MF5
川上エドオジョン智慧Chie EDOOJON KAWAKAMI
ザスパ群馬
群馬
ケーズデンキスタジアム水戸
0前半 2
1後半 0
試合終了
水戸ホーリーホック
水戸
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | シュート | 12 | ||||
4 | CK | 10 | ||||
GK | ||||||
10 | FK | 14 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 21 櫛引政敏
DF 24 酒井崇一
DF 34 小柳達司
DF 22 高橋勇利也
MF 29 田頭亮太
MF 37 瀬畠義成
MF 6 天笠泰輝
MF 44 仙波大志
MF 5 川上エドオジョン智慧
FW 32 河田篤秀
FW 14 川本梨誉
GK 42 石井僚
MF 17 山中惇希
MF 15 風間宏希
MF 11 杉本竜士
FW 28 樺山諒乃介
FW 23 平松宗
FW 40 佐川洸介
武藤覚
GK 21 松原修平
DF 33 牛澤健
DF 4 山田奈央
DF 3 大崎航詩
MF 88 長井一真
MF 47 櫻井辰徳
MF 17 長澤シヴァタファリ
MF 7 新井晴樹
FW 23 甲田英將
FW 22 久保征一郎
FW 11 草野侑己
GK 25 富居大樹
MF 13 野瀬龍世
MF 24 山﨑希一
MF 32 碇明日麻
MF 38 齋藤俊輔
FW 9 安藤瑞季
FW 99 中島大嘉
樹森大介
本日行われました「2024明治安田J2リーグ第28節vs水戸ホーリーホック」の試合後監督記者会見における武藤監督のコメントをお知らせいたします。
武藤 覚監督
「北関東ダービーということで、たくさんの方に応援に駆け付けてもらいましたし、ゴール裏からたくさん声援してもらいましたが、前半に(守備で)なかなかボールに行けず、ボールを動かされ続けていました。そんなにピンチは作られていないと思いつつも、やはり際(きわ)の部分で行けないなど、最後のところで寄せ切れなかったところが失点につながった部分はあります。前半に失点してしまうと、いつも難しいゲームになってしまっています。それはずっと思っている部分ですが、なかなか改善できずに前半を終えてしまったというのが反省です。
後半にはシステムを変えたり、選手を代えたり、いろいろな部分を変えました。前に出ていくパワーは出せたと思いますが、そういう部分を前半から出せるようにしなければならなかったゲームです。勝つためには、というところについて、もっともっと選手たちとともにやらないといけないということを非常に感じたゲームになりました。
せっかく応援してくれていて、そこに応えなければいけないのに、本当に申し訳なく思っています」
(前節、瀬畠義成選手がCBの中央でいいプレーを見せていた中で、新加入の小柳達司選手をその位置で先発起用した意図について)
「小柳選手は経験もありますし、リーダーシップを取れるので、コミュニケーションを取れるところも期待して今日は起用しました。
瀬畠に関しては、ボランチのほうが良さは出ると思っているところがあります。横浜FC戦ではCBをやってくれて、いいプレーをしてくれていましたが、彼の良さを考えるとボランチのほうがいいというところで今日の起用になりました。
小柳は、初めて組んだ選手たちがいる中で、コミュニケーションをよく取ってくれていました。リーダーシップを出して、戦う部分を見せてくれたので、そこはプラスにとらえて次につなげていきたいです。
次のブラウブリッツ秋田戦では出られないですが、残りの試合の中で小柳が出る試合では、彼の良さを出せるようにしたいと思っています」
(『北関東ダービー』で多くのサポーターが駆けつけた中での敗戦となったが?)
「前半に、水戸ホーリーホックさんの良さを出させてしまいました。相手が後ろでつないでいるぶんには怖さはないと思っていましたが、ゴール前に入ってこられたときの寄せの甘さがありました。それは本当に必要な部分です。水戸さんも自分たちのことを見て狙っていたところだと思うので、やらせてはいけなかったし、特に2失点目がゲームを難しくしてしまいました。
前半の中でシステムや戦い方を変えた中で失点につながってしまったのは自分の反省点です。選手が一生懸命やっている中で、もっと準備しないといけませんでした。選手の良さを出せるようにしなければならないのは、自分の課題です。選手がどうこうというよりも、準備の部分で水戸さんのほうが良かったというところはありました。後半で相手の攻撃をはね返す部分は作れたと思いますが、このようなゲームをしていると残留は難しくなります。次のゲームで勝つためにやっていかなければならないです。先ほどサポーターの方にも言われましたが、ホームで勝てていないので、しっかりホームで勝つことを次のゲームで示したいと思います」
(前半の2失点について)
「水戸さんの特徴として、ワイドを使いながら斜めに入ってくるところ、ディフェンスラインの背後に出てくるところがあり、それはこのところ良くなっている部分でした。その狙いは分かっていましたが、自分たちの対応はもう少しできたというのはあると思います。結局、最後のところで寄せ切れない、セカンドボールを拾われる、シュートが跳ね返ったところでコースを消せなかったところはありましたので、それは本当に課題だと思っています。
ゴール前の守備については、もっとゴールを隠さなければならないし、シュートコースを消すためにもっと寄せるところで甘さが出てしまったと思っています」
(小柳選手のプレーについて)
「彼の経験がほかの選手を動かした部分はあったと思うので、初めてのゲームにしてはすごくよくやってくれたと思っています」
(前線の河田篤秀選手を生かすプレーについては、前節よりも改善されていたように感じたが?)
「改善するようにトレーニングしてきたつもりですし、選手同士もコミュニケーションを取ってくれていました。前回よりもボールに絡む部分は出てきたと思います。ターンしてシュートを打とうとした場面も出ていたので、もっとゴールを増やしていけるようにしたいと思います」
(サポーターとは試合後にどんな話をしたのですか?)
「せっかく応援してくれているので、それに応えるようにやっていくということは伝えました。(応援に)応えなければならない、申し訳ないという話はしました。次はホームゲームですが、昨季のいわきFC戦からホームで勝てていないので、サポーターの皆さん(の期待や応援に)応えるというところで、ホームで勝つために頑張ります、という話をしてきました。
選手はすごく頑張っていますし、選手を責めるのではなくて僕を責めてください、僕が力不足です、というところも話しました。みんなで頑張っていくしかないと思っています」
MF5
川上エドオジョン智慧Chie EDOOJON KAWAKAMI
(試合を振り返って)
「自分たちのミスなどで相手にペースを持っていかれて、すべてで後手に回っている感じがある中で失点をしてしまいました。簡単な失点だと思いますし、自分たちのペースではないときに失点しないことが大事でした。そういう形でこれまでも失点してしまっているので、もったいないです。最後に点を取って、勢いが出てきましたが、それを最初からやれればよかったと思っています」
(得点場面について。思い切りのいいシュートでした。ああいうプレーをやりたい、というのを示した場面だと思いますが?)
「本当にああいう形を出したかったですし、自分が点を取ったからということではなく、ああいう形をもっと作ることでシュートできるシーンが出てくると思います。シュートができるのにパスをしているのも見られたので、思い切りのいいプレーをしていければいいと思っていました。あの場面は、トラップしたときにはシュートを考えていました。チャレンジして、思い切りやったプレーでした」
(サポーターの声について、どう感じましたか?)
「監督だけの責任ではないと思います。自分たちのプレーの内容が伴っていない。質を上げて、コミュニケーションを取って、チームとしての団結力をつけて、またやることをもっと整理していけばもっとやれると思っています。選手たちにも責任があるし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
DF22
高橋 勇利也Yuriya TAKAHASHI
(試合を振り返って)
「前節の横浜FC戦のあとから、練習からみんなで突き詰めてやってきたのですが、それがまったく形として出ませんでした。内容どうこうではなくて、戦う部分をやらないといけないと思います。誰がどうこうというよりも、全体をコンパクトにする、ラインを上げる、パスコースを作る、ということを、自分も含めて一人ひとりがやっていかないといけません」
(どんな思いでプレーしていますか?)
「積極的な守備をすること、攻撃で前に矢印を向けることを考えていて、練習からやっていますし、いい形も作れていました。ただ、今日の試合ではそれがうまく出せずに、相手の勢いに呑まれてしまったような感じです。みんながいいところを出す。勝つためにはそこしかないと思います」
(応援してくれる方々に対して)
「この内容でも応援してくださる方たちがいます。それがあるからいま、自分は戦えています。どうにか勝利を届けたい気持ちがあるので、最後まで一緒に戦ってほしいです」
DF34
小柳 達司Tatsushi KOYANAGI
(試合を振り返って)
「勝点3だけを目指していたので、とても残念です。試合の入りのところで、相手の攻撃に規制がかかりませんでした。2日間の練習である程度整理して臨みましたが、ここまでボールにプレッシャーが掛からないと、ずるずると最終ラインも引いてしまいます。でも、後ろとしてもボールの状況によってラインを下がらないようにできる場面もたくさんあったので、細かい部分については練習からやっていかないといけないです。ボールホルダーにプレッシャーを掛けるというところが課題だと思いました。
失うものはないですし、もうチャレンジするしかないと思います。そうやっていくことでいいシーン、得点したシーンがありました。チーム状況は難しいかもしれませんが、やっていくしかないと思います」
(ブラウブリッツ秋田でやってきたことと、今日の3バックの中央でのプレーについて、違いは感じましたか?)
「まったく違います。秋田は4バックでガンガン人にいくという感じでしたが、今日の前半は特に、なかなか人に対していくシチュエーションがなかったです。あと自分が出られるのは9試合、最後までやり切らないといけないと思っています」
(公式戦のピッチに立つことで、感じられたものはありましたか?)
「選手たちはやろうとしています。ただ、それが足りていないというのも分かっています。みんながもっと同じ方向を向くために、トレーニングからやらないといけないのは間違いないと思います。自分が変えていければと思っています」
今季、ザスパ群馬が戦ったここまでの『北関東ダービー』は2戦2分。前年度王者の群馬に対して水戸ホーリーホックのサポーターが「奪い返せ、優勝してこそ北関東ダービー」という弾幕を掲げるなど、ライバル同士の一戦をファン・サポーターが盛り上げる。さらに残留を争う間柄でもあり、ともに“必勝”を期して臨んだ。
基本の配置は[3-4-2-1]だが、群馬も水戸も攻撃時には左のCBがサイドに張る4バック化でズレを生み出そうとした。守備では[5-2-3]、[5-4-1]のような形で構えた。
より前線からのプレッシャーが効いていたのが水戸だった。対して群馬はいい形でハーフラインを越える場面が少なく、守備でも前線からのプレスがハマらずに後退を余儀なくされた。
「ここまでボールにプレッシャーが掛からないと、やはりズルズルと引いてしまう」
そう語ったのは、ブラウブリッツ秋田から加入して、即先発入りした小柳達司だ。CBの中央に入って守備を統率する役目を担ったものの、相手の攻撃を受けてしまい後手の対応を強いられ続けた。
その流れで14分、水戸の久保 征一郎にゴールを決められてしまう。最初のシュートはクロスバーに助けられたが、そのこぼれ球を久保が拾ってネットに突き刺した。群馬の選手たちはハンドをアピールしたものの、認められなかった。
なかなかチャンスをつかめていなかった群馬だが、32分には惜しい場面を作る。8試合ぶりの先発となった田頭亮太が右サイドから左足でクロスを送ると、勢いよく走り込んだ仙波大志がヘディングで合わせる。これは枠を外れた。
前半途中から守備時も4バックにしてより前からのプレスを志向したものの、流れは大きくは変わらない。そして45+2分、右サイドを崩され、最後は甲田英將に決められて2点差となった。
後半開始から、ザスパ群馬はアタッカーの樺山諒乃介を投入してシステムを[4-1-4-1]に移行。最終ラインからの組み立てをアンカーの瀬畠義成が助けるとともに、インサイドハーフに位置した天笠泰輝と仙波が攻撃に厚みを加えようとした。これもあって少しずつ前進できるようになり、相手陣でボールを保持する時間も増えた。
アンカーの位置に風間宏希を入れ、前線に佐川洸介、杉本竜士を投入して攻撃姿勢を強めると、82分だった。風間が持ち上がり、左サイドの高い位置をとった高橋勇利也が斜めに入れたパスを佐川が左足のアウトサイドで落とす。これに反応した仙波は、「声が聞こえた」という川上エドオジョン智慧にボールを託す。「トラップをしたときには、シュートを考えてチャレンジした」。右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右スミに突き刺さった。
1点差に詰め寄ると、84分にも決定機。左サイドから入れた風間のCKが中央の小柳の頭に合う。しかし、水戸DFがゴールライン上でクリアして、同点弾とはならず。
終盤、クロスに合わせた形で佐川に二度のシュートシーンが訪れたものの、どちらも決められなかった。
終わってみれば1-2。北関東のライバルを相手に、悔やんでも悔やみ切れない敗戦を喫した。「後半にシステムを変え、選手を代え、いろいろなことを変えて前に出ていくパワーは出せたと思うが、それを前半から出せるようにしなくてはいけなかった」と武藤覚監督。積極姿勢を出せなかった前半の2失点が重く響いた。
次節は9月1日(日)、正田醤油スタジアム群馬で秋田を迎えるJ2第29節となる。
<<MATCH PREVIEW>>
見えた「光」を結果につなげられるか
勝利だけを目指す“北関東ダービー”
前節の横浜FC戦は、前半のうちに追いつきながらも、後半に突き放されて1-2で敗れた。「内容よりも、とにかく結果を出すこと」と選手も口々に語っていた試合での敗戦に、皆が肩を落とした。
一方で、「光も見えた」と高橋 勇利也は述べている。
ゴールを決めた川本梨誉らが見せた“シュートを打つことへの強い意識”に加えて、その得点場面では「ボールを動かすことについては結構安定していて、ゴールが決まるまで35本のパスがつながっていた」と高橋は振り返る。以前までのような、CBの3枚が狭い距離でパスをつなぎながら相手を引き出し、空いたスペースを突くビルドアップとは違う。最終ラインの選手も前に出て、そのポジショニングによってプレッシャーを回避する形も見せた。
仙波大志もこう語る。「3バックの選手がボールを運び、ワイドの選手が起点を作ってからシャドーの選手が飛び出していく。そうして高い位置でボールを回せれば、もっと厚みのある攻撃が増えると思う」。
前線に絡んでいく選手が増え、攻撃に厚みが出ればゴールも近づくはずで、それはリーグ戦今季2度目の複数得点にもつながるだろう。今週のトレーニングでも、武藤監督はその意識付けを求めたメニューを取り入れていた。
ただ、相手が高い位置から激しくプレッシャーを掛けてくる状況下で、頑なにパスを回す必要はない。「相手のプレスを剥がすために、低い位置でパスをつなぐときと、自分に近い位置まで選手がサポートした上で長いボールを僕のところに入れるとき、その使い分けが必要だと思う」。最前線のセンターフォワードを務める河田篤秀はそう展望した。相手の状況を見て、プレーを選択する必要もある。
失点が続いている守備陣には、期待の新戦力が加わった。ブラウブリッツ秋田から加わった小柳達司は、6年ぶりのチーム復帰となる。「この状況では、内容とか、理屈ではない部分もある。そういう部分を大切にしていきたい」と話した小柳は、これまでCBやSB、それに守備的なMFの経験ももつ。21日に群馬入りし、すぐさま練習に加わったものの、水戸ホーリーホック戦の出場は不透明。それでも、経験豊富な34歳による統率力、また力強い守備がチームに加わることは確かだろう。ともに群馬でプレーした選手は風間宏希のみとなったが、彼のチーム愛、そしてプレーや声掛けによる好影響が期待されている。
何より、今節は“北関東ダービー”だ。ファン・サポーターにも、ライバルに負けられないという強いがあるだろう。武藤覚監督は「そうした空気を作ってくれると選手の力になるし、(期待に)応えなければならない」と話していた。ピッチに注ぐ熱量は、選手があと一歩を伸ばすためのパワーになる。
「負けは許されない状況で、さらに距離としても近い相手。同じような規模のチームに対して負けたら本当に厳しくなる。確実に勝たなければならない」。風間宏希もダービーに向けた決意を述べていた。
8月25日(日)18時、ケーズデンキスタジアム水戸でキックオフされる第28節。順位の近い残留争いのライバルをここで叩きたい。
武藤覚監督
(サイドを起点にした攻撃や、攻撃の厚みを意識させたトレーニングが目立ちますが?)
「それらは、点を取るためにやらなければならないことだと思っています。相手陣の深い位置までいく回数を増やしたいですね。前節の横浜FC戦での2失点は、どちらも前にスペースがあるのにそこへパスを出すことができず、近い位置の選手につないだところで取られたことが起因になっていました。相手のプレッシャーがある中ですが、ボールを持ったときに前を見ること、前に運ぶことを伝えています」
(ブラウブリッツ秋田から加入した小柳達司選手の印象は?)
「しっかりとした守備ができる選手で、秋田の高い強度の中でやってきた経験があります。それに、ザスパへの思いをもってきてくれたと思うので、そういう気持ちを大事にしたいと思いますし、チームを引っ張ってもらいたいですね」
(『北関東ダービー』となる今節に向けて)
「目の前の1試合に懸ける思いは変わらないですが、(『北関東ダービー』の)空気の中で、応援してくれる方々の期待にしっかりと応えないといけないですし、それは選手の力になります。こういうタイミングで勝てればその試合以降のことが変わると思っていますし、勝たなければならない試合の一つということでは変わりないです」
MF 6 天笠 泰輝
(前節の横浜FC戦をどう振り返っていますか?)
「早い時間に失点してしまったことが大きな敗因になったと思っています。今季は本当にセットプレーでの失点が多い。残りの試合数は少ないですが、それ(セットプレーの失点)をなくしていかないといけないと思います」
(固い守備を敷く相手の攻略法で考えていることは?)
「ボランチで試合に出るのならば、もっとシュートを狙うことで相手を引き出さないといけないですね。相手の守備の形を見て、真ん中が固いのならば縦パスを狙うよりもサイドを起点として、そこからのクロスなどを入れていくしかないと思っています」
(水戸ホーリーホックとの『北関東ダービー』に向けて)
「『北関東ダービー』という側面もありますが、勝点が離れているとはいえ順位も近いほうですし、自分たちは1試合1試合を勝っていかないと先が見えない状況にあります。内容よりも、何がなんでも結果を求めてやっていければと思っています」
DF 34 小柳 達司
(6年ぶりの加入となりました。移籍の決め手となったことはありますか?)
「ブラウブリッツ秋田では2年半、プレーしました。選手としていつかは引退するときがくるのは分かっていますし、そこに向けて自分がどう歩みを進めていくかということを考えていたところでオファーをいただいて、運命的なものを感じました。まだまだ現役生活は続けたいですが、知り合いもたくさんいるこのザスパで一生懸命に自分がプレーすれば、そうした方々に恩返しできると思い、すぐに(移籍を)決めました」
(どのようなプレーでチームに貢献したいですか?)
「一人ではなくて、チームのみんなで成長するための声掛けやプレーを意識していきたいです。チームの中で経験はあるほうだと思いますが、どっしりと構えてベテランぶるのではなく、練習では若手よりも走り、戦うといった姿勢を見せることは心掛けています」
(ひさびさに生活することになる群馬での生活については?)
「5年ほど住んでいた経験がありますので、街のことは全部覚えています。自分が最初に加入したときにプレーしたクラブのレジェンドの方々に、移籍が決まってから連絡しましたし、そうした方々の思いを背負ってプレーしていきたいと思っています」
DF 29 田頭 亮太
(現在のご自身の状況について、どう感じていますか?)
「少し前までは先発で出る機会が多く、試合に絡み続けることができていましたが、メンバー外になることも増えました。ただ、そこで自分が腐っていてもいいことはありません。チームが苦しい状況にある中で、いまは自分が出たときに何ができるかということを考えています。高校、大学と、これまで試合に出られないことがあまりなかったので、実際に自分がその立場になって悔しい気持ちはありました。“いま”だけにフォーカスしてしまうと、出場時間が短いことやなかなか試合に絡めないことを考えてしまいますが、この先のことを考えると、やるべきことをやり続けることが大事だと再確認しました」
(出場した際に意識していることは?)
「途中出場の機会では点を取りにいく場面が多いので、自分の武器である攻撃参加を意識します。自分でゴールできれば一番いいですが、クロスがピンポイントに合ってゴールにつながってもいい。入れたクロスがきっかけになって、中で事故が起きてチャンスになるならそれでもいいです。
試合に出られなかったときに自分のことを見つめ直して、食べるものや体づくりのことをより意識するようになりました。『誰かが見てくれている』と、周りの方にもよく言われます。個別にクラブハウスに行ってトレーニングを続けて、『体が大きくなったね』と言われるようになりましたし、そうして積み上げてきたものをピッチで証明したいです」