MF5
山口一真Kazuma YAMAGUCHI

ザスパ群馬
群馬
KUROKIRI STADIUM
0前半 0
2後半 1
試合終了

テゲバジャーロ宮崎
宮崎


| 前半 | 後半 | 計 | データ | 計 | 後半 | 前半 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | シュート | 4 | ||||
| 8 | CK | 9 | ||||
| GK | ||||||
| 14 | FK | 8 | ||||
| オフサイド | ||||||
| 0 | PK | 0 |
GK 21 キムジェヒ
DF 8 山内陸
DF 43 野瀬翔也
DF 3 大畑隆也
DF 22 高橋勇利也
MF 37 瀬畠義成
MF 11 加々美登生
MF 27 藤村怜
FW 4 船橋勇真
FW 7 西村恭史
FW 49 小竹知恩
GK 13 近藤壱成
DF 14 菊地健太
DF 30 小柳達司
MF 5 山口一真
MF 15 風間宏希
MF 19 モハマドファルザン佐名
MF 36 安達秀都
FW 18 田中翔太
FW 38 小西宏登
沖田優
GK 31 岡本享也
DF 24 松本雄真
DF 33 黒木謙吾
DF 35 江川慶城
DF 39 下川陽太
MF 8 力安祥伍
MF 50 安田虎士朗
MF 20 阿野真拓
MF 41 坂井駿也
FW 58 武颯
FW 18 吉澤柊
GK 32 イチュンウォン
DF 4 櫻井風我
DF 28 眞鍋旭輝
DF 45 田中誠太郎
MF 6 大熊健太
MF 10 井上怜
MF 34 河合駿樹
FW 27 渡邊星来
FW 42 松本ケンチザンガ
大熊裕司

沖田 優監督
「前節の金沢では、大雨でずぶ濡れになりながらも応援し続けてくれたファン・サポーターの前で逆転勝利を見せることができ、今日も宮崎にも来てくれて、試合前に彼らが円陣をしてくれていた。そういう姿を見て、選手たちがいろいろなものを感じて、最後の最後まであきらめずに逆転勝利という形で自分たちの力を示してくれたことに関してはうれしく思っています。まだまだ攻守ともに課題は多いですけど、数試合前の苦しい状況でも自分たちのスタイルやサッカーをブレずにやり続けたことが(今につながっており)、時期としてはシーズン終盤と少し時間はかかってしまいましたが、みんなが持っている力をしっかりと示してくれたと思っています。ただ、前節も今節もそうですが、選手たちには『もっとミスせずにやれたんじゃないか』と課題を感じている雰囲気もあります。3連勝しても満足することなく、もっと上に上がっていって、より高い順位でシーズンを終えられるように、引き続きレベルアップしながらやっていきたいと思います」
Q.3連勝のすべてで複数得点を奪えています。
「(自分たちは)攻撃的なマインドを持つチーム、それをしっかりと根づかせるという意味では、シーズン当初から攻撃の練習をずっと繰り返しやり続けています。その中で複数得点は毎試合目指していて、この3試合は2点、3点取れるという力をしっかりと示したことで、失点しても勝てるということを実践してくれていると思います。口で言うほど簡単なことではないので、選手たちがブレずにここまでよく成長してくれていると実感しています」
Q.2得点とも後半アディショナルタイムの得点であり、途中出場の選手が決めました。
「攻撃の質の向上という意味では、チーム全員でシーズン当初からやり続けていますし、自分たちとしてはいろいろな選手が、いろいろな形で点を取れるチームだと思っています。そういう意味では、今日は交代選手が結果を出してゲームを決めてくれましたけど、あのシチュエーションになるように追い込んでいったのは、キックオフからあの時間まで相手のパワーを削ぎ落してくれたスタートからのメンバーのおかげですし、途中から出た選手はしっかりと仕事をしてくれました。また、サブで出られなかった選手も本当は使いたいと思うくらい練習から取り組んでくれているので、全員の勝利であり、全員のゴールだと思います」
Q.最初の交代を機に、船橋勇真選手を前線に上げた意図を教えてください。
「この試合だけの形ではなく、勇真はサイドも後ろも前も、いろいろなポジションをできる選手です。FWの選手が少し疲れたときにトップでターゲットにもなるし、得点力もあるので、その起点作りとゴールを期待しました」
Q.この3試合の結果によって、次節に優位な形で臨めます。
「この3試合で前に進めた、上に上がれたと思っていますけど、本来はもっと上位争いをさせてあげられる選手の成長と力はあったと思うので、そこが遅くなってしまい、ファン・サポーターの皆さんやクラブには申し訳ない気持ちです。残り3試合でもしっかりと結果を求めながら、選手たちがさらに成長しながら、良い3試合にしていきたいと思っています」

MF5
山口一真Kazuma YAMAGUCHI
Q.試合を振り返ってください。
「前半も相手にやられているわけではなく、自分たちもパスはつなげていましたけど、シュートの本数が少ないと感じていたので、自分が出たら積極的にシュートを打っていこうという思いで(62分から途中出場で)入りました」
Q.前半はサイドでなかなか起点を作れていなかったと思います。
「前半はあまり裏を取る作業がなくて、足元が多くなってしまいましたし、宮崎の阿野(真拓)選手に起点を作られて押し込まれていた印象で、(小竹)知恩もちょっと守備に回る時間が多くて、前半は特徴を出せていなかったと思います」
Q.ピッチに入るときはどんなことを意識していましたか。
「時間がなく、ラスト(約)30分だったので、試合を決定づけるプレーが求められていたと思うので、それができればいいなと思っていました。こういう結果になって良かったと思います」
Q.入ってから先制点を取られてしまいましたが、どういうふうに切り替えましたか。
「相手もそんなにチャンスがない中で決められてしまった印象でしたけど、ウチもいくつかチャンスがあった中で決め切れたので勝てたと思います」
Q.ご自身の得点シーンを振り返ってください。
「あそこにこぼれてくると思って、ちょっとふかしてしまいそうだったので、足の甲を畳んで打ちました。うまく入ってくれました」
Q.同点に追いつく前あたりから、シュートシーンは増えていたと思います。
「僕はボールに触りながらリズムを作るプレーヤーなので、ゴールシーンの前にもいくつかボールに触ってチャンスに絡めていたことで、良いフィーリングで打てました」
Q.次節はアウェイ3連戦の3試合目となるアスルクラロ沼津戦です。
「3連勝という良い感じですけど、4連勝もできると思いますし、今は上位陣にも勝てています。その力はあると思うし、粘り強く戦っていければ勝ちにつながると思います。自分自身も結果にこだわってやっていければと思います。今日は自分がゴールとアシストをしましたけど、チームメートたちも戦ってくれていたし、チーム全員で勝ち取った勝利だと思います」

MF19
モハマド ファルザン佐名Faruzansana MOHAMADO
Q.試合を振り返ってください。
「相手のペースというか、危ないシーンも何本かあった中で、自分が出たときにはどうしようかなと(ベンチで)考えていました。自分たちのペースになりかけた中で失点してしまい、(自身の途中出場は)もう一度自分たちのペースに戻すための交代だったと思いますし、『ゴールを決めてこい』と送り出されたので、決められて良かったです」
Q.投入される時間までは、なかなかシュートまで至らない展開だったと思います。
「タイミングを合わせて背後を取りにいけばもうちょっと行けたでしょうけど、なかなかそこが合っていないなと。あとはカウンターでやられている印象だったので、そこに気をつけながら、流れを持ってこられればと思っていました」
Q.その中で、まずは同点ゴールに絡みました。
「ボールが回ってきていて、相手が2人で対応してきてなかなかドリブルで仕掛けられなかったですが、うまく(船橋)勇真くんが抜け出してくれたところで斜めを取って、そこを崩した結果、(山口)一真くんが決められたと思います」
Q.同点に追いついたあと、逆転までいけそうな雰囲気でしたか。
「流れがこっちに向いていたので、同点の直後に一真くんと話して『このままイケるぞ』と会話しました」
Q.ご自身が決めた逆転ゴールのシーンを振り返ってください。
「チームコンセプトとして“ゲート”を通すことを意識していて、そこに走り込めば(ボールを)見ていなくてもボールが出てくるという決まりごとがあるのですが、本当に良いボールが来たので走り込んで合わせるだけでした」
Q.この3試合でようやく目指すサッカーができてきた印象でしょうか。
「選手たちもようやく監督の求めるサッカーに応えられてきていると思います」
Q.次節はアウェイ3連戦の3試合目となるアスルクラロ沼津戦です。
「3連勝とノッていますけど、過信しないようにやっていきたいと思います」
敵地で示した不屈の姿勢
ドラマチックに3連勝
前節のツエーゲン金沢戦で今季初の連勝を飾ったザスパ群馬は、アウェイ・宮崎の地に乗り込んだ今節、金沢戦のスターティングメンバーを継続。“勝ち切った11人”でスタートした。その一方で、ベンチには出場停止明けの小柳達司が戻り、ケガで戦列を離れていたモハマド ファルザン佐名も13試合ぶりにメンバー入りを果たした。
上位のテゲバジャーロ宮崎に対して、互角の勝負を繰り広げた前半となった。開始早々、宮崎にCKが3本続くが、全員で集中して耐え抜くと、8分にファーストシュートが生まれる。ペナルティーエリア手前で山内陸が倒されて得たFKのキッカーを務めたのは、船橋勇真。壁を越えるニアサイドへのシュートではなく、ファーサイドに低くて速いシュートを打ち込むも、GK岡本享也の正面に飛び、ゴールとはならなかった。24分に敵陣でのパスカットから加々美登生が放ったミドルシュートは再びGKの正面に飛び、25分には小竹知恩のクロスに船橋が飛び込むも、シュートを枠に飛ばせなかった。
34分には宮崎に群馬の左サイドを崩されて、クロスからピンチを迎えたが、GKキム ジェヒがシュートを右手で防いで得点は許さない。押し込まれる時間が長くなった前半終盤も我慢強い対応でゴールを割らせず、一進一退の展開のまま前半を終えた。
後半も耐える時間帯が続く立ち上がりとなったが、前半と同様に粘り強く、集中した守りで失点せずにゲームを進めていく。そして、62分には3枚代えで流れを引き寄せにかかる。田中翔太、山口一真、安達秀都が送り込まれた。
ただ、J2昇格を目指す宮崎の勢いは収まらず、ピンチが少しずつ増えていくと、78分にゴールを割られてしまう。左SBの下川陽太から右サイドの阿野真拓にサイドチェンジが通り、阿野の折り返しをペナルティーエリア内に走り込んできた力安祥伍に押し込まれてしまった。
しかし、ここから群馬が底力を見せる。前に出るしかない状況となった群馬は、山口や風間宏希といった途中出場の選手たちが積極的に足を振り、ミドルシュートでゴールを脅かしにかかる。ただ、1点が遠く、追いつけないまま後半アディショナルタイムに突入してしまう。そのアディショナルタイムに、ドラマが待っていた。
90+1分、山内陸の縦パスを起点に左サイドで船橋、モハマドとつなぎ、大外で待っていた田中がシュートを放つ。これはGKに弾かれるも、そのこぼれ球を山口が押し込み、同点に追いついた。これで息を吹き返した群馬は、90+3分に逆転ゴールを呼び込む。今度は右サイドで安達がボールを収め、サポートに来た山口へ横パス。その山口がゴール前に送ったラストパスにモハマドが突っ込み、ゴールネットを揺らした。
チームの成長を感じさせる2試合連続となる劇的な逆転勝利を飾った群馬は、これで連勝を『3』に伸ばし、勝点は『37』に到達。J3残留に大きく前進した。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
さらなる自信と向上を求めて
好調の上位・宮崎に挑む
試合前から大雨が降ったり止んだりと不安定な空模様の中、二度の中断を挟んだ前節・ツエーゲン金沢戦は、チームの力を証明する一戦となった。16分に先制を許してしまったが、そこから選手たちが反発力を発揮する。一度目の中断明けとなった前半アディショナルタイムに素早いリスタートから相手の一瞬のスキを突き、西村恭史がゴールを奪取。同点に追いついて前半を折り返すと、キックオフからしばらくして再び中断を強いられた後半も集中力を切らさず、74分の田中翔太のゴールで逆転し、90+1分の瀬畠義成のゴールでダメ押し。いずれも今季初となる、逆転勝利と連勝を達成した。
この勝点3の価値は大きく、チームに自信を芽生えさせた。前々節・奈良クラブ戦からスタメンに復帰した2連勝の立役者、山内陸と藤村怜は、表情は引き締めながらもチームのポジティブな変化を口にする。
「これまでは、失点したらそのまま(失点が)続くことが多く、勝ち切れない試合も多かったですけど、金沢戦ではあの1失点で終えられたことで、チームとしてようやく堅さが出てきたと思います」(山内)
「自分たちのサッカーをやれていて勝てない試合でも(狙いを出せたという意味での)自信はつきますけど、勝つ自信というのはまた別物で、そういった部分では違った自信がついてきていると思います」(藤村)
連勝してライバルチームとの勝点差を広げたことで少し余裕は出てきたが、残り4試合で難しいのは、今の流れやバランスを崩さずに本来の自分たちのスタイルや、こだわりである“ボール保持”をどれだけ取り戻せるか。この2試合は、どちらかと言えば“ハードワーク”や“切り替え”に重きを置いて戦っていた部分はあり、沖田優監督も選手たちも口をそろえて「まだまだ課題はある」と口にしている。そのさじ加減をどう調整していくかがカギとなる。
「この2試合の中でも、ボールを相手に渡す必要のない場面、ロストする必要のない場面はまだたくさんあります。その辺りを向上させていく、変化させていくだけでももっと良いゲームができるだろうというジレンマは少なからずありますし、選手たちもそれは感じていると思います」(沖田監督)
今節は、J2昇格プレーオフ圏内の5位につけ、自動昇格の可能性も残すテゲバジャーロ宮崎のホームに乗り込んでのゲームとなる。宮崎は水曜日に代替開催試合を戦った関係で3連戦目とはいえ、ミッドウィークの試合でも勝点3を重ねており、6試合負けなしと好調を維持している。間違いなく強敵だが、だからこそ、ここで勝利を飾れればチームとしての自信はさらに深まる。連勝で生まれている勢いと沖田ザスパのアイデンティティをうまく融合させ、上位チームにぶつかっていきたい。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ群馬担当)
沖田 優監督
Q.連勝によるポジティブな影響は感じますか。
「攻守ともにまだまだ課題が多いことに変わりはないですけど、しばらく勝ちが遠かった時期に比べれば、自分たちの基準を上げることができて、結果的に勝利が2回続いたと思っています。連敗中も課題に向き合いながら、短期の課題だけではなくて、年間をとおしての目標を踏まえて、良い取り組みをしながらようやくここまでたどり着いた感じなのでこのまま続けていきたいです。でも、もっともっと攻撃面で良くできるところはたくさんありましたし、そこはまだまだ課題が多いという振り返りもしました。残り4試合ですけど、しっかりと勝ちながら、課題を克服しつつ、その両方を目指していきたいと思います」
Q.勝つことによって得られるものについて、どのように感じていますか。
「やっていること、やってきたことに関して言えば、負けている間もやってきたことに間違いはなくて、勝利につながることでその実感を持てると思いますし、確信、自信になってきているところはあると思います。今はチームの目標も変わった中で、しっかりと勝ちながら、最低限の結果を出しながら、内容も追い求めていくことが必要なので、最後の4試合もそういう流れで一試合一試合を大事にやっていきたいと思います」
Q.課題の1つはボール支配率を高めることだと思いますが、今のバランス、流れを保ちながらそれを実現するために必要なことはなんでしょうか。
「この2試合の中でも、ボールを相手に渡す必要のない場面、ロストする必要のない場面はまだたくさんあります。その辺りを向上させていく、変化させていくだけでももっと良いゲームができるだろうというジレンマは少なからずありますし、選手たちもそれは感じていると思います。やるべきことは最低限やっているし、試合には勝っているけど、そこに完全な満足感があるわけではないというところにつながっているかなと。ただ、それは良いことであり、みんなの理想、目指しているところがハッキリと一致しているからそういう思いになると思っています」
Q.今はセーフティな選択が多くなってしまっているという印象でしょうか。
「ちゃんとボールを大事にするところと、1回手にしたボールでもっとゴールまで迫ったり、チャンス、得点に迫ったりしたいことに変わりはありません。だからこそ、そこに多少のジレンマはあります。(前々節の)奈良クラブ戦よりも(前節の)ツエーゲン金沢戦のほうが、多少は上向いたと思いますけど、どこかまだ順位的な問題や目標に対する意識的な部分が、少なからず見えない部分であるのかなと。選手がピッチで感じるいろいろな面でのメンタリティは理解しているつもりですけど、今の状態が完全な理想形ではないですし、自分たちはさらなる高みを目指していることに変わりはないので、そこはブレずにみんなやってくれていると思います。
自分からしたら、下からボールをつないでいくことは本来とんでもなく怖いこと、勇気のいること、簡単ではないことで、それを開幕当初も含めて選手たちがずっとやり続けてくれていること(のすごさ)を逆に理解できる機会だとも思っています。ずっと言っていますけど、いかに難しいことに選手たちがチャレンジしてくれているかを理解してもらえればと思います。金沢戦も、あの天候とゲーム展開で0-1の状況でも、GKからつないで攻撃もトライするなど、あれは自分たちにしかできないことです。それこそが、ゆくゆくのザスパの未来につながっていくと思います。だからこそ、もっともっとやれるはずだし、もっとできる残り4試合にしたいです」
Q.残り4試合は良い部分を取り戻すためのゲームにしたいですね。
「連敗中もそういうジレンマを抱きながらも、続けていくんだという思いでやっていました。逆にそういう時期だからこそ、成長できる部分が攻守ともにあったと思いますし、負けている間もいろいろなものを獲得してきたので、今回勝てたことで大きくいろいろなものがひと山越えて、選手とチームのレベルとして成長の大きな一歩になると感じています。この2試合で獲得したものは非常に大きなものなので、もっともっと大きくしていきたいと思っています」
Q.今節の結果次第では19位以上が確定します。
「この2試合も他会場がどう、相手がどうというよりも、自分たちがやるべきことをやって、勝点を獲得していくことに集中していました。気がついたらいろいろなものが達成されるとか、1個でも上に行って終わるようになっていればいいなと思っています」
MF 27 藤村 怜選手
Q.前々節の奈良クラブ戦、前節のツエーゲン金沢戦で得た手応えについて。
「どちらも勝てましたけど、やっぱり勝つことで自信になるし、勝ち癖がつくと思います。金沢戦では先に失点しましたけど、今のチームには『なんとか跳ね返すぞ』という力も湧いてきていると思いますので、自分たちのサッカーはもっと出さないといけないと思いますけど、勝つことは良いことだと思います」
Q.やはり、何よりも勝つことが求められていました。
「自分たちのサッカーをやれていて勝てない試合でも(狙いを出せたという意味での)自信はつきますけど、勝つ自信というのはまた別物で、そういった部分では違った自信がついてきていると思います」
Q.その2試合で先発しましたが、どんなことを意識していましたか。
「チームにどう貢献するかと考えたときに、中盤の選手なので走り回って、最後は体力がもたなくても控えの選手を信じていますし、自分の力を出し切ることですね」
Q.役割やバランスに変化はありましたか。
「こういうあとがない状況の中で、今までやってきていなかったのかと言われれば違いますけど、より走らないといけないと思っていました。僕が走ることで周りはラクになると思いますし、特別役割は変わっていないですけど、そういう部分で貢献できればなという思いはありました」
Q.前線にボールが入ったときのサポートが距離感よくできていたと思います。
「特に金沢はマンツーマンで来るという予想はしていて、FWに入ったあとに僕がサポートすることに対して、ついてこれていなかったので、狙いどおりにできたと思います」
Q.この連勝をつなげていくために大事なことはなんでしょうか。
「こういう戦いを続けることと、それにプラスして、自分たちのサッカーであるつなぎの部分をもっと出していかないといけないです。もっと相手を崩せるし、勝った中でも課題は多いです。そういう(残留争いの)緊張感の中でも、自分たちのサッカーを出せるようにすることが大事だと思います」
Q.目標を残留に切り替えたことをエネルギーに変えられているように感じますか。
「連勝はチームとしても意識していましたので、それを達成できたことはうれしいことですけど、こういう順位なのでまだまだこんなではダメだぞという雰囲気を作っていかないといけません。これで満足していては意味がないので、残りの試合を全部勝てるように、厳しくやっていくだけですね」
MF 8 山内 陸選手
Q.前々節の奈良クラブ戦、前節のツエーゲン金沢戦で得た手応えについて。
「守備の部分では、金沢戦は耐えないといけない時間で失点してしまいましたけど、それでも逆転できる力がついたことはプラスです。ただ、攻撃面では奈良戦に引き続き、自分たちのやりたいビルドアップはできていないですし、マンツーマン気味に来られたときにどう剥がしていくかは今後の課題でもあると思います。分析すれば相手は僕たちにはマンツーマン気味で来ると思うので、そこに対してどう戦っていくかが大事です。うまくすり合わせて、チームとして同じ方向を向いて戦えればいいと思います」
Q.ハードワークや球際で戦えているからこそ、勝てているところもあると思います。
「そこは最低限のところです。そこをなくしては勝てないと思いますし、継続するべきところだと思います」
Q.この2試合は前線への縦パスが目立ちました。
「バックパスするのと、前で時間を作るのは違いますし、局面を大きく変えると思っています。なのであまり下げないようにすることは意識していて、それが奈良戦は(アシストという)結果につながったと思います。ただ、押し込まれる時間が多く、自分たちがボールを握る時間が少ないので、そういうパスが目立つところもあると思います」
Q.金沢戦は今季初の逆転勝利でしたが、チームとしてのまとまりを感じますか。
「もともとバラバラではなかったですけど、失点したらそのまま(失点が)続くことが多く、勝ち切れない試合も多かったです。けれど、金沢戦ではあの1失点で終えられたことで、チームとしてようやく堅さが出てきたと思います」
Q.残り4試合に向けて、継続したいこと、大事にしたいことはなんですか。
「守備の部分でのハードワークはもちろんですし、攻撃の部分でもっと時間を作って、相手陣地でできるだけボールを持てる時間が長くなれば、勝ちにつながっていくと思います」
DF 43 野瀬 翔也選手
Q.前節のツエーゲン金沢戦を振り返って。
「まずは勝点3が求められていたので、それを取れたことは良かったです。でも、ゲーム内容を振り返ると、まだまだ改善できるところはあるので、そこは修正していきたいと思います」
Q.チームとしてもご自身としてもずっと欲していた勝点3を取れました。
「まずはホッとしました。うれしさよりも、なかなか勝てていない状況で自分もあまり貢献できていなかったのでホッとしています。ただ、チームとしては連勝でも、僕が出たのは(金沢戦の)1試合だけで、(自身としては)久しぶりに勝っただけなので残り試合も全部勝てるようにやっていきたいです」
Q.金沢戦は先制を許しても跳ね返せました。
「チーム力やエネルギーが少しずつ上がってきていると思います。球際を戦うとか、若手が貢献できている感じもあるので、チームの底上げができていると思います」
Q.失点後もバランスが崩れなかったです。
「攻めているときの守備のバランスは自分を含めて気にしてやっていました。攻撃的なサッカーを求めていますけど、極端に守備が薄くなったり、カウンター一発でやられたりするシーンを作らないように心がけていたことは良かったと思います」
Q.守備のバランスが良くなった印象はありますか。
「守備の行き方やハメ方は明確になってきています。自分自身も迷いなく、ズレてスライドしてプレスに行くことはできるようになってきているので、良い感じにできていると思います」
Q.残り4試合もチーム内での競争があります。
「自分自身に目を向けて、練習に取り組んで、監督に選びたいと思わせるようなプレーを出せればと思います。金沢戦では強く行ってボールを奪うシーンは多く出せたと思うので、続けられればと思います」