし、攻撃力のさらなるバージョンアップと同時に、守備力をもっと整備しなければとも感じた試合でした。それでも、お互い攻撃力を存分に出し合った面白いゲームだったと思っていますし、ああいう試合が Jリーグで増えたらいいなと思います。その試合の中で、自分たちがより勝てるチームになりたいと改めて思った試合でした」

Q.そうした中でも勝ち切れた、結果を出せたという部分はポジティブかと思います。
「そうですね。(モンテディオ)山形戦でも同じようにPK戦になって勝てなかったところを、今回は勝てた。PK戦でも勝つという壁を越えられたので。どんな形であれ、どういう条件であれ、勝って終わるというのがやっぱり一番うれしいので、良かったと思います」

Q.5人目のキッカーだった小西宏登選手のPKは一度は止められたものの相手GKの足がゴールラインから離れていたということで蹴り直しになり、そして決めて勝利となりました。どうご覧になっていましたか。
「『らしいな』と(笑)。普通には進まないし、普通には終わらないんだなと。でも(蹴り直しを)決めて終われたのも含めて『らしいな』という感じで良かったです。だいぶドキドキしましたが、コニ(小西)がチャレンジして練習で積み重ねた蹴り方で、相手のGKとしては相当タイミングをズラされたと思います。普通に入っていたらあの事象は起きなかったので、良かったと思います」

Q.栃木シティ戦では今季の大卒ルーキーである松本皐誠選手が初スタメンでした。これまでの途中出場時とは少し違うポジションでしたが、そこの狙いと評価はいかがですか。
「彼は真ん中のトップも外側も両方できます。試合中は右も左もやりました。真ん中もできるので、それはすごいことですし、どのポジションもできる貴重な存在です。これから経験を積んでどんどん良くなっていくと思うので楽しみです」

Q.松本選手や中野力瑠選手など、チャンスをつかむ選手が増えてきている印象です。
「今季の立ち上げから、キャンプや練習試合ですごく良くて、自分でそういう場をつかむだけのプレーをしてきたということなので、新たにスタメンに入る選手が出てくるのはうれしいことです。でもそれを経験したあとにどう取り組むのか。さらに成長していくかがもっと大事だと思うので、2試合目、3試合目、4試合目に向かって頑張ってほしいと思っています」

Q.ここからは横浜FC、湘南ベルマーレと昨季までJ1にいたクラブとの対戦が続きます。
「自分の体制の中では、なかなかそういうチームとの公式戦で対戦できること自体が多くなかったので、貴重な機会として大事に戦いたいですし、結果を出すためにいい準備をしたいなと思っています」

Q.横浜FCはつなぐスタイルにトライしているところがあります。そのスタイルについてはザスパが先輩と言えるかもしれません。
「そんなつもりは全くありませんし、2チームともに本当に力のあるクラブですから。対戦相手や状況に関係なく、自分たちがしっかりと成長できるように1試合1試合挑んでいるので、どういうタイプのチームであれ、力のあるチームであれ、勇気を持ってしっかりと戦えるようにということだけ考えて準備したいなと思います」



MF 7 西村 恭史

Q.前節の栃木シティ戦を振り返っていただけますか。
「最初に失点しながら追いつけたのはすごく良かったです。押し込まれる時間帯もありましたが、後ろのメンバーを中心に追加点は許さなかったので、非常に感謝しています。僕ら含めた前線で勝ち切らないといけなかった試合でもあると思うので、次は90分でしっかりと勝てるように準備したいと思います」

Q.栃木シティは前線から強くプレッシャーを掛けて、それでもザスパがつなぐという正面衝突のような面白さを感じた試合でしたが、ピッチ内ではどう感じていましたか。
「僕らは相手が来ようが来なかろうがスタイルは変わらないですし、やり続けるだけです。相手があれぐらい来るから蹴ろうという考えはないですし、さらにミスを減らしながら、どういう相手でもしっかりとできるように常日頃から全員が意識しながらやっています」

Q.ここまでの5試合トータルで見るといかがですか。
「SC相模原戦は自分たちのミスもあって相手の勢いをなかなか跳ね返せませんでしたが、全体的に完敗したというイメージはないので、あとは決めるところをしっかりと決めることや最後の細かいところが良くなれば、負けた試合や引き分けていた試合が勝利という結果に変わると思います。いまは負け越しているかもしれないですけど、とにかくやり続けるだけだと思っています」

Q.ご自身のゴールも欲しいところだと思いますが、フィニッシュに絡む回数は増えてきている印象です。
「ゴール前に行くようにはしていますし、もちろん点も欲しいですけど、とりあえずはチームが勝つのが一番なので。その中で自分のゴールでもしっかりと取りたいですし、ゴール前に入ったときにボールもこぼれてきているので、あとは決めきりたいなと思っています」

Q.一時は下がってボールをピックアップに行くことが多かった印象ですが、最近はそこからゴール前にも顔を出せていい循環になってきているのではないでしょうか。
「自分が前に行くことでチャンスになり、点に絡むプレーが増えてくればさらにチームも勝てると思います。しんどいしきついですけど、そこはチームのためにやるしかないと思っていますし、もっと増やせるようにしていきたいと思います」

Q.J2クラブとの対戦が多い今季ですが、次はさらに戦力のある昨季のJ1クラブが相手です。
「強いと思いますが、やれると思っています。どこまで通用するかすごく楽しみですし、個人としてもチームとしても自信を持っているので。自分のプレーや発言で引っ張っていきながら、怖がることなくしっかりとチャレンジできる雰囲気を与えて、勝てるようにいい準備をしたいなと思っています。自分たちは昨季から積み上げてきているものがあるので自信もあるし、いいクオリティーでやれると思っているので、そこをしっかりと出せればいいかなと思います」



FW 38 小西 宏登

Q.まず、前節・栃木シティ戦のPKのシーンからお聞きしたいのですが。
「もともと、普通の助走で蹴る形をやっていたのですが、この百年構想リーグになってPKの練習をする機会が増えて、普通の蹴り方で止められることがありました。それでタイミングをズラすPKの蹴り方を練習してきて、いい感触だったんですが、今回は止められてしまってめちゃくちゃ焦りました。ただ、映像で見ても思ったよりズラす作業によって相手GKが動いてくれて前に出てくれました。それでやり直しになったので、一応は努力の成果が出てよかったなと思います。本当にひと安心でした。2本目は正直、止められたらもうしゃれにならないので、決まってホッとしました。蹴り方はそのままにしましたが、しっかりと(相手を)見て左に流し込めたので、本当にホッとしました。それに尽きます」

Q.決めたら勝ちという場面でしたが、すんなりとはいきませんでしたね。
「そうなんですよ。でも、運を貯金するのは大事だなと。試合が終わってから、監督も『日頃の行いが出たな』と言ってくれたので、日頃の行いをしっかりとして運を貯金していこうと思います」

Q.試合全体としては、相手は激しくプレスに来て、ザスパも真っ向からつないでいく、“正面衝突”のような見応えのある試合になりました。
「僕もベンチから見ていて、いつもと違うオープンな展開の試合でカウンター合戦のような部分もあると感じました。自分がピッチに入ったら、攻撃の選手なのでゴールに迫ることをやりきるというのをテーマにしていました」

Q.5試合を終えて、ここまでのチームとご自身をどう振り返りますか。
「チームとしては、下からパスをつなぐ作業は昨季からやってきたことなので、J2の相手でも自信を持ってできていますし、昨季以上にゴールに迫るシーンも多くあるので、ポジティブに捉えつつ自信につながっているのかなと思います。個人としては、やっぱりまずはスタメンで出るのが一番です。攻撃の選手なので下からつないできたボールを最後に仕留めないといけないですから、もっと結果にこだわっていきます。結果を出せば自ずとスタメンに食い込んでいけると思うので、頑張っていかないといけないと思っています」

Q.ここまでもJ2クラブと多く対戦しましたが、ここからは横浜FC、湘南と昨季J1のカテゴリーで戦っていた相手との試合が続きます。チャレンジし甲斐のある相手だと思いますが。
「自分としても非常に楽しみです。昨季はJ3の選手たちと対人の部分で切磋琢磨できてきたと思うので、もともと J1にいたチームにもどれだけ通用するかを楽しみながら結果を残していきたいと思っています」



FW 29 松本 皐誠

Q.前節の栃木シティ戦はプロ初スタメンとなりました。
「試合前は少し緊張していましたが、すごく楽しみな気持ちを持ってできたので、試合が始まってからは緊張もなかったです。いつもどおりのプレーはあまりできなかったですが、自分の良さが出た場面もあったと思うので、良くもなかったですが悪くもなかったかなという感じです」

Q.開幕戦から試合には出ていましたが、途中出場とスタメン出場では、心理的な部分や役割の違いを感じましたか。
「そうですね。これまで途中から出ていたときとはポジションも違いましたし、最初から出たら長い時間プレーのチャンスをもらえますが、役割の違いもあります。結果や数字は残せなかったですが、自分のプレーをファン・サポーターの方に長い時間見てもらえたのは良かったと思います」

Q.試合自体はどう振り返りますか。
「個人的な部分では、スタメンデビュー戦なのでゴールだったりアシストだったり、数字の結果を残したいという気持ちを持ってやっていたので、残せなかったのはすごく悔しいです。チームとしては、攻められる時間も長い中で、今回はPK戦での勝利でしたが、勝ち切れたというのは大きいかなと思います」

Q.相手の時間帯も長かったと思いますが、自分たちの時間を増やすためにどういう工夫が必要だったと考えますか。
「(監督が)沖さん(沖田優監督)になってからずっとやり続けてきたことがあると思うので、ブレることなくやり続ければ攻撃的なザスパの形が出せる時間が長くなると思います。徹底して続けていくことが大事かなと思います」

Q.個人の特長をチームに合わせていくためにどういう部分を出していきたいですか。
「技術の部分ではまだまだですが、チームがボールを持っているときに、オフ・ザ・ボールのアクションなどでスピードを生かせると思います。あまりいまの群馬にはない武器になれると思っているので、タイプの違う選手として自分の特長を出して、試合に多く絡んでいきたいと思っています」

Q.栃木シティ戦はこれまでと違ってワイドで起用されましたが、ウイング的なポジションの経験はありましたか。
「大学の途中からはウイングをやっていましたが、そこまでドリブルでガツガツ仕掛けるというタイプではなかったです。逆サイドからのボールに合わせることや、背後に蹴ってもらって走ることが多かったですね」

Q.次節からは昨季、J1リーグを戦っていたクラブとの対戦が続きます。
「プロ1年目でJ3 のクラブに入って、昨年までJ1だったチームとできるというのは本当にいい経験になると思うので、しっかりとメンバーに入って、試合に出たときにはどんどんチャレンジしていきたいと思っています」

progress of a match 試合経過

ザスパ群馬
横浜FC
前半後半データ後半前半
6シュート13
1CK12
GK
21FK12
オフサイド
0PK0

MEMBER LINEUP メンバーラインナップ

スターティングメンバー
  • GK 88 キムジェヒ

  • DF 14 菊地健太

  • DF 43 野瀬翔也

  • DF 3 大畑隆也

  • DF 8 神垣陸

  • MF 37 瀬畠義成

  • MF 7 西村恭史

  • MF 27 藤村怜

  • FW 22 貫真郷

  • FW 99 中島大嘉

  • FW 29 松本皐誠

控えメンバー
  • GK 13 近藤壱成

  • DF 25 中野力瑠

  • MF 20 下川太陽

  • MF 36 安達秀都

  • MF 97 ソンミンソッ

  • FW 11 加々美登生

  • FW 17 百田真登

  • FW 38 小西宏登

  • FW 69 出間思努

監督
  • 沖田優

スターティングメンバー
  • GK 21 市川暉記

  • DF 22 岩武克弥

  • DF 19 杉田隼

  • DF 16 伊藤槙人

  • MF 13 窪田稜

  • MF 77 髙江麗央

  • MF 8 小倉陽太

  • MF 48 新保海鈴

  • FW 7 山田康太

  • FW 26 横山暁之

  • FW 9 ルキアン

控えメンバー
  • GK 42 石井僚

  • DF 5 細井響

  • MF 20 村田透馬

  • MF 35 宇田光史朗

  • MF 39 遠藤貴成

  • MF 78 岩崎亮佑

  • FW 10 ジョアンパウロ

  • FW 49 駒沢直哉

  • FW 90 アダイウトン

監督
  • 須藤大輔

DATA 試合環境

入場者数
5372
天候
16.4℃ 27%%
主審
吉田哲朗
副審
宇治原拓也、髙木翔

COMMENT 監督&選手コメント

監督コメント

「お互いに攻撃力を大事にしているチーム同士の対決という中で、得点が取れなかったこと、そして応援し続けてくれたファン・サポーターの声援をあれだけ感じながらもゴールシーンを見せられずに負けてしまったことが悔しい気持ちでいっぱいです。もっと勇気を持って、自信を持ってやらなければゴールが生まれないということも大きく感じました。それを大きな課題として、次に横浜FCさんと対戦するときまでにもっと成長していきたいと考えています」

Q.神垣陸選手と菊地健太選手の立ち位置がこれまでと逆になっていたと思いますが、どのような狙いがあったのでしょうか。
「攻撃のときの配置は周りに誰がいるか、右に誰が左に誰がいるかというので毎節のように微修正しているところなので、組み合わせの問題ですね」

Q.今日の試合は、相手とのフィジカル差もあって普段ならとおるパスもとおらなくなっていたように感じました。監督はどう感じられましたか。
「一番強く感じたのは、1回手にしたボールや相手陣に入ってからのプレーの質が横浜FCさんのほうが高かったということです。自分たちがハーフラインを越えたあとの攻撃の質はもっともっと上げないといけないと思いました。そこが足りなかったからこそ、ペナルティーエリアへの進入回数やシュートの数も伸びなかったので非常に悔しいところです。また球際やフィジカルの差は、それほど大きく感じないところまでみんなが少しずつ成長した姿を見せてくれた部分もありました。ただ、差を感じたところもあるという感じでした。1カ所、フォーカスしているところは、ウチのCBがルキアン選手やアダイウトン選手と対峙した際に勇気をもって球際でチャレンジしてくれたところです。この先の成長に大きくつながるところを見せてくれたのは良かったと思います」

Q.前半で2点リードされていましたが、ハーフタイムでどう修正しようとしましたか。
「ある程度ボールを前進させたあとに、前ではなくて後ろを選択したシーンが失点になったのはこの試合で一番悔しかったところですし、このゲームの分かれ目だったと思っています。ただ、途中からチャレンジしてくれて、試合をとおして続いたわけではないので、今後につながると思います」

Q.サイドに振るシーンが少なかったのではないでしょうか。
「そうした横の駆け引き、揺さぶりをするところまで余裕や自信を持ってプレーすることができなかったということだと思います。そこも大きな悔しさの一つですね」

Q.そこでプレシャーを受けて選択が少なくなってしまった感じでしょうか。
「一言で言えば、真ん中を使えなかった。相手は真ん中を使ったときに質を出せていましたが、自分たちはそこを使えなかったし、使う勇気がなかったことで下げてしまったりしたことで、1、2点目のところでの差が出たと思っています」

Q.「自信をもってやる」というのは横浜FCの須藤大輔監督も常々言っていることですが、2失点ともボールを下げたあとに失点につながりました。前に行き続ければ失点は起こらなかったということでしょうか。
「そうだと思います。1失点目はハーフライン近辺まで行って下げたところからなので、そこに大きな問題があると思っています。逆に言えば、2失点目は下げるわけではなくて真ん中や前を使おうとチャレンジした中での失点なので、あれは未来があると思います。1失点目は今まで言ってきたこと、やってきたことを、自信を持ってやっていれば起きなかったんじゃないかと思います。そのあと、同じような状況で彼が前にドリブルして、ルキアン選手が手を使って止めないといけないところまで持っていった。あのシーンが未来のあるプレーだと思うので、続けてほしいと思います」

Q.いまのスタイルは、奪われた後にピンチになりやすいサッカーだと思いますがどう感じますか。
「いまのプレーの質など、現時点で完成しているわけではないので。これもできるようになりますし、もっと駆け引きを学べると思います。先のところまで到達できるように頑張っていきたいと思っています。それを選手とともに日々鍛錬していますが、現段階ではそこまでいけずに攻撃からピンチになったりしているのも事実で、発展途上というのがいまの結果になっていると思っています」

選手コメント

選手写真

DF3

大畑 隆也Ryuya OHATA


Q.昨年のJ1クラブが相手でしたが、試合をどう振り返りますか。
「3失点してしまいましたが、どちらかというと守備というよりも攻撃で自分たちの良さを出せずに、相手の時間を作らせてしまったかなという印象です」

Q.グループリーグ内でも屈指と思われるルキアン選手やアダイウトン選手と対戦しましたが手ごたえはいかがでしょうか。
「僕よりは野瀬(翔也)のほうがぶつかるシーンが多かったと思いますが、そこまでは(差を感じませんでした)。3失点していたので、相手もそこまで点を取らなくていいという感じもあったと思いますけど、そこまで怖さを感じさせずにやれたというか……。やれたと言っていいのかわからないですが、『ヤバい』という印象を抱いた感じではなかったですね」

Q.失点は自陣でのロストからでしたが、ポゼッションの出来はどうでしたか。
「映像を見てみないと何とも言えない部分はあるんですけど、いつもよりはうまくいかなかったという印象はあります。ここ最近、どんな相手と戦ってもある程度は(相手のプレッシャーを)剥がせるという自信をみんなで持ってやっていた中で、強度の部分などで相手に上回られてしまったなという印象です」

Q.いつもだったら通っていたようなパスをカットされていた印象があります。相手の寄せの早さなどは感じましたか。
「切り替えや球際のところは、J1で戦ってきた選手がその強度を持ってやっているなという感触はありましたし、そこは見習わなくてはいけないことだと思いました。あとは途中からちょっと芝が乾いてきて、中盤から前が(ボールがすべらずに)やりづらさを感じていそうだなというのはありました。言い訳にしてはダメなところですけど、後ろから見てそう感じましたね。まあでも、シンプルにすべてのことにおいて上回られてしまったのかなと思います」

Q.中島大嘉選手も言っていましたが、一人を剥がせた次の選手に余裕がない状態が多くなっていた印象です。
「相手が前から来ていて、一番前に体格が強い選手がいるので、そこに入れて前向きにサポートしていく形でチャンスを作れるシーンもありました。もうちょっとそこをうまく組み合わせることができれば、チームの気持ち的にも前進できるという感じで持っていけたかなと思います。そこの使い分けだけでうまくいったかは分かりませんが、もうちょっとできたかなと思いますね」

Q.次も前年のJ1クラブである湘南ベルマーレが相手ですが、特に切り替えは速いと思います。今日の経験を次にどう生かしていきますか。
「短い日数の中ですけど、球際や切り替えのところは意識で変えられる部分が大きいと思うので、チーム全員でそこは改善していきたいです。より強度の高いチームが相手になると思うので、そこで負けずに頑張りたいと思います」

選手写真

MF37

瀬畠 義成Gijo SEHATA


Q.昨年のJ1クラブとの対戦でした。見ていて、今までの相手よりも寄せが速いなど、圧力を感じていたのかなと思いました。
「完敗だったと思います。もう本当に、球際一つかなと思っています。攻守においてボール際でボールを失わないか、ガチャってなったときにボールが相手にこぼれるのか、ウチがボールを握るのか。逆にそこがマイボールにできれば、もっと怖がらずに沖田(優)監督の掲げるサッカーをできたのかなと思いますし、そこは上のカテゴリーとやる上での大事なポイントだなというのをこの試合が分からせてくれたというか、ポイントだったんじゃないかなと思っています」

Q.「怖がらずにやる」というのは監督も会見で触れていましたが、序盤は少し躊躇してしまったところがありましたか。
「映像を見るなどして分析しないと分からない部分はありますけど、ここから先もこのゲーム展開というか、ウチに対してこうやってくるチームは増えてくると思いますし、(群馬のビルドアップに対して)捕まえに行けば前に行けるというのは、横浜FCさんもある程度もう分析されていて、まんまとそれにハマったというか……。そこをさらに、『じゃあ群馬はもうちょっとこういうことをしますよ』というのがあると面白いんじゃないかなとも思いますが、まだ僕の中でもアイデアがないので、もうちょっと考えたいと思います。せっかくこのシーズンで上のカテゴリーのかなり戦力のあるチームと試合ができるので、もちろん完敗は完敗なですけど、そんなにネガティブにならずに次の試合により良くなるようにもっていければと思います。目的は2026/27(シーズン)でJ2に復帰することなので、そこに向けて一日一日、無駄にせずやれればいいなと思っています」

Q.次も昨季J1の湘南ベルマーレとの対戦になります。
「間違いなく力のあるチームですし、力のあるチームだからこそ、モチベーションなどは何も言わなくても勝手に上がるものだと思っています。試合に出れば、自分の力を証明することと同時に、いまのわれわれの掲げているサッカーがどれだけ通用するかというのを、さらに進化できるよう1週間積み上げられればいいなと思っています」

選手写真

FW99

中島 大嘉Taika NAKASHIMA


Q.なかなか前線までボールが来ない試合だったと思いますが、どう振り返りますか。
「久々に試合が終わった後の感情が……今年一番悔しいですね。悔しいというか、不完全燃焼すぎてもどかしい。いまからもう1試合したいですね」

Q.J1の経験もある中島選手として、元J1のチームとの対戦でチームの状態をどう感じましたか。
「あまり関係ないですね。カテゴリーどうこうというよりは、今日に関しては自分たちが、自分たちのスタイルを貫くことの意味をピッチ上で履き違えてしまったかなと。後ろでパスを回すことが目的になっている瞬間があったんじゃないかなって。勝つために後ろから組み立てていて、自分たちのスタイルで勝ちに行くのが目的なのに、勝つことよりもスタイルを貫くということにとらわれすぎて、相手が前からきている中でそれを遂行してしまって流れがつかめない。それで相手に引っ掛けられて、相手がイケイケになって、アウェイの雰囲気に持っていかれていました。

それで自分たちのミスから失点を重ねるという試合だったと思うので、もうちょっと監督の提示を自分たちもうまく解釈して、勝つためにこのスタイルでサッカーをしているんだよというのをピッチ上で表現できないといけません。他の対戦相手も、今日の相手みたいな守備をしたら勝てると思ってやってくると思うので、選手たちがうまくもっと表現しないといけないなと思いました」

Q.監督や他の選手からも「怖がらずに」という言葉が出ていて、いつもなら通るはずのパスが通らなくて消極的になってしまったのでしょうか。
「いや、入りは別に悪くなかったと思います。相手のプレスの矢印を折って回避するのはできているシーンもありましたが、次にボールを受けた選手がいい状況で受けられなかった。折った意味があったのかなというシーンもあったと思います。勇気を持ってつなぐけど、相手のプレスの矢印を折るなどの監督の提示に対して、自分たちが違う解釈をしているのかなって、だからこうなるんじゃないかというのを思っています。相手も同じようなスタイルのチームだったと思いますが、センターFWに強い選手がいて、そこに簡単にパスを入れてくる。それがイヤだから俺たちも間延びしてプレッシャーをかいくぐられる場面が多かったので、自分たちもそれをやればいいと感じました」

Q.次の相手もより強くマンツーマンで来ると思いますが、どのような準備をして臨みますか。
「相手どうこうというよりは、自分たちがどういうサッカーをするかだけなので。自分たちが監督の提示するサッカーを本当の意味でやれれば相手は関係ないし、それができなくて今日みたいになると相手がどこでもやられると思います」

Q.とはいえ、もう一度ホームで横浜FCとの対戦があります。そこまでどうチームとして成長してきたいですか。
「チームとしても個人としても正しい成長を遂げて、次はホームで、ここで味わった屈辱以上の歓喜をホームのファン・サポーターたちにもたらせるように、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)でやっていこうと思います」

SUMMARY総括

明確に表れたフィジカルと技量の差
アウェイの地で3失点の敗戦


2試合続けてのアウェイ戦に臨んだザスパ群馬。快晴に恵まれたニッパツ三ツ沢球技場にはザスパサポーターが大挙して詰めかけ、ホームの横浜FCにも負けない声援を受けながらキックオフを迎えた。

ザスパは前節からスタメン1名を変更。モハマドファルザン佐名がメンバーから外れ、第1子が誕生したばかりの瀬畠義成がスタメンに復帰した。さらに安達秀都が今季初のメンバー入りとなった。

試合はまず、体格に勝るホームチームが勢いをもって入る。ザスパのビルドアップに対して、横浜FCは陣形が乱れるのもいとわず極端なマンツーマンでプレッシング。横パスをカットされてフィニッシュまで持ち込まれ、連続でCKを獲得されるなど自陣から脱出できない状況が続いた。

しかし徐々に慣れも出てきたか、12分頃からはザスパがパスをつなぎながら攻め込むシーンも生まれ始める。22分には藤村怜が前線でボールを奪い、中島大嘉にクロスを入れるもボールは惜しくも流れチャンスとならはならなかった。

その後も後方からパスをつないでいくが26分、GKキム ジェヒからの浮き球パスをカットされると、横浜FCの横山暁之がシュート体勢に。カバーに戻った菊地健太のスライディングをかわされ、ファーサイドに先制点を突き刺された。

先制した横浜FCの動きが軽くなる中、ザスパも何度か反撃に出る。37分には相手スローインを神垣陸がカット。跳ね返ったボールが中島に渡りカウンターのチャンスとなる。中島がドリブルで引き付け、右から追い越した神垣へ。神垣からファーサイドに走り込んだ藤村にクロスが送られるが、惜しくも合わせきれず得点には至らない。これがザスパの前半唯一のシュートとなった。

42分にはスローインから、神垣がターンで相手を交わそうとするも二人に挟まれボールロスト。奪った横山がすかさずシュートを狙うと、キム ジェヒは懸命にヘッドでクリアを試みるがコースを変えきれず。無人のゴールに吸い込まれて、0-2で前半を折り返すこととなった。

後半も横浜FCのペースで始まり、相手の技量の前にボールを奪えない。すると54分、横浜FCの右CKに敵味方が入り乱れ、最終的にボールがザスパゴールに吸い込まれる。記録上はオウンゴールとして、後半早々に3失点目を喫してしまった。

その後も相手ゴールに近づけないザスパは68分に加々美登生、下川太陽、小西宏登を投入。75分には安達が今季初出場となり、79分には中島に代えて百田真登を投入。交代枠を使い切って反撃を試みたが、大きなチャンスをつくれないまま時間が経過した。

81分には小西のFKが枠を捉え、左CKから小西のクロスが野瀬翔也に届いたかに見えたが足に当たっただけでミートならず。後半は大きなチャンスもつくれず、0-3で試合は終了。特に攻守の切り替えの場面において、個々のフィジカルと技量の差がのしかかった敗戦となった。

文:沖永雄一郎(エル・ゴラッソ群馬担当)