DF30
小柳 達司Tatsushi KOYANAGI
ザスパ群馬
群馬
サンプロ アルウィン
2前半 0
1後半 1
試合終了
松本山雅FC
松本
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
16 | シュート | 7 | ||||
13 | CK | 4 | ||||
GK | ||||||
12 | FK | 18 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 36 安達秀都
DF 30 小柳達司
DF 43 野瀬翔也
DF 22 高橋勇利也
MF 37 瀬畠義成
MF 7 西村恭史
MF 33 櫻井文陽
FW 20 下川太陽
FW 10 髙澤優也
FW 17 山中惇希
GK 21 キムジェヒ
DF 3 大畑隆也
DF 14 菊地健太
MF 8 山内陸
MF 19 モハマドファルザン佐名
FW 9 青木翔大
FW 11 加々美登生
FW 18 田中翔太
FW 32 河田篤秀
沖田優
GK 1 大内一生
DF 40 樋口大輝
DF 44 野々村鷹人
DF 19 杉田隼
DF 17 山本龍平
MF 18 大橋尚志
MF 36 松村厳
MF 41 村越凱光
MF 46 安永玲央
MF 10 菊井悠介
FW 42 田中想来
GK 35 神田渉馬
DF 4 高橋祥平
DF 16 宮部大己
DF 7 馬渡和彰
DF 24 小川大貴
MF 34 稲福卓
MF 30 國分龍司
MF 20 前田陸王
FW 11 浅川隼人
早川知伸
「松本まで400人を超えるサポーターの方々が(来てくれて)温かい応援をしてくれましたし、アカデミー(U-9)の子どもたちも応援に来てくれた中で、2点にとどまらず、しっかりと3点目を取ることができて勝利を見せられたこと。この(直近)2試合は得点がなかったのでチーム全体で攻撃の再確認をしてきて、それを見せることができ、勝利を届けてくれた選手たちに賛辞を送りたいと思います」
Q.前半の2得点を振り返ってください。
「ゴールに向かう姿勢や攻撃をやり切って相手に怖さを与え続けることを、ゲームの入りからよく表現してくれたと思っています。相手も最初は自分たちのGKまでプレッシャーを掛けてボールを奪いたい意思を見せてきましたけど、それをことごとくはがしてくれたので、段々と相手がハイプレッシャー、マンツーマンのような守備をできなくなっていったと思います。そういう怖さを与えたのも選手たちだと思うので、恐怖心をまったく見せずにゴールまで向かう姿勢が非常に良かったと思います。これができれば、自分たちは複数得点ができると示してくれた前半だったと思います」
Q.ハーフタイムにはどのような指示を与えたのでしょうか。
「相手に退場者が出たので、相手が[5-3-1]でそのまま続けてくるのか、システムを変えてくるのか、最初からではなくても途中で変えてくるだろうとは予測していたので、その両パターンのときにどういうプレッシャーに行くかを確認しました。あとは、リードをしているとか、1人多いとか、自分たちが有利だと思う気持ちはいっさい捨てろということを確認しました」
Q.試合の終わらせ方については、いかがでしょうか。
「相手のほうが疲弊感は強かったと思うので、もっともっと欲を言えば、攻守ともにさらに相手の心を折るようなプレーをして4点目を取りたかったです。そういうチャンスはあったので、そこは次の課題だという話をしてきました。勝っても課題はある。失点もなしで終わるべきでしたし、そこの確認は選手たちとやってきました」
Q.Jリーグデビューとなった櫻井文陽選手について評価をお願いします。
「初スタメンで、これだけのお客さんが入っているスタジアムで、あれだけ冷静に淡々と攻撃の良さを出せていたと思います。攻撃だけでなく守備でも、体はそんなに大きくないのですが、存在感のあるプレーをデビュー戦で出せていました。まだ大学生だと考えると、非常に高い評価というか、すごくよくやってくれたと思います。将来が楽しみです」
Q.次節・AC長野パルセイロ戦に向けて。
「続けて勝つことが大事なので連勝できるように、明日の練習試合から良い準備をして、チーム全員で次の勝利に向けて良い準備をして、向上していきたいと思います」
DF30
小柳 達司Tatsushi KOYANAGI
「ゴールは自分にとっておまけみたいな……。良いボールが来ましたし、相手に当たって自分の頭に当たったというラッキーな部分もありましたけど、コーチングスタッフも一生懸命に準備してくれたセットプレーなので、みんなで取ったゴールだと思います」
Q.ゲーム運びについて。
「試合開始から自分たちから主導権を握ってボールを動かしていく中で、足元も背後も脅かしていたと思うので、あの展開で(前節・)金沢戦は点を取れなかったですけど、(今節では)1点取れたことも良かったですし、(相手が)退場したタイミングでセットプレーから(追加)点を取れたことも良かったです。3点目も良い崩しで、後半の立ち上がりに取れたことも良かったんですけど、4点目、5点目を自分たちは取りたかったですし、後半は1-1なので、そこは修正する部分です。課題を見つけて、また来週(次節・AC長野パルセイロ戦)につなげていきたいと思います」
Q.課題となっている試合の終わらせ方について。
「チームとしても向き合っていますけど、なかなか改善されない中で、今日はみんな戦っていましたし、これを毎試合やらないといけないですね。要因はコンディションや戦い方などいろいろあると思いますけど、それらを全部ひっくるめてサッカーなので。そういうところは、(シーズン)前半戦で高い授業料をいっぱい払ったと思うので、後半戦では回収していきたいと思います」
Q.次節に向けて。
「同じ相手に2回負けてはいけないですし、借りを返さないといけない相手です(第3節で2-3の敗戦)。ここから昇格するんだ、ということをみんなで再確認してホームで勝ちたいと思います」
MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA
「チームとしては連敗していて、点も取れていなかったですけど、今週の練習は攻撃のところですごく良い練習ができていたので取れるんじゃないかなと思っていました。また、個人としては昨季、長野でダービーとして(今節の会場であるサンプロ アルウィンに)来ていましたし、すごく思い入れのある相手だったので、自分で決められればいいかなと思っていました。(自身の得点シーンは)良いクロスが来たので決められて、結果的に勝てたので良かったですし、松本山雅相手に決められて良かったです」
Q.ご自身の得点シーンを振り返ってください。
「なかなか最近は相手のプレッシャーに苦しんだり、ゴール前に行けたりするシーンが少なかったですけど、今日は背後やクロスに入っていくことを特に意識していたので、良いボールを自分は決めるだけでした。久々に点を取れて良かったです」
Q.2点目はセットプレーから小柳達司選手の得点をお膳立てしました。
「蹴ったことなかったんですけど、最近、蹴り出して。まだまだですけど、自分の武器が増えれば、それがチームの武器にもなると思っています」
Q.PKを与えてしまったことはもったいなかったと思います。
「カウンターの部分では、GKの前に立ってカウンターにさせないようにするチームのルールがあるんですけど、自、分の対応のところで、そこができていなくて。相手が切り返すと分かっていたんですけど止まれなくて、(足が)当たってしまったのですごく反省しています」
Q.次節の古巣・AC長野パルセイロ戦に向けて意気込みを聞かせてください。
「シーズン序盤戦では負けていまったんですけど(第3節/2●3)、次はまったく負ける気がしないです。知っている選手も多いですし、実は結構試合を見ているんです。長野も勝ったり負けたりですが、自分たちは勝って良い流れのまま次節に入れると思うので、ホームで自分がゴールを決めて勝ちたいですね」
MF33
櫻井 文陽Ayahi SAKURAI
「緊張していたんですけど、先輩たちがことあるごとに声をかけてくれて、うまく試合に入ることができて、伸び伸びとプレーさせてもらいました。大学だと、ここまでお客さんは入らないですし、声が通らないくらいだったので緊張はしましたけど、試合に入ってしまえば何とかプレーすることができました」
Q.どんなことを意識してプレーしましたか。
「チームに合流して2週目で、まだ何が正しいのか、確信を持てていなかったので、先輩たちがすごく声をかけてくれて、自分はやりたいようにやらせてもらいました」
Q.チームのやり方は浸透してきていますか。
「オキさん(沖田優監督)やオカさん(岡山一成ヘッドコーチ)が個別に指導してくれたので、自分のやるべきことは落とし込めたかなと思います。(松本が)ライン間で浮くことはスカウティングで感じてましたし、そこを取ってほしいと言われていました。自分自身も、そこを取ってターンすることが得意なので、スムーズにできたと思います。(高橋)勇利也くんと入れ替わることで相手も捕まえにくいかなと思いましたし、そこはうまくできたと思います」
Q.Jリーグデビュー戦で2点に絡みましたが、自己採点はいかがですか。
「(足が)つることは普段はあまりないのですが、緊張していたのか結構早い段階でつってしまったので、まだまだですね。でも、2点に絡めたことはすごく自信になるので、そこは継続していきたいと思います」
開始から果敢にゴールへ。
3発快勝で締めた前半戦
アウェイでの松本山雅FC戦に挑むザスパ群馬は、スタメンに変化を加えてきた。前節・ツエーゲン金沢戦から4人を変更し、安達秀都、髙澤優也、下川太陽に加え、阪南大に所属するJFA・Jリーグ特別指定選手の櫻井文陽が先発に抜擢され、Jリーグデビューを果たした。
イエローのユニフォームを身にまとった群馬の選手たちが、キックオフからアグレッシブな姿勢を見せる。最前線に入る髙澤がうまくボールを引き出しながら、左サイドを起点にゴールに迫っていく。シュートまではつながらなかったが、山中惇希や高橋勇利也が深い位置まで入り込み、クロスを上げるシーンを作った。5分には決定機。右サイドで仕掛けた下川のクロスを、ゴール前に入った山中が右足でボレー。しかし、これは枠を捉えられなかった。
その後も櫻井のスルーパスから西村恭史がシュートまで持ち込んだり、CKから小柳達司がヘディングシュートを打ったりと攻撃の時間を長くしていき、18分に鮮やかな形から先制点を奪う。ピッチ中央で瀬畠義成から縦パスを引き出した櫻井が高橋につなぎ、左サイドへ展開。左サイドを抜け出した山中がクロスを上げると、大外で西村が高い打点のヘディングシュートを叩き込んだ。
群馬は2点目こそ奪えないでいたが、主導権は渡すことなくゲームを進めていく。自分たちでボールを動かしながら、ピッチを広く使い、松本を押し込んでいった。そして、43分には前線からプレスを掛けて相手と入れ替わった髙澤が相手選手の退場を誘発。さらにそのFKから小柳が頭で決めて、貴重な追加点を奪った。
2点のリードがエネルギーとなった後半も立ち上がりから群馬が襲いかかり、早速50分にはゲームの流れを大きく引き寄せる3点目を挙げる。髙澤が中盤に下りて引き出したスペースに走り込んだのは高橋。ぽっかりと空いた中央に飛び出し、最後はGKの動きを冷静に見極めて右足でゴールに流し込んだ。
リードを3点に広げても攻撃の手は緩めたくなかったが、カウンターからピンチを招いてしまう。松本の菊井悠介に長い距離をドリブルで運ばれ、ペナルティーエリア内で受けた村越凱光を倒してしまう。61分、これで与えたPKを田中想来に決められ、1人少ない相手に1点を返されてしまった。
それでも、その後のゲーム運びは落ち着いて進め、相手に主導権を握られる時間帯でも落ち着いて対応していく。カウンターからゲームを終わらせる4点目こそ奪えなかったが、マイボールになればしっかりと自分たちでボールを動かしながら時間を進めていき、2点のリードをきっちりと保ったままタイムアップ。4試合ぶりの勝利をつかみ、リーグ前半戦を終えた。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
この道を、突き進め。
その先に逆襲の後半戦がある
リーグ後半戦での反撃につなげるために、前半戦最後となる今節・松本山雅FC戦は、何がなんでも勝点3が欲しいゲームとなる。完全アウェイの雰囲気が待ち受けているだろうが、今季初の3連敗は厳禁。難攻不落の“アルウィン”で、4試合ぶりの勝点3をつかみ取りたい。
ホームで戦った前節・ツエーゲン金沢戦は悔いの残る敗戦となった。前半は今季積み上げてきたことを存分に発揮し、決定的なチャンスを数多く創出。どれか1本でもシュートがゴールネットを揺らしていれば、大量得点も期待できるほどの好内容だった。しかし、相手GKのファインセーブなどもあってことごとく阻まれ、後半に形勢をひっくり返されると、アディショナルタイムに失点。これが決勝点となり、勝点の獲得を逃した。
J3優勝・J2昇格という目標から考えれば、勝点19で15位という成績は受け入れがたい現実だ。開幕当初と比べて内容は上向きだが、勝点につながっていない。その現実と向き合い、課題をあぶり出し、内容と結果をリンクさせていくこと。それが順位を上げていくために欠かせない作業となる。ただ、同時にこの半年間でつかんだ手ごたえも確かにある。
「前半戦を通して、今まで自分たちがやったことのなかったサッカーを貫き通せたことは非常に大事だと思っています。それで試合ごとに成長する部分もあれば、試合ごとに課題も見つかりました。そこのバランスは難しいですけど、今までブレないで戦ってきたことは本当に自信を持っていいと思います。それでも、さらに成長していかないと昇格や上は見えてこないと思うので、後半戦はさらに磨きをかけるだけだと思っています」(高橋勇利也)
沖田優監督を先頭に、選手たちはいまのスタイルを突き詰め、勝利を目指していくことに腹を括っており、チームにブレはない。先週、北海道コンサドーレ札幌からの育成型期限付き移籍加入が発表され、金沢戦を現地で観戦した中島大嘉は良い意味での驚きを口にして、“超攻撃的サッカー”を掲げるチームのストライカーとしてプレーできることに胸を躍らせた。
「金沢戦が初めてしっかりとフルで見た試合でしたけど、すごく良いサッカーをしているし、正直、驚きました。あとはゴール前のスコアだけがついてくれば、本当に昇格争い、優勝争いをするチームだと思います。チャンスの数はすごく多いし、クロスの精度もすごく高いので、自分が点を取って勝てれば、一気にチーム状況も変わっていくと思います」
その金沢戦でひと足先に群馬デビューを果たしたモハマド・ファルザン佐名も含め、巻き返しに向けたピースはそろい始め、融合も進んでいる。
アウェイの地でも攻撃的なマインドを前面に押し出し、勝点3を持って勝ってくることが、後半戦での逆襲の合図となる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・ツエーゲン金沢戦をどう振り返り、今週をスタートさせましたか。
「前半は良くて後半はトータルとして良くなかったですけど、ポジティブな面で言えば、攻撃では良い形が増えたり、守備ではこの何試合かちょっと課題になっていたところを修正して表現できていたりと、全部が悪かったわけではありません。ただ、最後に何かあったときに、後半アディショナルタイムの、あの1点で負けてしまうのではなく、あの時間帯までにはすでに2点、3点を取っていて、ああいう失点があっても2-1、もしくは3-1で勝って終わるというようにならないといけません。それを目指し続けて、前半も後半も良い内容というゲームにするためには、いま一度、90分間トータルでの攻撃力にフォーカスして、また積み上げていこうと選手たちともミーティングで確認しました」
Q.選手たちからも「前半にやれていることを後半も続けられるようにしないといけない」という言葉が多く聞かれますが、後半の戦い方はどう映っていますか。
「以前は逆のパターンもありましたけど、最近は前半が良かったけど後半は続かない試合があり、金沢戦も『後半はこういうふうにしよう』と話していましたが、そのパターンを出す、もしくは成功させるところまではいけなかったので、この先はできるようにしていかないといけません。バリエーションや複雑性をもっと増やしていかないといけないですし、その進化の余地はまだまだあるので、それをできるようにしていきたいと思っています」
Q.中島大嘉選手、モハマド・ファルザン佐名選手といった新加入選手に期待することはなんでしょうか。
「2人とも特徴がしっかりしていて個性のある選手です。ウチのチームでいう前の3枚は、プレースタイル的に特殊性がありますけど、新加入の2人にも特徴があると思うので、しっかりとフィットすると思っています。これまで長く一緒にやってきた選手たちは、順応・進化の力があると思いますが、人が増えた中で新たな競争も生まれますし、みんなで切磋琢磨しながらチームの総合力向上に間違いなくつながると思っています」
Q.北海道コンサドーレ札幌時代からの付き合いである中島選手のことはよく知っていると思います。
「一番はゴールを期待しています。足も速いですが、ペナルティーエリア内でこそ、彼の強みが一番出る場所だと思っていますので、まさにペナルティーエリア内でのフィニッシュのところを期待しています」
Q.中島選手からは、「オキさん(沖田監督)からは加入する前にいろいろと説明をしてもらった」と聞きました。
「群馬のサッカーと札幌のサッカーは違いますし、札幌時代、彼とは日々、細部の細部、ストライカーとして点を取ることについては、そのときの監督のフィルターを通してアプローチしてきましたけど、『チーム全体としてこういうサッカーをやるんだ』という立場で彼と一緒にやるのは初めてです。それでも、いまのスタイルは大嘉にマッチしていると思っていますし、それは昔から思っていました。加入が決まりそうな手前のタイミングで『こういうサッカーをしているから、マッチする姿がイメージできるだろ』とは伝えました。詳細を詰めているのはこっちに来てからですし、今週末から良い競争に加わってくれたらと思います。早速、練習試合では良いプレーを見せてくれましたし、彼の良さや特徴はみんなに知ってもらえたと思っています」
Q.今節・松本山雅FC戦が前半戦のラストゲームとなります。
「いま一度、自分たちの攻撃力の向上と確認をして、それをもっと長い時間で表現していきたいですね。もちろん、いままでの守備の修正もそうですけど、夏になってより暑くなってきたときに自分たちの良さがもっと出るようにしていきたいです。現状、自分たちの確固たるサッカーをみんなが認識できているので、引き分けを勝ちにしていくとか、金沢戦のような試合で最後に自分たちが勝てるようにやっていきたいです。そうやって結果が出れば自信が増していくサイクルに入れると思いますし、2連敗のときこそ、自分たちのやり方を続けて勝ったほうがより強くなれると思うので、松本戦はアウェイですけど、内容も伴って勝ちたいと思っています」
DF 22 高橋 勇利也選手
Q.前節・ツエーゲン金沢戦を振り返って。
「前半と後半で戦い方が違ってしまって、前半からキレのある攻撃を重ねていくことが自分たちのサッカーなので、決め切ることが大事だと思います。ああいう形を90分継続していくことで相手にもっと圧力を掛けられるし、点をもっと重ねられたと思っています。それを後半はできなかったので、最後に失点してしまいました。負けるようなゲームでは全然なかったのに、もったいない落とし方をしてしまった印象です」
Q.前半と後半で内容が変わってしまう理由についてはどう考えていますか。
「プレーしている側からすると、前半と後半で何かを変えたとか、変えようとかはないです。ただ、相手が前半にうまくいかないと修正してくる中で、後半も同じことをしてしまうと相手の修正にハマってしまって、攻撃の形が少なくなったり、圧を感じたりしてしまいます。なのでハーフタイムに修正するなど、うまくいったとしても、前半と後半でもう少し変えることが必要です。自分たちで相手の状況を見て判断できたら、後半ももっとギアを上げてできると思っています」
Q.高橋選手自身、インナーラップやポケットを取るプレーが増えてきていると思います。
「チームが自分の良さを生かす戦術を採ってくれていますし、自分はああいうプレーが昔から好きで、後ろからでもポケットやゴールを狙っていくプレーは好きでやっています。そういう生かされ方をしているからこそ、自分のところでアシスト、ゴールという結果を残さないと、チームとして自分を生かしているメリットがなくなってしまいます。生かしてもらえているありがたさを感じていますけど、結果で見せていかないといけない責任も感じているので、もっと自分にこだわってやっていきたいです」
Q.今節・松本山雅FC戦で前半戦は最後になりますが、ここまでをどう振り返りますか。
「自分たちのサッカーができていることには自信を持っていいと思います。なかなかそれが結果に結びつかない試合が多いですけど、前半戦を通して、今まで自分たちがやったことのなかったサッカーを貫き通せたことは非常に大事だと思っています。J3の異なる相手と対戦する中でいろいろな展開になって、試合ごとに成長する部分もあれば、試合ごとに見つかった課題もありました。本来の自分たちの姿を後半戦で取り戻して、さらに成長していかないと昇格や上は見えてこないと思うので、そこのバランスは難しいですけど、今までブレないで戦ってきたことは本当に自信を持っていいと思います。後半戦はさらにそこに磨きをかけるだけだと思っています」
MF 19 モハマド ファルザン佐名選手
Q.ザスパ群馬のスタイルの中で自分の武器をどう生かしていきたいですか。
「サイドでのドリブル突破が求められていますし、自そこは武器なので出していきたいです。サイドから仕掛けてシュートまで持っていく形が一番得意ですけど、群馬では縦に行ってからのクロスも求められるので、両方できるようにしたいと思っています」
Q.前節・ツエーゲン金沢戦では短い時間でしたけど、早速ピッチに立ちました。
「デビュー戦でしたけど、入ってすぐに失点してしまったので、後味は悪かったです。それでも、デビューできたのは良かったです。いまは次の試合に向けて準備しています」
Q.左のウイングのポジションが主戦場になりそうですか。
「今季から(育成型期限付き移籍元の)柏レイソルでもそのポジションをやっていたので、フィットしていると思います。(群馬のウイングは特殊性を求められるポジションなので)攻撃をしたあとに最終ラインまでバァーと戻るなど上下動がキツいなと(笑)。でも、そこは自分の課題でもあったし、鍛えられたら良い選手になれると思うので、トライし続けていきたいです。攻撃ではボールを持ったら、前に何人いようが仕掛けていきたいです」
Q.いまの群馬のプレースタイルはどう映っていますか。
「こういうサッカーはもともと好きだったので、群馬に来ました。ハマったら、どこのチームも止められないと思うので、チームの戦術を早く理解してやっていきたいと思います。後ろのつなぎのところはすごくうまいと思うので、あとは前の質かなと。そこで自分がドリブルで突破してクロスでアシストしたり、自分で決め切ったりできるようになれば、結果も変わってくると思います」
Q.今節・松本山雅FC戦への意気込みを聞かせてください。
「いまの順位は良くないと思いますけど、ここから勝ち続けて、自分もチームの特性に合わせて戦術を理解し、ゴールを決めたり、アシストをしたりして、早くこのチームの役に立ちたいと思っています」
Q.この移籍への思いや覚悟を聞かせてください。
「ここで活躍しないといけないという思いがとにかく強いので、絶対に活躍してやるという思いしかないですね」
FW 48 中島 大嘉選手
Q.この移籍に懸ける思いについて。
「今年で23歳ですけど、サッカー選手としてはもう若くないですし、正直、このままだとあとがない状況だと思っているので、これ以上足踏みしている時間はないと思い、自分のことをよく知ってくれている沖田優監督の下で『自分はこれだけやれるんだぞ』というところを世の中に見せていき、数字で示すために来ました。いまはその思いしかないです」
Q.札幌時代、コーチを務めていた沖田監督とはどんなコミュニケーションをとっていましたか。
「高校時代に練習参加していたときからお世話になっていて、あわせたら丸3年くらいです。札幌時代は、マンツーマンで試合のフィードバックを受けることも多かったので、監督と選手という感覚はまだ慣れないですけど、たぶん誰よりも自分のことを知ってくれているので、不安はまったくないです。むしろ安心感があります」
Q.このスタイルにどうフィットしていきたいですか。
「(前節・)金沢戦が初めてフルで見た試合でしたけど、すごく良いサッカーをしているし、正直、驚きました。あとは得点だけがついてくれば、本当に昇格争い、優勝争いをするチームだと思います。スコアは自分の特徴でもあるし、そこで生きていくと決めているので、自分のゴールでザスパをJ2に上げて、オキさんを“名将・沖田監督”にしたいと思います」
Q.今回、沖田監督から直接声をかけられたのでしょうか。
「そうですね。でも、悩みました。J3に対してマイナスなイメージがあるわけではないのですが、カテゴリーを落とすところの難しさを経験しているので、正直1カ月くらい迷いましたけど、いろいろなタイミングや心境の変化があって(加入を)決めました」
Q.移籍の理由のひとつに「危機感」を口にされていましたが、そのぶん試合やゴールへの飢えがすごくあると思います。
「まさにそうで、試合に出れば得点を取れる手ごたえや自信はあります。だからこそ、試合に出ないといけないですし、自分の目標はもっと高いところにあるので、そのためには恥も外聞も捨てて、ではないですけど、周りから何と言われようと、どう見られようと、自分にとって必要な選択をしました」
Q.これまでの移籍の際もその都度いろいろな思いがあったと思いますが、今回はまた違う思いがありますか。
「毎回、自分にとって最高の熱意をもって決断してきましたけど、今回は決意や覚悟以外にも危機感や焦り、恐怖、自分の目標を達成できないんじゃないかという焦燥感もあります。でも、それがあるおかげで、この選択ができたところもあるので、今までよりも、より現実的で、より良い決断ができたと思っています」
Q.ボールが来れば、全部決めてやるくらいの気持ちでしょうか。
「チャンスの数はすごく多いですし、クロスの精度もすごく高いので、そこでの仕事に専念できれば、半年で得点王にもなれると思っています。自分が点を取ってチームが勝てれば、一気に状況も変わっていくと思います」
Q.今節・松本山雅FC戦への意気込みを聞かせてください。
「状態はだいぶ良いし、“大たぎり”しています。コミュニケーションの不安もないですし、あとはいかに早くこのチームにフィットして、試合で良いプレーをするか。(点を取る)自信はかなりありますし、もうイメージはできています。練習試合では、結果的に無得点でしたけど、シュートチャンスは多く作れたし、自分の良さを見せることはできました。公式戦で自分の取扱説明書を味方に示したいので、長い時間出られるように、試合までの競争を勝っていきたいと思っています」