MF15
風間 宏希Koki KAZAMA
ザスパ群馬
群馬
レゾナックドーム大分
0前半 0
1後半 2
試合終了
大分トリニータ
大分
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
7 | シュート | 10 | ||||
0 | CK | 7 | ||||
GK | ||||||
5 | FK | 15 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 21 櫛引政敏
DF 34 小柳達司
DF 37 瀬畠義成
DF 3 大畑隆也
MF 5 川上エドオジョン智慧
MF 44 仙波大志
MF 7 和田昌士
MF 6 天笠泰輝
FW 28 樺山諒乃介
FW 23 平松宗
FW 14 川本梨誉
GK 42 石井僚
DF 24 酒井崇一
MF 15 風間宏希
MF 17 山中惇希
FW 9 北川柊斗
FW 32 河田篤秀
FW 40 佐川洸介
武藤覚
GK 22 ムンキョンゴン
DF 3 デルラン
DF 25 安藤智哉
DF 31 ペレイラ
DF 44 吉田真那斗
MF 6 弓場将輝
MF 10 野村直輝
MF 16 茂平
MF 26 保田堅心
FW 11 渡邉新太
FW 15 屋敷優成
GK 32 濵田太郎
DF 4 薩川淳貴
DF 34 藤原優大
MF 7 梅崎司
MF 14 池田廉
FW 29 宇津元伸弥
FW 93 長沢駿
片野坂知宏
「大分トリニータさんはホーム最終戦ということでサポーターも多く集まっていましたが、試合前にはザスパ群馬のサポーターにスタッフの名前も全部呼んでくれました。そういう思いに感謝していますし、自分たちはそれに応えなければならないゲームだったと思います。
ゲームのほうは、大分さんの球際の迫力を感じましたし、それは分かっていたのでゲーム前から戦わないといけないということは話していました。前半はそんな中でも耐えていたのですが、後半に失点をしてしまいました。それも、いつものリスタートのところです。ずっとの課題なので、修正し切れていなくて申し訳ない気持ちです。
判定については変わらないと思いますし、そこで2失点目を喫してしまったというのが、今日のゲームの敗因で、いらなかった失点だったと思います。2失点目のあとに、点を取りに行く迫力は出せたかもしれないですが、2失点してしまうと試合は難しくなります。そういう振り返りは今シーズンずっとやっていることなので、力不足というか、選手としっかりやらないといけないと思います。
最終戦はいわきFCとのアウェイ戦です。サポーターの方の思い、応援してくださっている方、支援してくださっている方の思いを背負ってやらないといけないと思います」
(前半、カウンターを狙いつつ、チャンスにはなりかけるが、最後まで攻め切れていなかった。その点についてどう感じていたか?)
「ピッチ状況もあったと思います。下が滑って、ボール扱いに困るところはあったと思います。でも、それには順応しなくてはいけなくて、そういう状況はピッチを見て感じていましたし、試合前に映像を見て、ピッチ状況が難しいものになっている可能性があるというのは選手にも伝えていました。雨が続いているというのもありましたし、これは批判というわけではないことをご理解ください。そうしたこともあってボールがうまく収まらない、コントロールミスのところで球際でもっていかれたり、スピードアップしなかったというのは感じています。だからこそ後半は、空いているスペースを使うこと、ドリブルの持ち方について話はしながら、何度か後半は形を作ることはできたと思いますが、適応するまでに時間がかかってしまったと思っています」
(可変気味にシステムを変えながら戦っているように見えた。後半はギアを上げるためにシステム変更をしたように見えたが?)
「システム変更というよりは、自分たちの良さを出すために誰と誰がつながっているかというのは話している中で、立ち位置のところはやってきていて、それを出せた部分はあります。だからこそ、そこでシュートまでいく、クロスまでいくということをやらないといけません。2失点目は完全にカウンターからの失点でした。取ったボールを取られて、前へ蹴られてセカンドボールを拾われて、という展開でした。自分たちがいき切れなかったというのは反省です」
(選手交代をしながら、もう少しで追いつける、というところまでいった。どこがポイントだったと思いますか?)
「シンプルに前に迫力ある選手がいて、ゴール前にクロスを上げていったというところがあると思います。最初からそれをやってしまうと、セカンドボールを拾われて攻められてしまうということがあると思っていて、最後はそういう選手たちがパワーを出してくれたと思っています」
MF15
風間 宏希Koki KAZAMA
(試合を振り返って)
「前半は耐える時間で、後半に(挽回して点を取りに)いけたらなというところで失点してしまいました。2点を入れられてから自分は出たのですが、勝つしかなかったので、自分で攻撃のリズムを作ることを考えました」
(シンプルにゴール前へ入れるボールも増えました。それも意図していましたか?)
「それもありましたし、あまりいい形でボールが回っていない感じはしていたので、ボールがよく動くように意識してプレーしました」
(前節の徳島ヴォルティス戦よりは前からプレッシャーを掛けていった印象がありましたが?)
「ボールを取りにいくところはいくという感じですね。相手によって4バックでいくのか、3バックなのかというのもあるので、見ながら対応していたところはあると思います」
(攻撃では、最終ラインを3枚で回す立ち位置をとっていましたが?)
「それも、相手の出方や、どういう形でくるのかを見ながらやっています」
(現在の戦術の浸透度について、どう感じていますか?)
「浸透という意味では、ある程度できるプレーや、ポジティブなプレーは多くなっています。それでも、勝てていないので、まずは一人ひとりがやるべきことをしっかりやることが大切だと思います。球際で負けないなど、いろいろな部分でまだまだ足りないんところがあるので、戦術の部分はまだまだ、というところはあります」
(今後につながるものはつかめそうですか?)
「1年を通して、自分の役割としてもっとやらないといけなかったと感じています。チーム全体を見ても難しいところがあり、今シーズンはいろいろなものを見られました。来季がどうなるか分かりませんが、この経験を大事にしていかないといけないと思います」
(残り1試合に向けて)
「サポーターの方たちは応援してくださっていますし、なんとしても最後は勝ちたいと思っています」
FW40
佐川 洸介Kosuke SAGAWA
(途中から入って、追い上げの1点を奪いました)
「自分は途中から出て、そのときは0-2という展開だったのですが、自分が決めてチームに勢いを付けたいと思っていました。その中で、あのゴールが生まれたと思います」
(前半にはカウンターなどから攻めに出ていく形があったが、どうしてもアタッキングサードに入れないなど、シュートまでいかない場面がありました。佐川選手らが入った後半途中からはゴール前まで入れるようになりました。どんな意識でやっていたのでしょうか?)
「練習から、自分がどういう選手なのかは周りの選手も分かっていたと思います。カットインからのシュートなど、自分の得意なプレーを理解してくれていますし、自分もボールが欲しいポイントを伝えています。うまくボールを引き出せるところもあったと思いますが、もうちょっと引き出せればもう1点を取れていたかな、という感覚もあります」
(自身のゴールシーンについて)
「サイドから中にボールを入れていくということは、後半、自分が入るタイミングで言われていたことでした。同じタイミングで入った北川(柊斗)選手の折り返しで、川本(梨誉)選手はタイミングが合わずにボールがうまく当たりませんでしたが、そこからこぼれてきました。自分はニアに入れと言われて、そこに入っていたところでいいところにこぼれてきて、決められたと思います」
(最後には、もう1点を取れそうな雰囲気もありましたが?)
「自分が途中から入って、何回かゴールを決めて引き分けることもありました。自分はそういうところが持ち味だと思うし、チームを勢いづけるという意味では、もう少しであと1点を決められそうだったと思います。まだ最終節もあるので、出る機会があったら、今度は勝ち越せるようにやっていきたいです」
(最終節のいわき戦に向けて)
「勝てない試合が多く、今季は最下位で終わってしまいましたが、自分たちで結果を残すことができる最後の試合ですし、絶対に勝ちたいと思っています」
DF3
大畑 隆也Ryuya OHATA
(左SBでの出場になりましたが?)
「先週の試合で中塩(大貴)選手の警告が4回目となり、累積警告の影響で出場停止でした。自分は右足も左足もそこまで遜色なく蹴ることができるタイプなので、左サイドもできるというのもあったとも思いますし、1対1や球際、ロングボールに対しての良さもあると思っていて、それらを出してこいという中で(左サイドに)入りました」
(守備に関しては?)
「今週、左サイドでいくかもしれないということは言われていました。個人的にはもっとやれるし、もっとやりたいという部分はあります。それでも守備でやるべきことを果たせた印象もあります。でも、もっと自分が頑張れれば失点を減らせていたと思いますし、CBの助けになることができたと思うので、結果もそうですが、悔しさが残る試合になりました」
(前半は耐える展開になりましたが?)
「苦しい時間は増えていましたが、最後で体を張るというのは監督から口酸っぱく言われています。耐えることはできましたが、後半にちょっとしたスキを突かれてしまいました」
(最終ラインを3枚気味にしてビルドアップするなど、陣形を可変させながらプレーしていたが?)
「システムというよりは、みんなが臨機応変に相手を見てやっている感じです。最後は点を取りにいかないといけないのもあったので、自分は身長もあるし、クロスに対して中に入っていける場面があれば入っていこうと思ってやっていました」
(今後につながるものは見えましたか?)
「自分自身は左サイドで、新しいポジションでの挑戦でしたが、まだまだやれることもありました。そのポジションで勝負するのなら、もっとやるべきこと、改善すべきことはたくさんあります。そこができるようになれば自分の幅も広がると思っています。最終ラインならばどこでもできるというのは、求められる人材だと思います。これで終わることなく、今後につなげたいです」
(今季の残り1試合に向けて)
「今季は結果が出ずにサポーターに申し訳ない気持ちです。ここで終わらないように、来週、勝ちにもっていけるようにしたいです」
不運な1失点目と痛すぎる2失点目。
最後は追い詰めるも1点差に泣く
今季も残り2試合。アウェイのレゾナックドーム大分に乗り込んだザスパ群馬は、ホーム最終戦となった大分トリニータとのJ2第37節に臨んだ。
前節の徳島ヴォルティス戦で今季のリーグ戦4枚目のイエローカードを提示された中塩 大貴がこの試合で出場停止に。左SBには、8試合ぶりの出場となる大畑 隆也が入り、ほかの先発メンバーは前節から変更がない。ベンチには4試合ぶりに北川 柊斗が入った。
立ち上がりから、傷んだピッチに足を滑らせるシーンや、トラップがズレる場面が散見されて群馬はうまくボールを前進できない。対して、大分は球際で非常に厳しいプレッシャーを掛けてきた。残留争いを長く戦ってきた大分はここ数試合、ポゼッションスタイルから現実的でセーフティーな戦いに変えており、その中では球際の強さや攻守の切り替えの速さが目立っていた。局面ではその戦いは継続されていて、その圧力を前に群馬は効果的な攻撃を繰り出せない。
一方で、大分の攻撃は直近のゲームとは異なりパスをしっかりとつなぐ形に戻っていた。大分のボール保持率が上がり、群馬は押し込まれてしまう。それでも、[4-4-2]で構えた群馬のブロックはほぼ崩されることはなかった。ジリジリと時間が経過していき、前半をスコアレスで折り返した。
後半開始早々に失点を喫した前節の経験を踏まえて、集中して後半に入った群馬。だが、51分に失点を喫してしまう。それも、またもセットプレーの流れからだった。セカンドボールを拾われて二次攻撃を受けた流れで、クロスに対して飛び出したGK櫛引 政敏がキャッチ後に相手と接触してボールをこぼしてしまう。それをデルランに押し込まれた。櫛引、そしてベンチのスタッフ陣はファウルを主張したが認められず。痛い失点だった。
痛いという意味では、2失点目のほうがゲームの勝敗を左右したと言えるだろう。62分、自陣でクリアしたヘディングを拾えなかった流れから攻め込まれると、最後はゴール前での連係プレーを許して弓場 将輝に決められてしまった。
2失点でビハインドとなった群馬だが、交代選手たちが躍動を見せる。風間 宏希が中盤の底からゲームメイクし、左サイドでは山中 惇希が得意のドリブルで縦に突破、右サイドハーフの位置からゴール前まで進入して得点をうかがう北川 柊斗に、最前線でフィジカルを生かしてポストプレーをしながらもよく動いてボールを引き出したのが佐川 洸介だ。まさにその彼ら全員が絡んで得たのが、79分に佐川が決めた得点だった。当たり損ないにはなったものの、ゴール前に飛び込んでいた川本 梨誉のことも見逃せない。
そこからは完全に群馬ペース。両サイドからクロスボールが何度もゴール前に届けられた。しかし、決定打は生まれず。高身長の大分CB陣にもはね返されてしまい、あと1点が遠かった。1-2のまま試合終了の笛が吹かれ、2連敗を喫した。群馬はこれで8試合勝利がない。
試合後、遠く大分まで駆け付けたファン・サポーターから「最後の試合、なんとしても勝とう」という声が上がっていた。次節は今季最終節、11月10日(日)に行われるいわきFCとのアウェイゲームだ。
文:田中直希(EL GOLAZO)
勝利を得るために必要なこと。
意識を高めて臨む残り2試合
ホーム最終戦で先発して、感動的な引退セレモニーを終えた細貝 萌も、オフ明けのトレーニングを全メニュー消化していた。
武藤 覚監督によると、「クラブハウスに来る時間も変わらず早い」という。これまでと同様に、細貝は後輩たちにその背中でメッセージを送っている。「どんな状況であっても100%で練習している。そういう立ち振る舞いができるのはすごいこと」。川本 梨誉もそう話していた。
前節・徳島ヴォルティス戦翌日の28日には、徳島戦に先発した選手以外のメンバーを中心にして上武大学との練習試合を実施した。指揮官は「全員がモチベーション高くやってくれた」と振り返った。齊藤 聖七、小野関 虎之介、北川 柊斗と攻撃陣がゴールを決めて3-0で勝利。武藤監督は「トラ(小野関)のゴールは、河田(篤秀)のシュートのこぼれ球を押し込んだものだった」と明かしており、オフ明けとなった30日の練習前にはその場面を映像で選手全員に見せて「河田にシュートの意識があったから点につながった」と伝えたという。
直近3試合で、ザスパ群馬は得点を奪えていない。ゴールを取るためには何が必要か。そのためにはどんな意識が重要になるのか。あらためてチーム内で共有した。
またトレーニングでは、ボールを受ける前に周囲の状況を把握して、より遠くの選手にパスを通す意識を高めることを武藤監督は求めていた。徳島戦で二度、仙波 大志がチャンスにつながるスルーパスを出したように、ゴールに近い前線の選手の動き出しを逃さなければ、自ずとチャンスは増えるはずだ。
対戦相手の大分トリニータは、前節・ブラウブリッツ秋田戦の勝利によってJ2残留を確定させた。直近4試合で2勝1分1敗と、その前の6試合勝利なしの苦境を乗り越えた感がある。「負けないために、チームとして戦える選手を選んでいる感があった」。武藤監督はここ数試合の大分の戦いを分析しており、だからこそ残留を決めた直後の今節の試合でどんな戦い方をするのかは予想しにくいと話していた。それに、大分にとってはホーム最終戦。残留争いに足を踏み入れた苦しい今季、大分も本拠地での最後の試合を勝利で飾りたい思いは強いだろう。その思いやプレー強度を上回る戦いが群馬としては必要になる。川本 梨誉も「体を張るなどのベースの部分、決めるべきところは決めて勝つという大分の前節の戦いは、自分たちも見習うべき」と話していた。
第8節の前回対戦では、群馬のホームで0-2と敗れている。そのときの二の舞いは避けたい。このメンバーで戦える今季も残り2試合。「誰が出るか分からないが、自分のことを考える以外にも、試合に出る選手、遠征に行く選手はプレーする責任と覚悟を持って戦う必要があると思う」。小柳 達司が述べたように、ザスパ群馬のために全員で戦い抜き、勝利を目指したい。
文:田中直希(EL GOLAZO)
武藤 覚監督
(あらためて前節の徳島ヴォルティス戦を振り返ってみて、いかがでしたか?)
「失点するまでは徳島の良さを消せていた部分はあったと思います。でも、サイドを突破されてCKを与えたところで失点をしてしまいました。そこからは前に出ていかなければならない、という意識にもなって選手の間が空いてしまい、前半にはもう一度チャンスを作られてしまいました。後半の立ち上がりに関しても、『なんとか耐えていこう』と話していましたが、ああいう形で失点してしまった。今季の悪い部分が出てしまったと感じます」
(前々節に比べて、しっかりと守備でセットしてからプレッシャーを掛ける形にしていましたが?)
「いまの自分たちにできることと、徳島とのマッチアップを考えた結果でもあります。前からプレッシャーを掛けると、後ろの枚数を減らすことになります。それを考えて、ああいった形がいいと考えました。途中で押し込まれる時間帯はありましたが、ペナルティーエリア内までは入れることなく、耐えることはできていたと思います」
(失点については?)
「CKから喫した1失点目の場面については、ほかのチームの映像を見せながら振り返りました。『守るというのはこういうことだ』、という例ですね。ニアで触られて直接入ったわけではないですが、もっとできることはありました。
2失点目に関しても、何度かあった球際で自分たちのボールにできるかどうか。相手選手の体格は大きかったですが、ぶつかり方やコンタクトのスキルで対応することはできます。(身体が小さい)仙波 大志がそうした場面ですべて負けているかというとそうではない。守備では当たり方や、ボールを持っているときの置きどころのテクニックは必要だよね、という話もしました」
(10月28日に行った上武大学との練習試合の印象は?)
「全員がモチベーション高くやってくれて、3-0で勝つことができました。ピッチの中でもなんとかもがいている選手や、力を出そうとしている選手がいます。自分の力不足で勝点がなかなか取れない状況ですが、選手たちは下を向かずにやってくれています」
(今節の相手・大分トリニータについて)
「元々能力の高い選手はそろっていて、それでもなかなかうまくいかない部分があり、勝点を取り切れない印象はありました。そこでやり方を多少変えていたところがあるかもしれません。前節のブラウブリッツ秋田戦では、『勝てば残留』という思いもあったのでしょう。思いがプレーに出ていましたし、それはここ数試合を見ていても感じる部分です。守りに徹してカウンターからPKを奪う、相手を退場に追い込む、というようなこともありました。負けないためのメンバー選考をしている印象もあったので、残留を決めて臨む今節はどうなるか。大分さんはホーム最終戦であり、勝点3が欲しい試合だと思います。昨季も今季も、大分戦では相手にボールをうまく回されてしまいました。(残留争いのプレッシャーから)開放されて、ここ数試合の戦い方から変えてくる可能性もあると思っています」
DF 34 小柳 達司
(4バックの形に変更して3試合。感触はいかがですか?)
「武藤さん(武藤 覚監督)はいろいろなことを考えた上で4バックの形でやっているのだと思います。相手の配置などに対応する中での4バックでもあり、5バックの形になる時間もあります。そうした相手との関係もありますが、試合前から自分たちにとってどこがウイークポイントで、どこがストロングポイントになるのかを考えてやっているつもりではいます。それでも、前節の徳島ヴォルティス戦であれば相手のシャドーの位置の選手に対してうまくプレッシャーが掛からなかったという課題がありました。噛み合わせとしては、前節はあまり良くなかったという印象です」
(前節は、川本 梨誉選手があまり守備で下がらないように意識されているように感じましたが?)
「なるべく前に人数を掛けたいと思っています。そのぶん、中盤や後ろの選手はスライドをしないといけないし、細部を詰めていかないといけないです」
(前節の2失点についてはどう振り返られていますか?)
「(8月に)自分が加わる前から、CKからの失点は多かったと聞いています。自分が入ってからも、セカンドボールを詰められての失点がありました。どうしてもゴール前をボールが通り過ぎてしまうことや、ファーストボールに対して触ることができないことがあります。1失点目は、最後に押し込まれるところに自分が戻りきれたかもしれません。誰がボールにアタックするのか、セカンドボールに反応するのか。練習からやって癖づけるしかないと思っています。練習での積み重ねが試合で出ますから。
2失点目は、後半の立ち上がりでした。抑えられるポイントはたくさんあった中での失点です。自分もシュートブロックしましたが、最善な方法ではなかったかもしれないですし、もっと起き上がるのが速かったら、など、自分にベクトルを向けてやるしかないと思っています。チームでも振り返りはしましたが、個人でもベストな方法を考えてやれればいいと思います」
(今節の大分戦に向けて)
「元々力のあるチームで、技術のある選手も多いです。秋田の選手として今季対戦した印象では、球際で戦える選手が少ないイメージはあります。かといって、自分たちが横綱相撲をできるかというとまだまだ厳しい状況です。相手もホーム最終戦で気持ちは入っているでしょうし、そうした部分で自分たちが上回れるようにしたいです。誰が出るか分かりませんが、選手の価値を上げるような自分のことを考える以外にも、試合に出る選手はプレーする責任と覚悟をもって戦う必要があると思います」
MF 5 川上 エドオジョン智慧
(前節・徳島戦の印象はいかがですか?)
「4バックで守備をすることで、一人ひとりの守備範囲は広がります。栃木SC戦では強く行けるシーンがありましたが、徳島戦では抜かれてしまう場面もあり、チームに迷惑を掛けてしまったと思っています。相手にはサイドに張っている選手がいましたが、そこでの対応がうまくいけば、選手の価値も上がります。元々守備の選手ではないですが、守備もできたほうが絶対にいいと思って取り組んでいます。今までと同じ感覚で相手に寄せても抜かれてしまうことがあったので、悔しかったですがいい経験にはなりました。次に生かしたいと思っています」
(今節の大分戦に向けて)
「大分は残留が決まりましたが、決まるまでの試合を見るととても必死で、しっかり守ってカウンターにいくような、割り切ってプレーしていました。これまでの印象とは違う部分もありましたが、残留が決まったということで、どう出てくるか読めないところがあります。自分たちとしても、相手のことはあまり関係なくて、少しでも課題を解消して、いい部分が出せればいいと思っています」
(練習では、一つひとつの状況判断についての指示が選手たちに飛んでいましたが?)
「相手を見ながらプレーできたほうがいいですし、ボールを持つ前からFWの動きを見られるようになったほうがいい。武藤さんはそういう細かい部分を伝えてくれるので、あとはそれを選手が表現できるかだと思います。自分の課題でもあるポイントなので、それを意識しながらも、自分の良さをもっと出せるようになりたいです」
(前節の徳島戦では100試合出場のセレモニーがあり、ご家族から花束が贈られましたが?)
「これまで、本当に家族に支えてもらってきました。感謝の気持ち、ありがたいという気持ちです」
FW 14 川本 梨誉
(この2試合はサイドハーフの位置で出場していますが?)
「前節の徳島戦であれば、清水エスパルスでも一緒にプレーしていたエウソン(エウシーニョ)が右サイドにいて、低い位置のポジショニングをとっていました。サイドでボールを奪いたいと思っていたので、エウソンの近くまでチェックにいくことを意識していました。自分が初ゴールを決めたときのアシストをしてくれた選手で、仲良くさせてもらっていたので思い入れはありましたが、試合では普通にやろうということは意識していました。『オマエかい!』というような反応はありましたが、やっぱり質は高いしうまい選手なので、しっかりプレッシャーを掛けないとやりたいことをやられてしまいます。自由にさせないことは意識していました。
映像を見返しても、失点するまでの30分くらいまではあまりシュートを打たれていなかったですし、カウンターからチャンスも作ることができていました。自分にもチャンスがあったので、ああいう場面で決めることができないといけません。決めていれば、勝利につなげることもできると思うので。1本のセットプレーから流れが変わってしまったのは、今季をとおしての課題と感じています。スタッフも考えてくれて守備のやり方を提示してくれているので、あとは選手がどう捉えてやっていくか。それ次第だと思っています」
(今節の大分戦に向けて)
「前節の秋田戦では、守備のプレッシャーも激しかったですし、体を張るなどのベースの部分がはっきり出ていました。自分たちが学ばなければならないところも見えましたし、決めるべきところで決めて勝っています。自分たちは、残り2試合でどれだけのものを見せられるか。ホーム最終戦でも勝つことができなかったので、勝たないといけないと思っています」
(引退セレモニーを行った細貝 萌選手も、これまでと変わらず練習している姿があります)
「どんな状況であったとしても100%で練習している姿があり、自分たちにプレーで示してくれる選手です。自分が昨季、出場停止などでメンバー外になって練習するときでも、100%でやる姿は変わりませんでした。そういう立ち振る舞いができるのはすごいことですし、自分たちはその倍くらいやらないといけないと感じます」