GK21
櫛引 政敏Masatoshi KUSHIBIKI
ザスパ群馬
群馬
正田醤油スタジアム群馬
0前半 0
0後半 0
試合終了
ベガルタ仙台
仙台
前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | シュート | 6 | ||||
4 | CK | 5 | ||||
GK | ||||||
10 | FK | 9 | ||||
オフサイド | ||||||
0 | PK | 0 |
GK 21 櫛引政敏
DF 29 田頭亮太
DF 24 酒井崇一
DF 37 瀬畠義成
DF 22 高橋勇利也
MF 17 山中惇希
MF 6 天笠泰輝
MF 15 風間宏希
MF 44 仙波大志
FW 32 河田篤秀
FW 14 川本梨誉
GK 42 石井僚
DF 34 小柳達司
MF 5 川上エドオジョン智慧
MF 28 樺山諒乃介
MF 11 杉本竜士
FW 23 平松宗
FW 40 佐川洸介
武藤覚
GK 33 林彰洋
DF 32 奥山政幸
DF 22 小出悠太
DF 5 菅田真啓
DF 41 内田裕斗
MF 6 松井蓮之
MF 10 鎌田大夢
MF 27 オナイウ情滋
MF 14 相良竜之介
FW 11 郷家友太
FW 28 菅原龍之助
GK 29 松澤香輝
DF 13 實藤友紀
MF 8 松下佳貴
MF 17 工藤蒼生
MF 23 有田恵人
FW 7 中島元彦
FW 98 エロン
森山佳郎
本日行われました「2024明治安田J2リーグ第30節vsベガルタ仙台」の試合後監督記者会見における武藤監督のコメントをお知らせいたします。
武藤 覚監督
「勝つことができた前節のブラウブリッツ秋田戦から、球際などでしっかり戦うところ、セカンドボールを拾うこと、というできた部分は継続して、さらに成長しよう、勝つことも続けよう、ということを選手たちと確認していました。ベガルタ仙台さんは上位のチームで、チャレンジするところはしないといけませんし、チャレンジャーとして臨みました。
自分たちの良さも出たと思うし、ベガルタさんの良さを消すこともできたと思いますが、勝点3を取らないといけないゲームが続く中で、こうやって勝点1で終わってしまいました。点を取ることはまだまだ課題です。ゴール前まで運べても、最後のところではやらせてもらえない。『さすがベガルタさん』という部分はありましたが、点を取ることをもっとトライしないといけません。ただ、選手はよく戦ってくれましたし、ゴールに向かう姿勢も出してくれたと思います。これを貴重な勝点1と捉えて、次のゲームに臨みたいと思っています」
(相手は先発を4人、入れ替えていました。立ち上がりの対応で気をつけた部分はありましたか?)
「相手のメンバーがどうなるか分からない中で、(仙台は)前節でいいゲームをしていたので、いろいろな準備をしていました。ウチには分析のスタッフもいますし、さまざまな準備をしている中で、このメンバーが出ればこういうことをしてくるだろう、こういう狙いだろうというのはみんなと共有できていました。そうした準備してきた部分に加えて、ゲームに入る前にも『こういうことが予想されるね』と話して確認しましたし、『ゲームに入ってからも相手を観察しながら対応しよう』という話はしていました。左SBからクロスが上がってくることや、前線にターゲットがいること、パワーのある中盤の選手がいることも確認していましたが、その対応はそこそこできたのかな、と思います」
(後半、仙台は中島 元彦選手など前節まで先発していた選手を途中から投入してきました。その中でも前進できて、ゴールに迫れた場面もありましたが?)
「前にプレーすることはだいぶ増えてきました。自分たちでボールを動かすことについても、自信をもってできる部分が増えてきたと思っています。サポーターの応援の後押しもあって、ゴールに向かうプレーは増えたと思います。ただゴール前での精度や、タイミングを合わせることというのは、もっとやらないと上位相手にはなかなか点が取れないという部分はあります」
(クロスを入れても、相手のCBにはね返される場面が目立ちました。どうすればゴールをこじ開けられると思っていましたか?)
「ベガルタさんのCBのクロス対応については、選手にも映像を見せていました。こういうタイミングでこういうところは空いてくる、という狙いについては話していたつもりですが……。トレーニングでの日常が試合で出るな、というのはすごく感じました。それでも選手はトライしてくれましたし、クロスに入っていく中であと一歩で触れずに相手がクリアした場面もありました。その攻防はどのゲームでもあるので、先に触る、流れたボールに反応する、折り返したボールに入っていくことはもっとやっていかないといけないと思っています」
(仙波 大志選手を筆頭とした、右サイドの連係についてどう感じていますか?)
「(前々戦の)水戸戦でボールにプレッシャーがどうしても掛からなかったので、そこはトライしました。仙波も、川本(梨誉)も、河田(篤秀)も、前線の選手が守備でスイッチを入れてくれたときに後ろも連動して、いい形で奪えるとチャンスにつながる形は何度か作ることができたと思います。だからこそ、そこから先のゴール前に入っていくところは課題だと思っています。仙波だけではなく、前へ奪いに行く姿勢、出ていく姿勢は出してくれましたし、仙台さんを相手に戦えた部分では良かったところだと思っています」
(ゴールに結び付けられないという課題は変わらないが?)
「仙台さんは上位で昇格争いをしていますし、守備の固さを感じました。そんな守備だから崩せない、というのではダメで、トライは必要です。シュートを打つタイミングや、相手を交わして打つということもそうですし、ゴールに向かう迫力はまだまだ足りません。仙台さんが最後にチャンスを作った場面を見ても、ポストプレーに反応して入ってくる選手がいました。その迫力、精度については感じた部分です。ウチの選手もシュートは打っていましたが、枠の外に飛ぶことや、あるいはゴール前に入ってくる選手はいてもそこに合わないということがあったので、トレーニングでやっていくしかないと思っています」
(このあと、モンテディオ山形、V・ファーレン長崎との難しいアウェイ2連戦が控えます。意気込みをお願いします)
「アウェイだから試合が難しくなるとは思っていないです。どのゲームも勝つためにトライするというのは変わらないですし、勝点3を取るために毎試合取り組んでいます。山形さん、長崎さんに対しても、自分たちができることをしっかりと準備して臨みたいと思います」
GK21
櫛引 政敏Masatoshi KUSHIBIKI
(無失点で終わった試合を振り返ると?)
「しっかりと全体でブロックを作って失点ゼロで抑えられたことは良かったです。後半に選手交代を何人かしてからは、自分たちの流れになる時間も作れましたし、あと一歩という場面もありました。終盤には押し込まれて危ないピンチもありましたが、しっかりと耐えることができました。だからこそ、得点を取れるチャンスで取り切ることができれば良かったと思っています」
(終盤に見せたスーパーセーブの場面を振り返っていただけますか?)
「前に相手やDFもいてボールが見えなかったので、純粋に反応の勝負になった感じです。普段からああいうシュートの反応を練習していますし、いつもどおりの普通のプレーをしただけと思っています」
(あまり枠内にシュートが飛んでこない流れの中で、しっかり反応できた場面だと思いますが?)
「オンとオフのスイッチで、やるべきときにやることをやる、というだけです。止められて良かったとは思っています」
MF17
山中 惇希Atsuki YAMANAKA
(試合全体を振り返って)
「ベガルタ仙台との前回対戦では、左のウイングのスタメンで出ました。そのときに、守備も攻撃もあまりうまくいかなかったイメージがありました。今回は修正して、しっかり守備から入っていこうということで前半に入りました。
相手にやらせない、ということをすごく意識していましたが、自分自身も相手にやらせてもらえなかったので、かなり堅い試合展開になったと思います。それでも、90分の試合ということを考えてプレーしていたので、見ている方には面白くない前半になったかもしれないですが、自分の中ではポジティブでした。前半をうまく守り切れましたし、我慢できたことで、後半にはああやって相手にスキが生まれて、間が空いてきて、クロスの本数も増えました。
相手陣でプレーする時間が増えたということについては、僕らの中のストーリーとしても良かったと思っています。ただ、クオリティーの部分に課題があって、最後にシュートで終わることができず、打ち切れなかった場面もありました」
(得点を奪うために、必要だと感じたことはなんですか?)
「自分自身のクロスをピンポイントで中に合わせること、それと誰かがクロスに対してニアに飛び込んでつぶれ役になることや、クロスに入る枚数をもう1、2枚増やすことで状況も変わるということは思いました。中に入る人数で勝負することがあってもいいと思っています」
(次の試合に向けては?)
「僕らにはもう、勝たなければならない試合しかありません。J2残留に向けて、一つひとつやっていかないといけないと思います。その中で、この勝点1が最後に効いてくるはずです。次の試合では勝点3をもぎ取りたい。勝って戻ってこられるように、1週間みんなで準備していきたいと思います」
MF44
仙波 大志Taishi SEMBA
(前半から、インターセプトなど守備でいい場面も見られましたが?)
「[5-4-1]で構えながら、相手の菅田(真啓)選手に対して、(自分から見て)右へのパスコースを切りながら奪いにいくことを狙っていました。ただ、相手がもっとうまいチームだったら守備を剥がされていた場面は多くあったと思います。そのときにどうするか。次の相手のモンテディオ山形はもっとうまいチームだと思うので、しっかり対応をしていきたいという思いはあります」
(後半には仙波選手に大きなチャンスがありました。52分の場面を振り返っていただけますか?)
「いま、思い返すと右上にシュートを打てばよかったと思います。相手のDFもいた中ですが、もうちょっと落ち着いてシュートを打てば良かったです。相手もそこまで来ていなかったので、トラップしても良かったかもしれません。もっと練習から突き詰めてやっていきたいと思います」
(後半にはペースを握る時間もありました。得点を奪うために必要だと感じたとはありますか?)
「徐々にチームとしてやりたいことはできています。失点も2試合続けてありません。でも、前線でプレーしている選手としては、FWの選手にどれだけいいパスを出せるか、ということはもっとやらないといけないと感じています。クロスも多くなってきているので、そこへの入り方を練習からやっていきたいです。群馬には技術のある選手も多いので、すごくやりやすいです。選手の特長を生かしながら、マークを剥がすことはできている場面もあるので、もっとそれを増やしてチャンスを作っていきたいです」
2試合連続無失点を達成。
上位を相手に勝点1を獲得
前回対戦で1-2と敗れた4位のベガルタ仙台を迎えたJ2第30節のホームゲームは、0-0で勝点1を分け合う結果に終わった。一方で、ザスパ群馬と残留を争うチームが軒並み敗戦。勝点3が欲しかったことは確かだが、勝点差を縮めて一歩前進した。
群馬は守備時に[5-4-1]のブロックを形成。上位チームに対して、「しっかり守備から入る」(山中 惇希)ことを徹底した。前節から先発の4選手を入れ替えていた相手に対して、スペースを埋めた上で入ってくる縦パスに対して厳しくチェック。また、仙波 大志が相手のパスを読んでインターセプトする場面も何度か作ることに成功した。
攻撃では河田 篤秀と川本 梨誉が2トップのように近くでプレーし、ボールを呼び込む。2人はサイドに流れて味方のサポートをしながら、チャンスをうかがっていった。しかし、ボールを奪う位置が低かったこと、それに仙台の強くて高さもあるCBの前に、なかなかチャンスを作ることができない。
アタッキングサードにいい形で進入する場面が少なかったことで、必然的に中盤での球際のバトルが増えた。絶対に先制点を許したくない。そんな思いがプレーに表れ、天笠 泰輝や高橋 勇利也といった選手たちがタイトな守備を続けていた。引き続きCBに入った瀬畠 義成も、機を見て最終ラインを上げて全体をコンパクトに保つ。スピード自慢のオナイウ 情滋、ドリブル突破が魅力の相良 竜之介という両サイドのアタッカーに対しては、山中と田頭 亮太がしっかりとケアしていた。
前半をスコアレスで折り返すと、仙台は攻撃の中心選手である中島 元彦を投入。2試合連続ゴール中と決定力があり、タメを作ることができる選手が入ってギアを上げた仙台に対して、群馬は押し込まれる時間が続いた。
ただ、その時間を耐えたことがチャンスにつながる。
きっかけは仙波のドリブル突破だった。二人をひらりひらりとかわして前進。そうして相手を押し込むと、サイドチェンジを受けた山中が左サイドをえぐってクロスを上げる。そのこぼれ球に飛び込んだのが仙波だった。フリーで決定的なシュートを放ったが、相手GKのセーブに遭った。
群馬のペースは続く。前節を欠場した川上 エドオジョン智慧の投入もそれに拍車をかけた。右は川上、左は山中。両サイドからクロスを何度も入れていった。この展開を見て、武藤 覚監督は佐川 洸介と平松 宗という高さのある選手を前線に投入。1点を奪いに行く。
しかし、ここで立ちはだかったのが仙台のCBだ。菅田 真啓と小出 悠太が空中戦の強さを生かして幾度となくクロスをはね返した。終了間際に平松がヘディングで合わせた場面、それに佐川が反転から右足を振ったシーンなどもあったが、ゴールを割ることができなかった。
仙台も攻撃的な選手を次々と入れていく。アディショナルタイムには、ポストプレーに反応してシュートを放った郷家 友太に決定機を与えてしまう。それをGK櫛引 政敏が「ボールを見えなかったが、反応の勝負だった。やるべきことをやっただけ」と素晴らしいセーブで防いだ。
そして、タイムアップの笛。「ゴールに向かう迫力、精度が足らない」と武藤監督が述べ、山中も「サイドチェンジをしながら、クロスに対してもう1枚入ってくることがあってもよかった」と反省するように攻撃面で課題が残った一方で、安定した守備で2試合連続無失点を達成。勝点1を得ることはできた。
1勝1分で終わったホーム2連戦を経て、ここからモンテディオ山形、V・ファーレン長崎とアウェイゲームが待つ。「僕らには、勝たなければならない試合しかない」(山中)。唯一無二のJ2残留という目標に向けて、必勝を期す試合が続く。
(文・田中直希)
連勝達成へ、方向性を一つに。
必要不可欠なコミュニケーション
前節のブラウブリッツ秋田戦で、ザスパ群馬は350日ぶりにホームゲームでのリーグ戦勝利を挙げた。相手のロングボールやそのセカンドボールに対して球際で戦う強い気持ちを見せ、全員で粘り強くつかみ取った、待望の勝点3だ。相手に退場者が出たあとに全員が集まってコミュニケーションをとっていたように、選手たちがチームの方向性を一つにして戦ったことも大きかった。
オフ明けの練習では、秋田戦の映像を振り返りながら「できたことと、できなかったことを確認した」(武藤 覚監督)というミーティングを普段どおり行い、主に守備の確認からトレーニングをスタートさせている。
2対2や4対4という人数の少ない局面を作って、積極的に前へ出る攻撃、守備側はしっかりとボールホルダーに制限を掛けつつゴールを奪われないことから逆算した守備を徹底。「もっと厳しくいこう!」。コーチ陣からも大きな声が飛んでいた。「自分たちは守備から試合に入るチームなので、秋田戦の終盤にできなかったボールにアプローチすることをもっとやっていかないといけない」。前節で決勝点を挙げた川本 梨誉も、反省点を踏まえてそう話している。
秋田戦では、相手の戦い方が非常に明確で、対策を絞って戦うことができたという側面があった。4位につけるベガルタ仙台には、対応を上回る技術を披露できる選手や、卓越した戦術眼をもった選手が存在する。3試合連続ゴールを狙う中島 元彦を筆頭に、外国籍選手の“一発”にも警戒が必要だ。アタッカー陣を抑えても、両SBに攻撃的な選手が控えているのも特徴。「同じようにいくとは思っていない」。武藤監督も警戒していた。
だからこそ、秋田戦のピッチ内で見せた選手間の確認作業を、より密に行っていく必要がある。
「練習から、CBはCB同士で、ボランチならボランチ同士でというように、近いポジションの選手と集まって話すことをやっています。これは続けていきたいですね」
今季は途中加入した選手も多く、高橋 勇利也が話したようなコミュニケーションは必須。例えば前節で欠場した小柳 達司、川上 エドオジョン智慧らが出場した際には、「秋田戦ではこうだったから……」と無言で連係することは難しいわけで、声を掛け合い、チームとしての戦い方を統一して仙台の戦いに対応し続ける必要がある。
群馬としては、先週に引き続き、ホームの正田醤油スタジアム群馬で戦えることもプラスに変えたい。1,000名ほどの仙台サポーターがスタジアムに来場予定というが、それを上回るほどの熱でチームを後押しできるか。
「こんなチームの状態が続いていても、応援してくれる人がいる。自分だったら応援をやめてしまうほどの成績だと思う。だからこそ、応援してくれる方には本当に感謝していますし、秋田戦の1勝だけで恩返しできたとも思っていません。残留が達成できるまで、気を緩めてはいけないんです」(高橋)
「個人としても、サポーターの方々に期待をもたせるようなプレーをしていかないといけない。ここで連勝できれば、自分の価値も証明できるし、チームとしても勢い付くきっかけになると思っています」(山中 惇希)
前回対戦は1-2と敗れているが、昨季は1勝1敗。一昨季は1勝1分とチーム間の相性は悪くない。今季初の連勝達成に向けて、チームとファン・サポーターの思いを一つに強敵に立ち向かおう。
文:田中 直希
武藤 覚監督
(あらためて、ホームで勝利した前節・ブラウブリッツ秋田戦で感じたことはありますか?)「自分たちは勝たなければならない、ということですね。勝たなければならないゲームを勝てておらず、申し訳ない思いはずっと持っていました。ホームで勝ったことで皆さんが喜んでくれて、一緒に喜びを分かち合えました。それは自分たちの喜びでもありますし、次もやらなければならない、という思いになりました」
(今週の練習で選手たちに伝えていることは?)
「前節のゴールの際に一番良かったのは、ボールを持っている選手が前に運べたことです。だからこそ、前線にいる選手が動くこともできました。自信を持っていい部分はそういうところで、できた部分は何だったのかをミーティングで全員に共有しています。秋田戦では数的有利になってからの得点でしたが、相手が同数のときにもそうしたプレーをできるようにしたい、ということも伝えました。それと、最後の時間では失点してもおかしくない場面があり、まだ足りない部分、確認しなければならない箇所はありました。そのことも伝えています」
(今節の相手・ベガルタ仙台の印象は?)
「自分たちもそうですが、前回の対戦から何人か選手が入れ替わっていますね。(森山 佳郎)監督の色がより出ているように感じます。上手な選手も多く、アグレッシブで、自信を持ってプレーしているように映ります。前々節の千葉戦では負けていますが、勝負強さもあるチームです。自分たちもアグレッシブにやらなければならないし、下がって守るだけではいけません。前に行けるところは行きたいと思っていますし、選手たちのパワーが出るように意識しています」
MF 6 天笠 泰輝
(前節のブラウブリッツ秋田戦では、広範囲をカバーしてセカンドボールを拾い、勝利に貢献しました)
「結果が一番欲しかった試合ですし、何より勝てたことが良かったですね。これまでもそうですが、目の前の試合が一番大事で特別だ、と捉えてやってきました。そうして勝っていかないといまの状況は変わりませんし、先は見えないと思っています。秋田戦ではゴール前に入っていく人数が今までよりも増えていました。それを怖がらずに継続しながらも、もっとシュートを増やしてチャンスを作っていきたいですね。そうすることで、結果は付いてくると思います。勝ったあとですが、気持ちを切り替えてやっていきます」
(今節の相手・ベガルタ仙台の印象は?)
「若い選手も、経験豊富な選手もいてバランスがよく、強いチームです。ただ、大事なのは90分の試合の中でどれだけ自分たちのサッカーができるかどうか。もちろん順位も上で、球際にも強い相手ではありますが、秋田戦のようにセカンドボールを拾うことで自分たちの攻撃の時間を増やしていければいいと思っています」
MF 44 仙波 大志
(前節・ブラウブリッツ秋田戦での戦いを振り返ると?)
「相手のボールホルダーにプレッシャーを掛けると、ロングボールを蹴ってきました。すごく割り切って徹底したサッカーをやっていた相手に対して、自分たちはセカンドボールを拾うことだけを意識していました。ボールを持てば、逆サイドにスペースがあるのは分かっていたので、そこを使うこともうまくできたと思います。個人としては、攻撃でニアゾーンと呼ばれるポケットの位置に走り込む回数は増えていて、その動きも慣れてきた感じがあります。一人でも多く攻撃に参加したほうがいいと思って上がっていったことが結果にもつながったと思っていますし、これを続けたいですね」
(今節のベガルタ仙台戦に向けて)
「今季、仙台とはファジアーノ岡山の選手としてすでに2試合対戦していますが、そこまでイヤなイメージはないですが、一人ひとりの能力は高いですし、チャレンジャーとして戦うことになります。それでも、自分たちのチームの顔ぶれを見れば、そう簡単に負けないような選手が集まっていると思っています。それに勝った次の試合でもありますし、絶対に勝たなければならない試合です。連勝を目指して頑張ります」
MF 15 風間 宏希
(前節を受けて、今週取り組んでいることは?)
「伸ばしたい部分としてはすべて、ということになりますが、ゴール前まで行ったときの落ち着きが出て、それにちょっとしたパスのズレがないようにすればチャンスはさらに増えると思っています。個人のやりたいことをトライするのもいいと思いますが、ゲームの状況を読んで、仕掛けるだけではなくて周りを使いながらボールを持つときは持つ、という判断のところを合わせていければと思っています」
(攻撃面でいい場面が増えていますが?)
「秋田戦ではサイドを起点にして攻めることができてきました。前節のように、ボールを持ったときに逆サイドに展開してチャンスを作ることはポイントになると思います。両サイドにいいクロスを上げられる選手、仕掛けられる選手がいますからね。サイドは使っていくべきだと思います。個人的にはまだ今季、ゴールを取れていないので、出ているときには自分が得点することも意識していきます」
(風間選手はファン・サポーターとの触れ合いの場面をとても大切にされていると感じますが?)
「Jリーグで最初に入ったチームの影響もあって、『地域あってこそのクラブ』ということを学びました。選手も、ファン・サポーターを増やすためにやらなければならないことはあります。個人的にまだまだまだできていないと感じていますが、地域に貢献することも意識しています。それによって、『また次の試合に見に行こう』と思ってもらえるとうれしいです」