FW20
下川 太陽Taiyo SHIMOKAWA
ザスパ群馬
群馬
和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場
2前半 0
1後半 4
試合終了
FC大阪
FC大阪
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
10 | シュート | 12 | ||||
7 | CK | 2 | ||||
GK | ||||||
22 | FK | 11 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 13 近藤壱成
DF 36 安達秀都
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 8 山内陸
MF 27 藤村怜
MF 7 西村恭史
MF 20 下川太陽
FW 38 小西宏登
FW 9 青木翔大
FW 17 山中惇希
GK 21 キムジェヒ
DF 22 高橋勇利也
DF 4 船橋勇真
DF 14 菊地健太
MF 35 玉城大志
FW 2 田頭亮太
FW 23 小野関虎之介
FW 11 加々美登生
FW 18 田中翔太
沖田優
GK 1 山本透衣
DF 6 舘野俊祐
DF 5 水口湧斗
DF 3 川上竜
DF 16 橋本陸
MF 33 禹相皓
MF 25 武井成豪
MF 24 佐藤諒
MF 11 利根瑠偉
MF 19 増田隼司
FW 9 島田拓海
GK 68 平吹楽
DF 4 山下諒時
DF 22 林田魁斗
MF 7 木匠貴大
MF 8 芳賀日陽
MF 20 堀越大蔵
MF 37 堤奏一郎
FW 39 望月想空
FW 51 西村真祈
大嶽直人
試合を振り返って
「金曜日の昼間の開催の試合に想像以上のファン・サポーターの方が来て、ホームのような雰囲気を作っていただきました。試合前にはファン・サポーターも円陣を組んでいて、そのサポーターの気持ちもしっかりと目に焼き付けて、ゲームに入りました。前半は自分たちらしいサッカーをしながら2-0でリードをできました。後半のアディショナルタイムには3-2という局面を作りながらも、最後にサポーターの方に勝利を届けられなかったことは、言葉でどう表現していいか分からない悔しさと申し訳なさでいっぱいです。それは選手も同じです。選手たちも勝つためにワンプレー、ワンプレーを頑張ってきましたけど、最後の2プレーでサッカーの厳しさ、ある意味、FC大阪さんの強さが出たというところで悔しい一戦でした。
この試合に関していえば、J3の中での盾と矛の対決だと思っていて、スタイルは真逆の真っ向勝負でした。Jリーグが掲げるアクチュアルプレータイムを長くというか、ボールを大事にしながら日本代表が目指すような、いつかこのザスパ群馬からそういう選手が出てくると信じながら、日々、取り組んでいます。いま取り組み始めて3カ月半で、3-2で残り数分まではよくできたと選手のことは称えています。ただ、実際にFC大阪さんが勝利したということは、悔しいですけど、おめでとうございますと伝えないといけないなと思っています。次に対戦するときには自分たちのスタイルを続けながら、ホームでこの借りを返せるように、勝点や得点数に反映させて順位も上げていきたいと思っています」
Q.これまでの試合と比べても縦や裏の意識が強かったと感じましたが、それはFC大阪を意識したものでしょうか。
「前半のゲームの入りにそれを少し、というのはあります。相手がどのくらい(プレッシャーを)掛けてくるか、そこは駆け引きの部分なので。思いのほかリードしたあとにピッチも乾いてきて選手たちもプレーしづらそうに感じたと同時に、少しロングボールが増えてしまったなと。そこは本意ではなくて、目指している形ではないものが出てしまったと感じています。後半はFC大阪さんがパワーを上げてきた中で後半はまた少し増えてしまい、本意ではないプレーが増えてしまったと思います」
Q.前半はパーフェクトに近い内容だったと思いますが、そこの要因はどう考えていますか。
「自分が就任させてもらってから3カ月半、選手がしっかりと下でボールをつないでいける、相手のペナルティーエリアまで運んで行ける、どんな形でどのようなバリエーションでプレッシャーを掛けられても相手陣地まで前進できる積み上げをしてきました。選手からすればすごく怖いことだと思っていますけど、そこの怖さを払しょくして、第10節の段階で首位のチーム相手に……本当は自分たちが首位にいたかったくらいですけど、現状としてその相手に自分たちのスタイルを出し続けたことは、ここまで積み上げたいい内容だったと思います」
Q.それでも、後半にそれをひっくり返されてしまいました。
「それを押し返せなかったですね。途中から少し出ましたけど、後半の15分、20分くらいは相手をはがすところで苦労したと思っています」
Q.体力やフィジカル面での評価を教えてください。
「攻撃の部分を大事にしながら、強度や走力も着実に積み上げている過程の中で、体力がとにかくべらぼうに落ちたから失点したわけでもないと思います。ゴール前での圧力、また縦への推進力というあの2プレーにやられてしまいました。前半は相手の体力を奪いながらゲームを進められたと思うので、そこを後半も継続して、相手が最後にああいう圧力を掛けられないくらい疲弊していれば、自分たちが本当に目指すべき姿だと思っています。そこが足りなかったと突き付けられたので、オフ明けから選手と一緒にしっかりとこの方向性の中で向き合ってレベルアップしていきたいと思っています」
FW20
下川 太陽Taiyo SHIMOKAWA
Q.今季初ゴールとなった先制点を振り返って。
「西村(恭史)選手からすごくいいクロスがきたので、自分はそれを流し込むだけでした。本当にいい形だったと思います」
Q.前半の内容は素晴らしかったと思います。
「まだまだもっと(パスを)つなげる部分はあったと思いますし、まだまだ課題だらけです」
Q.後半は苦しい展開を強いられてしまいました。
「自分たちの実力不足でそのままFC大阪さんのプレッシャーをまともに受けてしまってハマってしまったと思います。強度などで相手に上回られてしまっていたので、そこで自分たちが上回れるようにならないといけないと思います」
Q.和歌山の地まで応援に来てくれたファン・サポーターにメッセージをお願いします。
「すごく大人数でわざわざ群馬から来てくれたので、本当に勝ちたかったですね。試合前には円陣まで組んでくれて熱いものがあったので、次はホームなので絶対に勝ってサポーターのみなさんと勝利を分かち合いたいと思います」
MF35
玉城 大志Taishi TAMASHIRO
Q.スコアが2-2の状況で投入されましたが、どんなことを意識していましたか。
「自分の良さを出すこと。あとはチームのために走ってボールを拾って、2-2になった瞬間に入ったので勝ち越しゴールを決めようと思っていました」
Q.監督からどんな指示がありましたか。
「相手のイヤなところに走っていくこと、そしてどんどんボールを受けて、自分たちの時間を作っていくことは言われていました」
Q.ゴールシーンを振り返って。
「今週の練習で、ポケットに侵入して、そのクロスに対して誰かが入っていくことは取り組んでいました。最初は自分がポケットに走ろうと思っていたのですが、田中翔太選手がいいランニングをしてくれたので、中で待って決めるだけでしたね」
Q.3点目を奪ってからのゲーム運びに悔しさが残ると思います。
「3点目と4点目の相手のゴールは、相手の武器の形からでしたし、ゴール後すぐに失点してしまったので、そこは自分たちが成長していかないといけないと思います」
GK13
近藤 壱成Issei KONDO
Q.試合を振り返って
「お互いにコンセプトがはっきりしている中での試合でした。最近、J3では強度の高いチームが強いとされていて、自分たちと志向しているサッカーは真逆でしたけど、自分たちが強いと証明するためにチーム全員の気持ちの入っていたゲームでした。自分たちがやりたいことをできていた時間もありましたけど、相手のストロングポイントでやられてしまったことは事実なので、あそこで勝ち切れるチームにならないと上に上がっていけないと思います」
Q.前半と後半で内容や展開が変わってしまいました。その要因についてどう感じていますか。
「いろいろとあると思いますけど、一つは風向きが変わって相手のプレッシャーの勢いが出てきたことがあると思います。あとは相手も慣れてきたのか、自分たちが使いたいスペースを使えない時間を後半のはじめのほうに作られてしまいました。後半途中からは自分たちのやりたいことができた結果、3点目が取れたんですけど、勝ち切れなかったことがすべてだと思います。ロングボールからワンチャンスで仕留めるというのが相手のやりたいことであり、ストロングポイントだと思うので、それに負けてしまうと、こちらがいくら下からつないでチャンスを作っていても意味がないので、本当に勝ち切りたい試合でしたね」
Q.終盤の連続失点はどう捉えていますか。
「ロングボールを蹴ってくると分かっている中で競り合いに勝っていればああいうことは起きないですし、セカンドボールの準備やクリアを中にしていたら二次攻撃をされるのは分かっていること。セカンドボールを拾うところでも、やらないといけないことができていなかったからやられる。全員こうなってしまってから行動するのではなく、こうなったら危ないからケアしようという意識がチームとして欠けていたせいで失点してしまいました。相手はあれだけやりたいことがはっきりしているのにやられてしまったという印象です。
自分自身で言えば、(3失点目は)アングルのないシュートだったので止めたかったですし、(4失点目も)自分がクロスに出れていればやられていないシーンだったので、相手の勢いの中で自分のプレーが左右されるのではなくて、逆のその中で自分のところで相手の攻撃を終わらせればいいというメンタリティーでプレーできていなかったことが後悔であり、改善していかないといけないと思っています」
勝ち越し後の2失点に泣く。
最終盤にあった落とし穴
リーグ戦5試合ぶりの勝利とアウェイ初勝利を目指して、初見参の地となる和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場に乗り込んだザスパ群馬は、前節・SC相模原戦からスタメンを2人変更する。安達秀都が右SBに入り、下川太陽が中盤の一角を担う。それ以外の9人は同じメンバーがピッチに立ち、チームの要となるアンカーポジションは藤村怜が務めた。
好内容を披露した相模原戦から引き続き、この試合でも群馬がいいゲームの入りを見せる。FC大阪の力強い守備に対しても受け身にならずに自分たちのスタイルを貫き、自陣からのビルドアップで攻撃の糸口を探っていった。
そして9分には大きな展開から鮮やかな形で先制点を奪うことに成功する。左CBの大畑隆也がハーフライン手前から左足で対角のフィードをとおすと、右サイドで小西宏登が拾い、その外を回った西村恭史が丁寧なパスを送る。これを下川太陽が得意の左足で蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
この日の群馬は、首位のFC大阪に対してもセカンドボールの回収や球際での勝負、それに素早い攻守の切り替えでも上回り、ゲームの主導権を完全に掌握。FC大阪のシンプルでパワフルな攻撃で攻め込まれるシーンはあったが、ピンチらしいピンチを作られることはなく、1点のリードを保っていった。
そのまま突入した前半アディショナルタイムには、またもピッチを広く使った攻撃から貴重な追加点を挙げる。落ち着いたビルドアップで敵陣に侵入し、藤村怜からのパスを受けた山中惇希が早いタイミングでクロスを入れる。このボールはファーサイドに流れたが、拾った小西宏登が入れ直すと、ゴール前に走り込んできていた山中惇希がジャンピングボレーを叩き込んだ。
しかし、首位相手のゲームは一筋縄にはいかなかった。ハーフタイムに2枚替えを行い、ギアを上げてきたFC大阪に後半は押し込まれてしまう。前線からのプレスに対してボールを相手に引っかけてしまう場面も少しずつ増え、前半とは対照的な展開を強いられるようになった。
そのFC大阪の勢いを止められずに65分に木匠貴大に1点を返されると、72分には島田拓海に決められ、スコアを振り出しに戻された。
そのまま劣勢を強いられる時間が長くなった後半でも、逆転ゴールは与えない。85分を過ぎたあたりからは、ようやく反撃の時間を作っていく。途中出場の加々見登生や田中翔太が攻撃に絡むようになり、勝ち越し点を狙った。そして、後半アディショナルタイムの90+1分。右サイドを完全に崩し、途中出場の玉城大志が勝ち越しゴール。ピッチ上は歓喜に包まれた。
ところが、その後にまさかの結末が待っていた。勝ち越しゴールを奪った直後のプレーで再び同点ゴールを奪われると、90+3分に4失点目。土壇場でスコアをひっくり返され、そのままタイムアップの笛を聞くこととなった。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
上昇への試金石。
この相手を上回ってこそ
『J3優勝・J2昇格』を目指す上で、もうこれ以上、上位陣と勝点差を離されることは避けたいのが現状だ。首位・FC大阪とのアウェイゲーム、勝てば首位との差を『7』に詰めて順位も一気に浮上できる可能性がある一方で、敗れれば13差となり、さらなる順位の転落もあり得る。リーグ戦の約4分の1が終わる今節は、非常に大事な一戦となる。
1-1に終わった前節・SC相模原戦は、またしてもアウェイ初勝利を逃してしまったが、内容は今季で一番と言っていいほどの出来だった。苦戦を強いられることの多かったアウェイゲームで、それまでの姿をかき消すかのように躍動。ボールを握り、つなぐ・運ぶ・蹴るの3つの選択肢を状況に応じて使い分けながら、ゲームを支配した。その割に決定機が少なかった、先制点を奪われた、勝ち切れなかったと課題は残ったが、チームとしての前進が見られた90分になったことは間違いない。複数人が絡み、左サイドを鮮やかに崩した同点ゴールのシーンは、沖田ザスパの真髄が詰まっていた。
「現段階で自分たちがやれることの中ですごく良い試合をしてくれたと思っています。(勝てなかったので)理想どおりの試合にはならなかったですけど、理想に一歩近づくためのゲーム、“ここまではできる”と示してくれた試合だったと思います」(沖田優監督)
手ごたえを得た上で、今節で対峙するのは首位をひた走るFC大阪。堅守速攻が代名詞で安定感と勝負強さを兼ね備えており、近年のJ3を“象徴”するかのようなチーム。そんな相手に対して、『超攻撃的サッカー』を標ぼうするザスパ群馬がどのようなパフォーマンスを見せられるか。このFC大阪戦を「ターニングポイント」と位置づけた大畑隆也は「結果を追い求めてやっていきたい」と意気込み、ゲームを見据えた。
「FC大阪は手ごわいチームだと思うけど、一つひとつのパスを丁寧に出して、受けて、相手の時間を作らせないくらい自分たちの良さを出せれば、相模原戦みたいに進められると思います」
前から奪いにこられたら、落ち着いてそのプレッシャーをはがせるか。自陣で構えられたら、焦れずに揺さぶって相手を走らせることができるか。また、主導権を握りながらも、前節のようにセットプレーからのファーストピンチでの失点は厳禁だ。これまでの9試合で得た経験値と反省をすべて生かしたい。
約1カ月ぶりの勝点3、アウェイ初勝利、そして首位狩りへ。“正反対”の相手を自分たちのスタイルで翻弄してこそ、“勝利”の二文字は近づいてくる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.前節・SC相模原戦(1△1)は勝てなかった悔しさは残ると思いますが、内容はかなりの向上が見られたと思います。
「自分もそう思っています。『アウェイゲームの中では――』という面もあるし、チームの立ち上げから第9節(相模原戦)までの期間を含めて、自分たちの中では(ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・)長崎戦までのサッカーと、それ以降のサッカーというふうに考えていて、いまは相手陣地でプレーして、さらにはそのプレーの仕方にこだわる次のステージにトライしている最中です。(相模原戦は)いまやってきた積み上げをだいぶ表現して、自分たちがやれることの中ですごく良い試合をしてくれたと思っています。ただ、あの支配率(75%)で、あれだけ相手陣地にいられた中で、もっとビッグチャンスを作り、良いシュートを打ち、自然と先制点、追加点を取れた上であのゲーム展開であったら、もっと相手の走力や頑張り、メンタリティーを削ぎながら、勝点3もついてくるゲームにもっていけたと思います。その意味では、理想どおりの試合にはならなかったですけど、理想に一歩近づくためのゲーム、“ここまではできる”と示してくれた試合だったと思っています」
Q.相模原が引いたというよりも、自分たちでそういう状況を作れたというくらいに押し込めたように映りました。
「ゲームの入りではもう少し奪いにくるかなと思っていましたけど、中盤でセットしてきたことは予想外ではありました。そのときに中盤のエリアのより高い位置で引っかけることを狙ってきたと思いますけど、引っかけさせなかったし、相模原はあれが続くのがイヤで要所要所で高い位置からプレッシャーを掛けてきたときに確実に全部はがしたので、相手としてはもうあれ以上やり方がない状況にもっていけたと思っています。そこは選手たちが素晴らしいプレーをしてくれたと思います」
Q.良い内容を披露できた中で、今節は首位のFC大阪とのアウェイゲームに挑みます。
「早く勝点3を取り続けるサイクルを作っていかないといけないです。でも、自分たちはどのチームとやっても、どんなスタイルのチームとやっても、前節みたいなゲームにもっていけるかどうか。どの試合でも点を取れるのかどうかを追求している中で、FC大阪さんは戦術的にはだいぶ特徴のあるハッキリしたチームだと思うのですが、そういうタイプのチームに対して、自分たちが対峙したときにどういう試合になるのかをしっかりと示さないといけないと思っています。“この順位のチームが相手だから”というのはまったく関係なくて、FC大阪さんのような戦い方のチームに対してどうなのかをしっかりと考えています。いまは自分たちのスタイルに注力して、この相手だからやり方を変えるということはここまでの9試合でもやってきていないので、そういう意味では順位に関係なく戦いたいです。現状2位の栃木シティさんにも勝利はしているし(第2節/2○0)、でも3位、4位くらいのチームには負けています。1位のチームだから勝てない、苦手とかはまったくないと思うので、しっかりと自分たちの構築を見失うことなく(臨みたい)。とはいえ突出する戦術のチームだと思うので、どういうゲームにもっていけるかは楽しみでもあります。自分たちが越えないといけない大きな壁だと思っています。しっかりと階段を登りたいと思っています」
Q.FC大阪は、いわゆるJ3を象徴するチームですよね。
「そうですね。すごくまとまりのあるチームで、戦えるチームで、やることが統一されているチームで、だからこそ1位にいるチームだと思います。『ほかのチームとは違う試合展開になっているな』とFC大阪さんに思わせられるように、自分たちのスタイルがしっかりと出るような試合になれば一番良いなと。その中でアウェイでの初勝利を何とか成し遂げて中断(期間)に入りたいと思っています」
FW 9 青木 翔大選手

Q.前節・SC相模原戦を振り返って。
「まずは多くのサポーター、相模原のサポーターよりも多くの方に来ていただいた中で勝ち切れなかったところと、自分にゴールチャンスがあった中で決められなかったことは非常に責任を感じていますし、勝点を僕のところで失ってしまったと思っています」
Q.内容的にはこれまでのゲームの中でも自分たちのスタイルを発揮できる時間が多く、ポジティブな面もあったと思います。
「構築段階で1つ成果は出たなと思っていますけど、勝たないとダメでしたし、勝つことによってより自信はついたと思います。自分たちがやっていることは間違いではないと証明できたと思うので、その中で引き分けてしまったことは責任を感じています」
Q.今節・FC大阪戦でリーグ戦10試合目を迎える中、チーム作りの進捗に手ごたえは感じていますか。
「一試合一試合対戦相手もメンバーも違うので、その都度トライ&エラーをして、エラーについては話し合ってやっています。誰が出ても同じようなサッカーができることは強みだと思いますけど、パスやシュートの精度にもっとこだわってやらないと自分たちが目指しているところには到達できないですし、J2昇格・J3優勝は厳しくなってくると思うので、本当に練習からこだわってやっていかないといけないと思います」
Q.常日頃から言っているように、ブレずにもっとこだわってやっていかないといけないですね。
「監督も言ってくれているように、ここまでの成長スピードを考えればある程度できている部分はありますけど、そのスピードをより上げていかないといけないですし、選手は練習からよりこだわってやらないといけないです。それが勝利への一番の近道だと思うので、本当に突き詰めてやっていくことが大事かなと思っています」
Q.中断期間前の試合となる今節に向けて。
「相手どうこうよりも、自分たちがどういうサッカーをできるのか、どういう結果を出せるのかというところにフォーカスしてやっていかないといけないです。そのための準備は前節が終わった瞬間から始まっていると思うので、結果と内容の両方を求めてやっていかないといけないと思っています」
Q.相手は首位であり、今季未勝利のアウェイゲームでもあります。
「そこは関係なく、本当に自分たちです。自分たちがどうあるべきか、どういうパフォーマンスを出せるのか、自分たちでどう結果につなげていくのか、強いて言えば、自分自身に出場機会があるならどれだけ結果を残せるのかにフォーカスしてやっていかないといけない。そのために何回も言いますけど、練習からシュートやパスの精度を突き詰めてやっていくことが、毎試合サポーターの皆さんに応援に来ていただいている中で結果を届けるための一番の近道になると思っています」
DF 3 大畑 隆也
Q.前節・SC相模原戦を振り返って。
「勝点3を取れなかったことが悔しいですね。ただ、なかなかアウェイゲームはうまくいかないことが多かったですけど、それなりに自分たちのやりたいことは出せて、相手の良さを出させないことはできたと思います。ポジティブな要素もあった中で、もっともっとできないといけないと思います」
Q.相模原が引いたというよりも、そうさせたように映りました。
「ピッチ上でも相模原の選手はだいぶ疲れ切っていて、前に出てこられない感じはありました。そこは自分たちの狙いどおりに相手を疲弊させることはできていたと思います。だからこそ、そこで1点取れればまた違ったと思いますね」
Q.あれだけ押し込めていたのなら、もっとチャンスを作りたかったですね。
「そうですね。あとは、相手も1-0で勝っているから心理的に頑張れるところがあったと思うので、自分たちが先に1点、2点と取れれば相手の気持ちを沈めることができたと思います」
Q.先制点を許してしまったことについて。
「無失点に抑えれば負けることはなく、1点取れれば勝てるので、(押し込んでいるときこそ)やられてしまいそうな形からでしたけど、本当にちょっとしたスキだと思います。あの時間帯までは良い流れでボールを動かせていて、いつ点を取るんだという感じだったので、本当に気持ちの問題のような気がします。もっと自分が(チームを)締めることができたとも思うので、そこは反省として、良い形で攻め込めているときこそ、スキをなくしていきたいと思います」
Q.今節は首位のFC大阪とのアウェイゲームです。
「J3を優勝してJ2に昇格することを狙っているので、いま首位の相手には絶対に負けられないです。いま勝利が少ない中で首位の相手に勝てば乗っていけるとも思うので、今後のターニングポイントになるのかなと思うくらいの一戦です。何としても勝てるよう、結果を求めてやっていきたいと思います」
Q.FC大阪は“J3らしい”相手ですよね。
「ああいうチームが勝点を積んでいる印象がJ3にはあって、強いというか、手ごわいチームだなと思います。けれど、自分たちの良さを出せれば相手に良さを出させないサッカーができると思います。本当に一つひとつのパスを丁寧にやって、相手の時間を作らせないくらいにできれば、相模原戦みたいに試合を進めることができると思います」
MF 36 安達 秀都選手

Q.前節・SC相模原戦を振り返って。
「チームとしては、あれだけボールを保持していたのに1点に終わったことは改善しないといけないと思っています。チャンスは作れていたし、あとは決めるだけというようなシーンもあったので、最後のクオリティーにこだわっていきたいです。個人としては、(前半の44分からの出場で)試合にはうまく入れましたけど、散らしながらというようなプレーが多かったです。もっと刺し込んだり、ペナルティーエリア内に進入したりする怖い選手になっていかないと輝けないと思っているので、そこは練習から意識していきたいです」
Q.同点ゴールは、半分は安達選手のゴールと言ってもいい気がします。
「あれは決めないといけないですね。(山中)惇希くんにも『アシストをつけさせてくれよ』と言われたので、決めないといけなかったですね…」
Q.ペナルティーエリア内に入っていくことはテーマに掲げていることですか。
「その回数を増やしていけば、必然的にチャンスの数も得点の数も増えていくと思うので、個人としてもチームとしても増やしていければと思います」
Q.ゴール前に人数がいる相手をどう崩していくかについては、どう考えていますか。
「(相模原戦はボールを持ちながらも)停滞している時間帯もあったので、得点シーンのような形をチームとして偶然ではなくて意図して作り出せれば、そしてその回数を増やせれば得点は増えていくと思います」
Q.ここ最近は出場機会を増やしていますが、いかがですか。
「途中出場は増えていますけど、その中で何かを残さないと、スタメンで使われたり出場時間を延ばしたりはできないと思うので、何か1つ輝ける武器が必要ですね。もっと積極的にやっていかないといけないと思っています」
Q.相手を崩すための刺し込むパスをより増やす上で、大事なことはなんでしょうか。
「良いときはみんなポジティブな感覚でやれているので、3人目のつながりを意識してできているけど、そうでないときはそれが少ないというか。そういうときこそもっとつながりをもってプレーできると思うので、自分が意識してやっていきたいと思います。ボランチはつながることが仕事なので、そこは頭を回転させて、そのスピードを上げてプレーしていきたいと思っています」
Q.今節は首位のFC大阪とのアウェイゲームです。
「これから順位を上げていくために勝利は絶対に必要だと思いますし、首位を倒して勢いに乗って連勝を重ねていければ、サッカーの内容ももっと良くなっていくと思うので、倒したいですね。ミスを恐れていては何もできないので、勇気を持って全員でプレーしていきたいです」