FW32
河田篤秀Atsushi KAWATA
ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
0前半 3
0後半 1
試合終了
ヴァンラーレ八戸
八戸
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | シュート | 13 | ||||
3 | CK | 4 | ||||
GK | ||||||
11 | FK | 10 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 36 安達秀都
DF 30 小柳達司
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 8 山内陸
MF 7 西村恭史
MF 33 櫻井文陽
FW 38 小西宏登
FW 9 青木翔大
FW 14 菊地健太
GK 21 キムジェヒ
DF 4 船橋勇真
MF 5 山口一真
MF 15 風間宏希
MF 27 藤村怜
MF 37 瀬畠義成
MF 49 小竹知恩
FW 20 下川太陽
FW 32 河田篤秀
沖田優
GK 13 大西勝俉
DF 22 白井達也
DF 20 蓑田広大
DF 11 雪江悠人
MF 26 高橋耕平
MF 7 佐藤碧
MF 80 永田一真
MF 8 音泉翔眞
MF 5 稲積大介
MF 99 中野誠也
FW 9 澤上竜二
GK 25 谷口裕介
DF 29 柳下大樹
DF 39 近石哲平
MF 14 妹尾直哉
MF 16 鏑木瑞生
MF 27 國分将
MF 30 井波勇太
MF 61 安藤由翔
FW 17 佐々木快
高橋勇菊
「ホームに戻ってきて、今の順位で、絶対に勝たなきゃいけない。クラブもファン・サポーターも、みんなが支えてくれている中、やらなきゃいけないことは明確で分かっていましたけど、それができなかった、結果として出せなかった。0-4になって退場者も出してしまった。言葉が難しいですけど、結果を出せなかったという申し訳なさ、悔しさ……ですね。今はその気持ちでいっぱいで、それ以外が少し考えづらい状態ではありますけど、このあと7試合、MAX勝点21があります。次のゲームに勝つことも勝点1を取ることも、得点を取ることも、今の自分たち、選手・スタッフでしかできないので。次にうまく気持ちを切り替えて、やれることをやっていく、変えるところを変えていくという作業の中で、しっかりと次に向かっていきたいと思います」
Q.今節・ヴァンラーレ八戸戦に向けて準備してきたことを教えてください。
「まず、勝つ以外ないというところが1つです。勝ちに向かってやっていく、自分たちの良いところも出す、八戸の良いところは限りなく防いでいく。八戸の前への推進力を出させない、球際や戦い、走力のところで負けない。そこを互角にしていく中でボールを動かせるかという部分では自分たちが上回っていく。そういう部分をしっかりとピッチで表現できたときに初めて勝利が見えてくるというところだったと思うので、そこをしっかりと1週間準備してやってきました。実際にトレーニングの中では、選手も誰1人、手を抜くことなく、自分が提示する練習内容と強度と戦術的な理解すべてをやってくれて試合に臨みました。実際にこういう結果になった、先に失点をして失点を重ねた、得点を取れなかった責任は全部自分にあるなと思っています」
Q.敗因はどういったところにあると捉えていますか。
「八戸はゲームの入りがすごく良いチームですし、この10試合前後を振り返って勝ちパターンを見させてもらっても、0-0や1-0という勝利が多くて、スコアが2点動く試合がそんなに多くない。その中ではとにかく先制点が重要ですし、入りでスコアが動くゲームも多いので、先制点を与えずにいかに先制するか。最初の15分、どうゲームを展開して、先に取るのはウチなんだというゲームプランを持っていましたけど、先制点を与えてしまったというのが、このゲームを大きく難しくした部分かなと思っています」
Q.前半の立ち上がりからいつもより少し引いたというか、高橋勇利也選手があまり前線に顔を出さなかったりしたのは、監督のプランの中にあったのでしょうか。
「勇利也の位置を低くしようという意図はなかったです。相手のプレッシャーの掛け方に対して、勇利也のポジションを『こういう場合はここ』と提示していたので、そういうシチュエーションが前半のうちにいくつかあったことで、そう見えたのかなと思います」
Q.クラブとして目標を残留に変更した中で、今節に向けてどのように準備をしてきましたか。
「まずは、社長の名前で2度も声明文という形で出して、最終的には目標が残留になってしまっている現状、そこに導いてしまったのはすべて自分です。フロントをはじめ、選手も、スタッフも、全員本当に良い仕事はしてくれている中で、こうやって目標が残留に変わるということ自体、本当に申し訳ないと思っていました。その目標の中で、八戸のスタイルに対して自分たちがしっかり勝利という結果を出すには、まずは球際だとか走力だとかというところがベースとしてないと、このゲームは良い方向には進まないので、そこだけは1週間の練習の中で終始意識レベルを上げて、取り組んではいました」
Q.負傷者や退場者を出したことによって、理想的なゲームプランではなかったと思いますが、どのように修正しましたか。
「(青木)翔大のケガは非常に痛かったですし、今後に向けても痛いことです。ただ、八戸と対峙したときに、ケガ(をしてしまうかもしれない)ギリギリの球際は起きるだろうなと想定はしていました。翔大のところが、(河田)篤秀に代わりましたが、翔大も篤秀も常に、力のある選手として練習から今までの公式戦でもしっかりとパフォーマンスを示してくれていました。翔大から篤秀に人が代わっただけで、チームのやること自体はあの時点ではまったく何も変わっていないです」
Q.失点が重なったあとには、何か変化させましたか。
「前半に失点して以降、相手陣に入り込む、ペナルティーエリアにボールを供給するということが明らかにだんだんと減ってきていたので、後半に向けて、いかに相手陣に入るかという術を、メンタル面を含めて確認しました。それと、点差が開いても最後まであきらめずに1点でも取っていく、点差を詰めていく。同点、逆転を目指す上でもまずは1点が必要でしたし、目標が(残留に)変わった中で、得失点差も重要な項目だと思っていました。いかに相手陣でボールを囲い込みながら、最後はしっかりとペナルティーエリアにボールを供給してゴールをこじ開けて、1つずついきたかったです。それに必要な攻めのバランスなどはコーチングエリアで指示していましたが、最終的にはこじ開けられなかったですね」
Q.次節・福島ユナイテッドFC戦と、その次の奈良クラブ戦もホームゲームとなります。
「次もホームでできるというのは、準備の仕方や応援してくださるファン・サポーターがアウェイよりも多いという意味ではアドバンテージだと思います。2試合先、3試合先とかじゃなくて、次の1試合に向けて、とにかく勝てるように。今のこの状態、目標に対してのこの大敗と考えると、やっぱりメンタル面の修正や改善、切り替えというのが一番必要なことだと思います。そこは今(試合後のロッカーで)も話してきましたが、週明けからもまずはそこをしっかりと回復させて、自分たちの持っているものを出す、選手が持っている力を100%次の試合で出せる状態にうまく持っていきたいなと思っています」
FW32
河田篤秀Atsushi KAWATA
「最初(1失点目)は自分のミスからの失点だったので、流れを変えてしまった責任は大きいかなと思います」
Q.青木翔大選手の負傷で緊急出場となった難しさもあったのではないでしょうか。
「そこは特に考えずに、気にせず入れたんですけど、つなぎの部分で自分が普段より落ちたところで受けてのミスなので。自分が落ちる必要はなかったのかなとか、プレーの判断として入りはミスしてしまったかなと思います」
Q.チーム全体としても、なかなか効果的な攻撃ができず、フィニッシュまで行けませんでした。
「客観的に言うとしたら、ゴールを遠く感じているからなのか、負けが続いているからなのか、2点取らないといけなくなるのもあって、失点のあと消極的になる悪循環になっていますし、今日もその雰囲気や流れが強く出てしまっていたと思います」
Q.試合の入りから、失点したくない思いが強く感じられました。
「結果的にやられてしまったので良くなかったかもしれませんが、自分たちが得点できていたらというのもありますので、入り方自体は悪くなかったと思います」
Q.今日の試合から頭を切り替えて次節・福島ユナイテッドFC戦に臨む必要があると思います。
「どこを切り替えるかですね。精神的なところは当然切り替えて、『次は絶対に勝つんだ』という気持ちで入りますが、今日やろうとしたことを続けてやるのか、ダメだった部分のどこを変えるのか。次の試合に勝つために、全部を変えるのはもったいないですけど、プレーの選択や戦術を切り替えていくのも多少は必要かなと思います」
Q.うまくいかなかった部分はどこでしょうか。
「攻撃でもっとシンプルに前を選んでいいところはありますし、後ろでただつなぐのではなくて、相手の様子を見て、相手にとってイヤなつなぎ方をするとか。FWという自分の立場からすると、ゴールから順番に優勢度をつけてほしいなとは思います。相手のゴールに近いということは奪われる確率も上がるので、選ぶ自信がなかったり技術的に難しいときもあると思いますが、失う怖さが強過ぎて、良くない場所で失うことが多過ぎるかなとは思います」
MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA
「もったいないとしか言いようがないです。球際だったりの差がもろに出てしまったと思います」
Q.なかなかフィニッシュまで行けませんでした。
「自分もそうですけど、もっとシュートを打ってもいいと思いますし、パス1本だったりトラップ1本だったりを、全員が本当に危機感を持ってやっているのかどうかだと思います。何回も言っていますけど、このままでは本当に降格してしまう。全員が危機感を持ってやらないといけないと感じます」
Q.ホーム戦が続くことはポジティブなことだと思います。
「そうですね、次(の福島ユナイテッドFC戦も)またホームでやれるので。今日は得点もできず4失点して退場者も出して、僕ら自身もそうですけど、ファン・サポーターの方々も悔しい試合だったと思います。(次節までの)この1週間で何かを劇的に変えることは難しいですけど、球際やシュートなど、基礎的なところの意識は変えられると思います。それを練習から自分が引っ張っていって、負けないように良い準備ができたらと思います」
Q.青木翔大選手のアクシデントで、河田篤秀選手と急遽コンビを組むことになりました。
「また違うプレースタイルですけど、うまく合わせながらやろうと心がけていました。もっとカワくん(河田)を生かす汚れ役だったりを自分ができれば、カワくんのところでチャンスができたんじゃないかなと感じています」
Q.後半の頭に、裏に抜けたシーンは惜しかったです。
「トラップが決まっていれば……そこだけでした。良いパスだったので、次は止めて決められるように練習します」
FW38
小西 宏登Hiroto KONISHI
「セットプレー(絡み)で2失点したのも、前半を0-3で折り返したのも、自分たちの弱さが出たと思います。攻撃の面で言うと、ラストのクオリティーであったり、シュートも打てていないので、それは得点につながらないよなという試合だったと思います」
Q.ワイドに張る小西選手にボールが入ってから、チャンスになりかけるシーンもありました。
「僕の特長はやっぱり、ドリブルやクロスを上げ切るところだと思うので。今日はスタメンだったので、そこは意識して臨みました。でも、クロスも弾かれたり、自分もシュートを打てていないので。そこは改善するところがあると思います」
Q.ワイドでボールを持ったときに、中の選手や味方に「もっとこうしてほしい」と感じるところはありますか。
「今日は前半の頭から『自分が1対1で突破できる』という感覚があったので、ラストパスにつなげたいと思っていたのですが、前半に比べて後半は自分と味方の距離が遠かった印象がありました。そこはゲームの中で改善しなければいけなかったと思いますし、自分自身もクロスで終わるだけでなく、味方を使いながら中に進入できればと思いました。シュートも特長だと思っているので、打ち切るところも見せていかないといけなかったと思います」
Q.すぐに全部を解決することは難しいと思いますが、次に向けてできることはどういったことでしょうか。
「全員が戦う意識は持っていると思いますし、試合でそれを表現しようとしていますけど、結果がすべてなので。得点するためにはシュートを打たないといけないですし、点を取るという意識をもっとピッチで示さないといけないと思います。結局、今日もボールは持てていますけど、自分を含めてもっと1対1で剥がすプレーも必要だと思いますし、貪欲に打ち切ることも必要だと思います。つなぐだけがサッカーじゃなくて、ゴールを目指さないといけないので、全員がもっと点を取る意識や貪欲にやり切る意識をピッチで見せていかないといけないと思います」
痛恨の連続失点
反撃姿勢示すも、八戸の堅守崩せず
『J3残留』へと目標を切り替えたザスパ群馬。ホームにヴァンラーレ八戸を迎えた今節は、逆転負けを喫した前節・FC岐阜戦からスタメンを3人変更した。出場停止の野瀬翔也に代わって小柳達司がCBを務め、中盤には古巣対戦となる山内陸が9試合ぶりに先発。右のワイドトップには4試合ぶりに小西宏登が入った。
パープルの3rdユニフォームを身にまとった群馬は、開始直後こそ敵陣に攻め込むシーンを作るも、ロングボールを使う八戸にだんだんと押し込まれるようになる。それでも、落ち着いた対応で跳ね返していると、13分には際どいシュートシーンを作る。左サイドからの菊地健太のクロスを小西が頭で落とし、山内がダイレクトで狙うが、わずかに枠を外れた。
19分、思わぬアクシデントが群馬を襲う。背後からのタックルを受けた青木翔大がプレー続行不可能となり、負傷交代に。河田篤秀が急いでピッチに入った。
ここから激しいコンタクトプレーが増え始める。一進一退の様相でゲームが推移していく中、34分に先制点を奪われてしまう。自陣に落ちてボールを引き出した河田が引っかけられると、そこから一気にゴール前まで運ばれ、澤上竜二に強烈なシュートを決められた。
1つのピンチで失点を喫してしまった群馬は、44分に2点目を許してしまう。八戸のCKから2次攻撃を受けると、クロスを入れられ、最後はゴール前のこぼれ球を澤上に決められた。さらに前半アディショナルタイムには3失点目。CKから白井達也に押し込まれた。
3点のビハインドを負った群馬は、後半開始から船橋勇真を入れると、ファーストプレーでチャンスを作る。櫻井文陽、河田とつなぎ、西村恭史が抜け出す。ゴール前で相手DFの対応に遭ってフィニッシュまでは至らなかったが、良い形を作り出した。
そのまま後半は、ボールを握る時間を前半よりも長くしていき、65分には風間宏希と山口一真を送り込んで前線に厚みをもたらした。ただ、ここまで30試合で17失点しか喫していない八戸の守備は堅く、敵陣まで進入はできてもバイタルエリアまでは思うように運べず、ゴールを脅かすシーンは作れなかった。
終盤に入っても流れは大きく変わらず、ビッグチャンスを生み出せない。反対に、88分にはカウンターを受けて佐々木快にネットを揺らされてしまい、万事休す。
それでも意地の1点を返したい群馬は、なりふり構わず最後まで攻めの姿勢を見せるものの、ゴールには結びつかず。ホーム3連戦の初戦を白星で飾ることはできなかった。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
心をひとつに、再出発
首位・八戸に“ベース”で上回れ
今節を含めて残り8試合は、J3残留のために心血を注ぐゲームとなる。前々節・SC相模原戦で勝点1をつかみ、連敗を止めたザスパ群馬だったが、前節・FC岐阜戦は痛恨の逆転負け。勝利からは7試合遠ざかり、順位は18位。J3・JFL入れ替え戦に回る可能性のある19位・カマタマーレ讃岐と勝点28で並び、得失点差で残留圏に踏みとどまっている。
9日、クラブは今季2度目の声明を発表した。これまで『J2昇格』としていた目標を、『J3残留』へ切り替えることを決断。クラブ一丸となって戦っていくことを誓った。そのような状態で迎える今節は、首位・ヴァンラーレ八戸との対戦となる。昇格に向けて首位を快走するチーム相手にどんな姿を見せられるか。残留に向けた試金石となる一戦だ。
今週初日のトレーニングでは、八戸戦を想定した練習が多く行われ、球際や強度を意識した声が多く飛び交った。リーグ屈指の走力やハードワーク、切り替えの早さを誇る相手にサッカーのベースとなる部分で引けを取れば、苦戦した前回対戦(第17節/0●2)の再現にもなりかねない。そうした部分への意識づけは必要不可欠であり、2度目の古巣戦を迎える山内陸もその重要性を強調する。
「戦いの部分で負ければ試合にも負けると思いますし、勝てれば自分たちのサッカーを出せて、結果もついてくると思います。本当にどれだけ全員が一つひとつをサボらずに走って、足を運んで戦えるかだと思います」
目標を残留に切り替えたことで、得点を奪いにいくための積極的な姿勢はもちろん必要だが、失点をしないためのリスク管理もより大事になってくる。昨季の経験を踏まえ、ゲームをコントロールする役割を担うボランチの瀬畠義成は冷静にこの先を見据える。
「大事になるのは勝点を拾っていくことです。勝点3を取れればもちろん良いですけど、試合によっては『この試合は勝点1を拾おう』となってもいいと思います。それは別に守りに入るわけではなくて、そんなにオーバーにリスクを負う必要があるのかどうか。ここからはほかのチームとの兼ね合いも考えながら、最終的に上の順位にいればいいので、そこは考えながらやれればいいと思います」
今節からはホーム3連戦となる。それが終われば、今季も残り5試合。そのとき、どんな状況でどの位置にいられるか。3連戦の初戦で首位から勝利できれば、大きなはずみとなる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・FC岐阜戦を振り返って。
「先制するまでの過程は良かったですし、そのあとも自分たちのゲームとして前半は流せていけていたのに、(前半)最後の5分くらいで流れを持っていかれてしまいました。あの相手の時間帯で甘さや緩さ、サッカーのベースとしてできていないところがありました。CKを連続で与えてはいけなかったですし、そこから失点もしてしまいました。数分、流れが悪くなったときに失点したというのは、(前々節の)SC相模原戦と同じです。その2試合とも、その前の(5連敗を喫した)5試合と比べれば攻守ともに良くなった部分があるのにもかかわらず、そこですかさずやられてしまう、90分のうちのその数分間を流せない。そこが勝利から遠ざかってしまっている原因だと思います。攻守ともにトータルで見れば、3試合前までよりも良い部分はあると思いますけど、もったいないと思います」
Q.状況判断、プレー判断は、個人戦術の部分もあると思います。
「もちろん、サッカーは個人戦術、グループ戦術、チーム戦術とその全部があった中ですけど、そういう基本的なところでのミスが出て負けてしまったとなれば、そこは僕の指導不足だと思います。そういう意味でも、申し訳ないし、もったいないなと思います。岐阜戦は少なくとも勝点1を取れたし、勝てたというゲームですね」
Q.ここから再び連敗しないために大事になることはなんでしょうか。
「この2試合と(今節・ヴァンラーレ八戸戦は)まったく違うゲーム展開、違う相手、違うやり方になります。(相手の)システムも変わるし、サッカースタイルも変わるし、その中で違うゲームと捉えて、適応、対応していきたいです。前半戦(第17節/0●2)は八戸のグラウンドに苦しみましたけど、今度はホームでできるので、(前回とは)違うゲームにもっていけるように良い準備をしたいと思います」
Q.7日のトレーニングでは八戸を意識したメニューが多く見られました。
「スタイルややり方、方向性は各チーム違う中で、前半戦の対戦に関しては、八戸さんの良さがかなりの時間で出て、自分たちのプレーを出させてもらえないまま0-2で負けてしまいました。今回は八戸さんの良さにも対峙できるし、自分たちの良さを前回以上に表現することが大事かなと思っています」
Q.自分たちのストロングで上回れるかがポイントになりそうですね。
「八戸さんの一番良いところは自分たちにはまだまだ足りていないですけど、自分たちの良さでは八戸さんが真似できない部分もあると思っています。そこの戦いだと思うので、それを自分たちのホームで、自分たちのゲームにもっていけたらいいなと思っています」
Q.八戸の印象と試合のポイントをどう考えていますか。
「集団としてサッカーのベース、守備のベースが徹底されているチームだなと。イシさん(石﨑信弘監督)の作るチームらしく、すごく特徴のあるチームだと思います。そこの戦うベースのところで自分たちが受けてしまわないように、受け過ぎずにストロングポイントをいかに出せるかですね。そして、それだけでは勝てないので、八戸の良さにも対応しないといけないです。その意味では、ボールを動かす時間を作りたいし、ただのルーズボール合戦で押し込まれて、クロスをバンバン上げられる展開にはしたくないです」
Q.ホーム3連戦の1戦目となります。
「ザスパ群馬に注目してもらえる人も増える中でのゲームですし、自分たちがいつもやっているホームグラウンドのアドバンテージがあります。今は勝利から遠ざかっていますけど、首位のチームに勝てる力があることをしっかりと示して、その次につながる1試合にしたいと思っています」
Q.前節は最下位のアスルクラロ沼津が勝利し、19位とは同勝点、最下位とは勝点4差となりました。現状をどう受け止めながら戦っていますか。
「(残り)8試合ある中でほかのチームも何試合か勝つだろうし、自分たちはそれ以上勝たないといけないです。他力でどうこうではなく、残りMAX勝点24のうち、いくつ取れるか。1つでも上に上がっていこうと。下ばかりを見てもプレーは硬くなるし、失点したあとにバラバラになってしまうので、そういうことは絶対にないようにしていきたいと思います」
MF 8 山内 陸選手
Q.今節は古巣のヴァンラーレ八戸との対戦となります。
「純粋に勝ちたいです。前半戦では負けていますし、自分たちは今こういう状況ですけど、勝ちしかいらないと思います。どれだけ戦えるかです。勝つというところに対しては全員が同じ方向を向いていると思いますし、良い準備をして戦うだけです」
Q.戦うところなどで負けないことが大事ですね。
「そうだと思います。戦いの部分で負ければ試合にも負けると思いますし、勝てれば自分たちのサッカーを出せて、結果もついてくると思うので、本当にどれだけ全員が一つひとつをサボらずに走って、足を運んで戦えるかだと思います」
Q.現状、立ち位置をどう受け止めて戦っていますか。
「勝利という形でファン・サポーターの方たちに返せていないことは悔しいです。ただ、こういうときこそ、自分たちもファン・サポーターの方たちも同じ方向を向いて戦わないと。バラバラになってはこのままズルズルいってしまうと思いますので、あと8試合でできるだけ多くの勝点を取って、上の順位を目指してやっていきたいと思います」
Q.スタイルを貫く中で、残り8試合で大事にしたいことはなんでしょうか。
「強度のところだと思います。どれだけ良いサッカーをしようとも、最後に守れなかったら勝てないです。数字にこだわる。1点差でも2点差でも、どれだけ内容が悪くても勝ち切ることに意味があると思うので、勝つためにやるところですね」
Q.ご自身は、ここ最近はいろいろなシチュエーションでの投入が続いています。
「出場時間が限られていますし、もちろんサッカー選手である以上、最初から出たい気持ちはあります。ただ、その気持ちは捨てないですけど、試合に出られない選手もいる中で、試合に出られていることに感謝しながら、与えられた時間で与えられた役割をやるだけなので、途中出場が続いていることにネガティブな感情はないですね」
Q.今節からのホーム3連戦がカギを握ると思います。
「ここ7試合勝ちがない中で、1つ勝てれば流れは変わると思いますし、それが八戸戦であればなおさらです。首位のチームに勝つことで自分たちもファン・サポーターの方たちも一体感がもっと生まれると思います。それほど重要な試合だと思いますし、それは全員が分かっていると思います。勝ちます」
MF 37 瀬畠 義成選手
Q.前節・FC岐阜戦を振り返って。
「点を取れた形は良かったと思いますけど、あのような時間帯を長くやるためにはどうするのかが大事ですし、岐阜さんも前半はあまりうまくいっていなかった中で、前半の最後の失点はいらなかったと思います。1-1になってしまった以上はあそこからまた2点目、3点目を取らないといけなかったですけど、得点の匂いがあまりしなかったというところでは何かが足りなかったし、そこを追求していかないと毎回同じようになってしまいます。先制点を取っても失点をしてしまって、自分たちからゲームを壊してしまったり、前後半の終わり際で失点してしまったりと、なかなか課題が解決されていないです。(岐阜戦は)なんとかそこをしのげればという空気感はありましたけど、そこで失点してしまったことは非常にもったいないですし、反省しないといけないところだと思います」
Q.今節は首位のヴァンラーレ八戸との対戦です。
「八戸さんは前半戦(第17節/0●2)ですごく良いチームだと感じた相手です。走って戦って、チームのためにハードワークしてというところは、すごく良いチームだなと思いました。あの試合は僕の中でターニングポイントの1つだと思っています。その相手にどれだけできるか。一方で、その経験値だけを言っていてもしょうがないので、その相手にどうやったら勝てるのか、勝点を積めるのか。そこは常に考えないといけないと思います。また、ここ最近すごく考えるのは、相手の立場に立ったときにどうなのかなと。僕が相手なら今の群馬とはやりたくないと思います。これだけ勝てていないチームには勝たないといけないというプレッシャーが絶対にあると思うので、そこをうまく利用できれば、とも思っています。逆の見方をすれば、僕らのほうがメンタル的に良い状況なのかなと思っているので、八戸戦はすごく楽しみです。自動昇格争いをしているチームは下のチームから取りこぼしたくないという思いはあるので、プレッシャーと僕らがどれだけできるかの両輪をマッチさせられればと思っています」
Q.ここからのホーム3連戦がカギですね。
「勝点をどこでちゃんと拾わないといけないか、そしてほかのチームがどういう状況なのかをシビアに見ていかないといけないです。(現在最下位の)アスルクラロ沼津との(第36節の)直接対決までに勝点をいくつ積めているかはすごく大事です。一番あってはいけないのは、それまでにひっくり返されている、離されているという状況です。昨季は早い段階でそうなってしまい、残留レースから脱落してしまいました。そうならないようにしないといけないし、良い意味でそこまでに脱出できるように、現実的に勝点を積み上げていけるようにしないといけないと思います」
FW 38 小西 宏登選手
Q.ここ最近は、プレーに思い切りが欠けてしまっているように映ります。
「正直に言えば、ケガをする前のキレがなかなか戻っていない部分はあります。それは周りから見ても思うと思いますし、自分の中でも試行錯誤しながらやっている状態です。『ケガする前よりも良い状態を作る』と思いながらも、うまくいってはいない中でも、本当にそこを修正しないとチームに勝利をもたらすことができないと思うので、壁ではないですけど、今はぶち当たっているところかなと思います」
Q.その原因、理由はどう考えていますか。
「今は途中出場が多いので、結果にフォーカスを置いているぶん、力みがあったり、時間も限られているので、自分のリズムでないときに仕掛けてしまったりするところが多いです。もっと相手を見て冷静になって仕掛けられていたところが、今のチーム状況や自分の置かれている立場もあり、なかなか良いシーンを作れていません。自分の中では早くスタメンに戻って、チームを勝たせるゴールやアシストを量産したいです」
Q.先発と途中出場の違いの難しさを感じているところですね。
「自分に求められているのはゴールやアシストなど、攻撃で脅威を与えるところで、それを途中出場でも見せたいと思っていますけど、今は限られた回数でなかなかリズムを作れていない感じです」
Q.今節は首位・ヴァンラーレ八戸とのゲームです。
「前半戦で対戦したとき(第17節/0●2)から球際や対人の強さはJ3リーグでも群を抜いているチームだと思います。まずはそこの部分で負けないことを意識していますし、その中で自分たちの技術を見せられたら必ず勝てると思います」
Q.相手が強く来るぶん、個ではがせればチャンスは広がると思います。
「対人の強さは自分の特長でもあると思っているので、1対1ではがして、ゴールに向かう姿勢を見せていけたらと思っています」