DF4
船橋 勇真Yuma FUNABASHI

ザスパ群馬
群馬
高知県立春野総合運動公園陸上競技場
1前半 0
0後半 0
試合終了

高知ユナイテッドSC
高知


| 前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | シュート | 6 | ||||
| 5 | CK | 3 | ||||
| GK | ||||||
| 12 | FK | 12 | ||||
| オフサイド | ||||||
| 0 | PK | 0 |
GK 21 キムジェヒ
DF 36 安達秀都
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 37 瀬畠義成
MF 11 加々美登生
MF 27 藤村怜
FW 4 船橋勇真
FW 7 西村恭史
FW 49 小竹知恩
GK 13 近藤壱成
DF 14 菊地健太
DF 30 小柳達司
MF 5 山口一真
MF 6 米原秀亮
MF 15 風間宏希
MF 19 モハマドファルザン佐名
FW 38 小西宏登
FW 48 中島大嘉
沖田優
GK 41 アルナウ
DF 2 吉田知樹
DF 4 小林大智
DF 37 深川大輔
DF 72 福宮弘乃介
MF 15 小林里駆
MF 88 工藤真人
MF 16 上月翔聖
MF 26 須藤直輝
MF 19 水野颯太
FW 9 新谷聖基
GK 21 大杉啓
DF 3 中田永一
DF 25 今井那生
DF 35 松本光平
MF 8 高野裕維
MF 10 佐々木敦河
FW 18 東家聡樹
FW 20 杉山伶央
FW 39 ジョップセリンサリウ
白石尚久

「群馬から高知と決して近くはない距離の中、あれだけたくさんのファン・サポーターが最終戦の勝利を願って来てくれました。その中で6連勝という形でシーズンを終え、ファン・サポーターの皆さんにも喜んでもらえました。非常に良かったと思います。この6連勝に到達するまで、今年1月5日のチームの立ち上げから、選手全員、スタッフ全員、強化、フロント、パートナーの皆さま、ファン・サポーターの皆さま、GCCザスパークでいつも支えてくれている食堂の方やグラウンドキーパーさんなど、日々の繰り返し、全員での切磋琢磨が6連勝という成長まで届いたと思います。“オールザスパ”の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいですし、ピッチで表現してくれた選手たちを誇りに思っています」
Q.試合内容の評価をお願いします。
「前半は良くて、後半は思うような展開にならなかったと思います。ただ、完全に引き込まれた中で先制点を取ることは簡単ではない中、前半のうちにこじ開けて1点取れたことは大きかったと思っています。ハーフタイムにみんなで確認したことは、どこかで失点したとしても勝てるように、2点目、3点目を目指していこうと。後半は思うようにいかない苦しいゲームでしたけど、そういった苦しいゲーム、退場者が出る展開もあるとは思うので、その中でしっかりと勝って終えられるたくましさがついてきたという意味では、成長した後半だったと思います」
Q.おっしゃられたように後半は苦しいゲームでしたが、無失点で終えることができました。
「攻撃は年間を通して積み上げてきましたけど、守備もシーズン途中から着手して、日を追うごとに守備力をつけてくれたと思っています。年間を通して強度を上げるトレーニングも繰り返していて、その3つがそろってきた終盤戦だったと思っています。今日の後半のようなゲームをモノにできるということは、攻撃、守備、強度の3点のすべてで成長してきた結果だと思っていますので、そこは評価したいと思います」
Q.6連勝でシーズンを終えましたが、その手ごたえを聞かせていただけますか。
「今ウチに所属している全選手が確実に成長しているという手ごたえは、ものすごくあります。それに対して、結果をつけさせることが遅くなってしまったことは申し訳ないですけど、最後、確実に手ごたえのある選手の成長というのが、6連勝、(その6試合で計)16得点につながっていると思いますので、誇らしいですし、うれしい結果です」

DF4
船橋 勇真Yuma FUNABASHI
Q.ザスパ群馬でのラストマッチとなりました。
「ラストマッチは人それぞれ、いつか来るものだと思いますし、そこまで大きな感情はなくて、しっかりと6連勝するためにやるべきことをやりたいと思っていました」
Q.前半から、右サイドからのチャンスが多くあったと思います。
「ウチは基本的に左サイドで作ることが多くて、(小竹)知恩や(高橋)勇利也が高い位置を突破してクロスまで行くことが多かったですけど、高知ユナイテッドSCもそれを警戒して、知恩や勇利也のところで詰まるシーンが多く、今日は珍しく右からの攻撃が多かったと思います。相手がイヤがることを続けようと思っていた中で、相手はコンパクトにリトリートして、中に入ってくるところを外に追い出すことが狙いだったと思うので、GKとDFの間にスペースがあるときは早い段階でクロスを入れようと意識していました。そうやってCKも増えてきて、少しずつ左サイドでも相手に綻びが出てきたときに、ああいうゴールが生まれたと思っています」
Q.そのゴールシーンを振り返ってください。
「勇利也からヤス(西村恭史)にボールが入ったタイミングで(加々美)登生にDFがついていて、あそこがどうなるか見ていたんですけど、登生が頑張って触ってくれて、スペースと時間がちょっと生まれました。うまくファーにボールを置けたので、相手がスライディングしてくるのを待ちながら、(出してきた足の)下を狙ってうまく通すことができました。DFの心理が多少は分かる中で、どうしてもあそこは頑張るところなので、そこでうまく裏を取れたと思います」
Q.ゴールが決まったときの心境を教えてください。
「チームに対してどうとか、周りがどうとかよりも、0-0で苦しいゲーム展開でしたし、先制点はどの試合でも大事です。この連勝中は逆転勝ちもありましたけど、先制点を取った試合は良いゲームができていたと思うので、先制点を取れたことにすごく気持ちが入っていました」
Q.後半は苦しい時間が長かったと思います。
「(瀬畠)義成が退場しましたけど、自分も退場したことがありますし、退場は起こり得ることです。10人で守ろうがやることは変わらないですし、1人が1.1倍走るだけで11人になれます。フィジカル面もメンタル面も大事になり、どれだけ賢く守れるか、しっかりとボールを動かせるかというところは、自分たちが積み上げてきた部分なので、選手が代わっても、選手が減ってもできたと思います。最後は苦しい時間でしたが、途中出場の選手たちが走ってくれていましたし、今のザスパには追いつかれない、崩れないという強さがついてきたと思います。そこは今季を通して培ってきた部分だと思います」
Q.ザスパ群馬で過ごした時間を振り返ると、いかがでしたか。
「本当に温かい人たちが多いなと。チームでサッカーをやっている中で、どうしてもライバル関係があったり、試合に出られていないときは難しい感情になったりしますけど、それでもチームの中でみんなが良い声をかけてくれて、見てくれている人は見てくれているので、本当に腐らずにやることは大事だなと思いました。ファン・サポーターの方々も昨季は(J3)降格となり、今季も勝てない苦しい時期が長くても、あれだけ多くの人たちがスタジアムに足を運んでくれたり、アウェイまで駆けつけてくれたりと、それは本当に当たり前のことではないので、ザスパ群馬というクラブの大事な誇りだと思いました。これからもザスパ群馬は続いていきますので、どんどん上に行ってもらって、高いステージでまた戻って来れたらと思います」

MF6
米原 秀亮Shusuke YONEHARA
Q.今季を6連勝で締めくくることができました。
「やっと自分たちの形が多く出るゲームが、最後の6試合はできたと思います。勝てていないときは、苦しい時間に追いつかれてしまって、1-2や1-3になってしまうゲームもありましたけど、そこでの粘り強さはシーズン当初に比べるとすごく変わったと思います。(大畑)隆也くんと野瀬(翔也)を中心に1年間を通してよくやってくれたと思います」
Q.前節の松本山雅FC戦に続き、途中出場となりましたが、コンディション面はいかがですか。
「今日は出てからボールに触らなかったので(笑)、コンディションがどこまで戻ったかは分からないですけど、こうやってピッチに立てることがうれしかったので、ケガが治って良かったと思います」
Q.今季を振り返ると、どういう思いですか。
「攻撃的なサッカーを掲げた中で、選手たちは練習の中からうまくなろうという気持ちで毎日練習していました。勝てない時期もありましたけど、腐るような選手は1人もいなかったですし、『うまくなりたい』『チームを勝たせたい』という思いで取り組めていたので、僕自身はあまり力になれませんでしたけど、そこ(全員の姿勢)は感謝したいですね」

DF22
高橋 勇利也Yuriya TAKAHASHI
Q.試合を振り返ってください。
「こういうゲームを何回も落としてきて今の順位にいると思うので、そういうゲームをやっとモノにできて、勝ちで終われたことは、本来望むような試合ではなかったですけど、成長した部分だと思います」
Q.今季は追いつかれ、ひっくり返されるゲームもありましたが、この試合では1人少なくなりながらも無失点で終えることができました。
「点を取るところから最後は(1点を守って)勝ちにいくというところは、ピッチの中でマインドを切り替えて統一できたので(失点)ゼロで終われたと思います。退場者が出なければ、交代選手が入ってきて、もっと点を取りにいけたと思いますけど、退場者が出て、どうしてもしのがないといけない時間帯があることは、みんな共通認識として持てていました。今までなら点を取りにいきたい選手と、守りたい選手でバラバラになっていましたけど、勝利を続けているうちにみんなの意識がひとつになっていったことが要因だと思います」
Q.退場者が出てからはどういうイメージでゲームを進めていましたか。
「相手も前から(ボールを)取りに来ていて、1人少ない状況ではがすことは難しかったので、そこはハッキリしようと話してやっていました」
Q.今季を振り返り、手ごたえや収穫はいかがですか。
「プロに入って一番充実したシーズンだったと思います。毎週毎週、1週間練習してから試合に臨むまでがすごく充実していましたし、一試合一試合を通してすごく成長できているなと感じられました。苦しい時期もありましたけど、それも成長につなげて、最後は6連勝できました。本当に難しいサッカーですし、観る人からすれば『もっとこうやればいいのに』と思うこともあるかもしれないですけど、逃げずに貫いてきたからこそ今があると思います」
最後まで集中力高く
船橋の1点を守り切り、6連勝締め!
6連勝でのシーズンフィニッシュを目指すザスパ群馬は、前節の松本山雅FC戦と同じスターティングメンバーで高知ユナイテッドSCとのアウェイゲームに挑んだ。
前半は静かな展開となった。群馬は10分、素早い攻守の切り替えから連動したプレスを見せて、小竹知恩が高い位置で相手のパスをカット。フリーで待つ味方もいたが、小竹は自らシュートを選択。しかし、ゴールマウスを捉えられなかった。
このファーストチャンス以降は、ボール保持では上回るが、思うようにチャンスを作れずに時間が経過していく。その中で32分、高知がカウンターを仕掛ける。水野颯太のクロスに新谷聖基が頭で合わせ、これに小林里駆が飛び込む。触れれば1点というシーンを作るが、小林里駆はあと一歩届かず。群馬は失点を免れた。
前半終盤になって攻め続けた群馬は40分、安達秀都の右CKに高橋勇利也がニアで合わせる。このヘディングシュートは惜しくも枠を外れるが、44分に鮮やかな流れから先制点が生まれる。左サイドから高橋がゴール前に入れたボールを西村恭史が頭で流し、加々美登生が収めて丁寧に落とす。これを船橋勇真が冷静に流し込む。船橋はそのままベンチへ向かってチームメートと喜びを分かち合い、沖田優監督と熱い抱擁を交わした。
1点リードで迎えた後半は、ホーム最終戦を勝利で飾りたい高知に押し込まれる時間が続く。59分にはミスから決定的なピンチを招く。連係が乱れたところを突かれ、新谷にシュートまで持ち込まれる。わずかに枠を外れて失点とはならなかったが、肝を冷やすシーンとなった。
流れを引き寄せたい群馬は、65分に3枚代えで山口一真、風間宏希、モハマド ファルザン佐名を投入。さらに70分には中島大嘉もピッチへ送り出す。しかし、ゲームの流れは変わらず、守備に回る展開が続いた。
その後、山口の決定的なシュートや、高精度のクロスからチャンス創出といった場面もあったが、追加点は生まれず、81分にはアクシデントが起こる。後ろから相手を倒してしまった瀬畠義成が、この日2回目の警告を受けて退場。数的不利の中で残り時間を戦うこととなった。
それでも、89分にキャプテンの米原秀亮を入れ、チーム全員が高い集中力を保ったまま虎の子の1点を守り切り、1-0で勝利。6連勝を達成して今季の戦いを締めくくった。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
2025年の集大成
攻撃的な姿勢で、未来を照らせ
6連勝でのシーズンフィニッシュを目指して、最終節は高知ユナイテッドSCとのアウェイゲームに挑む。苦しい時期も決して短くなかったが、シーズン終盤にチームの歯車がかみ合い始めた沖田ザスパは、その歩みを止めることなく今季を駆け抜ける。
クラブ史上最多となる1試合6得点を記録した前節の松本山雅FC戦は、“超攻撃的サッカー”を掲げるチームの積み上げを証明する一戦となった。沖田優監督は「ようやくここまで到達したなという成果を感じたのは確かです。選手たちも自信を持っていいと思います」と称賛。チームの成長に目を細めた。
特に指揮官が強調したのは、2-2に追いつかれてからの姿勢にある。先に2点をリードしながら、前半のうちに2失点を喫し、精神的にガクっと落ちてしまっても仕方ない展開の中で、後半に怒涛の4ゴール。攻撃的な姿勢を貫いた選手たちのマインドに確かな手ごたえを感じているようだ。
「あの2失点の仕方は開幕当初からいつ起きてもおかしくないものでしたけど、それ(リスクを恐れずに後方からつなぐこと)が自分たちのスタイルです。ただ、あれを怖がらずに、(自陣でのボールロストから失点をしたとしても)もっと点を取るということをひたすら続けてきました。だから、自分たちの取り組みの流れを知らない人が見れば、変な2失点と思うかもしれないですけど、あれが実際に起きても6点目まで取ったのは、これまで続けてきたからこそですし、ものすごく価値のある6-2だと思っています」(沖田監督)
実際にピッチ上で戦う選手たちも考えは同じで、CKからチーム5得点目を挙げた高橋勇利也は晴れやかな表情でその思いを口にする。
「本当にやりたかった、何点か取られたとしても取り返すサッカーで前節は6点取れました。あれがまさに自分たちが見せたかったサッカーです。ビルドアップからの1失点目の形は、開幕から出ても全然おかしくなかったですけど、恐れずにやりながらもああいう失点は(それまで)なく、“ついに”という感覚でした。失点しても誰も下を向いていなかったですし、みんな追いつかれても点を取りにいきました。今節も失点したとしても(それ以上に)点を取って、欲を言えば前節よりも多く点を取って、最高の最終節にしたいです」
今季、取り組んできた“超攻撃的サッカー”については、監督も選手も「まだまだ課題はある」と口をそろえるが、松本戦の内容と結果を見れば、今年1月の始動日から歩んできた道のりは間違っていなかったと言える。今季の集大成の場となる高知戦でも攻撃的なマインドを貫き、勝利をつかみ取ることが、来季以降のザスパ群馬の未来を照らしてくれることだろう。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.今節の高知ユナイテッドSC戦が、今季最終節となります。
「早いなという感じですね。(シーズン)初日から攻撃はずっと成長し続けてくれていますし、途中から守備にも精力的に取り組むようになって、当初から進めてきていた強度の部分も含めて、その3つのバランスが良くなってきて、ようやく良いゲーム、連勝ができるようになってきました。それが現在地だと思っています。自分の中ではいろいろな意味で加速度を上げて成長していきたいと思っていましたし、ずっと言い続けていたと思いますけど、そういう意味ではあと15節くらい早くこういう状態にもってこられていたらと。それが悔しいところですし、自分の力不足だと感じながら、ここまで来たなという感想です」
Q.前節の松本山雅FC戦での6得点は、今季最多であり、クラブ史上最多得点でもあります。その価値をどう捉えていますか。
「ものすごく価値のあるものだと思います。あの2失点の仕方はある意味、開幕当初からいつ起きてもおかしくないものでしたけど、それ(リスクを恐れずに後方からつなぐこと)が自分たちのスタイルです。ただ、あれを怖がらずに、(自陣でのボールロストから失点をしたとしても)もっと点を取るということをひたすら続けてきました。だから、自分たちの取り組みの流れを知らない人が見れば、変な2失点と思うかもしれないですけど、あれが実際に起きても6点目まで取ったのは、続けてきたからこそですし、ものすごく価値のある6-2だと思っています。もしかしたら、攻撃的なマインドを貫こうとしていないチームであれば、1失点目に関わった2人は前半で交代になるかもしれないですけど、全く代えるつもりはなく、『後半も続けてくれ』と言いました。それに関わった選手が4点目、5点目をアシストしているわけですし、後半の流れを一変させたのはGKのキム ジェヒです。ずっとやってきたこと、要求してきたことを選手たちがやってくれて、続けてきてくれたことが全部よく出たゲームだったと思います。この先もやり続ければ、もっとミスは減るし、もっと点は取れるし、6-0というゲームができれば理想です。常にそういうところを目指してやらないといけないです。毎試合6-0、5-0のゲームができるわけではないですけど、志向としてはそこを目指して、攻撃、守備、強度の3点のすべてをもっと向上させて、来季以降もそういうクラブであり続けないといけないと思います」
Q.まだまだ完成は先だと思いますが、この5連勝を経て、何かカチッとハマったと感じるものはありますか。
「一戦一戦、余力を残して勝ってきたわけではありませんし、毎試合攻撃も守備も課題だらけで5連勝まできたので、まだまだ積み上げていかないといけないと僕も選手も感じていると思います。ただ、6-2での5連勝目については、ほかの試合よりも長い時間、自分たちが意図したような流れで進められたし、良いプレーもよく出ていて、シュートも打てばほとんど枠内と、いろいろな面で良いところが多かったと思います。そういう意味では、ようやくここまで到達したなという成果を感じたのは確かです。選手たちも自信を持っていいと思います」
Q.シーズン最終戦となる高知戦はどんな試合にしたいですか。
「選手、スタッフ、全員で毎日、切磋琢磨して向上してきましたし、楽しんでやってきたので、最後の最後により良い試合、より内容の濃い試合をして、勝利できればいいと思っています」
MF 5 山口 一真選手
Q.今季、群馬で過ごした時間はどうでしたか。
「まずは、サッカーをやれていなかった中でも獲得してくれたスタッフの方たちや、受け入れてくれたチームメートに感謝しています。久しぶりにボールを蹴ることで、楽しめるかどうか、最初は不安でしたけど、ピッチに立つと自然と楽しむことができました」
Q.ピッチに立った試合では大活躍でした。
「自信はあるので、そこに対しては驚くことはないですけど、それよりも、またピッチに戻って元気な姿でプレーすることが今季の目標でした。でも、チームに入れてもらったからには、結果で恩返ししたいと思っていたので、残留という結果になりましたけど、それが達成できて良かったです」
Q.前節は試合後、期限付き移籍元のクラブである松本山雅FCのファン・サポーターに挨拶に行かれていましたね。
「山雅のファン・サポーターの方々は、いつも僕のことを応援してくれていると思うし、そこに対しては本当にありがたい気持ちです。本当は試合にも出たかったですけど、契約上、仕方ないことなので、今節の高知ユナイテッドSC戦は万全の状態でゴールを目指していきたいと思います」
Q.加入当初から「自信が大事」「前向きなプレーが大事」と言い続けていましたが、今はチームとしてそういう雰囲気が出ていますか。
「勝つことで自信が生まれていると思いますし、今の状態が開幕直後だったら、確実に優勝を狙えるようなチームだと思います。サッカーは自信が一番大事で、自信がなくなったらプロとして終わりだと思っています。勝っていて自信があり、伸び伸びとプレーできているからこそ(の5連勝であり、チーム状態)だと思います。技術が格段うまくなったわけではなく、気持ちの面が大きいと思います」
Q.群馬に来て良かったですか。
「群馬のサッカーはとても面白いですし、パスワークを中心に技術の高い選手たちとプレーできたことはとても良い経験になりました」
Q.シーズン最終戦となる高知戦に向けての意気込みを聞かせてください。
「ここで結果を残せるかどうかが、真価だと思います。短い時間で結果を残してきて、そこには自信があるので、どういう形での出場になるかは分からないですけど、インパクトを与えられるようなプレーをしていければと思います。そして、何度も言いますけど、勝たないと意味がないので、6連勝で終わって来季以降につなげられればと思います」
DF 22 高橋 勇利也選手
Q.今節の高知ユナイテッドSC戦が今季の最終節となります。
「苦しい時期もありましたけど、毎週毎週、常にチャレンジして、いろいろと積み上げて成長しようと練習してきましたし、それを試合でも生かしてきたので、個人としても今までのチームとしても、一番成長できた1年だったと思うと同時に、あっという間のシーズンでした」
Q.いろいろな葛藤があったシーズンだったとも思います。
「新しいことに挑戦したシーズンで、最初からうまくいくこともあれば、全然勝てない時期もあって、メンタルが試されたり、もっと勝ちを取れる試合もあったり、いろいろな葛藤はありました。けれど、1年を通して方向性や戦い方がブレなかったことは間違いなく自信になります。これを早く出せればもっと上に行けていたと思いますけど、今ここに来て結果が出ているのはブレなかったからです。正直、ブレないことも決して簡単ではなかったですし、みんな苦しかったと思いますけど、やり続けたことはすごいことだと思います」
Q.5連勝については、どう捉えていますか。
「まさにブレなかったことが要因だと思いますし、オキさん(沖田優監督)は何連敗しても『自分たちは5連勝、6連勝できるんだ』と言い続けてくれて、自分たちが自分たちのことを一番信じていました。それが1勝、2勝としていくごとに自信から確信に変わってきて、『このやり方で勝てる』という実感もどんどんつかめたので、これを手放さずに最後は6連勝で終わりたいですし、来季につながるサッカーをしたいです」
Q.今は自信があふれているように感じます。
「『ここに出せばここにつながる』『ここにいてくれるだろう、走れば(パスが)出てくる』という意識が、勝てなかった試合ではやろうとはしていたけど、どこか弱気な一面が出て、そこにパスを出せなかったり、シュートを打てなかったり、ボールを奪いに行けなかったりしていました。本当に『このサッカーはメンタルが影響する』とずっと言ってきましたけど、この連勝がみんなのメンタルを上向きにさせていると思いますし、よりひとつになれているからこその勝利だと思います」
Q.高知戦でどういうゲームを演じて今季を締めくくりたいですか。
「本当にやりたかった、何点か取られたとしても取り返すサッカーで前節は6点取れました。あれがまさに自分たちが見せたかったサッカーです。ビルドアップからの1失点目の形は、開幕から出ても全然おかしくなかったですけど、恐れずにやりながらもああいう失点は(それまで)なく、“ついに”という感覚でした。ああいう失点をしても、点を取れるサッカーを目指していたので、(GKの)キム ジェヒがパスを(相手に)引っかけて失点してもおかしくないですけど、あの19歳がビビらないでやっているので、自分たちもビビらずにやらないといけないと思います。松本戦では失点しても誰も下を向いていなかったですし、みんな追いつかれても点を取りにいきました。試合によっては相手のスーパーゴールや自分たちのアクシデントで失点することもあると思いますけど、今節も失点したとしても(それ以上に)点を取って、欲を言えば前節よりも多く点を取って、最高の最終節にしたいです。個人としても、どうしてもあと1ゴール欲しいです。目標は5ゴール5アシストだった中、今は6ゴール3アシストで、あと1点で合計10になるので、なんとしても1点取りたいと思います。そこを狙いながら、チームの勝利を勝ち取れれば一番だと思います」
MF 7 西村 恭史選手
Q.今節の高知ユナイテッドSC戦が今季最後の試合となります。
「5連勝できているので、6連勝もそうですけど、しっかりと勝って終わることしか考えていないです」
Q.この5連勝での手ごたえはありますか。
「もともと、どこかで連勝できればと思っていましたし、そう言っていました。もちろん、その勝ち方や流れもあると思いますけど、何か劇的に変えたこともないですし、これくらいやれる選手たちはそろっていたので、具体的に“これ”というのは分からないですね(笑)。練習していれば、連勝できる力があることは分かっていました。自分も含めて、最初からこのくらいやれていたら違った景色を見られたと感じています」
Q.5連勝中にご自身は5ゴールを決めています。
「そこは味方あってのゴールですね。自分で決めたというよりも、味方からパスをもらっている部分もあるので、チームメートのおかげだと思っています」
Q.フィニッシュのフィーリングや嗅覚に手ごたえはありますか。
「打てば入るかなという感覚はあります。今季はシャドー(での出場)が多かった中、今は一番前でやらせてもらっている分、ゴール前にいられる時間も長いですし、ゴールに近いところでプレーさせてもらっています。結果を出さないといけないと思っていたので、良い感覚でできていると感じています」
Q.すでにキャリアハイを更新していますが、あと1得点で二桁ゴールとなります。
「ここまで来たら取らないといけないと思っています。今季を振り返れば、もっと決められるシーンもあったので、二桁には乗せないといけないですね。チームが勝つことと、10点目を取ることが、最終節の目標です」
Q.高知戦に出場すれば、チームで唯一の全試合出場となります。
「監督が信頼して使ってくれていますし、だからこそ結果で応えないといけないと思っています。最後、試合に出て、点を取って勝つことがベストですね」
Q.そして、キャプテンマークを巻いてからは全勝しています。
「キャプテンっぽいことは全然していないんですけどね(笑)。でも、(今年で26歳と)そういう歳になってきているし、責任感も必要です。まだまだゲームキャプテンとしてやらないといけないこともありますし、もっと成長しないといけないところもありますけど、キャプテンマークを巻いている試合で成長しながら、今後のサッカー人生に生かしていくためにも、今はすごく良い経験をさせてもらっていると感じています」
Q.シーズン最終戦となる高知戦はどんな試合にしたいですか。
「今季1年やってきて、目標が変わることはありましたけど、やってきたサッカーは変わっていないですし、積み上げてきたものがあると思っています。それを最後に表現して、このメンバーでできるのも最後なので、勝ってみんなで笑って終われるようにしたいと思っています」