GAME SCHEDULE / RESULT

試合日程・結果

GAME RESULT 試合結果

2025明治安田J3リーグ 第1節

HOME

ザスパ群馬

群馬

2025.02.15 SAT 14:03 KICK OFF

正田醤油スタジアム群馬

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試合終了

AWAY

FC琉球

琉球

GOAL

  • 99 山田太郎 99'
  • 99 山田花子 99'
観戦インフォメーションはこちら

新生・ザスパの船出。

示すのは“攻撃的なサッカー”


新生・ザスパ群馬が船出を迎える。1年でのJ2復帰を誓い、ホームの正田醬油スタジアム群馬で2025シーズンの開幕戦を戦う。

今季から就任した沖田優監督は、始動から約5週間、このプレシーズンでの積み上げに大きな手応えを得ている。それは開幕週となった11日のトレーニングを見ても、その雰囲気や選手たちの表情、言葉からも伝わってきた。クラブと指揮官がそろって掲げる“攻撃的なサッカー”に選手たちが意欲的に取り組み、ものすごいスピードで順応しているからだ。監督業は初挑戦ながら、長い期間、北海道コンサドーレ札幌でペトロヴィッチ監督の側で学び、薫陶を受けてきた。沖田監督は開幕戦に向けた思いを包み隠さずに話している。

「このチームが始動して5週間しか経っていないですが、自分の中では選手たちが、今季から掲げるザスパ群馬の『攻撃的なサッカー』に対して、ものすごく速いスピードで順応してくれていると感じています。あとは残りの1週間(取材時点)で準備をしたら『いつでも試合にいけます』という感じですね。シーズンが始まって、試合を重ねればもっともっと成長していくと思うので、それも楽しみです。早く試合をして、選手たちが感じている手ごたえをファン・サポーターのみなさんにもお見せしたいですね」

では、肝心のどんなサッカーを目指すのか。答えは、とにかく“点を取りにいくサッカー”と表現して間違いないだろう。「得点は青天井。数字どうこうではなく取れるだけ取りたい」という思いから、沖田監督はあえて具体的な得点数は掲げずに攻撃的な姿勢を貫く。それができれば勝利につながり、さらには、その積み重ねがリーグ優勝にもつながっていくと考えているからだ。

「クラブとしても今季から“攻撃的なザスパ群馬”を作り上げていくと決めているし、そのために僕を呼んでくれたと思っています。しっかりとパスをつないで攻撃を構築できると信じているし、そうやって敵陣でプレーする時間を増やしていくことで相手のゴールを脅かすシーンを90分の中でどれだけ作り出せるか。たとえ失点をしたとしても、終わってみればゴール数でウチが上回っているような試合を増やせれば、自然と勝利数も増えてくるので、そういうチーム作りをしています」

これが監督の独り歩きでは困るが、選手たちもしっかりとその思いとサッカーに呼応する。昨季の降格の悔しさを知る一人である山中惇希は「手応えはあるし、やれる自信もある。多くの人数でゴールに迫るシーンは増えているので、非常に面白いサッカーになってきていると思います」と現状を捉え、「1年でJ2に戻るという覚悟を見せる場でもあると思う。1-0などではなく、チームとして違いを見せたいと思います。すごく楽しみですね」と開幕戦へ意気込んだ。

意欲と野心に充ちたシーズンの開幕が、いよいよ迫ってきている。ホームで勝利してシーズンをスタートさせる。それが何よりの沖田ザスパの“所信表明”となる。

文:エル・ゴラッソ群馬担当 須賀大輔


沖田優監督

Q.開幕を目前に控えたいまの手ごたえや感触はどうですか。
ここまで5週間しか経っていないですが、自分の中では選手たちが、今季から掲げるザスパ群馬の攻撃的なサッカーに対して、ものすごく早いスピードで順応してくれていて、非常に成長してくれていると感じるので、いい状態で5週間が経ったと思います。あと1週間(取材時点)で準備をしたらいつでも試合にいけますという感じですし、シーズンが始まって、試合を重ねればもっともっと成長していくと思うので楽しみですね。早く試合をして、選手たちが感じている手ごたえを早くファン・サポーターのみなさんにもお見せしたいですね。

Q.見せたいサッカーとは。
自分はしっかりとつないで攻撃を構築できると思っていますので、敵陣でプレーする中で相手のゴールを脅かすシーンを90分の中でどれだけ作り出せるか。終わってみれば、失点をしたとしてもゴール数でウチが上回っているような試合を増やせれば、自然と勝利数も増えてくるでしょうから、そういうチーム作りをしています。

Q.攻めていれば、それが守備になるという考えでしょうか。
昨季は失点数が多かったというのはデータで出ていて、『守備のアプローチはどうしていますか』とも聞かれます。ただ、昨季とスタイルは違うし、違うチームです。極端な話、ずっとボールを持っていれば失点することはない。自分たちの攻撃的なサッカーを表現できるようになれば自然と失点は減っていくと思います。そういうスタイルを選手と一緒に5週間で積み上げてきました。

Q.得点数の具体的な数字はありますか。
そこは青天井。取れるだけ取りたいですね。数字でどうこうではありません。ただ、目標に関しては優勝するには勝点70近くは必要だと思っているので、そう考えると22勝、23勝くらいでしょうか。引き分けは自然と出てしまうでしょうけど、あまり考えたくない。勝つか負かるかのようなゲームで勝って22~23勝することを目標にやっています。得点数、失点数の目標は決めていないです。1試合の中で相手よりも得点が多ければいいと思っています。

Q.初めての監督としての思いはどうですか。
とにかく楽しいですね。選手たちが楽しそうにやってくれているのもありますし、練習を見ていても試合を見ていても、選手たちが楽しみながらやってくれているのでそれを見ていて単純に楽しいです。スタッフや強化、フロントの方々ともすごくいい関係でここまでできているのであまりストレスがないですね。

Q.これまでJ3というリーグはどう見ていましたか。
外からの印象になりますが、どの試合を見ていても力の差はあまり分からない。それくらい均衡したリーグだと感じています。始まってみないと分からないですが、おそらく自分たちもほかのチームもあまり差はないんだろうなと。そういう僅差の中で、1試合のちょっとした差を攻撃力で上回るようにやっていきたいです。

Q開幕戦の意気込みは?
まずはファン・サポーターのみなさんに『90分、観ていて楽しかったね』と思ってもらえるように頑張ります。そして勝ちます。その二つですね。

Q琉球の平川忠亮監督は筑波大の同期なんですね。
ヒラのことは良く知っているし、自分のことも良く知っているという関係です。大学サッカー部の同期のグループLINEでは、ライセンスを取ったときにも盛り上がりました。でも、日程が発表されたときには、『まさかの開幕戦じゃん(笑)』と。同期ではかなり多くの人が来てくれるみたいなので、面白い試合ができればいいですね。お互いに本当の中身は分かっていないですし、それを含めて楽しみですね。


FW 32河田篤秀

Q.取り組むサッカーはハッキリしていると感じました。
そうですね。最後、自分のところにボールが出て来るかどうかは個人の部分によるので、(昨季みたいな)モヤモヤはないです。出てこなかったらどこに理由あるかが分かります。あそこでミスがあったとか、あそこの動きが合わなかったとか、すごくハッキリしていていいと思います。シュートまでいけるかは、自分たち選手の頑張り次第かなと思っています。

Q.開幕に向けた手ごたえは?
正直、不安なところもあります。キャンプ中はJ2の相手と練習試合をやりました。自分たちとしては楽しくできたし、チームとしてやりたいことをうまくできている回数は多いので、イメージはいいです。ただ、だからこそ、あとはそのイメージで、より強い相手、速い相手に対してできるかどうかが大事ですね。

Q自身としてもJ3は新たなチャレンジでもあります。
この性格上、楽しむタイプだから、下のカテゴリーかもしれないですが、初めてのカテゴリーという捉え方でいけば楽しみなので、純粋に楽しみたいです。ここで活躍してチームが上にいければいいですし、プレーヤーとしても上でやるべき選手だと思われるように頑張りたいですね。

Q今季はJ2昇格と目標がはっきりしています。
J3は初めてですけど、昇格の経験はあります。どのカテゴリーでも難しいのは一緒だと思うので、勝利を積み上げて行くことも大事ですけど、練習中の厳しさは1年で昇格するために必要だと思うので、自分にもチームにも厳しくやれたらいいなと思っています。


MF 17 山中 惇希

Q.キャンプではJ2のチームと多くの練習試合をやっていますが、感触は?
だいぶ良かったですね。手ごたえもあるし、やれるなという自信もありました。自分たちは早くJ2に戻らないといけない立場です。昨季もやれるという自信はあったので、チームとしても個人としてもそれを証明しないといけません。しっかりと結果を残したいですね。

Q.しっかりとつないで攻撃していくスタイルの中で、サイドアタッカーへのボールは集まりそうですね。
背後へのオプションも増えているし、ゴールに直結するプレーが増えています。そのぶん、結果を残しやすいポジションだと思うので、なおさら結果にこだわらないといけないですね。ゴールとアシストはマストにしていかないと試合に出られなくなります。二ケタ得点は狙っていきたいですね。

Q.しっかりと監督のやりたいサッカーを体現できているのでしょうか。
上手な選手も多いので、低い位置でもしっかりとパスをつなぎながら前進していって、最終的には多くの人数でゴールに迫るシーンは増えています。非常に面白いサッカーになってきていると思います。

Q.開幕戦への意気込みを聞かせてください。
もちろん勝点3を取らないといけないですが、1年でJ2に戻るという覚悟を見せる場でもあると思うので、1-0などではなくて、チームとして違いを見せたいと思います。すごく楽しみですね。チームを勝たせることにチャレンジしながら、しっかりと勝てるように頑張りたいです。


MF 8 山内陸

Q.ここまでの感触はどうですか。
個人としてもオキさん(沖田監督)のサッカーは自分がやりたかったサッカーですし、自分の良さを出せてきています。まだまだ足りないですけど、前向きに思えるところもあります。今季は突き詰めながらやっていければと思いますね。

Q中盤ではどんな役割を求められていますか。
下から丁寧につないでいくサッカーなので、そこのつなぎ役は求められますし、そこのつなぎ役だけではなくて、最後のゴールやアシストにもこだわってやっていきたいと思っていいます。

QこのスタイルだとSBもかなり攻撃に加わりますね。
攻撃に関わるので、自分がSBに入っても良さを出せると思います。

Q.J3の経験はある山内選手ですが、昇格のためには何が大事になりますか。
どのチームもアグレッシブさがあるので、僕たちのサッカーをやることにビビらず自信をもってプレッシャーをはがしていきたいです。それができたときには必ず優勝できると思っているので、いい準備をして開幕戦を戦いたいと思います。

Q.ファン・サポーターにお披露目の試合になります。
観ているお客さんが楽しむのもそうですし、勝つことは大前提でやっていかないといけないです。僕自身が目立たなくても、チームのため勝つためにできることをやっていきます。

progress of a match 試合経過

ザスパ群馬
FC琉球
前半後半データ後半前半
11シュート1
4CK2
GK
14FK14
オフサイド
0PK0

MEMBER LINEUP メンバーラインナップ

スターティングメンバー
  • GK 13 近藤壱成

  • DF 2 田頭亮太

  • DF 3 大畑隆也

  • DF 22 高橋勇利也

  • MF 8 山内陸

  • MF 6 米原秀亮

  • MF 7 西村恭史

  • MF 27 藤村怜

  • FW 20 下川太陽

  • FW 32 河田篤秀

  • FW 17 山中惇希

控えメンバー
  • GK 1 石井僚

  • DF 30 小柳達司

  • MF 35 玉城大志

  • MF 36 安達秀都

  • FW 11 加々美登生

  • FW 38 小西宏登

  • FW 18 田中翔太

  • FW 10 髙澤優也

  • FW 9 青木翔大

監督
  • 沖田優

スターティングメンバー
  • GK 16 佐藤久弥

  • DF 15 荒木遼太

  • DF 3 菊地脩太

  • DF 22 大和優槻

  • DF 4 藤春廣輝

  • MF 7 茂木駿佑

  • MF 8 岩渕良太

  • MF 24 佐藤祐太

  • MF 18 平松昇

  • MF 10 富所悠

  • FW 47 ワッドモハメッドサディキ

控えメンバー
  • GK 50 川島康暉

  • DF 5 神谷凱士

  • MF 13 岩本翔

  • MF 17 永長鷹虎

  • MF 20 永井颯太

  • MF 28 津覇実樹

  • FW 19 佐藤未勇

  • FW 39 庵原篤人

  • FW 89 高木大輔

監督
  • 平川忠亮

DATA 試合環境

入場者数
3452
天候
13.8℃ 20%%
主審
堀善仁
副審
髙木翔、西田裕貴

MOVIE ハイライト動画

COMMENT 監督&選手コメント

監督コメント

「ホームでお客さんにたくさん来てもらえている中で、とにかく勝ちたかったっていうのがすべてで、引き分けてしまったのは申し訳ないというところです。自分たちも攻撃的なサッカーで、選手も一生懸命に勝つため、点を取るために90分やってくれました。なんとか勝たせてあげたかったですが、とにかく引き分けが悔しいっていうのがすべてですね」

(「超攻撃サッカー」を掲げて戦った開幕戦の内容をどう受け止めているか?)
「ゲームの入り自体は悪くなかったと思っています。前半の途中で少し自分たちの良さが出せない時間帯がありました。ただ、後半の45分は自分たちのやりたいサッカーに近づいている内容で進みました。選手たちにも、後半のような流れを90分間続けられるようなチームになっていこうというのをロッカールームで伝えました。それができれば今日も1点は入っていたと思うので、(得点)ゼロで終わったっていうのは、とにかく悔しいです」

(70分過ぎの立て続けの決定機で決められれば、という印象があるが?)
「そうですね。ただ、決められるか決められないかというのは、そのときの選手ができたかできなかったかというだけなので。あのような形をもっと繰り返して、ペナルティエリアに入る回数があと3倍あれば、おそらく3点、4点入っていたと思います。これだけチャンスがあったら絶対に何点か入るだろうというくらい、もっと前半からできれば、今日は勝てたと思っています。そこは、これからの課題かなと思います」

(後半から特にいい形でチャンスを作れていたが、ハーフタイムで監督から選手たちへ指示したことは?)
「前半の課題というか、ロングボールをもう少し減らそうという話をしました。自分たちはもっとつないで、相手陣内へ入り続けられる力はある。でも、そこで簡単にロングボールを蹴ってしまって相手に渡す回数が多くなっていたので、指示を出しました」

(連係面では、まだ少し息が合っていないと感じられた部分も見られました。その点はいかがですか?)
「ここまでの積み上げの中で、ボールにしっかりプレッシャーを掛けられてもつないで剥がしてくという面では、この開幕戦ってどうしても緊張する中で、よくやってくれたと思っています」

(勝ち切れなかった中で収穫もあると思います。監督はどう感じていますか?)
「どうしても緊張があるなど、コンビネーションが乱れやすい初戦で、後半のような時間帯を作り出せたのは収穫だと思っています。次節以降、おそらくもっと長い時間で(後半のようなプレーが)できると思います。前半に関しても、今日の後半のような試合ができれば、相手は後半にもっと早くバテて、残り15分以降に点を取りやすくなっていたと思います。なので、そこは悔しさであり課題だと感じています。前半に相手の体力を奪い切れなかったです」

(サイドバックがインサイドでプレーしていましたが、狙いは?)
「そこは自分たちのサッカーのスタイルなので、特別に『対琉球』というわけではなくて、ああいう形をとってみんなが近い距離でプレーできるというのは自分たちのベースにあります」

(ロングボールを減らそうという声掛けは、選手たちに自信を持ってパスをつなげてほしいということでしょうか?)
「絶対にロングボールを蹴るなと言っているわけではなくて、相手がプレッシャーを掛けてきたから、スペースがあるので通せると思って(選手たちが)判断したものなので、否定はまったくしていないです。けれど、ここまでのキャンプを含めて準備してきた中で、45分間でのロングボールの数が、今日の前半がおそらく一番多かったです。なので、自分たちのスタイルとは少し違うんじゃないかという話をしました」

(チャンス回数を創出するために必要なことはどんなところですか?)
「今日の後半のように相手陣内に長くいること、ペナルティエリアに仕掛けて、またボールを回収して、またそこに居続けられること。そうしているうちにペナルティエリアへ入る回数が必然的に増えてくると思います」

(ボールロストしたあとの回収という部分については、いかがでしたか?)
「もう少しできたかなと。もっと危険な入り方や、もうちょっと相手にとっては苦しい場所に質のいいボールが入っていけば、もっと何回も回収できたと思います。それが前半からできればよかったというのがこれからの課題です」

(先ほど、後半は何回もチャンスを作って決めきれなかったと話していた。何回もチャンスを作っていいたということでもあると思うが?)
「そうです。1試合トータルで見れば、決してネガティブなものではないです。ただ、誰一人満足していません。みんな勝つことしか考えていません。引き分けたということ自体に、悔しさを感じています。僕も同じですが、なんとか次は勝てるようにチャンスの数をもっと増やしていきたいです。シュートを外した人や、うまくいかなかった人を責めるつもりもないし、もっともっと(チャンスを)増やしたいです」

(次戦への意気込みを)
「次節の相手・栃木シティさんもすごくいいチームです。キャンプの内容もいい積み上げができて、監督が変わらない中で昨季からいいチームであり続けていると聞いています。自分も札幌にいるときに対戦したことがあるので、すごく攻撃がしっかりしているチームだという印象があります。お互いに攻撃と攻撃のぶつかり合いで、どちらが多く点を取れるかという、見ていて面白い試合ができればいいなと思っています。今回、スコアレスドローになってしまったので、次は3-4、4-3といった試合ができるように準備していきます」

選手コメント

選手写真

DF2

田頭 亮太Ryota TAGASHIRA

(開幕戦でドロー発進となりましたが、振り返っていかがでしたか)
「最初はやっぱり開幕戦というのもあって、ちょっと硬いかなと思ったんですけど、時間が経つにつれて特に後半は僕たちが6週間準備してきたものが表現できたのではないかなと思います」

(両サイドバックがかなりインサイドでプレーしていましたが?)
「そうですね。今季のサイドバックはボランチの横に入っていくことが1つの形だと思います。僕は大学のときから外も中もやっていたので。ネガティブな要素はなくて。逆にポジティブな要素でやれているので、楽しいです」

(山中 惇希選手からのクロスで惜しいシュートもありましたが?)
「もうあそこは絶対に来ると思って、めちゃくちゃ走っていました。もうアツ(山中 惇希)だったら、そこに落ちてくるかなと思っていたので、めちゃくちゃ走って。ピンポイントで来たので、ふかさないように抑えようとは思ってシュートを打ちましたが、ふかしてしまったので、次は点を取れるように修正します」

(次戦もホームゲームとなります。意気込みをお願いします)
「J3に落ちても、スタジアムにこれだけ多くのサポーターの方に来てもらって、その中で勝利を届けられなかったっていうのは悔しいです。次の試合もすぐ来るので、また1週間で修正して栃木シティに勝てるようにやっていきます。次もまたホームで群馬の熱いサポーターの前でやれるので、その応援に背中を押されながら頑張りたいと思います」

選手写真

FW11

加々美 登生Toi KAGAMI

(開幕戦はドローでのスタートとなりましたが?)
「チームとしては、自分は出ていなかったですけど前半がもったいなかったと思います。ボールを持つというのはよかったですが、なかなか相手のゴール前まで進入できる回数が少なかったです。後半の入りは良くてゴールに迫れていたんですが、なかなか点までは入れられなかったので、そこをこれから改善していくべきなのかなと思います。全然(結果を)悲観することはなくて、自分たちのサッカーをもっともっと突き詰めて、どんな相手でも同じように自分たちが支配して圧倒的に勝っていくっていうのを目指してやるだけです」

(サイドからのラストパスやドリブルでも仕掛けていました。チームとしても増やしていく部分ではありますか?)
「終盤にオープンな展開になる時間が長くなって、そのときに自分が入りました。スピードのあるドリブルで運んで、相手のイヤなことを意識してプレーすることが大事だと思います。それを意識してプレーして、ゴールが入ればよかったんですが、チャンスを多く作れていたので、ポジティブに捉えて次またやっていきたいです」

(途中から出場したことで、よりリズムが生まれたように見えましたが?)
「ベンチにもいい選手がいっぱいいると思いますし、出場したら元々出ていた選手とは違う自分の特徴を出して相手を困らせることで、新たな攻撃の手口になると思います。今日の自分はもっと自信を持ってプレーをして、攻撃に迫れば良かったという反省点はありますが、まだ1試合終わっただけ。勝点2を逃したのを悔やまないように、自分が成長するためにトレーニングして、チームとしても成長して、残りの試合をより多く勝てるように頑張りたいです」

選手写真

FW9

青木 翔大Shota AOKI

(群馬に復帰しての初戦、いかがでしたか?)
「ゴールのチャンスがあったので、あれをしっかりと枠に入れなければなりませんでした。そして点を取らないといけなかったので、悔しい試合になりました」

(ベンチとピッチから見てチームはどう映りましたか?)
「硬い試合だったと思いますが、その中でもチャンスは作れていましたし、勝ち切れればよかったです。でも、内容的にも悲観することはなく、一喜一憂せずに次に向かっていけば、自ずと結果はついてくるんじゃないかと思っています」

(開幕戦に出場して、あらためて群馬に戻ってきたという実感は湧きましたか?)
「実感というのはそこまでないです。今日も短い時間の出場でしたが、自分がゴールを取れなかったことが非常に悔しいです。サポーターの皆さんの本当に熱い応援が伝わってきましたし、だからこそなんとしても勝ちたかった試合だったので、非常に悔しく思います」

(次戦もホームなので、サポーターはゴールを期待していると思います)
「そうですね。ゴールを狙っていますし、本当にチームが勝てるように、明日から、今日のこの終わった瞬間からいい準備をしていきたいなと思います」

SUMMARY総括

『超攻撃的サッカー』のお披露目

後半の戦いをスタンダードに


1年でJ2復帰を狙うザスパ群馬の長い戦いの日々が幕を開けた。

初戦はFC琉球OKINAWAを正田醤油スタジアムに迎えての一戦。「超攻撃的サッカー」への転換を図る沖田 優監督は、[4-1-2-3]のシステムでスタートし、両SBがアンカーの両脇に絞る可変システムを採用。指揮官が「みんなが近い距離でプレーできるというのが自分たちのベース」と語る形で、大量得点を狙いにいく。

スタジアムには開幕戦特有の緊張感が走っていた。前半からポゼッション率を高めて好機をうかがう群馬だが、なかなかペナルティーエリア内へ進入できない。前線から激しくプレスを掛けてくる相手に対し、背後のスペースを狙ったロングボールを試みるも、逆にボールを奪われて奇襲を喰らってしまう悪循環に陥っていた。

互いに得点機会を作れないまま、前半を終える。するとハーフタイムに沖田 優監督は、「自分たちのスタイルとは少し違うんじゃないか」と指示を出したという。

「ロングボールをもう少し減らそうという話をした。自分たちももっとつないで、相手陣内へ入り続けられる力はある。でも、そこで簡単にロングボールを蹴ってしまって相手に渡す回数が多くなっていた」

指揮官の言葉を受けた戦士たちは、後半にさっそくチャンスを迎える。51分、山中 惇希の左サイドからのクロスを「あそこは絶対に来ると思って、めちゃくちゃ走った」と右SBの田頭 亮太がゴール前まで入り込み、ピンポイントで合わせるもシュートはバーの上を越える。

直後のピンチを乗り越えると、73分、74分と河田 篤秀が続けざまに決定機を迎えた。しかし、ネットを揺らせない。その後のCKでは、ボールが強風に揺られてゴール方向に向かったが、相手GKの好守とポストに嫌われてしまう。

以降も勢いに乗る群馬は再三のビッグチャンスを創出。終盤には、ブラウブリッツ秋田から4年ぶりに復帰した青木 翔大を投入してたたみかけるも、最後までゴールを決めることはできずにスコアレスドローで終わった。

後方から細かいパスワークで崩し、両サイドからゴールに迫る。琉球戦の後半45分間は、“超攻撃的”を体現したような内容だったと言える。45分間でも、自分たちの志向するスタイルを余すことなく披露した。

足りなかったのは、ゴールだけだった。ゆえに「前半がもったいなかった」と途中出場でチームの勢いを加速させた加々美 登生が話せば、プロデビューを飾ったGK近藤 壱成も「突き詰めていかないといけない」と反省を口にする。

どの選手も“勝ち星を逃した”という意識が強く残った。ひさびさの本拠地凱旋となった青木 翔大も悔しさを露わにしている。

「サポーターの皆さんの本当に熱い応援が伝わってきましたし、だからこそなんとしても勝ちたかった試合だったので、非常に悔しく思います」

次節の相手は開幕戦でSC相模原を下し、昇格初勝利を手にした栃木シティFC。ホームでの連戦で白星をつかみ、今度こそサポーターと喜びを分かち合おう。勝利への執念が「超攻撃的サッカー」をさらに面白くする。

文:藤井圭(EL GOLAZO)