FW11
加々美 登生Toi KAGAMI
ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
1前半 1
1後半 1
試合終了
高知ユナイテッドSC
高知
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
7 | シュート | 8 | ||||
6 | CK | 3 | ||||
GK | ||||||
13 | FK | 10 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 21 キムジェヒ
DF 35 玉城大志
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 8 山内陸
MF 36 安達秀都
MF 27 藤村怜
FW 38 小西宏登
FW 9 青木翔大
FW 11 加々美登生
GK 13 近藤壱成
DF 2 田頭亮太
DF 14 菊地健太
DF 30 小柳達司
MF 6 米原秀亮
MF 7 西村恭史
FW 10 髙澤優也
FW 17 山中惇希
FW 20 下川太陽
沖田優
GK 21 大杉啓
DF 25 今井那生
DF 37 深川大輔
DF 38 鈴木俊也
MF 16 上月翔聖
MF 88 工藤真人
MF 19 水野颯太
MF 26 須藤直輝
MF 10 佐々木敦河
FW 9 新谷聖基
FW 11 小林心
GK 1 黒川雷平
DF 3 中田永一
DF 5 田辺陽太
MF 7 金原朝陽
MF 17 伊藤綾汰
MF 24 岡澤韻生
MF 66 三好麟大
FW 18 東家聡樹
FW 20 杉山伶央
秋田豊
沖田 優監督
「試合が始まる前、そして試合が始まったときには雨が降っていて悪天候でした。その中でも足を運んでくれて、応援してくれたファン・サポーターの皆さんに勝利を届けたかったです。とにかく3点目を届けたかったのですが、達成できずに非常に悔しい思いでいっぱいです。申し訳ない気持ちを感じています」
Q.互いに攻撃を仕掛ける見どころの多い試合でしたが、その3点目が取れなかったことについてどう感じていますか。
「互いのクロス供給の数、ゴール前に供給するボールの数というのはある程度あったと思いますが、自分たちの中ではもっとクロスを増やさなければならないし、それに併せてシュート数も少な過ぎるという印象です。ゲームを作る中で、もっと相手にとって危険なシュートを増やしていかないといけません。それが3点目につながらなかった大きな理由だと思います。それを増やして、勝点3を取れる確率を上げていかないといけないと振り返っています」
Q.後半の失点が全体の失点の7割を占めています。今節もその後半の失点がありましたが、どう捉えていますか。
「後半に起こっている失点は減らしていかないといけないと思っています。リードした局面の中で点を与えてはいけないですし、3点目を取りにいこうという姿勢よりも、どこかで点をあげたくないという時間があったのではないかと感じていて、自分たちが目指すべき方向性の中では大きな問題があったと思っています」
Q.ピッチ内で選手の意識の差を感じたのでしょうか。
「悪い時間帯なのであればもっと戦わないといけないですし、ミスを減らして自分たちの時間を長くしないといけません。後半の苦しい時間が勝利した前節・福島戦に比べて長かったと思います。福島戦のように自分たちの時間を増やせれば、2点差をつける瞬間を作れたと思います。それが勝ち切れなかった最大の理由だと思います。もっとピッチで結果が出せるように、プレー精度を上げる、ピッチ内での考え方を合わせる、ということを自分が選手に落とし込んでいかないといけないと思います。責任を感じています」
Q.後半、後ろからつなぐ部分でのミスも見られましたが、どう感じていますか。
「そのトライの数だけ、また相手が前から来てくれたぶんだけ、チャンスにつながった回数も相当数あったと思います。そのときに決め切ることで、相手は『行きたくない』、『行ったらはがされる』という思いになっていたと思います。はがせたときにシュートまで、またゴールまで行けなかったので、自分たちにミスも出ることにもつながりました。悔しさと課題を感じています」
FW11
加々美 登生Toi KAGAMI
「前半、(キム・)ジェヒのところで失点してしまったのですが、まだまだ若い選手ですし、自分たちがマイナスな雰囲気を作ってしまったらジェヒにとってもチームにとっても良くないと思ったので、そこは切り替えてチーム全体で1-1まで持っていけたのは良かったと思います。後半に勝ち越せましたが、3、4点目を取れなかったのが、まだ自分たちの弱いところだと思います」
Q.自身の得点シーンについて。
「練習でやっている形でした。結構フリーでもらえてシュートまで行けるという情報があったので、迷わず1人目をかわして、得意な形でゴールが入りました。1-1になったことは良かったと思います」
Q.あの角度は得意ですか?
「練習からあの形をやっているので、決めなければいけない自分の仕事だと思っています」
Q.相手の監督は、いわてグルージャ盛岡時代に指導を受けた秋田豊監督でしたが?
「試合前にも話していましたが、良いところを見せたいと思っていました。グルージャのときに、1年目のときから監督だったのが秋田さんで、相手にはお世話になっていた神野卓哉さんもコーチとしていました。感謝していますし、そういった方たちの前で点を決められました。『ふざけんな(笑)』と言われましたが、もっと自分は活躍して上に行きたいと思います」
MF7
西村 恭史Yasufumi NISHIMURA
「自分は後半の頭から出ましたが、1-1の状況でした。とにかく自分が結果を出してチームを勝たせることしか考えていませんでした。点を取れたことは良かったですが、結果的に引き分けだったので、すごく悔しいです」
Q.後半開始から投入される上で、意識したことはどのようなものでしたか。
「ここ数試合、自分が点を取れていなかったので、点を取りたいと思っていました。ピッチも濡れていたので、積極的にシュートを打って、自分のところでうまく流れを変えられればと思っていました。自分が点を決めてから、3点目を取れなかったのがすべてで、勝ち越したあとのもう1点をチームとしてどう取るか。それがこれから大事になると思っています」
Q.自身のゴールについて。
「(加々美)登生くんから良いサイドチェンジがあって、コニ(小西 宏登)はカットインからシュートを打つのもあると思いましたが、自分のところに落としてもらえれば打てる状況を作ろう、と。コニも、選択肢としてシュートもパスもあったと思います。(パスが来てからは)しっかり枠に飛ばそうと思っていたので、それがゴールになって良かったです」
FW38
小西 宏登Hiroto KONISHI
「前半、ああいう形で失点はしましたが、チームとして切り替えて、1-1に持っていくことができました。それは良かったんですが、前半にほかにもチャンスがありました。特に自分のところでチャンスは一番多かったと思うのですが、そこで決められなかったことでこういう2-2という形になってしまいました。自分を含めて、得点にもう少しフォーカスを当てて頑張っていきたいと思います」
前半は特に小西選手のサイドが攻撃の起点になることが多かったです。どう感じていましたか。
「あそこまでフリーでボールを持てたのは、チーム全員でボールを丁寧に運んで1対1の場面を作ってくれたからです。そこでの自分の役割は、ドリブルやクロスといった部分で攻撃の起点になるという、明確なものがあります。そこでチャンスを多く作らないといけなかったです。ラストの精度の部分をもう少し高めていたらゴールにつながっていたと思うので、反省している部分です」
Q.2点目のシーンは良い形でゴールまでつなげられましたが?
「あのときはボールを受けてから、カットインからシュートを狙えると思っていました。2枚目の相手のカバーが来ていたことと、ヤスくん(西村恭史)が後ろから走り込んできてくれていたのでパスをしました。それで決めてくれたので良かったです。ああいう形を増やせれば、もっと得点に多くつながると思っています」
Q.後半はなかなか攻撃に絡めなかった印象もあります。
「前半はチーム全体でポジショニングを取って、内でつなぐところ、外で回すところ、(青木)翔大さんに当てて攻撃するところというのを出せて、相手も守備がしづらくなっていたと思います。後半はポジショニングの部分でバラバラになるところがあり、自分も孤立してボールももらえずに攻撃の形を作れませんでした。後半は修正しなければいけない課題が出ました。映像で振り返りながら練習で取り組んでいきたいです」
Q.ホームで、連勝が懸かっていた中での勝点1について。
「『自分たちもやれる』という自信を全員が持っていますが、前半にできているところを後半に続けられず、同点に追いつかれて勝点を落とすことがずっと今季の課題になっています。チームとして修正しなければならないですし、攻撃の終わり方が今日の後半は良くなかったと思います。チームとして反省していかなければならないです」
DF43
野瀬 翔也Shoya NOSE
「自分のせいですね。自分のせいで引き分けてしまったと思っています。細かいところですが、あのワンプレーで結果がこれだけ変わってしまうので、それだけ大事なポジションを任されているということをもっと自覚してやっていきたいと思います」
Q.「自分のせい」というのはどのプレーを指していますか?
「サッカーは失点しなければ負けることはありません。失点シーンで、最後に自分の股を通されてしまいました。その一瞬で自分が開けてしまったので、自分に責任があると思います」
Q.ビルドアップでミスがありながらも耐えていましたが?
「少しトラブルもありましたが、それはサッカーには付き物ですし、ピッチの中ではみんなが冷静で、自分たちの攻撃的な姿勢を保つことはできたと思っています」
逆転するも痛い引き分け。
今季初の連勝はならず
今季初のリーグ戦連勝を目指したザスパ群馬が、高知ユナイテッドSCをホームに迎えた雨中の一戦。『THESPA LADIES DAY』として多くのイベントも行われた中で、キックオフした。
意外な形で試合はスタートした。2分、高知が左サイドから入れたクロスをキャッチしようとしたGKキム・ジェヒがファンブル。そのボールがゴールに入り、群馬はいきなりのビハインドとなった。
失点に絡んだキム・ジェヒだが、その後は落ち着きを取り戻し、低い位置からショートパスをつなぐビルドアップにも積極的に参加した。[5-3-2]で固く守る相手に対して、また雨でスリッピーになるピッチでのプレーになったものの、チーム全体でパスをつなぎながら相手最終ラインへのランニングを続けることで攻め込んだ。
主に攻撃のキーマンになったのが右ウイングの小西宏登だ。突破力のあるドリブル、それにカットインしてから振り抜く左足でチャンスメイクしていく。17分、藤村怜が右に展開し、そこから小西がクロスを入れる。青木翔大のシュートはうまく当たらなかったが、ファーサイドから飛び込んできた高橋勇利也が左足で狙う。しかし、これはDFのブロックに遭った。
その惜しい場面の直後、同点ゴールが生まれる。左からのCK、藤村はショートコーナーを選択。ボールを受けた加々美登生が1人かわして放ったシュートが右スミに決まった。
小西のいる右サイドからの攻撃は続く。23分に同じくショートコーナーから小西が強烈なシュートを放つ。これはGK大杉啓の好守に遭ったが、44分には青木のポストプレーから高橋、小西とつながって右サイドを突破。えぐって右足で上げたクロスに複数人が飛び込んでいったが、わずかに合わなかった。
前半、高知の攻撃で惜しい場面は一度ほどで、終了間際にFWの新谷聖基が反転しながら打ったシュートは枠外に飛んでいった。
さらにギアを上げようと、後半からボランチに米原秀亮、インサイドハーフに西村恭史を入れた群馬。すると、西村が早速結果を残した。
49分、加々美のサイドチェンジを受けた右サイドの小西がマイナス気味に落とす。これを右足のダイレクトで合わせたのが西村だった。左スミにシュートが決まり、逆転を果たした。
55分にも群馬はチャンスを迎える。高橋のクロスを右SBに移っていた山内陸が合わせる。惜しくも枠を外れたが、“超攻撃的サッカー”を標榜する群馬らしい攻撃だった。
先週の天皇杯群馬県予選決勝・上武大戦で復帰していた髙澤 優也、さらに試合前にJリーグ通算100試合出場のセレモニーがあった下川 太陽を投入し、攻撃姿勢を緩めない群馬。GKからのビルドアップを奪われてヒヤリとする場面はあったものの、DFを中心に体を張ってなんとか防いでいく。
しかし81分、高身長の選手を入れてパワープレー気味に攻めた高知の圧力に屈してしまう。クロスに対して最終ラインが低くなると、そのセカンドボールから最後は途中出場の杉山伶央に決められて2-2とされた。
すぐに山中惇希を左ウイングに入れた群馬は、[5-4-1]の守備に変えていた高知を崩しにかかった。疲労も溜まる中で、両チームとも勝利に向けた執念を出してゴールに向かったが、3点目は生まれず。群馬としては一時逆転までこぎつけただけに、痛い引き分けに終わった。
文:田中 直希(EL GOLAZO)
芽吹き始めた自信。
3試合連続の“初”でさらに大きく
約2週間ぶりのリーグ戦となる今節は、今季初のリーグ戦連勝を懸けた戦いとなる。公式戦2連勝中とチーム状態が上向きの中、今季J3に昇格した高知ユナイテッドSCをホーム・正田醤油スタジアム群馬に迎える。
ようやくエンジンがかかってきた。5月6日の前節・福島ユナイテッドFC戦では、今季初めてアウェイで勝利を飾った。ボール保持にこだわるチーム同士の対決となった中、前半からポゼッションで圧倒。2失点という課題は残ったが、前後半で2点ずつを決めて、7試合ぶりの勝点3を手にした。さらに、その5日後に行われた上武大との天皇杯群馬県予選決勝では、先発メンバーを大幅に入れ替えて6-0で大勝。相手が大学生だったとはいえ、しっかりと勝ち切った価値は大きく、多くの選手がピッチに立ったこの2試合を通じて、今季から取り組む“超攻撃的サッカー”への手ごたえをチーム全体で深めることに成功した。
「(上武大戦は)リーグ戦では出場時間が短めだった選手たちがしっかりと躍動してくれたという意味では本当に良い勝利でしたし、福島戦の勝利からの良い流れを本当に加速させてくれた1勝だったと思います」(沖田優監督)
勝利が生み出す空気はやはりポジティブで、今週のトレーニングは活気ある声にあふれていた。その中で、パス練習1つをとっても、スタッフ陣からは“質にこだわる”声が飛び交い、“超攻撃的サッカー”のさらなる追求が行われていた。
福島戦と上武大戦で再確認できたように、沖田ザスパのポイントは先制点を取れるかどうかにあると言っていい。福島戦では立ち上がりから押し込む時間を長くして39分に青木翔大がゴールネットを揺らし、上武大戦では13分に田中翔太がCKから先制点。前半のうちに先手を奪えたことでゲームを優位に進められたことは間違いない。
それは、6試合勝星から遠ざかっていたリーグ戦を振り返っても明らかである。スコアレスドローに終わった第8節・テゲバジャーロ宮崎戦と痛恨の逆転負けとなった第10節・FC大阪戦以外の4試合では先制点を奪われており、6戦で3ポイントしか積めなかった。先制点が与えてくれるエネルギーと安心感はやはり絶大で、上武大戦で加入後初ゴールを含む2得点を決めた田中は「先制点を取れれば、そのあとボールも握りやすくなりますし、落ち着く時間も増えると思います」と実感を込めて、その重要性を口にする。
上位追走へ、つかみつつある流れと自信をさらに大きくできるかどうかは、この試合次第。「高知戦で勝つことでさらにそれ(自信)は大きくなる」(沖田監督)。先制点、追加点、ダメ押し点と奪い、約2カ月ぶりのホームゲーム勝利を。そしてアウェイ勝利、公式戦連勝に続いてリーグ戦2連勝と、3試合連続で“初”を達成する。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.天皇杯群馬県予選決勝・上武大戦はメンバーを入れ替えて臨まれましたが、6-0のスコアで勝てたことはポジティブな結果だと思いますが、いかがですか。
「内容もそうですし、いつもと違うグラウンドなど環境にもすごくよく順応してくれました。ここまでのリーグ戦では出場時間が短めだった選手たちがしっかりと躍動してくれたという意味では、本当に良い勝利だったと思います。前節・福島戦での勝利からの良い流れを本当に加速させてくれた1勝だったと思います」
Q.公式戦2連勝で今節・高知ユナイテッドSC戦を迎えます。
「福島戦は本当に攻守ともに良いゲームをしてくれたと思います。あの試合は、お互いに攻撃の目指すべき方向性がハッキリしているチーム同士の対決でアクチュアルプレーイングタイムが1時間超えと、今までで一番長いゲームができました。やっぱりこれがJリーグが本来目指すべきゲーム、というゲームをできたと思います。その中であの内容で勝てたことはものすごく価値のあることだと思いますし、この先のザスパ群馬がもっともっと成長していく意味では象徴になる良い試合だったと思っています。だから、それが続くように、高知戦は大事ですね。高知は福島と比較すれば、また対照的な特徴のあるチームだと思いますし、違う難しさがあると思いますが、自分たちの良さをどう出すかが大事になると思っています」
Q.その高知の印象はいかがですか。
「組織としてしっかりと戦えるチームだと思っています。勢いもあるチームで、良いサイクルに入ったら本当に大量得点をできるチームだと思います。ベースとしては組織で戦って良いカウンターを持っているチームだと思うので、危険なチームだと思います」
Q.勝利がついてきて、ポジティブな変化はどのあたりに感じますか。
「プレー自体は、この1週、2週で急に良くなったわけではなく、積み上げの中でずっと良いプレーはしてきていたと思います。ただ、実際にゲームの中で得点数で上回って勝つことが足りなかった。それは細部のところ、守備の部分であったり、攻撃では精度だったり、バリエーションだったりが不足していたからだと思います。勝利がついてくれば自信に変わるという状況がしばらく続いていた中で、福島戦では内容だけではなく、ゴールも取れて、勝ちがついてきたことで本当に大きな自信になったと思います。そのまま天皇杯予選でも同じような内容でつないでくれたので、いまはチーム全員の力で進んでいる状態ですね。勝利が自信を与えてくれると感じた10日間でした」
Q.先制点の重要性を感じた2試合にもなったと思います。
「やっぱり先制点は大事だし、自分たちの良い時間帯で点を取れるかどうかは、試合を進める上で非常に重要なことです。2試合とも先制点を奪えたことが勝利につながったと思います。そういう攻撃をしっかりとできているぶん、CKも多く取れています。それまでは、割合としてCKの数ほど得点を取れていなかったですけど、福島戦では自分たちがCKを8本も取ったからこそ3点目をCKから取れたし、天皇杯予選でもCKからのゴールが多くありました。勝敗を分ける大きなポイントとしてセットプレーの積み上げもすごく進んでいて、そこが実際に勝利につながった部分は大きかったと思います。自分たちのスタイルでは今後もCKは多く取れると思うので、そこからのゴールを増やしていければ自然と勝利も増えていくと思います」
Q.高知戦はこの2連勝の流れを大切にして戦っていきたいですね。
「勝つことで起こる自信は、高知戦で勝つことでさらに大きくなると思うので、それだけを目指して今週1週間を大事にしてやっていきたいと思います」
DF 2 田頭 亮太選手
Q.天皇杯群馬県予選決勝・上武大戦を振り返って。
「相手は大学生でしたし、結果を見れば6-0ですけど、前半の早い時間帯にタナ(田中翔太)が決めていなければもっと難しい試合になっていたと思います。だからこそ、幸先よく先制できて、自分たちのペースで進められたことは良かったですね」
Q.ご自身としては久しぶりの先発出場でしたが、どんな思いでピッチに立ちましたか。
「現状には全然納得していないですし、いろいろな思いはありますけど、与えられた時間で何ができるかと考えれば、結果を出せたということは、今までやってきたことが自信になっていたからこそだと思うので、そこは良かったですね」
Q.チームとしてスタイルが段々確立されてきて、攻撃面でより特徴を出しやすくなっていますか。
「前にいられるので、そのぶんクロスやシュートなど自分の長所は出しやすいと思っています。開幕したころは内側を取るポジションをやっていましたけど、どこのポジションで出てもやることは変わらないというか、どんどん攻撃的に行っていいというのが今季のスタイルです。自分の良さを出して、ゴールやアシストに絡んでいくことが自分の価値を上げることにつながるし、それが勝利につながればチームの価値も上がっていくと思うので、ポジションがどこだからとかはあまり考えていないです」
Q.天皇杯予選で1点取れたことは大きいですか。
「得点には絡みたいと思っていたのでそこはすごくうれしいですけど、幸先よく先制点を取れて、自分たちのペースでできていた中で、『前半だけで5点は取ろう』と言っていて、点を取るたびにその声はかけていました。その意味では1点足りなかったですし、後半は2点しか取れていないです。ここまでのリーグ戦を振り返っても、前節・福島戦は畳みかけられたけど、それまでは後半が良くない試合も多かったと思うので、そこはチーム全体の課題としてあると思います」
Q.公式戦2連勝の状態で迎える今節・高知ユナイテッドSC戦について。
「連勝していてチームの雰囲気はすごく良いですし、(福島戦)アウェイでもやっと勝てて、いったんはホッとしたと思いますけど、正直ホッとできたのはその日だけというか、次の日にはみんなが次に向けて準備していました。高知戦はホームでやれますし、天皇杯予選にもあれだけ多くのサポーターが来てくれて、太鼓がない中でも声と手拍子だけで素晴らしい雰囲気を作ってくれていたので、その期待に応えないといけない思いはあります。良い雰囲気の中でも緊張感を持ってやっていけば、自分たちはできるという確信はあるので、高知戦を楽しみにしておいてほしいです」
FW 18 田中 翔太選手
Q.天皇杯群馬県予選決勝・上武大戦では長い時間プレーし、2ゴールと結果も残しましたが、いかがですか。
「リーグ戦では(直近)2試合メンバーに入れず悔しい思いがあった中、久々の出場でゴールを決めようという気持ちで臨んだので、ゴールを決められたことは良かったと思っています。ただ、欲を言えばもっと決めたかったです。何本か外してしまったので、そこを全部決め切れないとリーグ戦では取れないなと思いました」
Q.そうは言っても、加入後初ゴールを決められて、やっとモヤモヤが晴れましたか。
「そうですね。リーグ戦で取りたい気持ちは強いですし、2点では足りないですけど、群馬に来てから初ゴールだったので、そこは安心しました」
Q.天皇杯予選で得た結果や手ごたえをどうつなげていきたいですか。
「練習の中から誰よりもシュート意識を持ってどん欲にゴールを狙っていったり、ゴール前に入っていく推進力だったりは自分の持ち味だと思うので、それを練習からもっと出しつつ、課題にはチャレンジしていきたいと思っています」
Q.チームとしても積み上げがある中で、最前線の選手としてシュートチャンスが増えてきている実感はありますか。
「もちろん、まだまだなところもありますけど、やってきているサッカーがどんどん完成されてきていて、間違いなくゴール前まで運んでくれる回数は増えています。あとはFWが決め切れれば点差をつけて勝てる試合も増えてくると思うので、ここからは前線の決定力が大事になってくると思います」
Q.公式戦2連勝で今節・高知ユナイテッドSC戦を迎えますが、いかがですか。
「連勝することでチームの雰囲気は良くなっていきますし、高知戦に勝てば3連勝になるので、勝ち続けることはすごく大切なことだと思います。何としてでも自分はゴールでチームの勝利に貢献したいです。自分としては、ゴールを取ることしか考えていないです」
FW 11 加々美 登生選手
Q.6試合ぶりの先発となった前節・福島ユナイテッドFC戦を振り返って。
「相手もつなぐチームでしたけど、そこは譲りたくなかったので、前半から主導権を握れて、切り替えや球際の部分でも勝てて、良い形で点も取れました。自分自身は取れなくて悔しかったですけど、チームとしてはすごく良い内容だったと思います。2失点しているのでそこの改善はしていきたいですが、最近は守備の練習も多くやっていますし、課題は明確になってきているので、徐々に失点も減っていくと思います」
Q.チームとしても、福島戦はきっかけをつかむゲームになったと感じますが、いかがですか。
「やってきたことは間違っていなかったと思います。良いサッカーをしていても、前半に得点を取れない状況が続いていましたけど、福島戦では(90分で)4点取れて、自分たちが主導権を持ってゲームを進められました。今後もそういう試合を増やしていければ勝利につながっていくと思います」
Q.先制点を取ることの重要性を再確認したゲームでもあったと思いますが、いかがですか。
「前々節・岐阜戦も攻め込みながら点を取れずに最後までいってしまったので、その課題をすぐ次の試合で改善できたことは良かったですね。天皇杯予選(決勝)の上武大学戦も先制点が重要で、取れずにズルズルといってしまうと相手に勇気を与えてしまったと思いますけど、そうではなく早い時間帯で1点、2点と取れたことが大きかったと思います。それを基準に今節・高知戦も良い試合ができるようにしたいです」
Q.公式戦2連勝の中で今節はどう戦いたいでしょうか。
「高知はかなりハードワークをしてくるチームで、自分たちはそういうチームが苦手というか、カウンターを受けたときに対処するのが難しいというか、少し前の試合ですけど(1-3で敗れた)第6節・奈良戦みたいに崩れてしまう試合があったので、そこは反省を生かさないといけないです。その上で、自分たちはそういうチームに対してもボールをつないで、どんどんはがす作業をしていくだけだと思うので、質の高いプレーを見せられればと思います」
Q.高知の監督は、いわてグルージャ盛岡で指導を受けていた秋田豊監督ですが、いかがですか。
「プロ1年目から監督としてお世話になっていて、その後も社長となり、一緒にやらせていただきました。現役時代は鹿島の選手で日本代表でも活躍された方なので、勝ちに対する思いは強く持っている人だと思います。自分もそれを教わってきたので、群馬に来て4~5カ月経ちますけど、秋田さんにここで成長した姿を見せられたらいいですね。とにかく勝ちたいです。勝負事はいつも負けたくないですけど、より勝ちたい思いは強いですね」