DF4
船橋 勇真Yuma FUNABASHI
ザスパ群馬
群馬
沖縄県総合運動公園陸上競技場
1前半 2
1後半 1
試合終了
FC琉球
琉球
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
20 | シュート | 14 | ||||
7 | CK | 4 | ||||
GK | ||||||
14 | FK | 10 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 36 安達秀都
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 37 瀬畠義成
MF 7 西村恭史
MF 27 藤村怜
FW 20 下川太陽
FW 10 髙澤優也
FW 4 船橋勇真
GK 21 キムジェヒ
DF 14 菊地健太
DF 30 小柳達司
MF 8 山内陸
MF 35 玉城大志
MF 49 小竹知恩
FW 9 青木翔大
FW 32 河田篤秀
FW 38 小西宏登
沖田優
GK 16 佐藤久弥
DF 15 荒木遼太
DF 3 菊地脩太
DF 14 鈴木順也
DF 28 津覇実樹
MF 11 石浦大雅
MF 18 平松昇
MF 55 幸喜祐心
MF 20 永井颯太
MF 10 富所悠
FW 89 高木大輔
GK 50 川島康暉
DF 22 大和優槻
DF 37 後藤田亘輝
MF 7 茂木駿佑
MF 8 岩渕良太
MF 13 岩本翔
FW 9 浅川隼人
FW 23 曽田一騎
FW 39 庵原篤人
平川忠亮
「群馬からFC琉球のホームスタジアムまで来ていただき、こちらのファン・サポーターの数が多いのではないかと感じ取れるほどすごい声援をしてもらったのに、またしても勝ちを届けられませんでした。悔しいとか、申し訳ないとか、そういう言葉では言い表せないようなつらい思いがすべてです。こういう状況下で選手たちもそれに応えるべく、前節の前半に今季で一番悪い内容を出してしまったことで、だいぶ奮起して1週間でかなり盛り返してきていました。今日も結果こそ出せなかったですけど、示したこと、変えないといけないことを出してくれた側面はあったと思います。シュート数もボール支配率もCKの数も上回っているような全体像には見えました。
ただ、結果として勝てていません。負けてしまったことに対して、次に向けてもっとパワーアップして、意志統一して、もっと成長するんだと強い気持ちを持って。自分たちはこの位置から下がるとか、そういう気持ちは一切持っていません。この先も勝って、次も勝って、3連敗したということは逆に3連勝もできるんだと。勝って、勝って、勝って、2、3試合後には見える景色を変えるぞと、選手たちとしっかり確認してきました。沖縄まで来てくれたファン・サポーターの皆さんとDAZNで観ているファン・サポーターの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、次の試合でもっともっと変わって勝利をお見せできるように、今からできることをしっかりと準備して、プレーと結果で出せるようにしていきたいと思います」
Q.先発を前節から5人を入れ替えた意図と、先発した髙澤優也選手と下川太陽選手のパフォーマンスについてはどう感じていますか。
「彼ら二人だけでなくて、前節に途中出場して、そこから今日は交代するまで一瞬たりとも緩むことなく、甘さ、緩さを出さずに、前節の後半にできたことの継続性としてのパフォーマンスをしっかりと出してくれた選手は多かったと思っています。メンバーの決断や交代の決断で後悔していることは何もなく、選手たちは自分の要求したタスクをしっかりとやってくれたと思います」
Q.同じく先発した船橋勇真選手の評価はいかがでしょうか。
「先ほど言った内容に、一人加わるだけで同じですね。ケガ明けからコンディションが上がってきて、ようやくスタートからプレーできるコンディションになりました。その状況と、前節の後半に出たときに彼のプレーとメンタルがチームに大きなものをもたらしていて、先発で起用しようと思わせてくれました。これまでも結果を出し続けてくれていたので、今日は先発で起用しました」
Q.FC琉球の攻撃に対して、苦戦したところを教えてください。
「琉球さんもしっかりとボールをつなげられるチームでテクニカルな選手が多いので、自分たちのボールを奪おうという意思の逆を取るようなワンツーだとか、背中を取られるプレーが非常に上手な形で打開された面は要所、要所にあったので、そこはハーフタイムに声をかけて修正したつもりでしたけど、結果的には3点目を取られてしまったので、修正し切れなかったと思っています。非常にいい攻撃だと思っています」
DF4
船橋 勇真Yuma FUNABASHI
「久しぶりのスタメンで気合いは入りましたけど、空回りもしないようにと、うまくゲームに入れたと思います。前半にいい形で点を取れた中での2失点は自分たちの課題ですね。ただ、あそこで“ダメか”という雰囲気はなく、もう1回やり直せる、問題ないという言葉が聞こえたので、そこは自分たちの中での成長だと思います」
Q.左ワイドでの出場になりました。
「普段からいろいろなポジションをやらせてもらっているので、常にどこのポジションに入っても遜色なくできることは自分の強みだと思っています。そこで監督に求められていることは縦への推進力や積極的に前に出て行くこと。そこは自分でも持ち味だと思っているので積極的に出していこうと思っています」
Q.前半からチャンスに絡むシーンもあったと思います。
「中盤の選手にボール扱いがうまい選手が多いですが、僕は僕なりに体の使い方やボールの置きどころで相手から触られない位置に置いて、いかに味方を生かすか、味方に自分の良さを引き出してくれるかだと思っています。あの(前半のチャンス)シーンは、自分がつぶれることをヤス(西村恭史)が分かってくれていたので、味方との共通認識を出せてすごくいい形を出せたと思います」
Q.下川太陽選手との関係性について、どんな感触でしょうか。
「お互いに遠く(サイドの位置)で一番(全体が)見えているので、そこをいきなり狙うというよりも中でヤスや(髙澤)優也くんに合わなかったボールに大外で入っていくとか、深い位置に入ったときに大外へのクロスは意識している部分はあります。今日感じたこととしては、中盤の位置でも自分から太陽への対角のボールなど、もう少し広く使えていたらチームとして前進するパターンが増えるのかなと思いました」
Q.後半はクロスバーに当たったシュートもありました。
「背後に抜けていくという形は常に狙っていて、あのシーンは野瀬(翔也)からメッセージ性のあるボールが来たので、自分はゴールに向かうだけでした。トラップはいいところに置けたんですけど、思っていたよりも詰まってしまったので強引にでもシュートを打たないといけなくなり、冷静にゴールに流し込めなかったですね。ただ、ネガティブになり過ぎず、カワくん(河田篤秀)が『勇真じゃなければゴールに届いていなかったかも』とポジティブな声かけをしてくれたので、自分の中でも成長につなげていきたいと思います」
Q.連敗を止めるために大事になることは何でしょうか。
「リーグ戦で負けていい試合はないですし、勝って負けてを繰り返す波よりも、しっかりと今の連敗を止めて、ここから3連勝、4連勝と勢いよく持っていければ、勢いが出てくると思うので、そのきっかけとしてこのアウェイでの連戦で、長距離移動のアウェイゲームに適応できていない部分がチームにあると思うので、ここ2試合で勝点6を失ったことは大きな勉強代として持ち帰って、来週のギラヴァンツ北九州とのアウェイゲームで自分たちの力をすべて発揮できるように、いい1週間を過ごしていきたいと思います」
MF36
安達 秀都Shuto ADACHI
Q.ゴールシーンを振り返ってください。
「チームのコンセプトとして、引いて守るのではなく、前からボールを奪いに行くという意図があったので、僕は相手の後ろ目の選手を捕まえにいって、ユリくん(高橋勇利也)がいいボールを出してくれたので、僕は決めるだけでした。僕らとしては前半を1-2で折り返し、後半に先に点を取れれば勢いに乗って行けると思っていたんですが、サッカーは相手ありきなので、走力など全体的に一歩ずつ足りなかったと思います」
Q.後半はどのように立て直そうと考えていましたか。
「逆転するにはパワーやエネルギーが絶対に必要で、僕は走れるタイプなので、自分のところから運動量を上げてプレーで示していけたらと思っていましたけど、終盤はオープンな展開になりバテるところもあったので、もうちょっとレベルアップしていきたいと思います」
Q.前節・カマタマーレ讃岐戦でもゴールに絡むなど、今日も攻撃面で輝いていたと感じました。
「ユリくんがたくさん点を取っていますが、2列目、3列目から飛び出してくる選手は捕まえづらいだろうなと、僕もそういう位置の選手なので、ユリくんを見習ってペナルティーエリア内に進入できたらゴールやアシストは増えてくると思っているので、そこは意識しています」
Q.まだアウェイゲームが続きます。
「連敗していますけど、1勝すれば状況は変わると思うので、自分にベクトルを向けて、目の前の試合に集中してやっていきたいと思います」
先制点を奪うも逆転負け
痛かった勝ち越しチャンスの逸
アウェイ4連戦の2試合目となる明治安田J3リーグ第26節・FC琉球戦、今季4度目の連敗中であるザスパ群馬は、前節まで3試合連続で同じ11人であったスタメンに変化を加えた。最終ラインに6試合ぶりの先発となる野瀬翔也が入り、中盤には10試合ぶりに先発の藤村怜を起用。前線の3枚は総入れ替えとなり、頂点に髙澤優也、右のワイドに下川太陽、左のワイドに船橋勇真が並んだ。
前節の反省を生かすかのように、この日のゲームの入りは改善されていた。一人ひとりが適切なポジションを取りながらボールを動かして前進すると、3分には早速、シュートシーンを作り出す。GK近藤壱成の縦パスをきっかけに中央を崩し、左に展開。船橋がカットインして右足を振り抜いた。さらにこのセカンドボールを素早く回収し、今度は右サイドの下川まで運び、フィニッシュで終わるシーンを作った。
そのまま押し気味にゲームを進めたザスパは、20分に先制する。大畑隆也の対角のフィードを下川が受けると、得意の左足に持ち替えてクロスを入れる。相手DFが触り少し軌道が変わったボールを髙澤がうまく合わせ、左足でゴールに流し込んだ。
ここから畳みかけたかったザスパだが、何度かあった追加点のチャンスを逃してしまうと、少しずつゲームの流れがFC琉球に傾いていく。そして34分にピンチ到来。FC琉球に右サイドを崩され、荒木遼太に強烈なシュートを打たれた。これはGK近藤の好セーブでしのいだが、その直後の36分に今度は琉球に左サイドから攻め込まれ、ゴール前で高橋勇利也がFC琉球の高木大輔を倒してしまう。このプレーがPKの判定となり、38分、キッカーを務めた富所悠にスコアを振り出しにされた。
前半の残り時間も相手ペースでゲームが進んだ。すると前半アディショナルタイムに失点を喫してしまう。FC琉球のパスワークに中央を破られ、再び富所にミドルシュートを突き刺された。
後半開始から猛攻に出たザスパは、左右に広く揺さをぶる攻撃を仕掛け、60分に同点に追い付く。高い位置からの連動したプレスで相手のパスミスを誘発すると、インターセプトしたボールを安達秀都が受け、飛び出してきたGKを交わして左足で流し込んだ。
この勢いのまま逆転を目指すザスパは、64分に小西宏登、71分に河田篤秀と山内陸を投入。積極的な攻撃のカードを切ると、74分には決定機を作る。リスタートから野瀬のロングフィードに反応した船橋が裏を取り、完璧なコントロールから狙いすましたシュートを放つ。しかし、これはバーを直撃し、逆転とはならなかった。
その後は2-2のまま、両チームともに勝ち越しの1点を目指して果敢に攻撃に出る。ザスパは83分に青木翔大、小竹知恩を投入するも、オープンな展開に突入したことでボールの往来も激しくなり、チャンスを作るも決め切れないシーンが続いた。
そんななか、6分間の後半アディショナルタイムに入った直後にスコアが動く。FC琉球の細かなパスワークに対して守備が後手に回ったザスパは、中央を破られ曽田一騎に決勝点を決められた。
先制点を奪いながらも、悔しい逆転負けで今季初の3連敗。順位は16位のままながら、上位との差が広がる悔しい結果となってしまった。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
“ワーストの前半”を経て。
見せたいのは90分間、強い気持ち
前節・カマタマーレ讃岐戦は痛恨の敗戦となった。この試合から始まるアウェイ4連戦を上位争いに食い込んでいくためのポイントと捉えていた中、「今季で一番悪い」(沖田優監督)前半の45分間を過ごしてしまう。5分に先制点を献上すると、ミスや消極的なプレーを連発し、39分には追加点を奪われる。その直後に3枚代えを行う“荒療治”に出たことで後半は立て直し、2点を奪う意地は見せたが、相手にも1点を奪われて2-3でタイムアップ。今季4度目の連敗となってしまった。
この敗戦を受けて、今週のトレーニングで指揮官はメンタル面の重要性を強調した。ハーフタイムに喝を入れ、前半と後半で内容がまるで変化した讃岐戦のパフォーマンスを引き合いに出しながら、強い気持ち、前向きな姿勢でプレーすることの重要性をあらためて説いた。
「讃岐戦の後半の内容だけを見れば、主体的にやりたいことをやれればあのくらいのゲームはできます。それを90分間できるなら、ほとんどのチームには簡単には負けないですし、勝てると思っています。だからこそ、メンタルの調整をうまくやって、自分たちの持っている力を出せるようにできれば、もっと勝利は増えていくと思います」(沖田優監督)
超攻撃的なサッカーを貫き、上を目指していくことにブレはない。それこそが沖田ザスパのアイデンティティーである。順位表を見れば“上”よりも“下”のほうが近い位置にいるが、今季はまだない連勝をここから飾っていければ、上位争いに顔を出していける可能性は十分に残されている。
前節は、前半での途中交代という悔しさを味わった河田篤秀は、自らのパフォーマンスを反省するとともに、残りのシーズンに向けて力強い言葉を並べた。
「交代直後は納得がいかなかったですけど、オキさん(沖田監督)とも話して、今は受け止めています。チームとして、今の順位表を見て焦りがないといけないですし、それがない選手がいるならば、それは問題だと思います。ただ、ここで何かをあきらめる必要はないです。残り10試合からの結果というのはすごく大事で、(シーズンが終わったときに)“あのときはあの順位だったのに”ということは結構あるので、ここからだと思いますし、そこまで悲観することはないと思います」
讃岐戦が行われた香川よりも、さらに遠くの地へ乗り込む今節・FC琉球戦は、今季すでに何度かあったターニングポイントの1つとなるだろう。勝点3を持って帰ってくることだけが求められるビッグゲームである。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・カマタマーレ讃岐戦を経て、今週はどういうスタートを切りましたか。
「讃岐戦はいろいろな理由があったと思いますけど、結果的にはものすごく悪い前半だったと思います。でも、いろいろなものを変えて、メンタル面も変わって、しっかりとやることをやれば後半のようなプレーができると。めちゃくちゃ良い群馬とめちゃくちゃ悪い群馬が共存したゲームだと思っています。(前々節)栃木SC戦後の悔しい気持ちなどから、『この試合の入りは絶対に失敗できない』という気持ちを強く持ち過ぎたことで、逆に硬さを生んでしまったような前半でした。あの時間帯(前半開始早々)での失点ということで、(同じく前半開始早々に失点を喫した)栃木SC戦のことも考え過ぎてメンタル面で落ちてしまって、その回復に時間がかかってしまったと思っています。
でも、後半の内容だけを見れば、主体的にやりたいことをやれればあのくらいのゲームはできるので、それを90分間できるなら、ほとんどのチームには簡単には負けない、勝てると思っています。だからこそ、メンタルの調整をうまくやって、自分たちの持っている力を出せるようにできれば、もっと勝利は増えていくと思います。そこが反省点であり、課題だと思っています。(讃岐戦は)結果的に追いつけなかったですし、勝てなかったですけど、これからも後半のプレーを続けることを目指さないといけないですし、それができれば勝利がついてくると思っています」
Q.オフ明けのトレーニングでは、讃岐戦の敗戦を選手たちが引きずっている様子はなかったと感じました。
「メンタル面を中心に自分たちの統一感あるプレーができれば大丈夫だと思います。(そのために)今日のミーティングでは『(讃岐戦の)前半はなんでできなかったの?』『ここまで勝ちがついてこない理由はなんなの?』という振り返りを含めて、『一人ひとり違うけど、まだまだ甘さや緩さはあるんじゃないのか?』と。それは自分を含めた監督、コーチ・スタッフもそうですし、選手たちもそうです。“継続”だけでなく、もっと大きく変えるべきところを変えることが、1試合ずつ勝っていくため、上に上がっていくために必要だと思います。そこはミーティングで確認しましたし、みんなも同意、理解してくれていると思います」
Q.その「甘さや緩さ」とは、何を指していますか。
「それは一人ひとり違います。この選手は気持ち、この選手は技術、この選手は日々の過ごし方、そして僕には僕でスキや甘さがあるでしょうから、そこは全員がそれぞれ探って変えないといけないです。抽象的な言葉ですけど、『甘さ』と『緩さ』という2つの言葉で一人ひとり内容が違うので、それぞれが自分の甘さや緩さに気がついて、向き合って変えていかないといけないと思います。そこがプラスされれば、今持っている力でも十分に勝ち続けることはできると思います」
Q.簡単なことではないですが、突き詰めるべきところですね。
「勝っていないということは足りていないということです。もちろん、内容が良いなら勝たないといけないですし、内容が悪くても勝たないといけないですけど、そのためには今取り組んでいること、進化していることだけでなくて、プラスアルファでスキや甘さの改善も必要です。現状、結果を出せていないわけなので、そうしないと勝ちはついてこないと思います」
Q.上を目指すうえで、まだまだあきらめる差ではありませんが、その一方で、下位との勝点差が詰まってきていることに対してはどう捉えていますか。
「(現在16位ですが)ちょうどこのくらいの順位になってしまっているときの“あるある”で、怖さみたいなものが讃岐戦の失点直後に見られたと思っています。そもそもそういうことが起きてはいけないですけど、下を意識して、下の争い(残留争い)に巻き込まれると考え過ぎると、それがプレー中の怖さにつながってしまうと思います。讃岐戦でも失点直後に『栃木SC戦のことがよぎっているな』『怖さに変わってしまっているな』『急に勇気を持ってプレーしなくなったな』というシーンや雰囲気がありました。だから、今日のミーティングでも順位の話はいっさいしていないですし、これから(残りの13試合で)13勝するつもりでいます。『上に行くことしか考えていないので、そのために一戦一戦やってほしいし、(讃岐戦の)後半の戦いを続けられるならそれはできる』と伝えました。あの内容ができるなら、かみ合った場合はまったく夢物語ではなく、本気で13連勝はあり得ると思っています。その大事なスタートとして(今節)FC琉球戦から始められればと思います」
Q.その琉球戦に向けた思いを聞かせてください。
「今は連敗している状況なので、3日間の準備期間ですけど、今話したことをいかに表現できるかどうかだと思っています。自分たちのことをしっかりと表現できれば、勝つ確率は上がってくると思います」
FW 32 河田 篤秀選手
Q.前節・カマタマーレ讃岐戦をどう受け止めていますか。
「難しいですね。ボールを出してくれれば、自分の動き出しのところでゴールに直結しそうな場面は多々あったので、出してほしくてストレスが溜まって、それで自分のプレーにも精彩を欠いてしまいました。個人的にもチームとしても前半は特に反省が多い試合だったと思っています」
Q.前半はフワッとした感じがありましたか。
「フワッと、というよりも、いつもならしないようなミスが多かったことは事実ですね。それが気持ちの緩さなのか、相手に(対して戦い方が)うまくハマらなかったのか、そこは分からないですけど、前半は良いプレーではなかったと思います」
Q.前半のうちに交代となったことについてはどう感じていますか。
「今は受け止めています。交代したときはちょっと納得がいかなくて、オキさん(沖田優監督)に自分の意見を言いました。けれど、オキさんとしては、そこよりもうまくいっていないときの姿勢が良くなかったと。プレーだけでなく、全体のことを考えて代えたと伝えられたので、今は自分の反省するべきところだけを考えています。もちろん、今でも『代えてほしくなかった』という思いはありますけど、代えられた理由の一因が自分にあることも事実なので、切り替えはできています」
Q.今節・FC琉球戦に向けて、どう切り替えていくことが大事でしょうか。
「良くなかったあとは頑張るしかないので、そこまで難しくないと思います。やるだけ、頑張るだけなので。そんなに難しくないと思います」
Q.上位との勝点差が少しずつ開いてしまっている中で、どういったことが大事になるでしょうか。
「長いことやってきて、この状況から優勝するチームはあまり見たことはないですけど、(シーズンが終わったときに)“あのときはあの順位だったのに”ということは結構あるので。残り10試合を切ってからの結果がすごく大事というか、そこまで悲観することはないと思います。でも、今の順位表を見て焦りはないといけないですし、それがない選手がいるなら問題だと思います。ただ、何かをあきらめる必要はないです。もちろん、良くない試合、良くないプレーがあったときに『これでは上には行けないよ』という言葉はあっていいと思いますけど、順位表を見てあきらめるのは違うと思います」
DF 4 船橋 勇真選手
Q.前節・カマタマーレ讃岐戦で久しぶりにピッチに立ちました。
「ケガなく、ある程度自分のプレーができたことにホッとしている部分と、まだまだ足りない、戻り切れていない部分もあったので、そこは課題として持ち帰って、練習からやっていきたいと思います」
Q.試合全体を振り返ると、どうですか。
「ああいう試合展開はリーグ戦を通じて起こり得ることだと思いますし、この先もあるかもしれないです。過去に経験した選手もいると思うので、監督が言うようにここをどう乗り越えて、同じ過ちをしないことが全員の課題だと思います。ベンチから見ているときは、後ろ向きになった瞬間、自分たちのスタイル的に相手に勢いを与えてしまうことが多いので、そこは課題だと思います。
監督が言うように(自分たちのやるべきことを)選手全員が信じてやり切ることが大事だと思いますし、そこは自分がピッチに入ったときに示していかないといけないと思っています。つなぎながら前に行くスタイル、守備に切り替わった瞬間の球際や切り替えなどはチームとして上げていかないといけないので、(讃岐戦での出場は)短い時間でしたけど、そこは自分が先頭に立ってやっていければもっともっと良くなると思います」
Q.内容と結果のギャップについてはどう感じていますか。
「理想的な成長曲線と現実の成長曲線にギャップが出るという経験は、これまでJ3で長くプレーしている中ですごく多かったです。監督の求めるサッカーやチームとしてやろうとすることに全員が同じベクトルを向けていないと、どんなに信じ切ってやっていても、誰かがそっぽを向いた瞬間に崩れてしまうということは経験してきているので、間違っていないから全員が同じ方向を向いて信じてやっていかないといけないと感じています。自分より(年齢が)上の選手もいて、(彼らの)経験値は高いと思いますけど、自分は自分で苦しい経験をしてきた部分はあるので、そこはもっともっと自分が発信して、チームに還元できればいいと思っています」
Q.今大事なことはまさにそこですか。
「そうですね。それにプラスアルファで、理想を追いかけるとどうしても先を見てしまうし、先のことを考えると目の前のことに集中できないこともありますけど、結果は最後についてくることに変わりはないので、目の前の一戦一戦が大事になってきます。結果が出ないと自分たちの方向性に首をかしげることも多くなってしまうと思いますが、自分はそこで“間違っていなかった”という経験もしているので、信じてやっていきたいと思います」
Q.今節・FC琉球戦に向けて。
「(讃岐戦のような)後味の悪い試合、難しいゲームのあとはみんないろいろと考えて、試行錯誤すると思いますけど、そこがチームの成長にもつながると思いますし、考え過ぎずに自分たちがやってきたことは間違っていなかったという成功体験がチームに良い影響をもたらすと思います。そういう部分は、自分が出たらチャレンジしていこうと思っています。成功体験がない中での強気なチャレンジはしづらいところがあると思いますけど、そこは自分が先陣を切ってやっていければ、周りも『やっていいんだ』という勢いになると思うので、全力でやっていきたいと思います」
DF 43 野瀬 翔也選手
Q.前節・カマタマーレ讃岐戦は前半のうちに途中出場となりました。
「なかなかない状況での出場になりましたけど、0-2というスコアだったので、とにかく流れを変える役割で入りました。勝つことはできなかったですけど、少しは流れを変えられたと思うので、そこは良かったと思います」
Q.後半はどんな変化があったのでしょうか。
「特に何かを変えるということよりも、メンタリティの部分ですね。前半は緩さが多くあったので、メンタルの持っていき方の指示があり、後半の展開になりました。“ちゃんとやれば、あれくらいできるよね”ということです」
Q.今節・FC琉球戦にその流れをつなげていきたいですね。
「二度と讃岐戦の前半のような展開にしてはいけないと思いますし、沖田さんも言っていたように、積み上げてきたことを出せれば勝てると。それは選手たちも思っているので、しっかりと積み上げてきたものを出せるように準備していきたいと思います」
Q.前々節・栃木SC戦も、讃岐戦もそうだったように、先制点を与えてしまうという課題が今季つきまとっていると思います。
「失点自体良くないことですけど、失点後のゲーム運びが課題だと思います。強いチームは逆転したり、最低でも引き分けまで持っていくことができます。それを勝負強さという言葉にしたら簡単ですけど、最後の攻撃の迫力や人数、セカンドボールの回収など、要素はたくさんあると思うので、一つひとつを突き詰めてやっていかないといけないです。
Q.中断期間中に取り組んできた守備面の手ごたえについてはいかがですか。
「中断明けは、自分はそこまでゲームに関われていないですけど、外から見ていても、簡単に崩されて失点するようなシーンはそこまでないですし、ある程度改善できていると思います。けれど、無失点の試合は少ないので、そこは自分を含めて守備陣がもっとやっていかないといけないと思います」
Q.琉球戦に向けて、意気込みを聞かせてください。
「勝利以外にはないと思うので、ピッチに立てるならそこに向けてやりたいと思います」