MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA

ザスパ群馬
群馬
愛鷹広域公園多目的競技場
2前半 0
0後半 1
試合終了

アスルクラロ沼津
沼津


| 前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | シュート | 11 | ||||
| 2 | CK | 5 | ||||
| GK | ||||||
| 9 | FK | 13 | ||||
| オフサイド | ||||||
| 0 | PK | 0 |
GK 21 キムジェヒ
DF 8 山内陸
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 14 菊地健太
MF 37 瀬畠義成
MF 11 加々美登生
MF 27 藤村怜
FW 4 船橋勇真
FW 7 西村恭史
FW 49 小竹知恩
GK 13 近藤壱成
DF 30 小柳達司
MF 5 山口一真
MF 15 風間宏希
MF 19 モハマドファルザン佐名
MF 36 安達秀都
FW 18 田中翔太
FW 20 下川太陽
FW 48 中島大嘉
沖田優
GK 30 ジローンゲギム
DF 7 沼田航征
DF 34 宮㟢海斗
DF 5 篠﨑輝和
DF 2 宮脇茂夫
MF 14 徳永晃太郎
MF 13 渡井翔琉
MF 22 一丸大地
MF 35 向井ひな太
MF 24 柳町魁耀
FW 23 白輪地敬大
GK 21 前田宙杜
DF 16 三原秀真
DF 28 井上航希
MF 10 佐藤尚輝
MF 11 森夢真
MF 18 菅井拓也
MF 77 エンリックマルティネス
FW 19 齋藤学
FW 20 川又堅碁
鈴木秀人

「アウェイの地にもかかわらず、かなり多くのファン・サポーターの皆さまが来てくれたので、非常に力になったと思っています。年間を通して、すごく熱い想いを毎試合送ってもらっている中で、目標が変わってしまった中でも、その最低限の目標をファン・サポーターとともに、クラブの皆さんの協力もあり、達成できました。プレッシャーを感じている中、勇敢にプレーした選手たちを誇りに思っています。
簡単な数試合ではなく、連敗を大きくしていたところから4連勝を成し遂げたことは、非常に選手を評価したいと思っています。今日ここに来た20人だけでなくて、シーズンを通して全員で成長しながらやってきていて、攻守ともに少しずつレベルが上がって4連勝を達成できました。それは全選手、全スタッフ、“オールザスパ”の力だと思っていますので、この4連勝をきっかけに次も勝って、どんどんクラブの力を高めていけるように頑張っていきたいと思っています」
Q.試合を振り返ってください。
「ゲームの入り早々に得点を取れたことは、非常に優位に進められた要因だったと思います。ただ同時に、立ち上がりに得点を取れたことで一瞬緩んだ時間帯もあったので、そこはまだ甘さがあると思います。ただ、そのあとしっかりと修正して追加点を奪えて、2点差をつけて試合を折り返せたことは非常に良かったと思います。トータルして、前半は攻撃だけでなくて、守備の強度を含めてよくやってくれたと思います。ただ、その内容が後半も続いたわけではないことが課題ですし、結果的に2-1で、最後は緊張感の高まるゲームになってしまったので、もっともっと早くに3点目を取る力をつけていかないといけないと感じた後半でした」
Q.後半は守備がハマらず、沼津ペースだったと思います。どういうゲームプランを考えていましたか。
「もっと攻撃でボールを持ちながらゲームを進めて、3点目を取りたかったですけど、攻撃でリズムを作れず、守備も前半はタイトに行けていたところが緩くなったのは非常に課題かなと思っています。攻撃のマインドのチームとはいえ、今後もっと守備力のベースアップをしないと上には行けないと思うので、その両面の加速度を上げて進化していかないといけないと思います。それをすごく後半に感じました」
Q.先制点のシーンは小竹知恩選手のスピードを生かした、狙いどおりの形でしょうか。
「知恩のスピードやワイドトップとしての能力は非常に高く評価しています。このクラブに来てからも日々成長していて、ゲーム早々の場面で(持ち味を)出してくれたことは期待どおりで、非常に良いプレーだったと思っています」
Q.2点目は敵陣で奪ってからの得点でしたが、こちらも狙いどおりでしょうか。
「高い位置で相手の自由を奪いたかったですし、奪ったあとにすぐに前につけるショートカウンターを見せられたという意味でも、非常に良い2点目だったと思います」
Q.4連勝でJ3残留を決めた思いと、次節のホーム最終戦への思いを聞かせてください。
「(4連勝のスタートとなる第33節の)奈良クラブ戦の前、(第32節の)福島ユナイテッドFC戦が終わった時点での選手のプレッシャーはものすごく大きなものだったと思っています。今までできていたプレーができなくなってきて、非常に苦しい時期でした。ただ、そういう状態から4連勝できる選手のメンタリティーや力は本当にすごいと思っています。本当にたくましくなったと思っています。大きなヤマを越えたことですごく成長したと思っています。口で言うのは簡単で、選手たちにも『このヤマを越えたら成長するぞ』とは言ったんですけど、この4連勝はそんなに簡単なことではなく、1年間ブレずに積み上げてきた成果がようやくこの4試合で少し表れてきたと思っています。残り2試合、もっと高いもので勝っていかないといけないと思っています」

MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA
Q.試合を振り返ってください。
「入りのところで自分が点を取れて、そこから追加点を取るところまでは良かったのですが、そこからは相手の時間が長く、後半も入りはあまり良くなくて、押し込まれる時間も長くありました。J3残留できたことは良かったですけど、内容を見たら、失点してしまい、同点に追いつかれたり逆転されたりしてもおかしくないゲームだったので、そこはチームとして反省しないといけないと感じています」
Q.得点シーンを振り返ってください。
「1点目はマイナスのところが空くというのはスカウティングでもあり、(小竹)知恩が良いボールをくれたので自分は決めるだけでした。2点目も相手のビルドアップのミスで、自分のところが空いていたので、(藤村)怜から良いパスが来て決めるだけでした。試合の流れを持っていくためには良い先制点と追加点だったと思います」
Q.4連勝で残留を決められました。
「本当は1年でJ2に戻るという目標を掲げてやってきましたけど、なかなか勝てなくて、目標を変えざるを得ない状況を作ってしまったことには申し訳なさと悔しさがありました。それでもファン・サポーターの皆さんは変わらずに応援してくれましたし、今日もたくさんの方が来てくれて、すごく力になりました。残り全部勝って、6連勝してシーズンを終えることが今の僕らにできることだと思います。次はホームでできることが自分たちにとってもファン・サポーターにとっても大きいですし、来てくれる方も多いと思うので、まずは5連勝できるように準備できればいいと思っています」
Q.前半早い時間帯での2得点が大きかったと思いますが、試合にうまく入れた要因はどう感じていますか。
「アスルクラロ沼津もけっこううまいチームだと思いますけど、自分たちもそうで、奪ったあとはフリーになれることはあったので、1点目も2点目も自分たちの分析どおりで、狙いどおりのプレーがうまく出せたことが良かったと思います」
Q.後半、劣勢になってしまったのは自分たちに原因があったと感じていますか。
「相手は負けていてボールに強く来ていて、本当なら僕たちははがさないといけないのですが、相手の圧力やプレッシングにビビってしまって、ミスが増えてしまっていたので、そこは本当に改善しないといけないです。あのくらい来ていてもはがせるようにならないといけないと感じました」
Q.今日の2得点でチームトップですね。
「気がつけばそうですね。とりあえず、残留を決められてホッとしています」

MF49
小竹 知恩Sean KOTAKE
Q.4試合連続先発で、チームは4連勝です。
「(清水エスパルスからの育成型期限付き移籍で)群馬に来てからもなかなかスタートで出る機会がなく、悔しい思いをずっと持ってやっていました。やっともらったチャンスで4連勝できて、まだゴールはないですけど、アシストでチームに貢献できていることはうれしいというか、今充実していると感じています」
Q.先制アシストのシーンを振り返ってください。
「沖田さん(沖田優監督)からも『まずは縦に仕掛けろ』と言われているので、そういった意味で、自然と縦に行ってクロスを上げて、ヤスくん(西村恭史)が決めてくれたので良かったです」
Q.シンプルに裏を取ることは狙っていましたか。
「チームからずっと求められていることで、背後を取ることをやっています。今日は相手も5バックで、1対1の戦いが増えて裏は有効だったので、そこは狙っていました」
Q.久しぶりに静岡でのプレーになりました。
「気合いが入っていましたし、『観に行く』という連絡ももらっていたので、頑張らないといけないと思っていました。勝てて良かったです」
耐えて、逃げ切り
そしてつかんだ4連勝とJ3残留
4連勝を目指してアウェイに乗り込んだザスパ群馬は、これまでの良い流れを踏襲する形でゲームに入った。出場停止の高橋勇利也に代わって菊地健太が最終ラインの左に入った以外は、直近2試合と同じメンバーを継続。ベンチには前節のテゲバジャーロ宮崎戦でゴールネットを揺らした山口一真とモハマド ファルザン佐名に加え、戦線離脱から復帰した中島大嘉も名を連ねた。
引き分け以上でJ3残留が決まる大一番で、いきなり先制パンチを見舞った。キックオフから3分、中盤で山内陸が前向きにボールを奪い、左サイドの小竹知恩を走らせる。パスを受けた小竹は自慢の推進力を発揮してペナルティーエリア内に入り込み、右足のアウトサイドでラストパス。ニアサイドで合わせた西村恭史がうまく流し込み、先制点を奪った。
ただ、その後は思うようにボールを動かせず、アスルクラロ沼津にペースを握られ、フィニッシュまで持ち込まれるシーンが続いた。それでも、中盤や高い位置でボールを引っかけたときには一気にカウンターからチャンスにつなげる展開は続き、17分にはショートカウンターから追加点が生まれる。ハイプレスから、敵陣で加々美登生がパスカット。ヘディングでつないだボールを藤村怜が受けて、ラストパス。西村が今度は左足で豪快に蹴り込み、リードを2点に広げた。さらに24分には、CKの流れから西村がハットトリックかと思わせる強烈なシュートを放ったが、ここは相手GKの好セーブに阻まれた。
以降も、攻め込まれるシーンを作られてもディフェンス陣の集中力は高く、無失点を維持して前半は2-0で終えた。
迎えた後半、残留に向けて負けられない沼津が勢いよくゲームに入ってくる。立ち上がりの49分には、後半開始からピッチに立ったエンリック マルティネスに際どいミドルシュートを打たれる。ここはGKキム ジェヒの好セーブで逃れると、55分のエンリック マルティネスのミドルシュートもキム ジェヒが反応し、得点を許さない。
ただ、58分に山口と安達秀都を投入しても流れは変わらず、劣勢のままゲームは進んでいく。それでも耐えていた中、74分に久しぶりのチャンスが訪れる。しかし、船橋勇真のクロスは飛び込んだ小竹にわずかに合わず、3点目とはならなかった。
スコアに動きはなくラスト10分を切ったところで、失点を喫してしまう。81分、CKをファーサイドで待っていた齋藤学に押し込まれ、1点差に詰め寄られた。
以降は沼津が“押せ押せ”の雰囲気となり、同点ゴールを目指して波状攻撃を仕掛けてくる。それに対して群馬は、最終ライン中央の大畑隆也を中心に全員が体を張り、1点のリードを死守したままタイムアップ。連勝を『4』に伸ばし、J3残留を決めた。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
勝って決めてみせる
いざ「今季一番難しいゲーム」へ
今節のアスルクラロ沼津戦は、自分たちでJ3残留をつかみ取るためのゲームとなる。前節のテゲバジャーロ宮崎戦での劇的な逆転勝ちによって最下位・沼津との勝点差9を維持し、引き分け以上で残留を決められるシチュエーションとなった。『J3優勝、J2昇格』という当初の目標からは遠く離れてしまったが、シーズン途中に再設定したミッションをここで成し遂げたい。
前節で3連勝を飾ったチームからは、さらなる充実度が伝わってくる。特に宮崎戦は、後半アディショナルタイムに2ゴールを奪っての勝利というドラマチックな結末で、前々節のツエーゲン金沢戦に続いてチームの士気は一段と向上。今季は終了間際の失点で何度も勝点を落としてきただけに、チームとしての成長を感じ取れるゲームともなった。
ケガからの復帰戦で90+1分の同点ゴールに絡み、90+3分には決勝点を決めたモハマド ファルザン佐名は、「(自身の)ゴールの瞬間はあまり覚えていないけど、会場がワーとなったときが気持ち良かったです」とはにかみながら振り返り、「もっと取りたいと思いました」とさらなる意欲を見せる。そして今節に向けては「勝てば自力で残留を決められますし、4連勝も懸かっているので、みんなで良い準備をして勝ちたい」と高いモチベーションを語ってくれた。
良い流れ、“あと一歩”という状況だからこそ、大事にしたいのはこの試合への向き合い方だ。残留に向けた必死さが3連勝の原動力となってきたが、前節で同じく劇的に勝負を制し、5試合ぶりの勝利を飾った沼津も、同様のマインドで挑んでくることは想像に難くない。そこでゲームへの入り方を間違えたり、受けに立ったりするようでは、勝点3を奪われてしまう危険性は十分に考えられる。
「間違いなく、今季で一番難しいゲームになると思います。『いなしてやろう』『うまく流してやろう』と思っていたら、本当に痛い目に遭ってしまうと思います。そういうスキを見せず、したたかさを常に持ちつつ、うまくやらないといけないところはそうしないといけないと思いますけど、僕たちも(引き続き)危機感を持って戦わないといけません。僕らは残留に向けて死に物狂いで戦い、奈良や金沢に勝てましたけど、そういう思いは沼津にもあると思うので、そこの部分でやられないように、心して臨まないといけないと思っています」(瀬畠義成)
引き分けでも残留は決まるが、今の群馬が目指しているのは目の前の試合での勝利。チームに湧き出ている自信と勢いを生かして、4連勝での残留を決めてみせる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節のテゲバジャーロ宮崎戦にも勝利し、3連勝となりました。
「まだどの試合でも、勝っても負けても攻守ともに課題があることに変わりはないですけど、負けが続いた苦しい時期よりはトータルとしての積み上げができているからこその3連勝だと思っています。決して“たまたま”ではなく、しっかりとやることをやって、できることを増やしていった中での勝利だと思うので、良い3連勝だと思っています。とはいえ、まだ何もつかんでいないし、順位も満足できないので、一戦一戦大事に戦って、もっともっと上に行きたいと思います」
Q.ともに勝利した第33節の奈良クラブ戦、前々節のツエーゲン金沢戦よりも、ボールを握る時間は増えたと思います。
「その2試合は、いろいろな形、内容、課題があるにせよ、攻守トータルで勝ちにもっていけましたけど、攻撃に関してはもっと良くしたいと感じていました。その意味では、宮崎戦の内容は、少しは良くなったと思います。それを継続しながら、(今節の)アスルクラロ沼津戦も目の前の試合に勝つことにフォーカスして、やっていきたいと思います」
Q.宮崎戦は後半アディショナルタイムに2ゴールを奪っての逆転勝ちとなりました。
「タフになったというか、たくましくなったというか、そういう成果だと思います。この2試合(奈良戦、金沢戦)に比べてボールを動かす、持つ時間もあり、終盤に相手の疲弊を誘発できたからこそ、(逆転勝利を)達成できたと思います。シーズン前半戦は、良い試合や良い攻撃ができていても、試合の終盤、後半アディショナルタイムに失点が多かったと思います。それを払拭して、逆にあの時間帯に複数得点を取るという、前半戦にはできていなかったことをできるようになったという成果(への思い)や、『もっと早くこういうゲームをしたかった』という、正直いろいろな思いが入り混じっています」
Q.その2ゴールとも、途中出場の選手が決めたことはどう評価されますか。
「途中出場の選手たちも(実力としては)スタートから出てもおかしくないですし、全員がスタートから出ても大丈夫な力は積み上がっているはずです。前半から出た選手が良いゲーム運びをしてくれて、主導権を握る時間を作りながら、終盤につないでくれたと思っています。実際は後半アディショナルタイムに点が入りましたけど、後半15分以降は、どこかで点を取れるチャンスはあったと思いますし、理想を言えば、もっと早く点を取りたかったです。また、あの(78分の)失点は防いだ中でゲームを進めたかったです。ただ、結果的に最後まで粘り強く戦い、途中出場の選手たちが素晴らしい仕事をしてくれたと思っています」
Q.沼津戦は、自分たちでJ3残留を決められるゲームです。
「本当にそのとおりで、勝つことで残留が決まるし、上にも上がって行ける(※引き分け以上で今節での残留が決定する)。それだけを考えています。さらにレベルや基準を上げる作業をして今週をスタートしたので、両方達成したいと思っています」
Q.沼津は残留に向けてあとがない状況ですが、そういう相手との対戦で意識することはありますか。
「もうこの時期は、何試合も前からお互いにどっちが上に行く、どっちが順位を上げられるかという試合が続いていると思います。今節からいきなりそういう試合になるわけではなく、前々節も前節もお互いに貴重な勝点1、勝点3を争いながらやってきていると思うので、今節も自分たちのやるべきことを大事にして、試合に臨みたいと思っています」
DF 14 菊地 健太選手
Q.3連勝中ですが、チーム状態はどう感じていますか。
「非常に良い雰囲気で結果もついてきているし、普段からやっていることを試合で出せるようになってきていると思います。勝てていない時期は、自信を失ってしまっていたところもありましたけど、今は自信を持ってボールを回せているし、自分たちの時間を作れているので、そうなればチャンスは作れると思います」
Q.割り切った部分と貫こうとする部分のバランスがとれてきたように感じます。
「自分たちが取り組んできたポゼッションサッカーをしつつも、ゴールに向かうときは向かうし、勝っているときの終盤は、つなぐというよりは相手陣地でサッカーをするとか、シンプルなプレーは増えてきていると思います」
Q.勝つことによる自信やポジティブな雰囲気は感じていますか。
「試合に出ている選手は自信になるでしょうし、試合に出られていない選手は『もっと自分がやってやろう』という気持ちになるし、非常に良い雰囲気と向上心でやれていると思います」
Q.今節のアスルクラロ沼津戦は、J3残留に向けて非常に大事なゲームになると思います。
「『引き分け以上で残留』と言われていますけど、そういうことに関係なく、一戦一戦勝つしかないと思っているので、最大で6連勝できるように、そこに向けて全部勝つつもりで自分たちのサッカーをしたいと思っています」
Q.その沼津戦は、高橋勇利也選手が出場停止となります。
「それは自分にとってチャンスだと思うし、ユリくん(高橋)にはユリくんのプレーがあるように、自分には自分のプレーがあるので、そこを出せればと思います」
Q.どんなことを意識しますか。
「人とのつながりで、味方に近いポジショニングを取ってボランチの選手を助けるとか、前進するためには自分がボールを受けて、味方と連動しないといけない部分もあると思います。そこはサイドとは違うので、その役割はやりつつ、自分の武器であるオーバーラップやクロスは出していきたいと思っています」
Q.一番後ろだからこそ、前に出ていきやすい部分もありますか。
「リスクはありますけど、そのリスクを背負ってでも行けるときは行きたいと思いますし、結果が欲しいので、その結果を出したいです」
Q.守備面についてはいかがですか。
「目の前の相手に負けないことが大事になると思います。守備のときにはSBになるので、1対1で絶対に負けないようにしないといけません。チームとしても、今は非常に失点が少ないし、ボールに行けていると思いますけど、無失点での勝利が一番良いので、無失点で終えられるようにしたいと思います」
Q.沼津は言わば“尻に火がついた”状態です。
「前節、自分たちは後半のアディショナルタイムに2点決めましたけど、沼津も同じように決勝点を決めていて、その勢いを持ってくると思うので、その波に呑まれないように、その勢いを跳ね返すくらいのテンションでやれればいいと思っています」
MF 37 瀬畠 義成選手
Q.3連勝を飾った前節のテゲバジャーロ宮崎戦を振り返っていただけますか。
「結果的には勝てて良かったと思いますけど、取りこぼしてもおかしくない試合にしてしまったことも事実だと思います。3連勝した最初の2試合(第33節の奈良クラブ戦、前々節のツエーゲン金沢戦)は、自分たちが意図していないというか、掲げているスタイルではないかもしれないですけど、我慢強く、辛抱強く戦って勝てました。宮崎戦も結果的には勝てましたけど、沖田(優)監督が掲げる、ボールを大事にして保持しながらゲームを操っていく、そしてゴールを量産していくことができるシチュエーションは作れていながらも、ゲームを決め切れなかった部分もありました。ボールをある程度持たせてくれたぶん、(もっと早く得点を挙げて)試合を決定づけたかったのが本音ですけど、後半に入ってきた選手の馬力や、失点後の“とにかくゴールを奪いにいく”という姿勢が、あの(後半アディショナルタイムの)2ゴールに結びついたことは良かったと思います」
Q.それまでの2試合と宮崎戦では、少し感想が違いますか。
「結果が出ているので悪く受け止めているわけではないですし、シーズン終盤なので、内容よりも結果のほうが大事だと思います。ただ、掲げているサッカーを考えたときには、今季の集大成というか、緊迫した中でどれだけ積み上げてきたものを出せるかどうか。最後はそこが裏切らないというか、信念を持ってやり続けるしかないと思っていた中で、前半からボールを保持していたので、そこからいかにゴールにつなげていくかという意味で考えたら、まだまだです。あの展開で2-0、3-0にできたら良かったと思いますし、それができなかったところは修正したいです」
Q.今の戦い方の中で、ボランチの選手として、ボールを握ることをどのくらい意識してプレーしていますか。
「握ることが正しいわけではなく、ゲームシチュエーションによっては、ボール保持がすべてだとは思っていないです。この2試合、3試合でそこは感じていて、我慢強く戦うところでは我慢強く戦うべきです。宮崎戦は、金沢戦や奈良戦と違って、“ボールを持ててしまった”という言い方が正しいかは分かりませんが、久しぶりにそういう展開になったなという感じで試合をしていました。その流れで先にゴールを奪ってゲームを決めたかった思いはあります。もちろんボールを持ちたくないわけではないですし、できるなら握りながら、コントロールしながら、操りながらできればいいですけど、それはあくまでも勝つための手段なので、握ることに固執しているわけではありません。ただ、ゴールを奪うためにこのスタイルを築き上げてきていると捉えている以上、点を取れていないのなら修正しないといけないし、変えないといけない部分はあると思います」
Q.以前、残留争いが現実味を帯びてきたタイミングで、アスルクラロ沼津との直接対決の迎え方の重要性を話されていました。
「間違いなく、今季で一番難しいゲームになると思います。沼津からすれば僕らを巻き込みたいでしょうし、何がなんでもウチからは勝点3を取りたいという気迫みたいなものが絶対にあると思います。ギアを上げてくると踏んでいるので、それに対して、『いなしてやろう』『うまく流してやろう』と思っていたら、本当に痛い目に遭ってしまうと思います。僕らが奈良戦や金沢戦で考えていたように、“何がなんでも勝たないとまずい”というエネルギーを沼津も持っていると思うので、そこに対して上から行くような態度でプレーしていたら本当にひっくり返ると思います。そういうスキを見せず、したたかさを常に持ちつつ、うまくやらないといけないところはそうしないといけないと思いますけど、戦うベースで沼津は来ると思うので、そこでは絶対に負けてはいけないです。何に向けてチームがエネルギーを持って戦っているかの違いであって、シーズン終盤は順位なんて関係ないと思っているので、僕たちも(引き続き)危機感を持って戦わないといけません。僕らは残留に向けて死に物狂いで戦い、奈良や金沢に勝てましたけど、そういう思いは沼津にもあると思うので、そこの部分でやられないように、心して臨まないといけないと思っています」
MF 19 モハマド ファルザン佐名選手
Q.復帰戦となった前節のテゲバジャーロ宮崎戦は、決勝点を決めただけでなく、同点ゴールにも絡みました。
「『結果を出してこい』と送り込まれたので、それに応えられて良かったと思っています。
Q.1点目のシーンは、うまく潜り込みましたね。
「(船橋)勇真くんに入ったときに目が合って、中に入っていきました。そのまま持ち運んで自分でゴールまで行ければ良かったですけど、結構相手が来ていた中でも右サイドが見えて、うまくパスを出せて良かったと思います。慌てずに意外といろいろなところを見れていて、選択できたと思います」
Q.後半アディショナルタイムで1-1に追いついて、引き分けでも悪い結果ではなかった中で自ら決勝点を挙げました。
「同点直後の相手のキックオフのときに、(山口)一真くんと『まだ4~5分あるから、これはもう1点いける』と話して、もう1~2回はチャンスが来ると思っていました。そうしたら、その直後にあのシーンがきました。あそこ(ペナルティーエリア内)に入ったときに『走り込もう』と決めていたので、本当に良いボールが来て良かったです」
Q.山口選手も自分で打とうと思えば打てたと思いますが、パスを呼び込んだのでしょうか。
「普通の人なら見えないと思いますけど、あの人はあそこまで見えるので(笑)。だから、一真くんがボールを持ったときに、打てるタイミングもあったと思いますけど、1個タメた感じがして、『ここに走り込んだら(パスが)来るな』と思って走ったら本当に来ました。ボールは見えていなかったですね(笑)。でも、一真くんは1個タメて合わせてくれたと思います」
Q.ゴールが決まった瞬間の光景や感情は覚えていますか。
「あまり覚えていないですね。でも、会場がワーとなったときが気持ち良かったです(笑)」
Q.ケガで離脱中にチームの順位も下がってしまい、戦い方も試行錯誤していたと思いますが、その間はどういうふうにチームを見ていましたか。
「なかなか勝てていない時期でも、『自分が入ったときにどうしようか』と考えていました。あとは、やっぱり決め切るところが一番大事だと思っていたので、結果を残すことは意識してやろうと思っていました。だから、復帰初戦で(得点を)取れたことは大きいですね。もっと取りたいと思うようになりました」
Q.今節のアスルクラロ沼津戦は、J3残留に向けてすごく大事なゲームになると思います。
「勝てば自力で残留を決められますし、4連勝も懸かっているので、みんなで良い準備をして勝ちたいと思っています」